ベートーヴェン バガテル作品126より第5番ト長調
2024年9月1日日曜日
Meldway Grand
ベートーヴェン バガテル作品126より第5番ト長調
2024年3月23日土曜日
ポリーニ死去
イタリア人ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニが本日亡くなったそうです。ポリーニといえば中学生の頃ショパンの練習曲集を聴いて衝撃を受け(ヴィルヘルム・バックハウスのSPレコードも素晴らしかったですが)、高校生の頃にピアノの師匠の勧めで来日コンサートを聴きに行きました。NHKホールの最後列の座席では足りなくてその後ろの通路に折り畳み椅子が用意されてそれに座って聴いた事を昨日のように思い出します。ポリーニが遠くに小さく見えましたが勿論、演奏は本当に素晴らしかったです。我々と同時代を生きた偉大なピアニストの御冥福を心よりお祈りします。
2024年3月21日木曜日
笠置シヅ子の歌
時間の都合もあって私は殆ど見ていないのですが、笠置シヅ子をモデルにした連ドラ「ブギウギ」がそろそろ終わりますね。去年、連ドラに合わせた復刻CDの企画が大手レコード会社で立ち上がり関わらせていただきました。音源の調律とノイズ除去作業をさせていただくため音源を受け取って作業用のPCに取り込んで試聴して度肝を抜かれました。それは「ラッパと娘」という曲で、無知な私は聴いた感じで戦後それ程経っていない頃に録音されたものだと思ったのですが調べてみるとこれが戦前の録音だと知ってビックリ仰天です。笠置シヅ子のブラックな歌いっぷりに引き込まれて、これは出来得る限りノイズを除去してクリアな音で聴いて頂かなければという思いで作業しました。ブギウギもいいですが「ラッパと娘」は別格だと思います。以前のエントリーで触れたかも知れませんが今使っている波形編集ソフトウェアはかなり高精度にノイズ成分を除去できます。オートマチックのノイズリダクションプラグインでもそれは出来るのですがそれをやってしまうと原音の成分がかなり殺がれて文字通り音が死んでしまうのでプラグインは一切使わず総て手作業です。3分半位の音源で500箇所以上(作業履歴が残るのでそれを見て思わずビックリしました(笑))のノイズを波形を見ながら除去していきます。この道30年以上なのでノイズの波形を見ればどんなノイズが聞こえるかは直ぐにわかりますしその対処法もほぼ確立しています。これまでに蓄積したノウハウで最大限の仕事をさせていただきました。私は元来クラシック畑でジャズもそれなりに聴きますが所謂歌謡曲でここまで感動したものはあまりありません(別に歌謡曲を見下げている訳ではありません)。ネットにも音源がありますので是非ともこの名曲、名唱をお聴きください。ノイズ除去の仕事をしながら感動した曲がもう一つあります。それは暁テル子の「東京シューシャインボーイ」です。シューシャインボーイとは靴磨きの少年の事で、ともすれば暗い内容になりがちなモチーフが明るく前向きな内容でオケのアレンジも秀逸で聴いた瞬間好きになりこれも力を入れて作業をさせていただきました。そういえば子供の頃即席ラーメン「たまご麺(ハウス食品)」のコマーシャルで流れた曲(「ミネソタの卵売り」の替え歌)も元は暁テル子の曲でした。昔は若気の至りで歌謡曲を殆ど聴きませんでしたがこうして仕事を通じて聴いてみると確かに良い曲が多くあります。特に「ラッパと娘」は連ドラが切っ掛けで多くの人に聴かれるようになったようでこれからも聴き継がれればと思います。
2020年12月31日木曜日
本年もお世話になりました
あっという間の大晦日です。今年は仕事が忙しくて疲れてしまったこともあって4ヶ月近くもブログが更新できませんでした。長くブログをやっていますがこんなに長く更新しなかったのは初めてでした。来年はなるべくブランクが無いように続けていきたいと思います。
