2006年11月13日月曜日

トゥッシュ・ユニットをオンドで使ってみました

土曜日の朝、徹夜明けの寝ぼけ眼でコミカレに出席。先日試作したトゥッシュ・ユニットを持参して実際にオンド・マルトノで動作するかどうか、ハラダ先生のお許しを得て確認してみました。オンドのエクスプレッションジャックに接続してボタンをゆっくり押すとゥヮァア?ンという感じで音が出ました。本物のトゥッシュの滑らかさに比べれば全然ダメですが、それなりに音量調節はでき、ダイナミクス反転スイッチも動作しました。特にハラダ先生がこの貧弱な装置を使ってトゥランガリラの一節を試奏されたときには、弘法筆を選ばずというか、本物のトゥッシュボタンを使っているかのような見事なダイナミクスの表出に感激して、更なる改良を決意したのでした。現時点での問題点としては、オリジナルに比べて最大音量がかなり大きくなってしまうため、これも調整ができるようにしたいですね(MIDIで使う分には問題ないんですが)。まだまだ勉強を重ねなければなりませんが、取り敢えずはボタンの手触りをオリジナルに限りなく近づけるのが第一目標です。

本物のオンドの上に鎮座した(笑)自作トゥッシュユニットを記念撮影

2006年11月8日水曜日

トゥッシュユニットの製作

以前、外側だけ作ってほったらかしにしていたトゥッシュユニットを、実際に動作するように漸く中身を製作しました。(笑) 必要な部品を入手しようと秋葉原の部品屋を虱潰しに歩いたのですが思いの外取り扱い点数が少なく希望のものが入手できなかったので、当初の構想に一番近いものを見つけて代用しましたが、そんなに珍しいとは思われないようなこの部品もたった一軒だけでしか扱っておらず、改めて特殊な用途の機械を作るのは大変だと思った次第です。押しボタンのメカニカルな部分と電気部品を連動させるのが一苦労で、実際にMIDIキーボードに仮接続して音を出しながら、少ない脳みそを使い(涙)試行錯誤と微調整を重ねて不満足ながら何とか形にしました。設計段階からある程度予想はしていましたが、滑らかな動きをさせるのが本当に大変で、これを解決するには根本的に部品を変更しないと無理かもしれません。さらなる微調整と改良が必要ですが、最適な部品が入手できない現時点では取り敢えずこれで一旦製作完了とします。

このユニットをMIDIキーボードのエクスプレッション端子に接続して外部音源を演奏した音はこちら(所々入っているノイズはwmaに変換した際のものです)。オンド風な音色を使って鋭いアタック(fのスタッカート)からロングローン、トレモロ(連打)などいろいろやってみました。ユニットの構造上鋭いアタックは難しいのではないかと考えていましたが、実際にやってみるとなかなかいい感じです。またトレモロは鍵盤で演奏するのとは随分印象が違います。スイッチの切替で動作を逆(ボタンを押すと音が小さくなる)にすることもできますが何だか変な感覚です。(笑) 鍵盤のベロシティーは常に一定(最大)に設定しておかないと、このユニットを使う意味がなくなります。鍵盤もオンドのように軽い方が合うようですね。

ユニット外観

中身(恥ずかしいので主要部分は隠して撮影)(^^;