2019年12月31日火曜日

本年もお世話になりました。

今年ももう後2時間を切りました。本年は忙しくてあまり更新できませんでしたが、当ブログをご愛顧頂きありがとうございました。来年はもう少し更新回数を多く出来ればと思っています。それでは良いお年をお迎え下さい。

2019年12月29日日曜日

AKG C414XLS 購入

某音響機材通販ショップでクリスマス割引セールをやっていたので思い切ってLDC(ラージダイアフラムコンデンサーマイク)AKG C414XLSを購入しました。本当はショップス(Schoeps)のマイクを使ってみたいのですが、いかんせん高価で1本30万円程度しますのでステレオ用に2本揃えると60万円も掛かる事になりとても手が出ません。現実的な値段でありスタジオ用途で長年幅広く使われている名品C414にしました。私は中学生の頃から生録が好きで、親父のポータブルステレオカセットテープレコーダーを借りては色々と録音を楽しんでいましたが、当時はダイナミックマイクや安い(といっても自分にとっては高価だった)ECM(エレクトレットコンデンサーマイク)しかなく、しかもどれも性能が今一つだったため音質については我慢するしかありませんでした。社会人になってから暫く経った20年くらい前に漸く一般庶民?にも手が届くLDCが手に入るようになり、1本1万円程度で買えたR社の「なんちゃってノイマン風」なLDCもありましたが、どうせ買うなら訳のわからん新興メーカー(当時の自分のイメージ)よりやっぱり老舗の赤毛でしょ!という事で当時1本5万円したAKGのC4000BというLDCをステレオ収録用に2本購入した時は、それまで生録に使っていた国産SDC(スモールダイアフラムコンデンサー)ECMのプアーな音に比べてあまりの帯域の広さや敏感さ、音の豊かさにビックリしたものです。C4000Bはバックエレクトレットコンデンサーですが、これまで自分が使ってきた国産ECMのイメージを吹き飛ばし、様々な録音で活躍しました。その後、海外のマイク専業メーカー製SDCにも興味が出てきて安価なものでも比較的評判の良いものを何本も買いましたが、やっぱり値段に比例して音も安っぽいんですよね。(笑) ローコストマイクにもそれぞれ良さはあるのですが、同じようなものを何本持っていてもあまり意味がないので安物路線はキッパリとやめて定番マイクを購入する事にした次第です。
届いたC414はハンガリー製でしたが、長年欲しかったマイクが現実に目の前にあると感激も一入です。このクラスになるとさすがに安物とは違ってマイク本体が入っているビニールの袋には乾燥剤が入れられて密封(シール)されていました。安物だと乾燥剤は入っていてもチャック式のビニール袋だったり、ただ袋をテープで留めてあるだけなので乾燥剤の効果が疑問な場合が殆どなんですよね。また、C414と同等のカプセルを搭載した廉価版C214C314もあるのですが、それ程大きくない価格差を惜しんで若しそれらを買ったとしても結局は上位版C414が欲しくなるに違いないので今回は一切の邪念を捨てました。(笑) 更に、新品よりは安い中古品は外観が綺麗であってもどのように扱われたか全くわからないので仮令どんなに安くてもことマイクに限っては中古品には決して手を出しません(今までの経験から中古品は低域に難のあるものが多い)。あとはマイク購入検討中にもう一機種だけ音質が抜群に良くて欲しかったマイクがあるのですがそれはまた後程懐に余裕が出来たら購入しようかと思います。取り敢えずマイクもここら辺で一旦打ち止めでしょうかね。

さて、購入したC414の肝心の音なのですが、簡易的にテストした結果は非常に良いです。C414にはステレオ用に特性が揃ったものを選別して2本セットにしたマッチドペアもあるのですが、それだといきなり価格が跳ね上がってしまう(2本買う値段の2〜5割増位になってしまう)ので今回はやむなく同じものを2本別々に購入しました。これは一種の賭けですが、購入した2本は添付されている周波数特性の実測グラフでは若干の違いはあるものの聴感上(レコーダーのLRレベルメーターも確認しながら)の感度(音量)差は特に無く、音質差も感じられませんでしたので、マッチドではないもののステレオペアとして何の問題も無く使える筈です。安物だとペアとして販売されているものであっても一聴して明らかに感度(音量)や音質に違いがありステレオで使うには厳しい場合が多いのですが、さすがはAKGの定番マイクだけの事はあります。来年2月にピアノサークル有志の演奏会があるのでC414を録音に使おうと思っています。やっぱり本当に欲しいものはケチらずに多少高価でも良い製品を買った方が結局は安上がりだという事を実感しました。(^^; 録音が楽しみです。

2019年11月16日土曜日

MRI

木曜の夜に突然乗り物酔いのような状態になり、翌日も治らず1日中目眩と吐き気に悩まされながら仕事をして今日は多少症状が軽くなったので病院に行きました。以前にも時々このような症状になったので薬を貰おうと思っていたのですが、丁度脳外科の先生がいて診察を受けたらMRIをやることになりました。約20分機械で検査をした後診察室に行くとMRIの画像があり、脳には異常が全くないとの事、しかもMRIでくも膜下出血になるかどうかもわかるそうで自分の場合はその可能性はないとの事で一安心しました。肝心の病状ですが三半規管にあるリンパ液に沈殿物があってそれが蝸牛に入ると目眩や吐き気を起こすということでした。突然目眩と吐き気が始まり、一旦始まると1週間くらい続くし、最初はメニエールではないかと思っていました。以前内科で診察して貰った時に処方された目眩止めや吐き気止めの薬は最初劇的に効いたのですが、その後は全く効かなくなったので原因が漸くわかり、しかも良性という事でホッとしました。この症状は40代になってから始まり3年に1回くらいの頻度だったのですがその後段々と間隔が縮まって、最近は数ヶ月に1回になってしまったので本当に困っていました。治療法は薬ではなく、物理的に蝸牛から沈殿物を出してやる為に頭を前後左右に満遍なく振る事だそうです。今は症状が治まっているので今度なったらやってみようと思います。診察した先生がMRIの画像を見ながら「やっぱり若いと血管が綺麗だね」と仰いましたが私はもう50代半ば過ぎですよ。(笑) 尤も高齢者の画像を多く見てきたのでそういう感想が漏れたらしいのですが。(^^;

