2010年6月18日金曜日

またもや衝動買い(笑)

家族に電気ポットを買ってくるように頼まれてビックカメラに行ったついでにオーディオコーナーを覗いたら、ケンウッドのDAP MG-F508が8980円で売っていたので衝動買いした。(笑) ちょっと前までは9980円で売られており買おうかどうか迷っていたのだが、更に1000円引きということもあってついつい手を出してしまった次第である。(^^; 音質はこの手の圧縮音楽ファイル再生プレーヤーとしては非常によいと思う。今まではSigneo(シグネオ)というメーカーのMP3プレーヤーを愛用していて、音も決して悪くなかったのだが、最近タクトスイッチの感度が悪くなって挙動不審になってしまい、またSigneoというブランドも既に消滅していてアフターサービスも受けられないので新しい機種を探していたのであった。安価な中国製品を扱う業者はコロコロと変わってしまうのでその辺が悩みの種であった。

さて、衝動買いした本機を帰宅後試聴してみると、さすがにピュアオーディオ製品の雄であったケンウッドの製品だけに音質もよくCP比は抜群である。Signeoのプレーヤーにも特に不満は感じていなかったのだが、ケンウッドの製品はそれに比べて一段上質で、圧縮ファイルのデコード能力が全く違うし、専用の転送アプリケーションに頼らずとも、普通にファイルをドラッグアンドドロップ移動出来るのが非常に好ましい。別途メモリーカードが使用できるのも良い。もし、動画再生を必要としないピュアオーディオ的なポータブルオーディオプレーヤーをお探しでしたら音質の良いケンウッドの製品は一考の価値があると思います。

2010年6月13日日曜日

はやぶさ君、おかえりなさい

探査機はやぶさが7年という長い旅を終えて今夜地球に帰還した。和歌山大学のリアルタイムネット中継があったので、呑み会を早めに切り上げて帰宅しパソコンの画面を凝視していたが、現地の回線が細いらしく度々遅延が発生し、星はずっと見えていたものの、少し下の方に光が一瞬だけ見えた後また画面停止状態になった。多分、今見えた光がはやぶさの最期の輝きだったのだろうとネット検索したらちゃんと録画されたものがあって、やはりさっき見た光がはやぶさだったと確認した。呑み会直後ではあったが、この時のために買っておいた吟醸酒で「お迎え酒」をした。実に美味い酒だった。






 はやぶさの物語については、最先端の科学技術にも拘わらず、とにかく人間くさくて、いくつかの奇跡的なエピソードにはついつい落涙してしまった程である。プロジェクトチームの、絶体絶命のピンチに陥っても決して諦める事のなかった粘り強さと職人気質、そして極めて高い技術力が渾然一体となって前人未踏の偉業を成し遂げたのだ。センチメンタルかも知れないが、人間が作り出した探査機はやぶさは最早単なる無機質な機械ではなく、魂とか人格とかそんなものさえ備わってしまったのではないか、そんな気がするのだ。それ故一昨日、年甲斐もなく、JAXAのはやぶさ応援メッセージのページに自分の思いを書き込んでしまった。

プロジェクトマネージャーである川口氏はこんなメッセージを残している。

「はやぶさ」、そうまでして君は。
 JAXA

ちょうどリアルタイム中継ではやぶさが放つ最期の光を見てから程なく、雨が降り始めた。予定を大幅に越えた長い旅の末、満身創痍で地球に帰還し、尚且つ最後の仕事であるカプセルを地上に投下し終えて、燃え尽き天空に消えていったはやぶさの別れの涙(Lágrima del adiós / Les larmes d'adieux)だろうか?

数々の世界初の偉業を成し遂げたJAXAプロジェクトチーム、そしてはやぶさに係わった全ての人達に限りない感謝を捧げます。ありがとうございました。

Googleも粋なことをやってくれる。

はやぶさ帰還直前に現れたGoogleロゴ






アメリカのNASAは、カメラを19台据え付けた研究用のジャンボジェット機DC-8を飛ばして、はやぶさの最期を鮮明に撮影した。燃え尽きてゆくその神々しい姿はまるで本当の鳥(はやぶさ)のように見え、撮影者の感嘆した声が聞こえる。

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以下はコピペ

センチメンタルな奴が多いな。

帰ってきた「工学実験探査機はやぶさ」ってのは、ただの壊れかけた機械だろ。

だぁからぁ。

帰ってきた「はやぶさ」は、再突入回廊ではなく、より深い降下角度で大気圏に再突入する。

帰ってきた「はやぶさ」は、断熱圧縮による空力加熱で、真っ赤な軌跡を描く紅蓮の火の玉となり、轟音とともにダイオードひとつ残さず燃え尽きる。

燃え尽きた「はやぶさ」は、ゆっくりと成層圏に拡散する。

燃え尽きた「はやぶさ」は、高度13kmでジェット気流に乗り、天空を駆け廻る。

空を廻った「はやぶさ」は、高度6kmで乱層雲と出会う。

空を廻った「はやぶさ」は、昇華核として飽和水蒸気を集め、氷晶となり雪片となる。

雪になった「はやぶさ」は、ひらはらひらりと舞い降りる。

雪になった「はやぶさ」は、途中で融けて雨になる。

だから。



ある朝玄関を出たお前の肩先に落ちる一滴の雨粒、それが「はやぶさ」だ。

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そして、こういうのがいかにも日本人らしくて再度落涙せずにはいられない。

