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2024年3月23日土曜日

ポリーニ死去

 イタリア人ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニが本日亡くなったそうです。ポリーニといえば中学生の頃ショパンの練習曲集を聴いて衝撃を受け(ヴィルヘルム・バックハウスのSPレコードも素晴らしかったですが)、高校生の頃にピアノの師匠の勧めで来日コンサートを聴きに行きました。NHKホールの最後列の座席では足りなくてその後ろの通路に折り畳み椅子が用意されてそれに座って聴いた事を昨日のように思い出します。ポリーニが遠くに小さく見えましたが勿論、演奏は本当に素晴らしかったです。我々と同時代を生きた偉大なピアニストの御冥福を心よりお祈りします。

2024年3月21日木曜日

笠置シヅ子の歌

 時間の都合もあって私は殆ど見ていないのですが、笠置シヅ子をモデルにした連ドラ「ブギウギ」がそろそろ終わりますね。去年、連ドラに合わせた復刻CDの企画が大手レコード会社で立ち上がり関わらせていただきました。音源の調律とノイズ除去作業をさせていただくため音源を受け取って作業用のPCに取り込んで試聴して度肝を抜かれました。それは「ラッパと娘」という曲で、無知な私は聴いた感じで戦後それ程経っていない頃に録音されたものだと思ったのですが調べてみるとこれが戦前の録音だと知ってビックリ仰天です。笠置シヅ子のブラックな歌いっぷりに引き込まれて、これは出来得る限りノイズを除去してクリアな音で聴いて頂かなければという思いで作業しました。ブギウギもいいですが「ラッパと娘」は別格だと思います。以前のエントリーで触れたかも知れませんが今使っている波形編集ソフトウェアはかなり高精度にノイズ成分を除去できます。オートマチックのノイズリダクションプラグインでもそれは出来るのですがそれをやってしまうと原音の成分がかなり殺がれて文字通り音が死んでしまうのでプラグインは一切使わず総て手作業です。3分半位の音源で500箇所以上(作業履歴が残るのでそれを見て思わずビックリしました(笑))のノイズを波形を見ながら除去していきます。この道30年以上なのでノイズの波形を見ればどんなノイズが聞こえるかは直ぐにわかりますしその対処法もほぼ確立しています。これまでに蓄積したノウハウで最大限の仕事をさせていただきました。私は元来クラシック畑でジャズもそれなりに聴きますが所謂歌謡曲でここまで感動したものはあまりありません(別に歌謡曲を見下げている訳ではありません)。ネットにも音源がありますので是非ともこの名曲、名唱をお聴きください。ノイズ除去の仕事をしながら感動した曲がもう一つあります。それは暁テル子の「東京シューシャインボーイ」です。シューシャインボーイとは靴磨きの少年の事で、ともすれば暗い内容になりがちなモチーフが明るく前向きな内容でオケのアレンジも秀逸で聴いた瞬間好きになりこれも力を入れて作業をさせていただきました。そういえば子供の頃即席ラーメン「たまご麺(ハウス食品)」のコマーシャルで流れた曲(「ミネソタの卵売り」の替え歌)も元は暁テル子の曲でした。昔は若気の至りで歌謡曲を殆ど聴きませんでしたがこうして仕事を通じて聴いてみると確かに良い曲が多くあります。特に「ラッパと娘」は連ドラが切っ掛けで多くの人に聴かれるようになったようでこれからも聴き継がれればと思います。

2020年12月31日木曜日

本年もお世話になりました

 あっという間の大晦日です。今年は仕事が忙しくて疲れてしまったこともあって4ヶ月近くもブログが更新できませんでした。長くブログをやっていますがこんなに長く更新しなかったのは初めてでした。来年はなるべくブランクが無いように続けていきたいと思います。

さて、今年の最後のエントリーですが先日カルチャースクール出席後に寄ったヤマハ池袋店でミヨーの「ボヴァリー夫人のアルバム」を見つけて買いました。3600円で、語りの文章(フランス語と英語)が印刷されたシートが入っていました。この曲集は楽天的で明るいミヨーの作風とはちょっと違って愁いに満ちているというかどことなく悲しさが漂っていて好きな曲集です。随分前にアレクサンドル・タローのピアノ、マドレーヌ・ミヨーの語りが収録されたナクソスのCDを聴いて耳コピーして全曲を楽譜に起こしたくらい気に入った曲集で漸く本物の楽譜を入手できて嬉しい限りです。