2019年9月29日日曜日

LED化

家の廊下の照明をLED化してみました。器具の中央に電源コネクターがあり、よく見たら所謂タミヤ(模型のタミヤ)コネクターと呼ばれる汎用品が使われていましたので同じ規格のコネクターを買ってくれば元々の部品や配線を一切弄る事なく、元の部品を温存したままランプだけを替える事が出来ます。この器具はグローランプではなく電子点灯式なので、もし配線替えをするとなると大幅に変更しなければなりませんが、LEDにトラブルがあっても何時でも直ぐに元の蛍光灯に戻せるという訳で、これはありがたいです。市販されていない専用コネクターだったらそう簡単にはいかないところでした。
カバーと蛍光管を外した器具
器具の電源部コネクター
タミヤコネクター(大きさが2種類あって小さい4.5mmの方)は千石電商で直ぐに見つかって買いましたが、秋葉原の老舗の照明器具店で丸形蛍光灯のソケットの在庫を訊いてみたら既に扱っていないという事なので仕方なくネット通販で購入しました。
バラ売りもありましたが取り敢えず雄雌のペアで購入したタミヤコネクター
これがタミヤコネクター(4.5mm)です。

これに丸形蛍光灯のソケットを付けます。極性を間違えるとショートしますので丸形LEDのメーカーサイトで確認しました。

使わない2本は自己融着テープで封止しましたが不細工ですね(笑)

ホームセンターで購入した丸形LEDを取り付けてみました。
丸形LEDを器具のホルダーに取り付けコネクターを器具に差し込みました。
無事に点灯したのでカバーを取り付けて終了です。蛍光灯に比べると少し暗いですが、消費電力が34Wから11Wと1/3になったのでまあ良しとします。

それにしても以前は簡単に入手できた丸形蛍光灯のソケットが秋葉原の照明屋でも入手できないとは驚きました。秋葉原は既に電気街ではなく単なるオタクの街になってしまったようで悲しいですね。細々とした電気部品を山のように積んで売っていた昔が懐かしいです。まさかLED交換でこんな気持ちになるとは思いませんでした。(笑)

2019年9月7日土曜日

またまた衝動買い

今日は車検のためディーラーに車を持っていく道中近所のリサイクル店に寄ってみたのですがまたまた欲しかったラジオを発見して衝動買いしてしまいました。もう何度目だよって感じですがやめられないんですね、これが・・・(^^;

今日捕獲したブツはパナソニックのホームラジオRF-U700Aです。店頭には2台並んでいて、1台は一部に塗装のはがれがあったものの比較的綺麗で付属品無しが4980円、もう1台は全体的に薄汚れていて然もスピーカーのサランネットに大きな黒っぽいシミが何箇所もあって電源コード付きで2980円。今までに蓄積した清掃ノウハウがありますので勿論汚くて安い方をゲット、やっぱり2000円差はデカいです。(笑) このリサイクル店は良心的で6ヶ月返金保証付きなので安心して買えました。ディーラーに車を預けて帰宅後早速清掃に取りかかりました。

先ず、かんたんマイペットで汚れがなくなるまで全体を拭いて綺麗にした後精製水で更に拭いて仕上げ(精製水は汚れ落としに効果があります。SPレコードの汚れ落としにも愛用しており、変な洗剤を使うよりも安心です)、スピーカーのサランネットも本体に付けたまま独自ノウハウ(笑)で「洗濯」したら見違えるように綺麗になりました。
清掃後の本体。ネットのシミも綺麗に落ちました。
汚かった時の写真を撮り忘れました。(^^;
自分で言うのもなんですが、4980円の値札が付いていたものより綺麗になりました。(笑) これだからやめられないんですよネ。(^^;

肝心のラジオの感度は非常に良く、いつも受信チェックに使っている微弱な電波が大音量で聞こえてきたのには吃驚しました。昔のナショナルラジオ「クーガ」についていたジャイロアンテナも懐かしくていい感じで確かにアンテナの向きで感度が随分変わり効果絶大です。音質もなかなか良くスピーカーが2つ内蔵されているのでFMステレオ放送はちゃんとステレオで聴けますし、選局やボリューム調整も手触りが良く大満足でもっと早く買っていれば良かったと思ったくらいです。残念ながら本機や本機の後継機で録音機能が付いたRF-DR100も既にディスコンでジャイロアンテナが付いた製品はなくなってしまいました。車検の見積もりが予想よりも高額だったので、安物をゲットして新品同様にしてせめてもの慰めにしています。(笑)

2019年9月1日日曜日

目覚ましラジオ修理

オーディオ機材関連の掘り出し物はないかと近所のドフに行きましたが、特に目ぼしい物が無かったので序でにジャンク品の入った籠を漁っていたらソニーの時計付き目覚ましラジオ(交流式)ICF-C470を見つけました(古い製品なのにソニーのサイトに取扱説明書がありました!)。汚れはあったものの全体的な状態は良かったので早速確認コーナーで電源を入れて試してみたら時計、目覚まし機能、ラジオの受信状態に問題はなかったのですがボリュームノブが空回りしているようで音量調節が全く機能しませんでした。まあ、ボリュームが壊れていたら部品交換すればいいやと540円で買って帰りました。ああ、またもや無駄遣い。わかっちゃいるけどやめられぬ…(^^;

分解してみるとプラスチック製のボリュームつまみから垂直に伸びている細い棒が折れていて基板上の可変抵抗器を回せなくなっている事が判明したので早速修理に取り掛かりました。因みに精密ドライバーで可変抵抗器を回してみるとボリュームは正常に機能し、折れていた棒もちゃんと残っていたのでラッキーでした。それにしても、メインの音量調整に独立したボリュームではなく基板上の小さな可変抵抗器を使っているのにはちょっと驚きました。
ダイアルつまみと折れた棒状部分
基板上のボリューム(可変抵抗器)
さて、こういう細かいプラスチック部品の修復に瞬間接着剤を使うとちょっと力が掛かっただけで直ぐに剥がれて(折れて)しまい今迄成功した験しが一切無いので、ここはあの強力なプラリペアの登場です。密着するように破断面を削って接着した後、念を入れて細い棒の根元から中間位迄の周囲に樹脂の粉末を盛り硬化剤で固めて補強しましたが、樹脂を厚めに盛ると完全硬化する迄に時間が掛かるので一晩置いてからラジオに組み込みました。可変抵抗器の中央の穴にボリュームノブの棒を入れて回してみると折れる事もなくしっかりと音量が変えられるようになりました。さすがはプラリペア、微妙に力が掛かる部分でも安心ですね。今回は電気回路部分には一切不具合が無かったので手間要らずで良かったです。あとは本体のネジを締めて組み上げ、前面表示部分の透明窓の傷をコンパウンドで磨いて修理完了、大変快調に動作しています。やっぱり修理が上手くいくと気分がいいですね。
プライペアで補修したボリュームつまみ
内部基板(修理後)
スピーカー部
修理完了した本体

