2018年9月13日木曜日

BEHRINGER GUITAR LINK UCG102

近所の楽器屋の中古品コーナーを漁っていたら、ベリンガーのUSBインターフェイス、ギターリンクUCG102が通電チェック済みジャンク品として格安で売っていたのでよせばいいのにレジに持って行ってしまいました。どうもこういうものを見つけると持って帰る習性が・・・(^^;

今使っているPCには以前インストールしたPloytecのUSB Audio Driverが残っていたので、そちらのドライバーで先ず認識しました。以前にベリンガーがUCG102専用ASIOドライバーとして配布していたものと同じもののバージョン違いです。これは昔、別のオーディオインターフェイスをASIO化するためにPloytec社から直接購入したものでした。余談ですが、Ploytec社は幾つかのハードウェアメーカーからドライバーの開発を請け負っていて、例えばTASCAMのオーディオインターフェイスのドライバーはPloytec社のものです。UCG102は現在はフリーウェアのASIO4ALLでASIO化するようになっています。

このUSB Audio Driverはあるソフトウェアと一緒に使うと、バッファーの値を調整するコントロールパネルを呼び出した際にクラッシュしてしまうので一旦USB Audio Driverをアンインストールして所謂OS標準ドライバーで使おうと再接続したのですが本体の青色LEDが点かず全く認識してくれません。デバイスマネージャーには不明のデバイスとして!マークが付いています。プロパティを見るとドライバー名の所に「Burr-Brown USB Audio Codec 2902 (commercial 2.8.45)」と表示され開発元がPloytecと出るのでどうやらUSB Audio Driverの残骸のようです。何度USBケーブルを別のポートに差し込み直しても認識せず、標準ドライバーを自動でインストールしようという動作も見られません。さて困ったぞと思いつつBurr-Brown USB Audio Codec をネットで探してみたらあるにはあったのですが、どれも専用のドライバー探索ソフトウェアをインストールしてから入手しなければならず、余計な費用も発生しそうなので取り敢えずやめました。USBケーブルを抜いたり挿したり、PCを再起動したり色々やっていたら、「設定」→「Bluetoothとその他のデバイス」に「USB Audio CODEC(標準ドライバー)」が表示されたので、もう一度USBを抜き差ししたらドライバーのインストールが始まり、やっとLEDが点灯し認識してくれてホッとしました。

UCG102はUSB1.1規格でサンプリング周波数は上限が48kHz、16bit迄なので本格的な録音再生には少し力不足です。ASIO4ALLもレイテンシーに限界があってそれ程詰められる訳でも無く、実用範囲ギリギリでちょっとストレスが溜まります。特にStudio Oneで使うとバッファーの値をいくら調整してもレイテンシーに伴うバリバリとしたノイズが必ず出てしまいます。Cubaseの場合は安定して使えるのでホストにするソフトウェアによって差が出るようです。勿論、これはASIO4ALLの方にも問題があると思います。ただ、音質に関しては全く問題なくヘッドフォン端子は若干非力ではありますがベリンガーらしいニュートラルでクリーンな音質で解像力もあります。録音の音質に至ってはエレキギターのハムノイズが殆ど皆無と言っていいくらい聞こえず非常に優秀です。

余談ですが、エレキギターを自分で弄ってみて先ず感じたのが非常にノイジーということでした。弦や金属部分に手を触れてアースしないとブーンというハムノイズが常に出て驚きました。最初は安物ギターだからかなとも思ったのですが、ネットで調べてみると「こういうもの」なんですね。ギターアンプに繋いでも、オーディオインターフェイスのHi-Zに繋いでも弦に触れない限りはハムノイズが聞こえてくるので、今はもう慣れましたが最初の頃は違和感ありまくりでした。

という訳で、UCG102にエレキギターを繋いだ時には本当にノイズが少ないのでエレキを綺麗に録音するにはこれだ!と思った次第。ドライバーの問題も無事解決したし格安で購入できて良かったです。某密林や某楽器通販ショップのレビューではあまり評価がよろしくない(最近は値上がりしてしまってコストパフォーマンスが下がった)のですが、私はなかなかの良品だと思いますよ。また、UCG102には中国製ノーブランドのパチ物があり、ベリンガー自体ちょっとパチ物っぽいところがあるのですが、更にそのパチ物が存在するというのでこちらにもビックリです。(^^;