それでは皆様、よい年をお迎えください。

2020年5月31日日曜日

DAT

友人から借りたDATデッキ、パイオニアD-05で昔録音したDATテープを時間がある時に少しずつファイル化しています。本来なら仕事用に大枚をはたいて買ったソニーの業務用DATデッキPCM-R500を使うところですが壊れて久しく、仕方が無いので未だに完璧に動作する友人のデッキを使っています。まあ、ここからは愚痴ですが(^^;、今までソニー製のオーディオ製品を色々と使ってきましたがどれも本当に壊れやすい上に早々に修理サービスが打ち切られるのに辟易して最近はソニー製品購入は出来る限り避けています。それに比べてパイオニアの製品は長持ちしますね。前世紀に買ったDATデッキが未だにちゃんと動いていますし、やはり前世紀に買ったパイオニアのCDプレイヤーPD-HS7は今でも現役です(DACとしても使えるのでPCのオーディオカードのデジタル出力を本機でアナログ変換してモニタリングに使っていて市販CDのマスタリングの作業では随分お世話になりました)。因みに同じ友人がほぼ同時期に買ったソニーのCDプレイヤーCDP-XA55ESはかなり前に壊れました。オーディオブームが去ってからというもの中級機種が無くなりハイエンドか普及機かに二分される中、気に入っていたので同機種を態々中古で買い直したそうです。時代の流れとはいえ現在のパイオニアはオーディオ事業から殆ど撤退してしまったのが残念で仕方がありません。

愚痴はさておき、DATテープを再生していたらついつい昔の事を思い出してしまいました。1990年代はもう20年以上前で私もまだ20~30代で若かったのですね。(笑) その頃は現在のようにソフトウェア音源をリアルタイムで演奏できるような処理能力がPCには備わっていなかったので専らMIDIデータを外部音源モジュールで鳴らしてDATに保存していました。そういえば自分が今でいうところのDTMを始めた頃はGMという規格すら無くてパッチを指定しても音源モジュールが変わるといちいちプログラムチェンジを書き換えなければならず少なからず苦労しました。DATに収録されていたYAMAHAのフリーMIDIデータを勝手にアレンジした音源を聴いていたらまざまざと当時の情景や匂いまでもが甦ってきて何だか切なくなりました。(^^; 現在はPCの処理能力が格段に上がって音源自体もかなりリアルになって大抵の事が手軽に実現できてしまうようになった所為か、まだ発展途上だった80~90年代のワクワクした希望に満ちた感じがなくなってしまったように思います。何れにしてもゲーム音楽などを盛んに作曲していた若かりし頃の音源を聴いてやって頂ければ幸です。DATで録音したので音質的には現在でも充分通用すると思います。音源はRolandのSOUND EXPANSION シリーズ M-OC1(オーケストラ音源、オーボエのすすり泣くような音が実に素晴らしいです)、M-SE1(ストリングス音源、当時としては難しかった弦の再現において出色の出来でした。現在も売らずにそれぞれ2台ずつ所有しています)、ピアノはYAMAHAのTX1Pを使っています。


2020年4月19日日曜日

ギーゼキングのCD その1

フルートとピアノのためのソナチネを知って以来、ピアニストのギーゼキングに嵌まっていて色々とCDを買い集めています。モーツァルトのピアノソロ作品全集が出ていてドイツ・プロフィル(Profil)盤を買ってみたのですが何とこれが疑似ステレオ化処理が施されており心底ガッカリしました。聴くに堪えない昔の疑似ステレオ化処理とは異なるものの、モノーラル音源を2チャンネルに分割して、左右のチャンネルのタイミングを極僅かにずらす事によってステレオ感を得る方式で、私も手持ちのSPレコードを波形編集ソフトで同様な処理を施して遊んだ事はありますが、これをそのまま商品化してしまうのは如何なものかと思います。同じProfilレーベルのバックハウス演奏のショパンエチュード集も同様の疑似ステレオ化処理がなされていて、然も音質がかなり劣化しており(オリジナルのSP盤は持っているので比較できます)本当にガッカリした記憶も新しいのにまたやってしまいました。(涙)

仕方が無いのでEMIオリジナルモノーラル「レフェランス」盤を改めて買い直しました。モノーラル盤はやはりオリジナルのモノーラルで聴くのが本筋でしょう。両盤とも曲の並びは全く同じなのでProfilがEMIのオリジナル音源から単に疑似ステレオ化して発売したもののようです。大手通販サイトにも疑似ステレオ化の事については全く記載が無いのでオリジナルのモノーラルだと思って買ってしまった私のような人間がいるはずで悲しくなります。それにしてもドイツのレーベルも堕ちたものだと思いました。

