2018年8月13日月曜日

ギター弦高調整

ブログの方は長らくサボっておりました。(^^; ギターの方は一応毎日触っていますがダラダラとやっているのでなかなか上達しません。(笑) エレキやアコギの方はひとまず一段落して、随分昔に中古で買ったヤマハのクラシックギターC-200(製造期間1976~1983年、定価2万円)で練習しています。
このギター、入手した時から多少草臥れていて美品ではありませんでしたが、2011年の東日本大震災の時には棚から落ちて大きな打痕が残ったり、それ以前から扱いが悪くて無用な傷を付けてしまったり、特にこの夏は酷暑で汗をかきながら弾いていたらラッカー塗装が汗でくすんでしまったので慌ててギターポリッシュを買って拭いたりと、もう満身創痍です。また古い楽器なのでネックの反りや表板の若干の膨れもあって弦高(6弦)が4.5mmと高くて弾きにくく、実験も兼ねてサドルを削って弦高を調整してみました。元々付いていたサドルは加工せず保存する事にして、近所の楽器屋でクラシックギター用の未加工のサドルを買ってきました。初めてのサドル加工なので失敗しても直ぐに諦めがつくように(笑)、162円で売っていた一番安いプラスチック製のPICKBOY NS-NO.7Sにしました。

このサドルは横の長さが82.1mmで、C-200が79.55mmなので2.55mm程削らなければなりません。弦高は1mm程度下げたいのでサドルの高さを測って2.5mm程削ることにしてマジックで目印の線を引いてみました。上にあるのは元々楽器に付いていたサドルです。
この線が消えるまで底面が平らになるように気を付けながらヤスリで削ります。少し削ってはまっすぐに削れてちゃんと平面が出ているかいろんな方向から光に当てて確認しながらの作業なので時間はかかるしかなりしんどいです。サドルの底面が平らになっていないとブリッジの溝の底面と面接触しない(振動がロス無く本体に伝わらない)ので気を遣います。
最後に1500番の耐水ペーパーで仕上げて加工終了です。手はプラスチックの削りカスまみれになるしサドルを削って小さくなると持ちにくいしで疲れました。元々楽器に付いていたサドルをよく見ると加工した跡があり、底面が斜めだったり横も一直線では無く所々波を打ったようにムラになっていて如何にも見よう見まねの素人の工作といった感じです(勿論、私も素人ですがネ・・・(^^;)。

早速ギターのブリッジの溝に挿れてみましたが結構ピッタリと嵌まりなかなか上手く行ったと思います。(笑)
早速緩めた弦を張ってチューニングすると弦高(6弦)は丁度4mmになりました(6弦だけを張ってチューニングしその他は緩めたままだと3.5mmなのですが、全ての弦を張るとネックが持ち上がって4mmになります)。新しいサドルには3弦の当たる部分に切り込み(オフセット)がなく平らですがオクターブチューニングもほぼ問題ありません。あと0.5mm下げられたら最高でしたがやはり経年のネックの反りなどが関係しているのか、画像でわかると思いますが第1弦のサドルの高さに調整できる余裕が殆ど残っていないのでこれでもう精一杯ですね。これ以上削るとブリッジに弦が接触するでしょう。しかしたった0.5mmの違いですが随分と押弦がし易くなりました。セーハも前に比べるとやりやすくなったような気がします(未だにうまく弾けませんが(^^;)。まあ、古いギターにはどうしてもネックに反りが出てくるものがあるので、フォークギターのようにトラスロッドでネック調整ができないクラシックギターに関しては余程の銘器でもない限りは古い物に拘るよりも新品を買った方が良さそうですね。最近は安物でも随分良くなっているようですし。まあ、折角調整したので暫くこれで練習してみますが。
さて、サドルを削っていて思ったのですが、ホームセンターで購入した平ヤスリ(上)で削っていると何故か底面が斜めになってしまうんですよね。それで100円ショップで買ったヤスリ(下)を使ってみたらちゃんと平らに削れるしなかなか調子が良いです。100円ショップの工具類は経験上殆ど使い物にならないのですが、このヤスリは使えます。(笑)