2019年7月21日日曜日

またしょうもない物を(^^;

先々週から体調が思わしくなくメニエールのように目眩と吐き気が続き、病院に行って脳のCTスキャンを撮影しても異常無しで原因が皆目わからず折角の連休も結局寝て過ごしてしまいましたが先週中頃から段々と調子が元に戻ってきたので久し振りにハードオフにマイクホルダーのジャンクを探しに行きました(可動部分の特殊なネジが欲しかった)。ところが、何故かマイクホルダーは置いておらず店内を見て回っていたらカシオのMIDIシーケンサー(再生専用)FD-1を見つけて面白そうだったので買ってしまいました。(^^; ACアダプター無しの本体のみで400円、勿論ジャンク品です。型番からわかるようにフロッピーディスクを記憶媒体に使う骨董品で発売は1999年のようなので20年前の製品ですね。
買った時はかなり汚れていましたが、丁寧に掃除して液晶ディスプレイ部もコンパウンドで磨いたら随分きれいになりました。ACアダプターは手持ちの汎用品で電源が入りました。問題はフロッピーディスクです。そういえば昔使っていたフロッピーがまだケースに大量に残っている事を思い出し、外付けUSBフロッピードライブもあるのでスタンダードMIDIファイルをWindows10マシンからコピーして試してみました。ネットで調べてみるとSMFタイプ0でないと認識しないとの事なので昔作ったゲーム音楽をタイプ0でフロッピーにコピーしてFD-1に入れ、SC-88Proに接続して鳴らしてみました。内蔵フロッピードライブもちゃんと生きていて、完璧に再生できました。ディスプレイの鍵盤は演奏と共にチカチカ点滅するし、テンポや小節数も表示されるので見ているだけでも楽しいです。さすがに常用はしませんがPCを起動するのが煩わしい時や、まだPCのCPUが非力でオーディオデータを扱えず外付けMIDI音源モジュールで音楽を制作する事しか出来なかった若かりし頃の気分を味わいたい時にはノスタルジックでいいですね。それにしても20年経ってもまだちゃんと問題なく動くのが素晴らしいです。さすがはMADE IN JAPAN !?

2019年7月1日月曜日

やっぱり駄目でした

先日の割れたSPレコードの音溝を合わせてセロハンテープで固定しつつ接着してみましたが、割れた破片の中でどうしても音溝がズレてしまうものがあり、針を落として暫くはちゃんとトレースしたのでもしかしたら行けるかも!と思ったのも束の間、レコードの半分くらい針が進むと針飛びの嵐でやっぱり再生は無理でした。針圧を重くしてアンチスケーティングを最大にかけてやると多少はましになるのですがずれてしまった音溝は如何ともし難く諦めた次第です。

2019年6月29日土曜日

バラバラに割れたレコード

先日、ネットオークションでSPレコードを落札し楽しみに待っていたのですが、到着したのはバラバラに割れたレコードでした。梱包を見て呆れました。SPレコードをビニール袋に入れそれを薄い事務用の茶封筒に入れて普通郵便で送ってきたのです。こんな送り方をすれば割れるのは火を見るよりも明らかで、陶磁器を何の緩衝材も使わずそのまま茶封筒に入れて送るようなものです。出品者の履歴を見ると古本屋らしいのですがSPレコードの知識は皆無でビニールレコードと区別が出来なかったのでしょうか。早速やんわりとクレームを入れたら返金するとの返事が来ましたので金銭的な被害はありませんでしたが、聴いてみたいレコードだったので至極残念です。せめて段ボールの板にでも挟んでくれれば割れずに済んだかも知れませんが無知ほど害悪なものはないです。これだけのピースに分裂してしまったら修復は無理でしょうね。貴重なラッパ吹込のレコードが聴けなくなってしまって残念無念です。

2019年6月22日土曜日

浴室換気扇羽根交換

最近、浴室の換気扇を廻すとゴーッという酷い音がするようになったのでシロッコファンの羽根を外してみると一部分が欠けていました。この換気扇は羽根を丸洗いできるように簡単に外せる作りになっています。
上から
横から
シロッコファンはこのように少しでも欠けるとバランスが崩れ回転軸がぶれて不安定になり轟音を立てたりします。さすがに自己修復は無理なので部品を注文しました。最初に行った家電量販店のビ〇クなんとかは店員の態度が悪くて即刻却下してヤマ〇電気に行くと直ぐに対応してくれました。なんとかカメラはポイントの還元率は悪いし、レジに人が並んでいても店員がチンタラやっていて直ぐに対応せず平気で客を待たせるし、社員教育が全くなっていなくて行く度に辟易します。何でヨドが当地に出店しなかったのだろうといつも思っている次第です。

交換した新品の羽根はさすがに静かに回ります。部品代は1000円を超えるだろうと思っていたら600円で済みました。プラスチックは経年劣化で割れやすくなりますが、まだ10年も経っていないのにどうして一部分だけが欠けてしまったのか謎です。

2019年5月25日土曜日

イシバシ楽器立川店閉店

久し振りに立川のイシバシ楽器に行こうと思って店があるビルに入ったら何か様子がおかしい感じがしたのでよく見るとロフトが明日閉店で店内が閑散としていました。エレベーターで7階に上がると何とイシバシ楽器も31日に閉店との事で商品が少なくなっていました。イシバシ楽器立川店といえば、開店記念として売り出されたイシバシテルミン立川バージョンという商品を買ったんですよね。なものでちょっと前に開店したばかりだと思っていましたがもう12年くらい経ってしまったのですね。やっぱり楽器は売れないんでしょうね。というより今はネット通販で買う事が多いので実店舗を構えるのはコスト的にメリットが無いのだと思います。イシバシ楽器ではギター用品を随分買いましたが気軽に近所では買えなくなるのがちょっと悲しいです。ロフトとイシバシ楽器が消えるとビルの中は殆どブックオフ関連だけになります。次にどんな店舗が入るのかはわかりませんが立川では肝心なものが売っておらず手に入らないという印象が前からあるので今後もあまり期待できないですね。楽器屋が無くなるのはやっぱり寂しいです。