しかしながら演奏については、ラヴェル、ドビュッシー、モーツァルトに確固たる地位を築いたギーゼキングだけあって全く不満はありません。非常に良い演奏です。ギーゼキングのCDを買うのであればオリジナルスタジオ録音のEMI盤をお薦めします。

ドイツProfil疑似ステレオ盤(非推奨)
ドイツEMI(ELECTROLA)オリジナル「レフェランス」モノーラル盤

2019年3月10日日曜日

シャノのヴァイオリン、他

土曜日は午前中にコミカレに出席した後お茶の水に行き、ヴァイオリン用のクリーナーを買おうと下倉楽器に入ると入り口のショーウインドウにフランソワ・シャノ(François Chanot)のヴァイオリンが飾ってありました。このヴァイオリンは新しい弦楽器の開発が相次いだ1820年前後に海軍の技術者だったシャノ(父親はヴァイオリン製作者)が楽器全体をよりよく響かせようと独自に設計したもので、縊れの部分のコーナーがなく丸くなだらかで、弦も緒留めではなくギターのように表板のブリッジに直接留めるようになっており、ペグボックスのスクロールは逆向きです(このヴァイオリンは表板のブリッジが埋められて普通の緒留めを使うように改造されています)。本体とf字孔に相当する細いサウンドホールの縁には黒檀と象牙がはめ込まれています。シューベルトの作品で有名なアルペジオーネも同じ時期に作られた楽器です。当時は人気があったようですが、この時代に作られた様々な新楽器は程なく消えてしまいましたので、おそらく博物館でしか見る事の出来ない珍しい楽器が楽器店のショーケースに何気なく飾られているのはなかなか素晴らしいですね。この楽器店の担当者はかなりの目利きだと思います。ネット通販でシャノのヴァイオリンのレプリカを売っているのでいつか入手したいですね。(^^;
 

その後秋葉原に寄って写真撮影用のLEDリングライトを買った後サークルの練習会に参加するために川崎に行きました。二次会で飲んだ後、南武線の終電で帰宅しました。

2018年3月26日月曜日

エレキギター購入

近所のリサイクルショップで1000円台のエレキギターを見つけて購入しました。実は実験用にエレキギターのピックアップだけが欲しくて楽器ショップを廻ったりネット通販を見たりしていたのですが、ピックアップだけでも結構いい値段なのですよ。然もハードオフなどの楽器コーナーにある使い古しで錆びて汚いピックアップでも結構高かったりするので、ピックアップが3つも付いていて1000円台というのは破格です。弦や取り付けビスなどは錆びているし本体もかなり汚れていたので部品だけを取り外して本体は廃棄するつもりで買いました。ところが楽器を見ているうちに中古品レストア魂(笑)に火が付いて、錆落としをしたりフレットを磨いたり、更にフレットの端を弄ると尖って痛いのでヤスリがけして丸めたり、汚れがなくなるまで本体を隅々まで掃除したら見違えるように綺麗になったので、古い弦を新しいものに張り替えてギターとして生き存えさせる事にしました。(笑) 画像は掃除した後(after)ですが、比較するために買ったばかりの汚いbefore写真を撮っておけばよかったと後悔しています。(^^;
シールドを差すジャックのカバーなどはかなり錆びていましたが
コンパウンドで磨いて綺麗にしました。
この楽器はPhoto Genicという1万円程度で買える初心者用の安物エレキギターですが、ネットで調べると毀誉褒貶が激しいので楽器として良いものなのか悪いものなのかよくわからなかったのですが、今までにピアノ、ヴィオラ、ヴァイオリン、チェロ、フルート、ピッコロ、クラリネット、篠笛、龍笛など様々な楽器を弄ってきた経験からの勘で、自分としては使える楽器だと思います。こういう安物楽器は「ギターの形をした何か」とかよく言われますが、高価な楽器に比べたら到らない部分があるのは当然でその事を確りと意識して向き合えば楽器入門の敷居を下げている事は評価されるべきだと思います。私が子供の頃はこういった安い楽器がなくて楽器をやりたくてもなかなか出来ませんでした。中高生くらいになると安い楽器が通販などでボツボツと出始めましたがそれこそ安かろう悪かろうの典型で、それに比べたら最近の安価な楽器は例外はありますがなかなかよく出来ていると思います。何とか知恵袋などでも実際に使った事もない何処の馬の骨ともわからない輩が値段とメーカーのイメージだけで好き勝手な事を書いていたりするので全くアテになりません。実際に使った事もなく脳内イメージで語っちゃう辺りはオーディオマニアとそっくりですネ。(笑) 質問者ももっと自分の耳を信じれば良いのにと思うんですが、日本人の多くは兎に角他人の評判を気にし過ぎて自分というものを持ってない事がよくわかります。大して性能が良いとも思えないモニター(私は速攻で売り払いました)が一世を風靡してしまった訳です。(笑) 話を元に戻して、楽器についてはヴァイオリンの時も経験しましたが、調整次第である程度はどうにでもなるので、更にネットでギターの調整方法を調べて我流でやってみました。その過程で、恥ずかしながらこの歳まで生きてきて「オクターブチューニング」なるものの存在を初めて知りました。(^^; これをしないと音痴な楽器になるという事なので入手した初期状態で色々コード(和音)を試してみると確かに響きがちょっと変だったんですよ。弦の全長の中央に位置する12フレットのハーモニクスと12フレットを押さえたピッチを一致させなければならないという事なので早速調整してみました。ピッチを確認する度に弦を緩めてオクターブチューニング用のネジをドライバーで廻すという事を繰り返したので完成するまでにはなかなか大変だったのですが、これをした後は確かに和音が綺麗に響くようになりました。そんなこんなで俄然面白くなってきたので、弦高の調整、ピックアップの調整などをしたら、殆どギターを弾いた事がない私でも以前より良い状態になったのがハッキリわかったので、棄てようと思っていた楽器にも愛着が湧いてきてギターをやってみようかという気持ちになり練習を始めました。(笑) 欠点を言えばペグの作りが多少甘くてピッチの山がなかなか一定せずチューニングにはちょっと苦労するのと(一度合わせてしまえばその後は殆ど狂いませんが)、トーンつまみが急激に変化するので中間値にしにくいです。経験者にとってはその他にも色々欠点が見えるんでしょうがギター超初心者の私にはこれで充分です。(^^;

