2023年9月24日日曜日

時計修理

風呂場で使っているカシオの防水時計が動かなくなったので修理しました。
交換用ムーブメントを購入して取り付けようとしたのですが、中心軸をネジで留めるタイプではなく(ムーブメントを本体の爪で挟んで留めるタイプ)軸が太くてどうしても入らないため諦めてムーブメントを分解掃除することにしました。ゼンマイを使っている機械式ムーブメントは無理ですが、歯車が少ないクオーツムーブメントなら何とか行けそうです。時計本体からムーブメントを取り外し分解しました。秒針を取り付ける金属製の軸(棒)が錆びていたので錆を落としてグリースを塗りました。歯車は洗浄した後、軸とケースの軸受けに少量のプラスチック用グリースを塗り戻そうとしましたが歯車の配列が判らなくなってしまった(笑)ので、色々試しながら元の配列に組み直しました。
簡単な構造のクオーツムーブメント
コイル基板もセラミックコンデンサーや水晶振動子、ICなど部品数点しかありません
磁石付の歯車を回すコイル基板の半田が経年劣化と湿気でくすんでいたので半田をやり直し、電気接点を無水エタノールで洗浄してから元通りにムーブメントを組み立てて一日24時間動作させて止まりや遅れが無い事を確認して愈々本体の組立に入るのですが、ムーブメントの金属軸が錆びていたという事は経年劣化で防水性能が落ちていると思われるので防水ゴムパッキングに時計用のシリコングリースを塗って防水性を高めてから本体を組み上げて完了です。この程度の修理でこの後どのくらい保つのかはわかりませんがテストも兼ねて観察していきたいと思います。