2019年5月18日土曜日

Neewer NW-410 録音結果

音楽サークルの定演録音に先日購入した激安マイクNeewer NW-410を使用してみました。自分が主催する会では無いのでマイクのセッティングに制約はありましたが、録音を聴いたサークルメンバーからは好評を得ました。時間が限られていましたのでカーディオイド(単一指向性)カプセルのみの使用でしたが、録音品質に対する自分の感想としては「ノイズが若干あって音に幾分安っぽさが感じられるもののそれ以外に悪い部分は無く、価格以上の働きをしてくれて好結果が得られる」です。以前に使用したBehringer C-2と比較すると低音域の充実ぶりではNW-410の文句なしの圧勝(スモールダイアフラムのカーディオイドはどうしても低音域が少し薄くなる傾向があります)、高音域の音数に関しては若干少な目かなと感じました。価格が価格なので高級機には及びませんが、帯域バランスが非常に良いのでアマチュアのちょっとした録音には非常に有効な製品だと思いました。しかも現在は私が購入した時よりも価格が下がっていますのでコストパフォーマンスは更に良くなっています。あまり機材にお金をかけずにそこそこの高音質を得るという用途にはお薦めできると思います(マイクロフォンは長い目で見ると消耗品なのである程度の割り切りが必要だと思います)。音質に関しては文章で書いてもなかなか伝わらないと思いますので、自分の(この上ないくらい下手くそな)演奏を録音したものを聴いて頂いてこのマイクの善し悪しをご判断下されば幸甚です。ピアノはスタインウェイのフルコン、中規模ホールでの収録です。尚、録音は全くの無加工で、ローランドのメモリーレコーダーR-26を使用しました。

Piano recorded by Neewer microphones

2019年5月17日金曜日

PRO TOOLS First 新バージョン

2019年5月バージョンのPRO TOOLS Firstが入手できるようになったので早速ダウンロードしてみました。前のバージョンはプロジェクトが3つだけ、最大容量約1GB、然もクラウドにしか保存できなかったので全く使い物になりませんでした。新バージョンはローカルに幾つでも保存できるようになったので漸く使ってみようかとインストールしました。
これが起動画面ですが、かなり重くなりました。然もプロジェクトをロードしてソフトが立ち上がり、波形編集画面が表示されて再生ボタンを押しても暫く音が出ません。20~30秒経った頃に初めて音が出るようになります。新規プロジェクトを立ち上げる時にサンプリング周波数が指定できないのは相変わらずで非常に不便です。それにこのソフトはオーディオインターフェイスに変更があるとエラー表示が出て立ち上がらないので、一旦ファイルを閉じてインターフェイスを選び直してから再度読み込ませるという余計な手順を踏まなければならず他のDAWソフトでは一発でできる事ができないんですよね。漸くデータをクラウドではなくローカルのPCに保存できるようになったもののこれではちょっと使えません。無料で提供されているものに文句をつけるのは筋違いなんでしょうが、もうちょっとユーザーフレンドリーな作りにして欲しかったですね。よくPRO TOOLSは業界標準と言われる事が多いのですが私が出入りしてきた大手レコード会社の編集スタジオでは一度も使っているところを見た事がありません。サブスクリプションという支払い方法も私は嫌いなので製品版を使う事は今後も無いと思います。CubaseとWaveLabがあれば充分ですしね。本当はNuendoをメインで使いたいのですがバージョンアップが高額なので旧バージョンのまま放置しています。(^^;

2019年5月2日木曜日

ニットー長時間レコードの再生

令和になって早2日経ちましたね。

さて、先日ネットオークションでニットー長時間レコードを入手しましたが暫く放置状態で漸く再生してみようと作業に取りかかりました。こういう特殊なレコードは若い頃から興味津々で長らく入手したかったのですが、今まで実物にお目にかかった事は一度もなく、たまたまネットオークションを徘徊していたら発見して、値段が吊り上がるかなと思ったのですが取り敢えず許容範囲内の金額に収まってくれたので落札出来ました。こういうものは中古の専門店に並ぶ事も希なので、苦労して歩き回る事なく居ながらにしてキーボード操作とマウスクリックだけで珍品が入手できて実にありがたい世の中です。

ニットーレコード(日東蓄音器)は大正時代(1920年)に大阪で創業したレコード会社で1935年に兵庫のタイヘイレコードに吸収合併され、レーベルは残りましたが会社は無くなります。アコースティック録音(ラッパ吹込)時代は外国人の演奏を録音したりとなかなか意欲的で録音品質も良いレコードでした。SPレコードは12インチ(30cm)でも4分半~5分位しか収録できず、一部のレコードでは少しでも長く録音するために径の小さいレーベルを作って内周限界までカッティングしたり、わざと回転数を落して制作するなどの反則技を使ったりしました。後に33回転のSPレコードがビクターから少数発売されましたが音質の問題もあり程なく生産終了となったため、いずれにしても当時長時間録音は夢のまた夢で、ニットーや英ウォルド(ワールド)等のレコード会社は線速度一定で片面10分前後の特殊なレコードを極少数発売しました。線速度が一定という事は、ターンテーブルの回転数が常に変化するという事なので普通の蓄音器ではまともな再生が出来ず、蓄音器に取り付ける専用のアダプターが売られていましたが、取扱いが難しかったこともあって極短期間で発売中止となりました。
義太夫 熊谷陣屋の段 豊竹古靱太夫 鶴澤淸六
これが今回入手したレコード(2枚4面)で電気録音ではなくラッパ吹込(1926年頃)です。レーベルを見ると10.45と原盤に刻まれていて、おそらくこれが再生時間なのだろうと思います(違う可能性あり)。25~60rpmで収録されているという事なので、まず45回転でパソコンに取り込みました。そのまま聴くとやはり声のトーンや三味線の音がおかしいので、取り込んだ音源を仕事で使っている波形編集ソフトで処理をします。復元の手がかりは収録時間と声や楽器の音です。一度でパッと決められるような単純なものではないので何度も音を確認し試行錯誤しながらピッチを決め収録時間の10分45秒になるように細かく調整します。この調整がなかなか大変でちょっと目盛りを動かすと大幅に時間が変わってしまうので3秒ほど誤差が残りましたがまあこれで良しとします。少し遅い(半音程度低い)かなという気もしますが、その点は後々如何様にも変えられますので今回は取り敢えずこの状態です。