さて、先ずはごく簡単なコードから練習しようと思い、自分で"Em→Am→Em→B7→Em→C→A→E/E7+9"というコード進行を作曲(笑)して弾いています。弦楽器は他にヴァイオリンとチェロを持っているのですが、フレットがないとさすがに正確な音程を取るのが難しいので(かなり昔に挫折しました(^^;)、取り敢えずギターをある程度弾けるようになるまでは練習を続けようと思っています。ところで当初の目的であった実験用のピックアップの入手は、まあもう後回しでいいです。(笑) ついでに随分前にお遊びで購入したZOOMのオーディオインターフェイスS2tを引っ張り出してきてギターに繋いで使い始めました。S2tは真空管を内蔵していてTUBEレベルつまみを調節すると確かに音が変わって楽しいですね。練習は何時まで続くかわかりませんが、予てからギターが弾けたら良いなぁと思っていたので楽しみながら細々と気長にやってみようと思っています。弾けるようになるのが先か人生が終わるのが先かそれが問題です。(笑)

余談ですが、ギターメーカーのギブソンが倒産寸前らしいですね。ギブソンといえば、旧Mac時代に仕事で愛用していたMIDIシーケンサー、Studio Visionの開発元であるOpcode社を買収して潰した事を先ず思い出します。自分にはVisionのMIDI編集機能が最高度に手に馴染んでもうこれしかないという究極のDTMソフトだったので開発終了は本当にショックでDTM難民になるしかなく、ギブソンには恨みしかありません。その他にも日本のオーディオメーカーであるティアックやモニタースピーカのKRKを買収したりと総合的な音楽企業を目指したのでしょうが、Vision一つ開発継続できなかった会社が複数の会社を傘下に収めて経営できる筈もなく、食い散らかした挙げ句に倒産とかいったい何を考えているのかさっぱりわからない迷惑な会社でした。ざまあみろとは言いませんが、自業自得でしょう。仮令ギターの世界で多大なる業績を残していてもです。

