2014年2月28日金曜日

ダイエー立川店閉店

用事で出かけたついでに閉店間際のダイエーに行って半額になっていた洋品や日用雑貨、猫の餌を購入しました。この店は現在も住んでいる日野市に引越してきた中学生の頃からお世話になっていて(実は小金井市に住んでいた小学生の頃、友達と3人で自転車で立川に遠征(笑)した1970年代前半に、今はなき緑屋とともに立ち寄っています。そういえば、立川には大丸(撤退後はインテリアの井門)もあったんですよね。この時は帰りが夜遅くなり、しかも雷雨でびしょ濡れになって帰ったので親や学校の先生にこっぴどく叱られたことが想い出になっています。一緒に行った広瀬君と広本君は元気だろうか)、日用品、特に安い洋品や食料品をよく買いに行きました。夜11時までやっていたので特に酒類ではお世話になりました。(^^;

何年か前にイオン傘下になったのでおそらく親会社の意向で閉店を余儀なくされたのだと思われますが、結局不採算部門の切り捨てしか出来ない無能な親会社は何でわざわざ傘下にしたのか理解に苦しみます。切り捨てるだけなら素人にも出来ますからね。(呆) イオンお得意のトップバリュとかいう製造所不明の得体の知れない商品を扱うようになったのも気にくわなかったですね。まあ、イオンは大嫌いなので同社のブランド商品など絶対に買いませんし。去年は立川名物だった第一デパートが閉店し、今年はダイエーが閉店、日用品を気安く買える店舗がどんどん消えていくのが悲しいです。跡地にはマンションでも建つんでしょうが、何だか馬鹿の一つ覚えとしか言いようがありませんね。時代の流れと言ってしまえばそれまでなんでしょうがまた殺風景な場所が増えるんでしょう。嘗ては東大和市にもダイエーがあってフルート教室に通っていた頃は屋上の駐車場をよく利用させて頂きました(笑)が、残念乍らこちらも数年前に閉店しました。ダイエーさんには長い間本当にお世話になりました。改めてお礼申し上げます。m(_ _)m


店長と店員が頭を下げる中、最後のシャッターが降りる

KORG nanoKONTROL2 が認識しなかった件について

Cubaseの操作が快適になればと考えて、KORGのnanoKONTROL2を購入しました。本来ならCubaseと同じスタインバーグのCMCシリーズを買えば相性も抜群でいいんですが何しろ高いので・・・(^^; 

早速ドライバーをインストールして使おうと思ったら、何故か一向に認識してくれません。(T_T) Windows 7のデバイスマネージャーにはちゃんと表示されているので本機そのものはコンピューターが確り認識している筈なのですが、本機のキーの割り当てを決める純正ソフトウェアであるKORG KONTROL Editorにも認識されず、Cubaseのデバイス設定→Mackie Control→MIDI入力・出力欄にも本機のデバイス名が現れず全く機能しません。念のため一旦ドライバー削除後に再インストールしてもダメでほとほと困り果てました。参ったなあと思いつつネット検索すると、どうやらMIDIドライバーを沢山インストールしてあるとダメらしいということがわかり、KORGのMIDIドライバー削除ユーティリティーを起動してみたところ、何と20以上ものMIDIドライバーが表示されて吃驚しました。(^^; 以前にちょっとだけ使ったUSBオーディオインターフェイスやMIDIインターフェイスのドライバーの残骸がゾロゾロと出てきたので不要なものを全て削除して、下の画像のように必要最小限にしてスッキリさせました。


ここで恐る恐るKORG KONTROL Editorを起動したところ今度は見事に認識され、Cubaseでもデバイス名が表示されてやっと使えるようになりました。(^^) ネットのお陰で本当に助かりました。(^^;

それにしてもこれはホントに便利ですね。今までは全部マウス操作でやってきましたが特にパンを振ったり、ソロやミュート指定が実に楽です。ボタンにLEDが内蔵されていて光るので操作状況も一目でわかり非常に快適です。欲をいえば再生ボタンは緑、早送り、巻き戻し、停止ボタンは黄色のLEDにして貰えば完璧でした。最初にドライバーの件で躓かなければ本機の印象は更に良かったんですが、まあ取り敢えず問題なく使えるようになったので良しとしましょう。