長時間レコードは通常のSPレコードよりも回転数が遅いのですが音質は非常に良好でちょっと驚きました。しかもカッティングされた音溝も普通のものより幾分細いように見えます。通常のSPでは(LPでもそうでしたが)角速度が一定なので線速度が遅くなる内周側の音が著しく悪くなり電気録音時代でも交響曲などの復刻では面同士の繋ぎ目で音質差が歴然とわかりますが、このレコードは線速度が一定なので内周でも音質が悪くなりません。大正時代に制作された長時間レコードのような特殊な規格の音盤の復元再生については、アナログ時代には技術的に困難を極め殆ど現実的ではなかったものが、現代のデジタル技術では対応した機能を持つ波形編集ソフトウェアを使用すれば個人レベルでも比較的容易に実現出来るというのが面白いと思います。線速度一定の媒体は一般的に簡単に買えるものとしてはCDというメディアで漸く実現したので、それを考えると電気録音以前の時代によく線速度一定のレコードを作ったものだと思いますし、実際に再生してみて一定の線速度が非常に高精度に保たれていて感心します。このレコードが1926年の製造とすれば、大正、昭和、平成、令和と4つの時代を跨いで再生された事となります。レコードの再生にはオルトフォンのOM78を使いましたが、このカートリッジは盤質の悪い磨り減ったレコードでもノイズに滅法強く良い音で鳴ってくれるので大変重宝しています。既に製造終了していますがお薦めですので、もしも見つけたら是非ともゲットしてください。

音源(疑似ステレオ化しておりノイズ除去処理はマキシマムなので全体的な音質は非常に悪いです。オリジナルSPは大変良い音がしますが、諸般の事情で意図的に低音質化しています(最も低いビットレートでMP3エンコードしました)ので悪しからずご容赦ください。)
※音源ファイルは一定期間経過後に削除する予定です。

2019年4月30日火曜日

平成の終わり

今日で平成時代が終わり明日から令和時代が始まる訳ですが、天皇陛下について強く印象に残っている事があります。

もう20年くらい前になりますが、ある土曜日、仕事が終わって昼過ぎにお茶の水から秋葉原に向かって歩いていると昌平橋交差点の信号機が消灯していて警察官が交通整理をしていました。信号機が故障したのかなと思っていると御徒町の方から黒塗りの車がゆっくりと走ってきました。車には陛下がお乗りになっていて沿道の人に向かって盛んに手を振っておられました。おそらくご公務を済まされ皇居にお戻りになる途中だったのではないかと思いますが、中央通りから1本隔てた沿道は人もまばらだったにも拘わらず歩いている人に向かって和やかに手を振られていた陛下を見て、サービス精神(失礼!)が旺盛な優しいお方だなあと感じ入った事をよく覚えています。今でも昌平橋の交差点を通るとその光景を思い出します。長い間激務続きだったと思いますのでゆっくりとお休みくだされば幸です。

明日から令和になりますが、少しでも良い世の中になりますように願っています。

2019年4月29日月曜日

またしても衝動買い SD-20篇

大型連休に入ってまたまた衝動買いです。(^^; ハードオフに行ったのが運の尽き? 今時ハードウェアMIDI音源でもないのですが小型で光デジタル出力付というのに惹かれて安かった事もあってゲットしてしまいました。購入したのはEDIROL=RolandのSD-20で、もう9年以上前の製品です。仕事や趣味で大いにお世話になったSC-88Proは未だに時々使っていますがこちらはもう19年も前の製品なんですね。時が経つのは本当に早いものです。SD-20はUSBに接続して使えるのですがWindows10用のドライバーは用意されなくなったので、Win10以降は旧来のMIDI端子(MIDI インターフェイス経由)のみで使えという事ですね。しかしありがたい事に「Roland 旧機種用Windows10ドライバProject」というサイトがあってWin10に対応するドライバーを入手できます。本当に助かりましたので感謝してもしきれません。改めてお礼申し上げます。

さて、ドライバーはダウンロードしましたが、署名がないのでそのままではエラーが出てインストールできません。長くなるので詳しくは書きませんが、プロンプトからコマンドを打ち込んでテストモード&署名なしモードで再起動し色々とゴチャゴチャやってデバイスマネージャーからドライバーを更新した後、署名ありモードに戻して再起動するという非常に厄介な行程です。詳しくは「署名なしドライバをインストール」で検索してみてください。最初の再起動時に選択肢が出て署名なしモードを選択するのですが、今使っているワイヤレスキーボードはWindowsが起動する前の段階では認識してくれないので近所のリサイクルショップに安い有線キーボードが売っていた事を思い出して態々買いに行きました。480円と安かったのですがちゃんと機能してくれて一安心です。(^^;

ドライバーのインストールには手間が掛かりましたが、USBで使えるようになったので昔作ったMIDIデータを引っ張り出してきて鳴らしてみました。SC-88Pro用に作ったデータなので取り敢えずはGS互換モードで鳴るのですが音色のみならずベロシティーの感度も違うので少し雰囲気が変わりますね。GSモードではなくSD-20オリジナルの音で聴きたかったのでコントロールデーターを弄くってネイティブで鳴るようにしてみました。メーカは同じでも世代が違うのでやはりSC-88Proと同じようには鳴りませんが、よりリアルになっている音色もあって結構楽しめました。ただ本当にちゃんと鳴らそうと思ったらMIDIデータをかなり書き換えてSD-20に最適化する必要があります。オプティカルデジタル出力付きなのでPCに取り込む時などはノイズに悩まされずに済むのでいいですね。MIDIデータをリストエディターで細々と書き換えたのは何年ぶりでしょうか。仕事でMIDIデータを熱心に作っていた頃を思い出して懐かしくなりました。まだ30代だったなぁ。(^^;
USBランプも点灯し、無事にWin10で使えるようになりました。

2019年4月20日土曜日

またまた衝動買いしてしまいました(^^;

久し振りに近所のハードオフに行ったらローランドの小型ミキサーM-10MXのジャンク品(本体のみの付属品無し)が安かったのでまたまた衝動買いです。完全に病気ですね。(^^;