2018年1月28日日曜日

33年ぶり

Facebookのメッセンジャーにメッセージが来ていたので読んでみると、差出された方は1984年のピアノ協奏曲のコンサートに一緒に出演された方でした。師事していた先生は同じでしたが、私は既に音大進学を諦めピアノも辞めて普通の大学に通っており、大学3年の夏休みのある日に音大受験のために師事していたT先生からピアノ協奏曲をやらないかと有難い電話を頂いてレッスンを再開したため、その方とはコンサート当日まで全く面識がありませんでした。しかもコンサート当日にご一緒しただけでその後の交流も無かったので33年ぶりに突然連絡を頂いて吃驚した次第です。T先生は今もお元気でしょうかというお問い合わせでしたが、私もコンサートが終わってからはレッスンをしていないので現在の先生の消息はわかりませんと返事をしておきました。父親がまだ生きていた頃に通っていた病院の直ぐそばに先生のご自宅があって学生時代にはレッスンでよくお邪魔していたので、親父が病院に行く時に先生にお礼とご挨拶が出来ればと思って行ってみたのですが区画整理で既にご自宅はなくなっていました。音大から脱落していたにも拘わらず、ピアノ協奏曲のソリストに私を抜擢してくださった先生のご恩は今でも決して忘れていませんので、是非とも一度お目にかかってお礼を言いたいとずっと思い続けていますし、コンサートから随分と時間が経ち私も歳を取りましたが当日の事は今でも昨日のようによく覚えています。一緒に出演した方から思いがけず連絡があるのもネット社会故でしょうか。本当に便利な世の中になったものです。連絡をくださった方はプロとしてピアノをされている方で、一つの事を一貫してやってこなかった私にとってはただただ羨ましい限りです。T先生がお元気でおられる事を願うばかりです。

2017年9月10日日曜日

昨日と今日

昨日はコミカレ終了後車をディーラーに車検に出しオーディオ用セレクター Laxman AS-4II を持参してT氏宅にお邪魔しました。フォノ出力ライン上のセレクターでハムノイズが発生するとの事でアース端子を装備した本機で解決出来ないかと考えて試して頂きましたが一応効果があってホッとしました(どうしてもハムが出てしまうカートリッジもありましたが)。購入したのは30年くらい前になりますが、シンプルな構造なので故障もなく未だ現役です。テストする過程でレコードを聴かせて頂きましたがやっぱりターンテーブルとアーム、フォノイコが良いといい音が出ますね。自分は普及品で満足していましたが、良いものを聴くと欲しくなりますね。(^^; その後は貴重な楽器を弾かせて頂いたりお酒や大変美味しい食事をご馳走になり本当にありがとうございました。楽器も他に自分が弾かせて頂いたものと余りにも違う弾き心地と音色に改めて驚くとともに感激した次第です。

本日は車検が終わって車の引き渡しがありましたので買い物をしつつ夕方ディーラーに行きました。よく晴れて昼間は暑かったのですがさすがに夕方になると随分涼しくなって秋だなあと感じた次第です。

2017年7月26日水曜日

小川寛興氏死去

作曲家の小川寛興氏が19日に92歳で亡くなられました。何といっても子供の頃大好きだったテレビ漫画ピュンピュン丸のBGMが今でも強く印象に残っています。多調(復調)を採り入れたり、今考えると勿体ないくらい良い曲ばかりでした。主題歌もはっちゃけていて楽しかったですね。交響曲「日本の城」もLPでよく聴きました。心からお悔やみ申し上げます。

2017年7月3日月曜日

Cubase 9にアップデート

今月9日までの期間限定でCubase 9に5,184円でアップデート出来るというので早速バージョンアップしました。このバージョンから32bitモード非対応になり64bitのみの動作になりましたのでピアノ音源The Grand(ver.1)が使えなくなりました。これだけは時々必要なので前バージョンの8.5を残しておいて使おうと思います。アップグレードして何が変わったかといえば特に目新しいものはなかったのですが、次期バージョンへの繋ぎとして取り敢えずアップデートした次第。(^^;