鍵盤修理

壁に立てかけていたキーボードのキーに短パンの裾が引っかかったと同時に根元から折れて外れてしまいました。取り敢えず瞬間接着剤で付けてみましたが力が掛かる部分なので直ぐに外れてしまいます。瞬間接着剤というのは自分の経験では殆ど役に立ったことが無いですね。カシオのMA-150というミニキーボードなのですが、電池駆動できたりMIDI出力端子が付いているのでDTMの入力デバイスとしても使えてなかなか重宝します。
赤丸印が折れて外れたキー(修理後)
こういう力が掛かる部分の接着はやはりプラリペアでの補修が一番です。以前のエントリーでご紹介したことがありますが樹脂がガッチリと固まって強力に接着できます。
わかりづらいですが赤い矢印の奥まった部分に固まったプラリペアの樹脂が見えます
修理した鍵盤を元通りに納めて裏蓋の捻子を締めたら何故かこのキ-だけが押し下げられたような状態になっているのでよく見たら本体の内側の出っ張りに補修して盛った樹脂が当たっていたことが判明し、ヤスリで削りましたが硬化した樹脂は造形に使われることでもわかるとおり非常に硬いので所定の高さにまで削るのが大変でした。またキーが外れた時に無理な力が掛かってキーの高さを保持する腕のような部分が曲がってしまいこのキーだけ高くなってしまうので保持する部分の先端をプラリペアで盛って高さ調整をしました。

修理後のキーは手触り(タッチ)も他のキーと変わらず無事修理が成功しました。鍵盤のキーの支点などの継続的に力が掛かる場所の修理はプラリペア一択ですね。

2018年9月10日月曜日

ワイドハイター EXパワー

リサイクルショップを覗いてみたら4000円くらいするソフトギターケースが980円で売っていたので埃除けの保管用に買ってみました。こういう中古楽器用品やヤフオクなどで落札した音楽機材にはよくある事なのですが、ちょっとヤニ臭いのです(プラスして置いてあった部屋の臭いも若干)。まあ、私も10年くらい前まではタバコをガンガン吸っていたので今でもヤニ臭さが取れないもの(書籍など)も少し残っています。よく云われることですが、喫煙経験がある方がタバコをやめた時に臭いには非喫煙者より敏感になりますね。この蓄積されたタバコの臭いは兎に角頑固で洗濯したくらいでは取れませんし、消臭剤や活性炭など全く効きません。一応ソフトケースごと普通に丸洗いしたのですがやはりヤニ臭さは殆ど取れておらず、スプレー式の消臭剤も案の定全く効果無し。ネットで調べると消臭用の洗濯洗剤があったのですが近所のドラッグストアでは全く扱っておらず、花王のワイドハイター EXパワーという製品が簡単に入手でき、効きそうな感じだったのでダメ元で試してみました。

これは洗濯洗剤と一緒に使うのですが、念のため能書きよりも多めに入れて洗濯機を廻しました。脱水が終わって洗濯機の蓋を開けてみると殆ど臭いません(洗濯洗剤だけの時は蓋を開けた途端に臭ってきましたが)。若干洗剤の臭いは残っていますが不快なヤニ臭は殆ど消えています。スプレー式の消臭剤は1本400円くらいしますがこれは1本250円くらいで安く回数も多く使えて効果があり実に素晴らしいです。クッションが入っている楽器用ソフトケースの丸洗いは如何なものかと思われる向きもあると思いますが、私は楽器用ソフトケースに限らずトートバッグやショルダーバッグなど汚れていたり臭いのするものは嫌なので問答無用で洗濯しています(一部に皮革を使っているものは洗いませんが)。勿論、中の緩衝部材が水分や洗剤分で劣化する可能性は充分ありますし、表の布に皺が入ったりするので決してお勧めはしませんが非常に効果があったので、布などに染みこんだヤニ臭にどうしても堪えられない人は自己責任でお試し下さい。