ジャンクの理由はボリュームのガリということだったので、これはボリュームをグリグリとしつこく廻してやれば直るんじゃないかと安易に判断しました。(笑) 廻しても駄目なら接点をクリーニングすればいいじゃないということでレジで精算して帰宅しました。因みに、本機は単3乾電池でも動作します。幸いな事に電池ホルダーの金具に漏液の腐食もなく非常に綺麗だったので取り敢えずニッケル水素電池を入れてチェックしてみました。各チャンネルの入力ボリュームにはガリがなかったのですがメイン出力のボリュームに確かに酷いガリがありました。経験上ボリュームのガリを直すには何度もしつこくボリュームを廻して接点の汚れを物理的に軽減するのが近道で、電源を入れずにボリュームを廻すのが最も効果があります(通電したままだと殆ど効果はありません)。根気よく300回以上廻したらボリュームのガリが雲散霧消しました。ガリが解消すると気の所為かも知れませんが音の鮮度が上がりますね。入力端子はもとよりヘッドフォン出力の異常はありませんでした。ローランドのサイトで取説をダウンロードしたらACアダプターの電圧は9V、本体の消費電流が250mAなので、ラジオ用に購入したものの使わずに遊んでいたEXCEL SOUNDの安定化回路付きのACアダプターEAC-100が丁度出力300mAだったので試してみたところ全く問題なく使え、更に安定化回路の所為かどうかはわかりませんが、音が太くなったような(勿論良い)印象です。因みに本機はセンターマイナス仕様なのでアダプターの極性も慎重に合わせました。旧製品の取説を無料でダウンロードさせて呉れるローランド社には本当に感謝しています。
M-10MXは小型ながら音質や解像度も良く、最大96kHz, 24bitのデジタル出力も装備しているので良質のADコンバーターとしても使えます。しかもオプティカルとコアキシャルのS/PDIF出力を装備しているので非常に便利です。ハードオフでは以前もガラクタケースの中にジャンク品として埋もれていたシチズン(リズム時計工業)の電波目覚まし時計(300円で購入)を買って全く異常なしで今でもメインの目覚まし時計として活躍していたり(笑)、ジャンク箱の中に超激安で埋もれていたブラザーのパソコンに繋げる高級ラベルライター(別のジャンク箱で専用純正ACアダプターも見つけて速攻でゲット)も不具合なしで未だに使えていたりでなかなか美味しい思いをしております。(^^; 勿論ハズレもあるのでしょうが今の所は当たりが多いので有難く有効に使わせて頂いてます。そろそろ「終活」を始めなければという年齢に達してきましたが、如何せん煩悩塗れなのでジャンク品漁りはなかなかやめられないのですネ。(^^;

2019年4月18日木曜日

ショックマウント購入

先日購入したスモールダイアフラムマイクロフォンNW-410用に劇安ショックマウントをAmazonで購入しました。中国からの発送で薄っぺらなビニール製封筒に入っていましたが単純な構造の商品なので特に輸送上の問題はありませんでした。NW-410の外径は約20mmでクリップで挟み込むタイプのショックマウントでは緩くて使えなさそうだったので適合範囲の広そうなこの商品を購入した次第で、本体2個入りの上スペア替えゴム付で660円というハイコストパフォーマンスな製品です。マイクスタンドへの取り付けネジ部分がプラスチックなので耐久性が少々気になりますが、無茶をしなければまあ大丈夫でしょう。実際にマイクを挿入したところ過不足なく外部振動を抑制してくれそうです。激安マイクにはこれで充分だと思います。こちらも近日中に実戦投入予定です。最近はそこそこの機材が安価で購入できるので本当に有難いですね。

2019年4月14日日曜日

NEEWER NW-410 激安ペンシルマイク購入

Amazonに、指向性の異なる3種類のカプセルを付属しステレオペアで7499円(税、送料込み)という超激安スモールダイアフラムコンデンサーマイクがありました。一時品薄の時には2万円以上の値段を付けて売っていた不届き者もいましたが、また元の値段で供給が再開されました。ユーザーレビュー(Amazon U.S.A.含む)を読む限りは良さそうな感じなので更にネットで色々調べてみたら、諸元からどうやらiSKのLittle Gemというマイクと同じものであろう(断言は出来ませんが)という事がわかりました。幸いにもiSKのサイトには各楽器を個別に録音したサンプルがあって、自分が一番録音する機会の多いピアノのサンプルを聴いたらこれがなかなか良く、コントラバスのソロでも低音が確り録れていたので早速購入しました。前回の演奏会の録音ではベリンガーのC-2というマイクを使ったのですが取説のF特グラフを見ても判る通り、500Hz辺りから徐々に減衰が始まり50Hzでは10dBも減衰しているため低音不足が顕著で、編集時に逆カーブ(低音ブースト)のイコライザー処理をして漸く使い物になるといった感じでした(ハイパスフィルタースイッチが付いている意味がわからないです(笑))。ただ、細かい音は良く拾うので録音自体は繊細な感じなのですが如何せん低音が不足しているのでやや使いにくい感じは否めません。YouTubeで廉価ペンシルコンデンサーマイクの聴き比べをしましたが、C-2は動画でも私の感じたとおりの音質でした。ネット機材通販サイトを頼りに候補に挙げていたマイクの音質が予想以上に悪くて同じ動画に登場した別のマイクにしようかと思案していましたが、結局はメーカーサイトのサンプル音源が決め手となりました。
この立派なケースだけでも値が張る筈
早速届いたので開封、テストしてみました。立派なアルミケースに入っていて本体を手に持つとズッシリと重く、マットブラック仕上げでなかなか高級感があります。Amazonの商品画像ではNEEWER社のトレードマークが大きくプリントされていてちょっとお下品なイメージでしたが、届いたものには控えめに小さくNEEWERと印字されているだけなのでサスペンションホルダーに挟んだら多分ほぼ見えなくなる感じで大変よろしいと思います。因みにNEEWERはニューワーと読むようで、カメラ用品などを主に扱っているメーカーです。テストは取り敢えず現在メインで使っているM-AUDIOのオーディオインターフェイスM-TRACK 2X2Mに接続して行いました。3種類のカプセルを交換しつつのテストですが、環境音では家の前の道路を走る車の低音を良く拾いノイズのレベルもごく普通です。楽器音はギターをポロポロと鳴らした程度ですがこちらもよく録れています。カプセルごとに音の違いもあり、オムニは低音が豊かで、ハイパーカーディオイドは若干高音寄りになります。値段なりの部分は勿論ありますが、全体的に見るとコストパフォーマンスは抜群に良いです。マッチドペアとの表記はありませんが耳で聴く限りは2本の特性差を殆ど感じませんので、ステレオペアとして全く問題なく使えます。Anazonのレビューには更なる音質向上を目指した改造記事へのリンクがあり確かにかなり音質が向上しそうですが、自分としては折角調子が良いものを素人が下手に手を入れて不具合を起こすのは嫌ですし、ディフォルトの状態でも充分良品だと思いますので改造せずにこのままの状態で5月の演奏会に実戦投入してみる積もりです。尚、本体を叩くと2本のマイクで振動(共振)周波数が異なりますが、他に所有している国内オーディオメーカーF社製のペアで2万円ほどのペンシル型コンデンサーマイクもやはり2本で本体の振動周波数が全然違いますし、2本のレベル(感度)差が大きく5dB程度もあってマッチドペアと銘打たれているにも拘わらずとてもそうとは思えず実際の録音現場でも非常に使い辛いので、今回購入した激安マイクの諸性能は充分過ぎるほど合格です。ネットオークションなどで使用履歴や現在の状態を確かめられない中古のマイク(レコスタで使われている有名定番品含む)を買うような危険を冒すなら激安でも新品を買った方が確実に幸せになれます(中古品を購入して何度も討ち死にしている自らの切実な経験談です(笑))。
なかなかいい感じですネ(^^;
【追記】その後録音スタジオに常備されている定番マイクを購入し実際に録音してみてその懐の深さには本当に感銘を受けました。改造して高級機に近づけようという試みはある程度の成果は得られるのかも知れませんがオリジナルの性能が良い高級機種に対してはやはり太刀打ちは出来ないのではないかと感じます。やはり超えられない一線というものは確実に存在するのですね。といってもこのマイクを貶すつもりは全くありません。基本性能は性能対価格比で非常に優れていますからこのまま使用したとしても一定の成果は得られます。実際にライブ録音に使用して非常に好結果が得られましたのでこれからも用途に応じて使っていこうと考えています。これまでの長い録音経験から一番大切なのはマイキングだと断言します。越えられない一線はあるにしても極端に帯域が偏っていたり解像度に難がある場合以外はマイキング次第です。本製品は基本的な特性は良いので大きな失望は感じないと思います。安価なマイクはマイキングで弱点をカバーせよ、真に誰もが納得するような好結果を得たいならばある程度の金額のマイクを購入せよ、というのが現在のセオリーです。現在はAmazonでも扱いが無いようですが、8000円程度で各種指向性のカプセルが付属してこの性能なら全く文句はありません。2020/5/31