2017年6月26日月曜日

Focusrite Scarlett 2i2 G2 購入

DAWのソフトウェア音源をMIDIキーボードでリアルタイム演奏をするとどうしても演奏感に直結するレイテンシー(遅延)が気になってしまい、限りなく0にできないかと低レイテンシーのオーディオインターフェイスが欲しくなって購入しました。よく買いますね。(笑) 今まで使っていたオーディオインターフェイス(以下IF)は古い物ばかりでレイテンシーを最低に詰めても12ms位がやっとでそれでも時々処理が追い付かずにブツブツとノイズが入ったりしていました。何台かあるIFの中にはどうやっても40msくらいまでしか詰められないものもあってさすがにそれでは演奏に支障が出て使い物にはなりません。ネットで調べてみるとUSB3仕様のZOOM UAC-2がかなり詰められるようですがUSB3.1でないとまともに動かなかったというようなレビューもあって、私のパソコンのマザーボードはUSB3.0、しかも最初期のものなので万一の事を考えて(もし動かなかった場合はカード増設にもコストが掛かるので)今回は取り敢えず候補から外しました。次にレイテンシーの成績が良いのは新しくなったFocusriteのScarlett G2シリーズで、こちらはUSB2で動作するし、今使っているScarlett8i6が最もトラブルが少ない優秀品なので同社を信用して新型のScarlett 2i2 G2 STUDIOというヘッドフォン、コンデンサーマイクがセットになった製品を奮発しました。
Focusrite Scarlett 2i2 G2
XLRとPhone端子には埃除けの為のキャップを嵌めています
今使っているピアノ音源はSoniccouture HammersmithNI The Giantで、どちらもサンプル量が多く特にHammersmithはかなり大容量で重い音源です。レイテンシーはIFの性能もさることながらパソコンの処理能力にも依存するので現状でどの位まで短縮できるか試してみました。結果はCubaseの表示値では48kHz, 24bit時で往復10msを切り約8msにまで詰める事が出来、動作も安定しています。今までのIFはバッファーサイズ256がギリギリ(512で安定)でそれ以下に詰めるとノイズまみれになっていたので明らかにレイテンシー低減効果があって嬉しい限りです。弾いていてもキビキビと直ぐ反応する感じが伝わってきますし音質も良く導入して良かったです。
Cubaseのレイテンシー表示。単純計算すると往復で7.792ms
テータの取りこぼしもなく非常に快適
同上
これ以上バッファーサイズを小さくするとさすがに処理が追い付かずノイズが発生
さて、付属のヘッドフォン(HP60MK2)とコンデンサーマイクロフォン(CM25MK2)はOEM製品だと思いますので元の製品は何なのかが気になって調べてみました。ヘッドフォンはダイアフラムの径、その他の仕様や外観から判断してiSK(寧波声科電子有限公司)のHP-680と同等品(ハウジングのデザインがMK2になって変わりました)のようです。マイクロフォンの方はダイアフラムの大きさや電気的諸特性の値がKEL AUDIO(カナダ)のHM3C(生産完了品)と合致しました(フル・フラットでナチュラルな音質だそうです)。他にも同じ仕様のマイクがあるかも知れませんが取り敢えず検索できる範囲で見つかったのはこれだけでした。ヘッドフォンはおそらく4000円くらいの製品だと思いますが、以前繋ぎで購入したSuperluxのものと同様帯域バランスが良く細かい音も良く見えますのでCPは高いです。マイクはローカットやパッドスイッチのない非常に簡素なものですが、感度、音質ともに大変良いと思います。以前のバージョンに付属していたマイクは真っ赤でしたが、MK2の方はマットな黒に赤いラインでルックスが非常に良くなりました。単売してくれればもう1本買ってステレオで使えるのですが。

ところでレイテンシーを確認する為にMIDIキーボード(YAMAHA P-150)を弾いていたら音源の音やキータッチがおかしくなり特定の音が消えずに残ったりし始めたので他のIFに繋ぎ換えて試しても同じ状態で更にCubaseでMIDI録音してデータを見たら悉く2度打ちしていたのでキーボード内のMIDIコントロール回路が故障したのでしょう。1996年頃に買って(当時18万円くらいで買った記憶があります)ゲーム音楽制作や即興演奏に20年以上酷使しましたのでさすがにもう寿命でしょうね。重量が30kg以上ありますのでキーボードスタンドに一人で載せるのに非常に苦労したのですが廃棄する時も苦労しそうです。当時より歳とってますしね・・・(^^;