さて、今年の最後のエントリーですが先日カルチャースクール出席後に寄ったヤマハ池袋店でミヨーの「ボヴァリー夫人のアルバム」を見つけて買いました。3600円で、語りの文章(フランス語と英語)が印刷されたシートが入っていました。この曲集は楽天的で明るいミヨーの作風とはちょっと違って愁いに満ちているというかどことなく悲しさが漂っていて好きな曲集です。随分前にアレクサンドル・タローのピアノ、マドレーヌ・ミヨーの語りが収録されたナクソスのCDを聴いて耳コピーして全曲を楽譜に起こしたくらい気に入った曲集で漸く本物の楽譜を入手できて嬉しい限りです。
2020年5月31日日曜日
DAT
愚痴はさておき、DATテープを再生していたらついつい昔の事を思い出してしまいました。1990年代はもう20年以上前で私もまだ20~30代で若かったのですね。(笑) その頃は現在のようにソフトウェア音源をリアルタイムで演奏できるような処理能力がPCには備わっていなかったので専らMIDIデータを外部音源モジュールで鳴らしてDATに保存していました。そういえば自分が今でいうところのDTMを始めた頃はGMという規格すら無くてパッチを指定しても音源モジュールが変わるといちいちプログラムチェンジを書き換えなければならず少なからず苦労しました。DATに収録されていたYAMAHAのフリーMIDIデータを勝手にアレンジした音源を聴いていたらまざまざと当時の情景や匂いまでもが甦ってきて何だか切なくなりました。(^^; 現在はPCの処理能力が格段に上がって音源自体もかなりリアルになって大抵の事が手軽に実現できてしまうようになった所為か、まだ発展途上だった80~90年代のワクワクした希望に満ちた感じがなくなってしまったように思います。何れにしてもゲーム音楽などを盛んに作曲していた若かりし頃の音源を聴いてやって頂ければ幸です。DATで録音したので音質的には現在でも充分通用すると思います。音源はRolandのSOUND EXPANSION シリーズ M-OC1(オーケストラ音源、オーボエのすすり泣くような音が実に素晴らしいです)、M-SE1(ストリングス音源、当時としては難しかった弦の再現において出色の出来でした。現在も売らずにそれぞれ2台ずつ所有しています)、ピアノはYAMAHAのTX1Pを使っています。
2020年4月19日日曜日
ギーゼキングのCD その1
仕方が無いのでEMIオリジナルモノーラル「レフェランス」盤を改めて買い直しました。モノーラル盤はやはりオリジナルのモノーラルで聴くのが本筋でしょう。両盤とも曲の並びは全く同じなのでProfilがEMIのオリジナル音源から単に疑似ステレオ化して発売したもののようです。大手通販サイトにも疑似ステレオ化の事については全く記載が無いのでオリジナルのモノーラルだと思って買ってしまった私のような人間がいるはずで悲しくなります。それにしてもドイツのレーベルも堕ちたものだと思いました。
しかしながら演奏については、ラヴェル、ドビュッシー、モーツァルトに確固たる地位を築いたギーゼキングだけあって全く不満はありません。非常に良い演奏です。ギーゼキングのCDを買うのであればオリジナルスタジオ録音のEMI盤をお薦めします。
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ドイツProfil疑似ステレオ盤(非推奨) |
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ドイツEMI(ELECTROLA)オリジナル「レフェランス」モノーラル盤 |
2019年3月10日日曜日
シャノのヴァイオリン、他
その後秋葉原に寄って写真撮影用のLEDリングライトを買った後サークルの練習会に参加するために川崎に行きました。二次会で飲んだ後、南武線の終電で帰宅しました。
2018年3月26日月曜日
エレキギター購入
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シールドを差すジャックのカバーなどはかなり錆びていましたが コンパウンドで磨いて綺麗にしました。 |
