2020年5月31日日曜日

DAT

友人から借りたDATデッキ、パイオニアD-05で昔録音したDATテープを時間がある時に少しずつファイル化しています。本来なら仕事用に大枚をはたいて買ったソニーの業務用DATデッキPCM-R500を使うところですが壊れて久しく、仕方が無いので未だに完璧に動作する友人のデッキを使っています。まあ、ここからは愚痴ですが(^^;、今までソニー製のオーディオ製品を色々と使ってきましたがどれも本当に壊れやすい上に早々に修理サービスが打ち切られるのに辟易して最近はソニー製品購入は出来る限り避けています。それに比べてパイオニアの製品は長持ちしますね。前世紀に買ったDATデッキが未だにちゃんと動いていますし、やはり前世紀に買ったパイオニアのCDプレイヤーPD-HS7は今でも現役です(DACとしても使えるのでPCのオーディオカードのデジタル出力を本機でアナログ変換してモニタリングに使っていて市販CDのマスタリングの作業では随分お世話になりました)。因みに同じ友人がほぼ同時期に買ったソニーのCDプレイヤーCDP-XA55ESはかなり前に壊れました。オーディオブームが去ってからというもの中級機種が無くなりハイエンドか普及機かに二分される中、気に入っていたので同機種を態々中古で買い直したそうです。時代の流れとはいえ現在のパイオニアはオーディオ事業から殆ど撤退してしまったのが残念で仕方がありません。

愚痴はさておき、DATテープを再生していたらついつい昔の事を思い出してしまいました。1990年代はもう20年以上前で私もまだ20~30代で若かったのですね。(笑) その頃は現在のようにソフトウェア音源をリアルタイムで演奏できるような処理能力がPCには備わっていなかったので専らMIDIデータを外部音源モジュールで鳴らしてDATに保存していました。そういえば自分が今でいうところのDTMを始めた頃はGMという規格すら無くてパッチを指定しても音源モジュールが変わるといちいちプログラムチェンジを書き換えなければならず少なからず苦労しました。DATに収録されていたYAMAHAのフリーMIDIデータを勝手にアレンジした音源を聴いていたらまざまざと当時の情景や匂いまでもが甦ってきて何だか切なくなりました。(^^; 現在はPCの処理能力が格段に上がって音源自体もかなりリアルになって大抵の事が手軽に実現できてしまうようになった所為か、まだ発展途上だった80~90年代のワクワクした希望に満ちた感じがなくなってしまったように思います。何れにしてもゲーム音楽などを盛んに作曲していた若かりし頃の音源を聴いてやって頂ければ幸です。DATで録音したので音質的には現在でも充分通用すると思います。音源はRolandのSOUND EXPANSION シリーズ M-OC1(オーケストラ音源、オーボエのすすり泣くような音が実に素晴らしいです)、M-SE1(ストリングス音源、当時としては難しかった弦の再現において出色の出来でした。現在も売らずにそれぞれ2台ずつ所有しています)、ピアノはYAMAHAのTX1Pを使っています。


2020年5月11日月曜日

長い雲

今朝9時半頃西の空に南北に一直線の細長い雲がかかっていました。最近地震が多いですし他にも平行して幾つか長い雲があったのでもしかして地震雲かもと思って撮影しました。まあ何もないと思いますが珍しいのでご覧下さい。なお、無理矢理パノラマ合成していますので画像の歪みはご容赦くださいませ。

2020年5月5日火曜日

古い電波時計

長波やGPSの電波を利用する現在の電波時計が発売される以前、AM放送の時報で時間を修正する電波時計がありました。現在でも極一部の商品にAM放送で時刻修正するものがあり、所謂業務用設備時計にもAM放送を利用するものがあるようです。

コロナウィルスでこの連休も外出を自粛していて、その分ネットを徘徊している時間が長くなるとついついネットオークションやフリマなどを見てしまい、珍しい昔の電波時計が出品されているのを見つけて安かった事もあって動作未確認品を勢いで買ってしまいました。小人閑居して不善を為す? まあ、閑居せずとも不善は為しておりますが・・・(^^; 動作するかどうかは運次第、完全なガラクタを掴まされる可能性もあるので届くまでは気を揉みました。(笑)

SEIKO TD-403 経年で文字盤が少し黄ばんでいます
買ったのはセイコーのTD-403という型番の電波時計で、到着後電池を入れてみると時計は問題なく動作しラジオも受信できて一安心。時刻修正するためにNHK第1放送を受信するのですが、昭和50(1975)年の製品なので受信周波数が590kHzで現在の594kHzとは4kHzズレています(AM放送局が増加して混信が問題になったため1978年11月23日から地域によって放送周波数が10kHzから9kHzステップに変更されました)。かなり立派なエアバリコンが付いていて音を鳴らせるので微調整も楽です。残念なのは12時の下にある赤い発光ダイオードが光らない事ですが他の機能は完全動作しました。この時計の修正動作は、午前7時と午後7時の2回、正時の2分くらい前からラジオの受信を開始し時報の高いラの音(880Hz)を感知すると長針を0分の位置に自動修正するというものです。トランジスタ時計なのでクオーツよりは精度が落ちるもののうまく緩急調整すると1日の誤差を15秒以内に追い込めます。これにラジオコントロールが付いているので当時としては画期的なメンテナンスフリー時計で、電気回路は殆どディスクリートで組まれていますしよくこれだけ複雑なメカニズムを考案し作ったものだと感心します。
時計内部
左側の白いボタンを押すと右側のスピーカーからラジオの音声が聞こえます。
ラジオ受信用に単1乾電池4本、時計駆動用に1本必要です。
右下側がラジオ受信基板
さすがに古いので文字盤やガラスに汚れがありましたが綺麗に清掃しました。古い電池式時計は大抵液漏れで電池ボックスの金具が朽ち果てているものが多いのですが、これは液漏れ跡もなく非常に綺麗でした。長針が時報受信時に0分きっかりに復帰しなかった(ズレていた)ので修正しました。昭和50年頃はクオーツ式がボチボチ出始めた頃でまだ値段が高かったですね。その頃自分はトランジスタ式の目覚まし時計、腕時計は自動巻セイコーロードマチックを使っていました。下の動画はラジオの時報を受信して針を0分に自動復帰するところを撮影したものです。わかりやすいように2分ほど針を進めており、音声は別のラジオを鳴らしています。


おまけ 小学4年から大学時代まで使っていたセイコーロードマチック。そろそろオーバーホールしようか検討中。