2014年2月22日土曜日

シーケンサー購入

最近は殆ど音声の波形編集しかしないのでMIDIを扱えるシーケンサーは長らく使っていませんでした。持っているシーケンスソフトウェアは古いものばかりでWindows XP では動いても7では動かないので、新しいソフトが必要になりました。旧Mac時代に愛用していたDP(Digital Performer)のWindowsバージョンのデモがあったので、インストールして試してみて良ければ導入しようと思ったのですが、Macで使っていた頃よりも複雑になっていて非常に操作がやりにくく即却下。結局よく使っていたSteinbergのNuendoと画面や操作体系がほぼ同じで、愛用しているピアノ音源The Grand(Version 1)と同じメーカーのCubase Artistを購入しました。本当は最上位のCubaseが欲しかったのですが、使わないであろう機能も多く、それよりも性能対価格比に優れたミドルレンジのArtistにした次第です。Windows 7が64bitなので迷わず64bit版をインストールしましたが、VST InstrumentsにThe Grandが全く認識されず、あれこれ色々とやっても一向に解決しないので、やっぱり古いソフト音源はダメか~と諦めムードになっていた時にふと32bit版だったら認識するかもと閃いて、改めて32bit版をインストールして試したところ見事に認識してくれました。XP+Nuendo+Core2 DuoだとThe Grandの読み込みに少し時間がかかりストレスを感じていましたが、7+Cubase Artist+Core i7の場合あっという間に読み込んで動作もキビキビしているので非常に使い勝手が良くなりました。尤もThe Grandを最初に導入したのは旧Macで、その頃のCPU(PowerPC)はとにかく非力で、キーボードを押さえてから音が出るまで数秒かかったり、音が頻繁に途切れたりしてとてもリアルタイム演奏などは望むべくもなく、挙げ句の果てにはコンピューターの処理能力を超えて爆弾が頻発したりしておよそ実用からはかけ離れていました。ソフトウェア音源が出始めた頃だったので仕方が無いといえば仕方が無かったんですが。DTMを始めた頃は全て外部ハード音源で、それらを軽いシーケンスソフトで制御していました。それでもMIDI信号の送受信にバラツキが出たり、音数の多い部分ではテンポが遅くなったりしました。当時はMacでOpcodeのVisionを使っていて、スコアモードが秀逸で本当に手に馴染んで使い易かったのですが、OpcodeがGibsonに買収されて直ぐに消滅してしまい、やむなく操作体系が比較的似ていたMOTUのDPに乗り換えました。その頃Cubaseも使ってみたのですがどうも操作体系の考え方が受け容れられず、コンピューターをMacからPC/AT互換機に替えてからはCakewalkを使っていました。本格的に音声波形編集をするために無理をして高価なNuendoを導入して使い始め、MIDIも扱えるので渋々(笑)操作方法を覚えて何とか使いこなせるようにはなりました。ソフトを替えると一からやり直しになるので、愛用ソフトの開発元が消滅したりすると本当にしんどいですね。しかも開発元や代理店がコロコロ変わるのでユーザー登録手続きが煩雑になったりしてなかなか落ち着いて使っていられないんですよね。結局DTMを始めた1980年代後半から現在まで開発が継続していて容易に入手できる音楽用ソフトは、Cubase、DP(当初はPerformer)、ProTools(Sound Designer)位しかないような気がします。コンピューター1台で殆ど全てが完結するというのは、外部音源を繋いでシーケンソフトだけで動かしていた時代からは全く想像も付きません。久しぶりにシーケンスソフトを導入してちょっと感慨にふけってみたりしました。(笑)

2014年2月6日木曜日

インチキ作曲家

昨日から今日にかけてインチキ作曲家、佐村河内守(さむらごうち まもる)のニュースをやっていましたが、私は普段テレビなど殆ど見ないので、この名前は最近のニュースで初めて知りました。自分では一切作曲せずにゴースト役の作曲家、新垣隆氏に丸投げして、さも耳の聞こえない自分が苦心惨憺した末に完成したようなフリをしていたというとんでもない輩です。而も18年間も。この作曲家擬きが大ブレイクする切っ掛けとなったNHKスペシャル「魂の旋律 〜音を失った作曲家〜」という番組がネット上に全編あったので見てみましたが、とにかく非道い。激しい耳鳴りにもがき苦しみながら七転八倒して作曲する姿も全て嘘。特に震災の津波で母親を亡くした幼い娘さんとの交流にはあまりの外道さに反吐が出ました。NHKは公共放送の分際でありながらホントにこういう偽善が好きですね。全く呆れます。親を亡くしたことと、詐欺師に騙されたこの娘さんの2重の失望を思うと本当に言葉が出ません。氏ねじゃなくて本当に死ねと思いましたよ。こんなゴミのような番組を作って全国に放送したNHKは実に罪深い。制作関係者を処分して猛省しろと言いたいですね。それから耳が聞こえないなどと障碍を強調して、それ程価値のないものをやたら持ち上げるこの国に蔓延した風潮も本当に嫌らしい。余談ですが、嘗ては超有名な某作家の障碍持ちの子息が作曲した箸にも棒にも引っかからない曲をさんざん持ち上げていたこともあり、名前を捩って「親の七○」と友人と嗤っていました。障碍があることは本人が望んだことではないし健常者の自分から見れば実に気の毒でありその苦しみを理解することなど到底不可能ですが、そのことと作品の出来は全く関係がないのですよ。大体、何の論理性も感じられず深い思考を経ていない幼稚な音楽を、親に知名度があるからといって大手企業が易々とCD化するなんて、真剣に作曲に取り組んでいて実力がありながらなかなか発表する機会が与えられない人たちを愚弄にするにも程があります。佐村河内には「現代のベートーヴェン」とか如何にも下品なキャッチフレーズがついていましたが、冗談じゃないですよ。ベートーヴェンに対する冒涜です。ゲスな世の中になったものです。