2019年3月16日土曜日

カーボン弓

ネットを徘徊していたら、そこそこ評判の良い4/4ヴァイオリン用のカーボン弓があったのでAliExpressで買ってみました。値段は送料込みで$29.75(約3300円)。AliExpressを利用するのは初めてで、中国からの発送なのでちゃんと到着するのか少々不安でしたが、3月4日に注文して14日に(10日間で)届きました。弓はプラスチック製の筒に入っていて梱包は意外に確りしており、弓にはVingo Bow とプリントされていて毛を張ってみましたが特に問題ないようです。超々初心者がこんな事をいうのは誠に烏滸がましいのですが、ブラジルウッド製の安弓よりは運弓に手応えがあってコントロール性は良いのではないかと感じました(超々初心者なので鵜呑みにしないで下さい(^^;)。
梱包用の円筒
カーボン弓
ネットオークションで中古の弓を買うより安いですね。(笑) サイトを見ていると安い商品が山のようにあるのでつい色々と買いたくなってしまうのですが取り敢えず暫く我慢です。(^^;

2019年3月10日日曜日

シャノのヴァイオリン、他

土曜日は午前中にコミカレに出席した後お茶の水に行き、ヴァイオリン用のクリーナーを買おうと下倉楽器に入ると入り口のショーウインドウにフランソワ・シャノ(François Chanot)のヴァイオリンが飾ってありました。このヴァイオリンは新しい弦楽器の開発が相次いだ1820年前後に海軍の技術者だったシャノ(父親はヴァイオリン製作者)が楽器全体をよりよく響かせようと独自に設計したもので、縊れの部分のコーナーがなく丸くなだらかで、弦も緒留めではなくギターのように表板のブリッジに直接留めるようになっており、ペグボックスのスクロールは逆向きです(このヴァイオリンは表板のブリッジが埋められて普通の緒留めを使うように改造されています)。本体とf字孔に相当する細いサウンドホールの縁には黒檀と象牙がはめ込まれています。シューベルトの作品で有名なアルペジオーネも同じ時期に作られた楽器です。当時は人気があったようですが、この時代に作られた様々な新楽器は程なく消えてしまいましたので、おそらく博物館でしか見る事の出来ない珍しい楽器が楽器店のショーケースに何気なく飾られているのはなかなか素晴らしいですね。この楽器店の担当者はかなりの目利きだと思います。ネット通販でシャノのヴァイオリンのレプリカを売っているのでいつか入手したいですね。(^^;
 

その後秋葉原に寄って写真撮影用のLEDリングライトを買った後サークルの練習会に参加するために川崎に行きました。二次会で飲んだ後、南武線の終電で帰宅しました。

2019年1月11日金曜日

デジタルマトリクスパッチベイ内蔵電池交換

 購入してからかれこれもう20年位は愛用しているデジタル信号マトリクスパッチベイ(スイッチャー)FRIEND-CHIP、digi・ma'x(ドイツ)が去年辺りから電源を切ると設定したパッチ(入出力の組み合わせ)を忘れるように(記憶されなく)なりました(電源を入れるとSOURCE<INPUT>1のみLEDが点灯しDESTINATIONS<OUTPUT>は全部不点灯)。
本機はDAT、CDP、PCメインボードのオプティカル、デジタルミキサーやオーディオインターフェイスなどのデジタル(S/P DIF)出力をDAコンバーター、別のオーディオインターフェイスやデジタルレコーダーなどに送るのに大変重宝していて、未だに仕事にも使っているので手放せません。ハイレゾ対応の機器を使い始めた最近わかったことですが、かなり昔の製品なのに96kHzは勿論のこと、何と192kHzにも対応している優れものです。勿論光を同軸に変換したり(逆も可)複数の機器に分配することも出来ます。長らく大変便利に使っていたのですが電源を切る度に設定したパッチがリセットされてしまうので、使う度にやり直さなければならないのが面倒になり、電池交換を思い立ちました。

