2023年10月21日土曜日

コヨツメアオシャク

 今回のエントリーは虫嫌いな方は不愉快になる可能性がありますのでそのような方はスルーしてください。

水を飲みに真夜中に台所に行き灯りを点けたら何処から入って来ていたのかいきなり蛾が飛んで来て天井に留まりました。その時は能く見ていなかったのですが、翌朝台所のシンクに置かれた水が入った洗い桶に小さな蛾が浮いていて非常に鮮やかなエメラルド色に目を奪われました。半世紀以上生きて来てこんなに綺麗な色の蛾は初めて見ました。溺れて死んでいるのではないかと思ってちょっと突付いて見たら羽根をバタバタと動かしたので洗い桶から乾いた場所に出してやりました。少し鱗粉が流れてしまいましたが、綺麗な色でなかったらそのまま排水口に流していたと思います。💦 自分にとって蛾といえば直ぐに毒蛾を連想するくらいでずっと忌避してきた昆虫でした(蝶とは真逆です)。しかもこれまでに見た蛾はくすんだ茶色がかったグレーばかりの地味な外見だったので鮮やかな色の蛾が存在していた事に驚いた訳です。ネットで調べたらコヨツメアオシャク(小四目青尺蠖)という蛾で特段珍しいものでもないようで毒も害もありません。綺麗な色と模様、小ささにシジミ蝶のような可愛らしさを感じました。触角の形から多分雌だと思います。更にネットで調べた限りでは毒をもつ蛾(成虫)は思いの外少ないようで(国内に生息しているもの)、恥ずかしながら今までは蛾の50%位の種がチャドクガのような毒蛾なのではないかというとんでもない勘違いをしていました。無知というのは恐ろしいものですね。💦

さて昨夜まではあちこち飛んでいましたが今朝、テーブルの上で動かなくなっていたので自然に返そうと庭の草の蔭に葬りました。たった3日程の同居でしたが、そこはかとなく悲しいですね。元気なうちに外に逃がして遣ればよかったです。蛾にこんな感情を抱くなんて思いもよりませんでした。この蛾に出遭わなければ死ぬまで偏見(迷信)を持ち続けていた事に間違いないので蛾に対する見方を今更ながら180°変えてくれ、親しみさえ感じさせてくれた事に感謝です。

我が家に飛んで来たコヨツメアオシャク
(確かに羽根に目が4つ)
実際はもっと鮮やかで少し青みがかった緑色です

ピアノ音源・Pianoverse

ネットでピアノ音源の記事を読んで良さそうかもしれないと思って購入してみました。デモ演奏はアップテンポのポップな曲しかなく所謂音の延びとか和音のきれいさはあまりよく判断できなかったので若干不安でしたが、今回は大失敗でした。音源はIK MultimediaのPianoverseで、開発元によれば "最高のコンディションのピアノの調達。熟練調律師によるチューニング。最適なマイク・セットアップの追求。そして、どんな長時間のセッションでも疲れることなく、指定されたヴェロシティにて打鍵を続けてくれる、サンプリング・ロボットの開発。Pianoverseは、そんな、気が遠くなるような過程を経て生まれてきました" とのことで大いに期待していたのですが実際に購入して先ずクラシック曲を弾いてみたところ、50年以上ピアノを弾いてきた私の好みの音では全くないこと(フルコンというよりはあまり状態の良くない中型楽器(ヤマハでいえばC5くらい?)のように聴こえる)、ヴェロシティーカーブが他の音源と違っていてしかもソフトウェア上で細かい調整がきかないので既存のMIDIデータを演奏する場合ベロシティー値を全面的に書き換える必要がある、高域と低域のバランスがあまり宜しくない、和音の響き方がきれいではない(僅かに調律の狂いを感じる)、音が消えるまで延ばした時の減衰が不自然、そしてなんといってもCPUの負荷が大きくプチプチと頻繁にノイズが出る、これは1GB程度のファイルを14個もインストールするので仕方がないか…。中には変なエフェクトがかかった音もあってそれらが無駄なディスク領域を占有しているのですね。自分はリアルで自然なピアノの音が欲しいだけで電子音みたいな余計な音は必要ないしそんなのはわざわざ波形を収録せずともシンセやプラグインエフェクトで充分事足りると思います。うーん、この音源は自分にとって良いところがなくちょっと使えない感じでお蔵入りになりそうです。スタッカートで刻むように弾く軽いポップスには向いているかも知れませんが、まあ、それだったらわざわざこれを買う必要もないです。15490円の無駄遣いでした。飲み屋をハシゴしてしこたま飲酒したと思って諦めます。(T_T)  私の用途では残念乍ら現在愛用しているSession Keys Grand S の足下にも及ばないと感じた次第です。