さて、先ずはごく簡単なコードから練習しようと思い、自分で"Em→Am→Em→B7→Em→C→A→E/E7+9"というコード進行を作曲(笑)して弾いています。弦楽器は他にヴァイオリンとチェロを持っているのですが、フレットがないとさすがに正確な音程を取るのが難しいので(かなり昔に挫折しました(^^;)、取り敢えずギターをある程度弾けるようになるまでは練習を続けようと思っています。ところで当初の目的であった実験用のピックアップの入手は、まあもう後回しでいいです。(笑) ついでに随分前にお遊びで購入したZOOMのオーディオインターフェイスS2tを引っ張り出してきてギターに繋いで使い始めました。S2tは真空管を内蔵していてTUBEレベルつまみを調節すると確かに音が変わって楽しいですね。練習は何時まで続くかわかりませんが、予てからギターが弾けたら良いなぁと思っていたので楽しみながら細々と気長にやってみようと思っています。弾けるようになるのが先か人生が終わるのが先かそれが問題です。(笑)
余談ですが、ギターメーカーのギブソンが倒産寸前らしいですね。ギブソンといえば、旧Mac時代に仕事で愛用していたMIDIシーケンサー、Studio Visionの開発元であるOpcode社を買収して潰した事を先ず思い出します。自分にはVisionのMIDI編集機能が最高度に手に馴染んでもうこれしかないという究極のDTMソフトだったので開発終了は本当にショックでDTM難民になるしかなく、ギブソンには恨みしかありません。その他にも日本のオーディオメーカーであるティアックやモニタースピーカのKRKを買収したりと総合的な音楽企業を目指したのでしょうが、Vision一つ開発継続できなかった会社が複数の会社を傘下に収めて経営できる筈もなく、食い散らかした挙げ句に倒産とかいったい何を考えているのかさっぱりわからない迷惑な会社でした。ざまあみろとは言いませんが、自業自得でしょう。仮令ギターの世界で多大なる業績を残していてもです。
2018年1月28日日曜日
33年ぶり
2017年9月10日日曜日
昨日と今日
2017年7月26日水曜日
2017年7月3日月曜日
Cubase 9にアップデート
2017年6月26日月曜日
Focusrite Scarlett 2i2 G2 購入
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Focusrite Scarlett 2i2 G2 XLRとPhone端子には埃除けの為のキャップを嵌めています |
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Cubaseのレイテンシー表示。単純計算すると往復で7.792ms テータの取りこぼしもなく非常に快適 |
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これ以上バッファーサイズを小さくするとさすがに処理が追い付かずノイズが発生 |
ところでレイテンシーを確認する為にMIDIキーボード(YAMAHA P-150)を弾いていたら音源の音やキータッチがおかしくなり特定の音が消えずに残ったりし始めたので他のIFに繋ぎ換えて試しても同じ状態で更にCubaseでMIDI録音してデータを見たら悉く2度打ちしていたのでキーボード内のMIDIコントロール回路が故障したのでしょう。1996年頃に買って(当時18万円くらいで買った記憶があります)ゲーム音楽制作や即興演奏に20年以上酷使しましたのでさすがにもう寿命でしょうね。重量が30kg以上ありますのでキーボードスタンドに一人で載せるのに非常に苦労したのですが廃棄する時も苦労しそうです。当時より歳とってますしね・・・(^^;
2017年6月12日月曜日
オーディオ・インターフェイスのカスケード接続
2017年5月8日月曜日
WAVELAB PRO 9 アップデート
2017年5月5日金曜日
2017年5月4日木曜日
コンサート
故ジャンヌ・ロリオさんが率いるオンド・マルトノ六重奏団が初来日した時に渋谷に2日連続で聴きに行きましたが、当時私はまだ21歳でした。あれから随分と年月が経ちましたが、まさか自分が六重奏に参加させて頂けるとは夢にも思いませんでした。今回のコンサートは本当に貴重な体験で生涯忘れられないと思います。これから先も末永くこの楽器を続けていけたらと思います。