 裏蓋を取り外すとこんな感じです。
 既に記憶保持用の電池は取り外した後です。基板に半田付けされていたタブ付きの電池からは液が漏れ出していて基板の一部を侵蝕していました。
 これは漏れ出した液が乾燥して粉のようになった残骸を拭いた後のもので、電極全体に黄緑色の物質が付いていました。最初は一般的なリチウム電池で記憶を保持しているのではないかと考えていましたが、蓋を開けてみたら何と充電式のニッカド電池でした。リチウム電池ならまだ入手しやすいのですが積層型のニッカドは秋葉原のパーツ屋でも殆ど見たことが無いのでちょっと厄介だなぁと思ってネット検索したら同じようなものがアマゾンであっさりと見つかりました。オリジナルの電池は3.6V 65mAhですが全く同一容量のものはなく、3.6V 60mAhか3.6V 80mAhしかなかったので容量が大きめの80mAhの方を選択しました。以前だったら需要の少ない特殊なパーツの入手は諦めるしかなかったのですが、ネットのお陰で本当に便利な世の中になりましたね。
左(青色)が元々基板にマウントされていた電池、右(緑色)が新しく購入したタブ付電池
因みに"AKKU"とはドイツ語で充電式電池を意味するようです。
 基板を全て外して分解してから半田鏝を当てて古い電池を取り外して新しいタブ付き電池をまた基板に半田付けするのは手間が掛かる上に何度も熱を加えるとプリントされている銅箔が剥離する危険性もあるので、タブから電池だけを物理的に取り外して基板上にタブを残そうと思ったのですが、引っ張る力を加え過ぎてタブごと基板から外れてしまったので、基板に僅かに残った銅箔にテスターを当てて導通があるか確認した後、リード線を半田付けして基板から離れた場所に電池を取り付けることにしました。
 元々電池が取り付けられていた場所にマジックで+と-の目印を書き込み、そこからリード線を延ばします。ホームセンターで購入したELPAの結束バンドベースを本体底面に貼り付けてその上に結束バンドで新しい電池を固定し、リード線を半田付けしました。リード線は半田の熱や今後のことも考え長めにして余裕を持たせています。
 これでまた電池の寿命が来ても次回は基板に触れることなく簡単に交換できます。交換後、電池の充電の為暫く電源を入れっぱなしにしてから様子を見ましたが、電源を切っても設定したパッチをちゃんと記憶していますのでこれで大丈夫だと思います。

2019年1月9日水曜日

フルート衝動買い

もう松の内も過ぎてしまいましたが改めて明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

元日は観音崎に初日の出を見に行きました。雲が多かったのでご来光を拝めるか不安でしたが、対岸の房総半島とその直ぐ上の空を覆う雲の間に僅かな隙間があって何とか初日の出を見ることが出来ました。日の出から少し経ったら上空の雲に太陽が隠れてしまったのでラッキーでしたね。昔高尾山に初日の出を見に行った時は凍えるような寒さでしたがやっぱり沿岸部は暖かいですね。
日の出直前の月と金星(左下)
ご来光(この後間もなく雲に隠れてしまいます)
さて、今日はフルート(中古品)を衝動買いしてしまいました。ムラマツのEXという入門モデルで新品で買うと20万円以上する楽器が驚きのプライスでショウケースに展示されていました。う~ん、この値段は中国製或いは台湾製の新品フルートと大体同じくらいなので、買い取った商品をそのまま手を入れずに売っている店の性格からして楽器店と同じような値付けだと売れないとは思いますが、それにしても破格の安さです。

 もう15年くらい前になりますが、フルートを習っていた頃お遊びで予備の(メイン楽器をリペアに出した時などに応急的に使う)楽器として台湾製の激安フルートを買ってみたのですが、手に持った感じがずんぐりしていて(精密感が無く)、キイの下に貼りついているクッションのゴム(本来はコルク)が直ぐに剥がれたり、音もあまり良くなくて予備としても使えそうにない楽器でした。直ぐにネットオークションで二束三文で売ってしまいましたが。(^^;

 フルートを習い始めてから、ヤマハの7万円くらいの楽器から、リッププレートのみが金製のミレニアム限定特別バージョンで20万円程度の三響製楽器に買い換えて練習しました。三響のは明るくて陽性な音なのですが少し上擦っていて僅かに深みに欠ける感じがずっとしていました。勿論、楽器としては決して悪いものである筈もなく、単に私の吹き方があまりにも未熟なので楽器本来の音色を全く以て引き出せていなかった事に間違いないのですが、ある時池袋の楽器店でムラマツの楽器を吹かせて貰ったら自分が求めていた音がすんなりと出て、笑ってしまうくらい超初心者の演奏ではあっても楽器によっては全然音が違うんだなあと吃驚した記憶があります。ですから「いつかはムラマツ!」と決めていましたが、程なく先生のご事情でフルート教室が終了してしまい、レッスンをやめてから2~3年は吹いていたものの、それ以降は殆どフルートを吹かなくなってしまいました。三響のフルートは何処か奥にしまったらしく現在行方不明です。(汗

 そんなこんなで今日このフルートを見てからまた再開してみたくなって店員にショウケースの楽器を見せて貰いました(ムラマツ以外だったら完全にスルーしていたと思います)。中古品なので傷や変色(化学変化による銀の黒ずみ)は当然ありましたが(私の三響のフルートは手が滑って頭部管を落とした時に一部が凹んでしまいましたし良く手が触れる部分の鍍金が浮いてきた箇所もあるのでそれに比べたら綺麗です)、キイメカニズムは特定のキイの動作に少し粘っこいところがあるものの一見してタンポも草臥れていないし全体的には自分の楽器よりも綺麗でした。おそらく楽器専門店ではなくリサイクルショップだったので格安の値付けだったのだと思います。自分としてはこの楽器は合格点で全く問題なかったので、これでやっと「念願のムラマツフルート」が手に入ると思うと嬉しくなって即そのままレジに直行しました。(笑)

ウキウキしながら帰ってから色々と吹いてみましたが非常に良く鳴りますし、私の苦手な低音部もスッと吹けます。さすがにムラマツの楽器はバランスが良いですね。楽器店で試奏させて貰った時の事をつい思い出しました。それに、前の楽器はどれも、頭部管を胴部管に差し込んだりリッププレートの向きを調整する時ににきつくて回しにくかったりしたのですが、これは非常にスムーズで感激しました。シリアルナンバーから推察すると少し古い楽器だとは思いますが調子は頗る良好です。暫くフルートを吹いていなかった所為で運指をすっかり忘れていて、然も使っていなかった肺機能が低下しているのかちょっと疲れました。(^^; ただ、フルートを吹くといつも思うのですが、身体の中の毒気(毒素?)が音と共に外に排出されるようで何とも気持ちが良いのですよ。(笑) 新品の約1/10という爆安で良い楽器が手元に来て呉れて大満足です。これも何かの縁なのでしょうね。(^^) 昔、フルートの手入れによく使っていたバズ・シルバークリーナーと仕上げ拭き用のシリコンクロスを買って来て綺麗に掃除しようと思います。