「はやぶさ」大気圏突入前、地球撮影に挑戦



 【ウーメラ(オーストラリア南部)=本間雅江】小惑星探査機「はやぶさ」が日本時間13日午後10時51分に大気圏へ突入する。




  その直前、地球の撮影に挑む。大気圏突入で燃え尽きるはやぶさ。「7年ぶりに戻ってきた故郷の姿を最後に撮らせてやりたい」という研究者らの思いは通じるか。


 はやぶさは同午前9時には地球から27万6000キロ・メートルの距離に迫る。そこから見る地球は地上から見る月の約5倍の大きさになっているはずだ。

 しかし、はやぶさの最後の重要任務は、小惑星の試料を納めた可能性がある内蔵カプセルを機体の前面から地球に向けて放出する作業。それに必要な姿勢を保つため、底面のカメラは地球が見えない方向に向けている。

 相次ぐ故障を乗り越えて帰ってきたはやぶさに、その「目」で、もう一度地球を見せたい――。はやぶさ計画を率いる宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授らが撮影を思い立った。カプセル放出から大気圏突入までの約3時間、残るエンジンなどの力を振り絞ってカメラを地球に向ける。

 うまくいけば、放出したカプセルも地球の手前に写るとみられている。カプセルは、はやぶさが大気圏に突入してから約20分後、ウーメラの砂漠に落下する見込みだ。

2010年6月13日03時02分  読売新聞)


そして、はやぶさは散華する直前、見事に故郷である地球を撮影し、与えられた任務を完璧に遂行して消えていったのだ。機械の集合体とはいえ、はやぶさの健気さ、本当に泣けてくる。


河北新報より

突入直前、地球を撮影 はやぶさ最後の1枚












小惑星探査機「はやぶさ」が地球を撮影した最後の写真。途中で通信が途絶えている(下部灰色部分)(宇宙航空研究開発機構提供)




 宇宙航空研究開発機構は13日、小惑星探査機「はやぶさ」が大気圏突入の直前に撮影した、太陽に照らされて輝く地球の写真を公開した。

 撮影を担当した宇宙機構の橋本樹明教授によると、2時間ほどかけてはやぶさの姿勢を整えて5、6枚を撮影。ほとんどが真っ黒な画面だったが、時間ぎりぎりの最後の1枚に地球の姿が残っていた。約30分後には大気圏に突入し、本体は燃え尽きたとみられる。

 撮影したカメラは小惑星「イトカワ」を撮影した際にも使われたが、省エネのためその後電源を切っており、起動するか分からないとされていた。はやぶさは最後の最後まで期待に応えた形になった。

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はやぶさが撮影した最後の画像は何故か涙で滲んでいるように思えてならない。自分がもしこのプロジェクトチームの一員だったとしたら、愛する者を喪ってしまった強烈な喪失感で暫くは立ち直れないだろう。



2010年6月8日火曜日

10000 HIT

ブログとホームページの訪問者合計数が漸く10000を越えた。開設時からきっちりとカウントしていた訳ではなく、途中カウンターの調子が悪くエラーが頻発した時もあったので累計すればもっと多いはずだが、取り敢えず記録に残った公式数値である。趣味関連ページへのアクセスが多い。好き勝手な事を書いているので余り役に立つようなサイトではないが、中にはリンクを張って下さる方もいて、実にありがたい事である。ご来訪下さった方々には改めて感謝致します。このブログもホームページもあまり更新していないが折角10000を越えた事だし少し頑張ってみよう。全く別のハンドル名で開設し、誰にも知らせていないもう一つの「秘密のブログ」の方もそろそろ10000HITである。(笑)

2010年6月4日金曜日

衝動買い

近所の家電扱い店に立ち寄ったら、新品のスタントンのCDプレーヤーS.252が3990円で売っていたので早速レジに直行した。(^^; ポイント500円分を使ってしめて3490円であった。(^^) このCDプレーヤーはアナログターンテーブルのようにピッチコントロールスライダーが付いていて、最大16%まで変える事が出来る。デノンからもかつてピッチ可変のCDプレーヤーが出ていたのだが、ピッチ変更時にはデジタル出力が出来ないという制限があった。S.252にはそういう制限はない。

何故ピッチ調節の出来るCDプレーヤーが欲しかったのかというとアナログ期に録音された物の中には、元々回転数がおかしいと思われるものがあって、CD化される際にも修正されていないものがあるからだ。オーストリア、アマデオ版のフリードリヒ・グルダのベートーヴェン・ピアノソナタ全集は全体的にピッチが高く、そのまま聴いていると気分が悪くなってくる。また、ロストロポーヴィッチとリヒテルのベートーヴェン・チェロソナタ第三番はピッチが低く、これは初出のLPからそうで、そのままCD化したようだ。もしかするとこれらの録音は元々の楽器のピッチがずれていた可能性もあるが、A=440~442Hzに慣れてしまった絶対音感保持者にとっては苦痛以外の何物でもない。因みにグルダのソナタ集は約1.2%高く、チェロソナタは約1.7%低かった。基準(442Hz)に合わせて漸く安心して楽しむ事が出来た。

このプレーヤーはヘッドフォン出力もついているし単体の音も決して悪くないのだが、本機のデジタル出力(オプティカルではなく音質的に優位な同軸端子というのも素晴らしい)を愛用しているパイオニアのDAC機能付きCDプレーヤーに接続して更に高音質且つピッチ修正して聴けるので本当に有り難い。私のようにピッチの狂いが容認できない人間にとっては実に重宝する逸品だ。