2017年6月12日月曜日

オーディオ・インターフェイスのカスケード接続

PreSonus社のFIRESTUDIO シリーズはIEEE1394(Firewire)ケーブル経由で最大4台までカスケード接続(数珠繋ぎ)してチャンネル数が増やせるので、FIRESTUDIO projectに中古で購入したFIRESTUDIO mobile を2台接続して30チャンネル入力、18チャンネル出力として利用しています。但しそれぞれ入力2チャンネルはマイクとパッシブピックアップ専用、その他の入力2チャンネルはS/PDIFのデジタル入力なので、純粋なアナログライン入力は各IFそれぞれ4チャンネル計12チャンネルを除外して結局は18チャンネル(ステレオ9チャンネル)になるのですが、若い頃に愛用していた外部ハードウェア音源が未だに9台残っているので波形(音声)データとして残すのには丁度いいチャンネル数になります。20~30代の頃に仕事や趣味で盛んに作曲した旧Mac用のMIDIデータを時間を見ては現在Windowsで使用している(MacはOS Xになった時点で旧OS(9)の資産を容赦なく切り捨てられましたのでMacを使う事を一切やめて旧時代の資産が生かせる互換性重視のWindowsに移行しました)Cubase用に変換しています。青春時代に作曲した作品たちを汎用のMIDIデータ及び波形データとして残すべく作業していますが、旧Macで愛用していたシーケンサーVisionでは複数のシーケンスデータが1つのファイルに内包されている為それを分離して保存するには結構な作業量になります。旧Macのハードウェアとしての寿命を考慮してなるべく早く全てをWindowsに移行したいのですがなかなか大変なのですね。(^^; 嘗ての音楽制作環境としては明らかにMacに優位性がありましたが、現在ではWindowsでも殆ど同じレベルに達しているので敢えてMacを選ぶ理由がありません。特に旧OSをいとも簡単に切り捨てられてしまった自分としては全く未練がありません。若い頃の作品は当時の雰囲気が凝縮されているので自分にとってはかけがえがなく、チャンネル数をケーブルを使って数珠繋ぎするだけで単純に増やせるPreSonus社の製品には唯々感謝です。

2017年5月8日月曜日

WAVELAB PRO 9 アップデート

マスタリングの仕事と個人的な趣味の録音の編集を兼ねてSteinberg社のWaveLabを便利に使っているのですが、Ver.8.5から PRO 9にバージョンアップしたら、KORGのnanoKONTROL2のパンポットつまみに割り当てていた波形の時間軸及びレベル軸の拡大縮小機能が何故か使えなくなってしまい非常に不便な思いをしていました。ところが先日最新バージョン(9.0.35 ビルド642)にアップデートしたら再びこの機能が使えるようになっており、機能復活で嬉しい限りです。WAVELABには非常に有能な機能がてんこ盛りで自分にとってはレコード会社やプレス工場に納入するマスタリング業務には欠かせないソフトです。このソフトウェアはかなり昔に個人的な趣味でCD制作のために購入した同社のGet It On CDという製品のプロフェッショナルバージョンだと思うのですが、Get It On CDは他のCDライティングソフトを寄せ付けない程便利な製品であり、残念ながらマイナー故殆ど注目を集めなかったと思います。機能的には現在のWAVE LABに受け継がれているため私も永年愛用しています。余談ですが、本ソフトウェアはフランス人が一人で開発しているようです。まあ、バージョンアップで機能復活という事で嬉しくなってついついエントリーしてしまった次第です。(笑) 下の動画は実際に操作しているところをキャプチャーしたものです。


2017年5月4日木曜日

コンサート

浜松でのコンサートが終わり、先程帰宅しました。自分の演奏に関してはかなりあからさまなミスをしてしまって少し凹んでいますが、このような稀有な場に居合わせる事が出来、深く感謝しております。

故ジャンヌ・ロリオさんが率いるオンド・マルトノ六重奏団が初来日した時に渋谷に2日連続で聴きに行きましたが、当時私はまだ21歳でした。あれから随分と年月が経ちましたが、まさか自分が六重奏に参加させて頂けるとは夢にも思いませんでした。今回のコンサートは本当に貴重な体験で生涯忘れられないと思います。これから先も末永くこの楽器を続けていけたらと思います。

そして貴重な楽器を惜しげも無く練習に使わせて頂いた原田先生には感謝の気持ちしかありません。また出演者の皆さん、楽器博物館のスタッフの皆様にも感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。

浜松では丁度3日から浜松祭りが始まり付近の道が午後5時から交通規制される為、早く車を出さなければならず終演後は楽器の搬出で慌ただしく(かなりの量でした)、折角来て下さった方にろくにご挨拶をする間もなく大変失礼致しました。

おかげさまで5時少し前に会場を出発する事が出来ましたがやはり疲れたらしく運転中に少し眠くなってきたので夕空に富士山がうっすらと見えたのを機に富士川サービスエリアで休憩を取りました。渋滞は多少ありましたが何とか無事に帰宅できました。
オンドがズラリと並んだ貴重なショット


富士川SAから望む富士山
(おまけ) 行きの東名高速由比PA付近で燃費値記録を更新しました。(笑)