この番組で、耳が聞こえない(と自称する)この作曲家擬きは絶対音感で作曲していたというようなもっともらしい解説がありましたが、作曲するのに絶対音感は必須ではないです。耳が聞こえないのに作曲するなんて奇跡だと考えている人が多いですが、勿論生まれながらに聞こえない人であればそうでしょうが、音楽のテクニックを習得する年齢まで耳が聞こえていたらそんなことはありません。大切なのは和声学と対位法、管弦楽法をきっちりと勉強しておくことです。これさえしておけば後期ロマン派までの語法だったら楽器がなくても耳が聞こえなくても譜面上だけで作曲できます。実際多くの作曲家は楽譜上だけで作曲しています。勿論、素晴らしい作品を創造するには才能が不可欠ですが。作曲家にとって致命的な障碍は寧ろ失明することです。

新垣氏の会見も見ましたが、人の良さそうな(気の弱そうな)感じで、おそらく断り切れなかったんでしょう。私もゲーム音楽の仕事をしていた時、忙しい人から依頼されて代理で(その人が作曲したということにして)納品したことがありますので気持ちはわからないでもありません。殆どの作曲家は曲を書いても実際に演奏される機会は少なく仮令演奏されたとしても再演やCD化などは望むべくもなく、私など特に実際に有名な演奏家や大オーケストラによって演奏されたり、市販のCDになって残るとしたら悪魔に魂を売ってしまうかも知れません。(笑) 私とは異なり新垣氏は真の実力があり、純音楽の作品の幾つかはYouTubeでも見られます。それから詐欺師の風貌についてひとこと言わせて頂きましょう。人間は見かけで判断してはいけないとはよくいわれますが、私は以前にBGMの仕事で自作品を知人にパクられた(剽窃された)ことがあって、その知人の風貌が佐村河内にそっくりなんですよ。やっぱり似た性質の人間って外見も似ているんですよね。

さて、実際に曲もいくつか聴いてみましたが、語法的には後期ロマン派止まりで、純(絶対)音楽というジャンルとは違うと感じました。劇伴とかBGMとしてならば非常に素晴らしい出来だと思います。おそらく作曲者本人も大衆受けすることを第一に考えて元々純音楽としては書いていないでしょう。その辺は新垣氏の才能だと思います。その目論見通り、普段クラシック音楽をあまり聴かない大衆には大受けした訳ですよね。最初に手がけたゲーム音楽の時点でこの詐欺師と決別して仕事をしていたらよかったのにと悔やまれてなりません。新垣氏は前衛的な現代音楽もやるし、豊かな才能の持ち主なので、それだけに今回の事件は実に惜しいですね。勤務先の大学は是非とも彼をクビにしないで頂きたいです。

また、今回特に感じたのが、音楽評論家というのが一体何のために存在しているのかということでした。私は以前から何にも創造に与しない音楽評論ごときで飯が食えるなんて間違っていると思っていますので、彼らの耳が節穴だったということを改めて知ることが出来て痛快です。音楽評論家は作曲はおろか楽器すら満足に弾けない人が大半でしょうし大体審美眼も教養もなさ過ぎですよ。その意味ではAmazonでレビューしている多くの一般人と何ら変わりがないです。私はLP時代から輸入盤を買っていましたが、それは国内盤よりも安くて音が良いということと、評論家がドヤ顔で書いた下らないライナーノートを読まなくて済むからです。純粋な音楽以外の付加価値でものを見るとこういう失敗を犯すという見本のような事件だったと思います。長くなってしまいましたが、この国の芸術の有り様はやはり何かおかしいと常々感じていていたので思いの丈を書かせて頂きました。

余談ですが、この事件を扱った番組ミヤネ屋に解説者として出演していた大阪音楽大学のI教授は自分が知っている人だったので吃驚しました。(笑)