そして貴重な楽器を惜しげも無く練習に使わせて頂いた原田先生には感謝の気持ちしかありません。また出演者の皆さん、楽器博物館のスタッフの皆様にも感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。
浜松では丁度3日から浜松祭りが始まり付近の道が午後5時から交通規制される為、早く車を出さなければならず終演後は楽器の搬出で慌ただしく(かなりの量でした)、折角来て下さった方にろくにご挨拶をする間もなく大変失礼致しました。
おかげさまで5時少し前に会場を出発する事が出来ましたがやはり疲れたらしく運転中に少し眠くなってきたので夕空に富士山がうっすらと見えたのを機に富士川サービスエリアで休憩を取りました。渋滞は多少ありましたが何とか無事に帰宅できました。
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オンドがズラリと並んだ貴重なショット |
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富士川SAから望む富士山 |
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(おまけ) 行きの東名高速由比PA付近で燃費値記録を更新しました。(笑) |
2017年4月28日金曜日
ミヨー 10枚組CD
我が一世一代の浜松でのコンサート(笑)が終わった少し後にピアノサークルの定演があってそこで弾く曲をダリウス・ミヨーの「春」第1輯に決めたのですが、本CD集に収録された音源はジャック・フェブリエ氏の演奏で古い録音という事もあって今ひとつ状態が良くなかったです。その意味ではLP時代に聴いたピアニストの方が演奏も洗練されていて断然良かったのですけれど。それに特に私が大好きな「ピアノとヴァイオリン、クラリネットの為の組曲」が収録されていなかったのが至極残念ではありますがまあ、何れにしてもミヨーの作品が充実したのは良かったと思います。
2017年4月27日木曜日
本日も練習
オンド・マルトノの方は随分コツが掴めてきました。まだ時々前の音を引っかける事がありますが8割方解消した感じです。やはりスタッカートまでは行かないまでもモルト・レッジェーロ(molto leggero)で弾くのが有効です(余談ですが音楽用語のleggieroは古い綴り方なんですね。現代イタリア語では" i "が付きません。他にも楽語には古い綴り方が幾つかあります。まあ2~300年くらい前の用語ですからさもありなんですが)。自分はバスのパートなのでミスが目立ちやすく練習を始めた時は全く皆目見当も付かずどうしようかと悩みましたが漸く先が見えてきました。これも自由に楽器を練習させてくださった師匠のお陰と感謝してもしきれません。是非ともコンサートを成功させたいと願っています。
2017年4月21日金曜日
師匠宅にて練習
肝心のオンド・マルトノはやはり大変難しいです。鍵盤演奏の場面ではピアノのテクニックなど殆ど何の役にも立たない事を痛感しています。特に私の場合、トゥッシュと鍵盤の連携が最大のネックなのですが、今回はかなり長い時間自由に練習させて頂いて自分の弱点が見えてきました。やはり右手(鍵盤)の俊敏な動きというか「常に1音だけ」鍵盤に触れているという事がどれ程重要な事か今更ながら漸く理解できました。要するにピアノのレガート奏法的な運指では全く駄目で一旦それを完全に捨て去らなければなりません。スタッカートまでは行かなくてもそれに類似する機敏な運指方法でないと左右の指の連携は到底無理なのです。縁あって10年以上オンドに触れる機会が続いていますが、今回の練習でそれがやっと理解できた事は大きな収穫でした。セミコングランドピアノ並の高価な楽器であり、しかも自分のものではないので壊してはいけないと遠慮してナマクラな運指になっていたのが良くなかったようです。とはいえ貴重な楽器という事には変わりなく細心の注意を払って扱わなければならないのは当然ですが、その楽器を自由に弾かせて下さった師匠には感謝の気持ちしかありません。自分を抜擢して下さった師匠のご厚意に報いるためにも残り短い期間ですが全てに最優先して全力で練習する所存です。