2017年4月28日金曜日

ミヨー 10枚組CD

ネットを彷徨っていたら偶々ダリウス・ミヨー没後40周年記念CD10枚組を見つけて、信じられないくらい安かった事もあって速攻で注文しました。値段は10枚組で送料込み2668円、1枚辺り約267円という超破格値なので発売元には儲けが出るのか逆に心配してしまいます。(笑) 基本的にエラート・レーベル(現ワーナー)なのですが最近のレコード会社の統廃合故、当初ユニバーサルに売却されてその後ワーナーに移管されたEMI(フランス、パテ・マルコーニ)の録音も入っています。注目すべきは1961年録音の「オンド・マルトノとピアノのための組曲」でオンド・マルトノ愛好家にとっては真空管時代の古い楽器の音が収録されているこの1枚だけでも値千金の価値があります(演奏者は勿論イヴォンヌとジャンヌ・ロリオの姉妹)。他にも学生時代=若き青春時代に聴いたLP音源が収録されている事もあって聴いていて非常に懐かしい気持ちになりました。

我が一世一代の浜松でのコンサート(笑)が終わった少し後にピアノサークルの定演があってそこで弾く曲をダリウス・ミヨーの「春」第1輯に決めたのですが、本CD集に収録された音源はジャック・フェブリエ氏の演奏で古い録音という事もあって今ひとつ状態が良くなかったです。その意味ではLP時代に聴いたピアニストの方が演奏も洗練されていて断然良かったのですけれど。それに特に私が大好きな「ピアノとヴァイオリン、クラリネットの為の組曲」が収録されていなかったのが至極残念ではありますがまあ、何れにしてもミヨーの作品が充実したのは良かったと思います。

2017年4月27日木曜日

本日も練習

夜、師匠宅にお邪魔して伴奏合わせとオンドの練習をしました。楽譜は枚数が多くて譜面台に乗せる事が困難なので僅かに縮小して枚数を少なくするべく楽譜自体を作り直しました。曲想が切り替わる部分で改段及び改ページすると見通しが悪いのでレイアウトを詰めて変化する部分が段の最後にちょっと顔を出すように変更したら随分覚えやすくなり、また伴奏しやすくなりました。あともう少しですが時間がある限りピアノをガンガン弾こうと思います。

オンド・マルトノの方は随分コツが掴めてきました。まだ時々前の音を引っかける事がありますが8割方解消した感じです。やはりスタッカートまでは行かないまでもモルト・レッジェーロ(molto leggero)で弾くのが有効です(余談ですが音楽用語のleggieroは古い綴り方なんですね。現代イタリア語では" i  "が付きません。他にも楽語には古い綴り方が幾つかあります。まあ2~300年くらい前の用語ですからさもありなんですが)。自分はバスのパートなのでミスが目立ちやすく練習を始めた時は全く皆目見当も付かずどうしようかと悩みましたが漸く先が見えてきました。これも自由に楽器を練習させてくださった師匠のお陰と感謝してもしきれません。是非ともコンサートを成功させたいと願っています。

2017年4月21日金曜日

師匠宅にて練習

今日は夜、師匠宅にお邪魔してコンサートの練習をさせて頂きました。ピアノ伴奏は自宅では結構すんなりいくのですが、作曲者ご本人を目の前にしての演奏ではやはり緊張してしまって思わぬところでミスタッチが出てしまい冷や汗ものです。実に有り難い事に、作曲者直々の御指導を賜り更に完成度を高めたいと思います。

肝心のオンド・マルトノはやはり大変難しいです。鍵盤演奏の場面ではピアノのテクニックなど殆ど何の役にも立たない事を痛感しています。特に私の場合、トゥッシュと鍵盤の連携が最大のネックなのですが、今回はかなり長い時間自由に練習させて頂いて自分の弱点が見えてきました。やはり右手(鍵盤)の俊敏な動きというか「常に1音だけ」鍵盤に触れているという事がどれ程重要な事か今更ながら漸く理解できました。要するにピアノのレガート奏法的な運指では全く駄目で一旦それを完全に捨て去らなければなりません。スタッカートまでは行かなくてもそれに類似する機敏な運指方法でないと左右の指の連携は到底無理なのです。縁あって10年以上オンドに触れる機会が続いていますが、今回の練習でそれがやっと理解できた事は大きな収穫でした。セミコングランドピアノ並の高価な楽器であり、しかも自分のものではないので壊してはいけないと遠慮してナマクラな運指になっていたのが良くなかったようです。とはいえ貴重な楽器という事には変わりなく細心の注意を払って扱わなければならないのは当然ですが、その楽器を自由に弾かせて下さった師匠には感謝の気持ちしかありません。自分を抜擢して下さった師匠のご厚意に報いるためにも残り短い期間ですが全てに最優先して全力で練習する所存です。

2017年4月17日月曜日

練習

愈々浜松でのコンサートが近付いてきました。楽器の代用品で猛練習中です。(^^;
製作中断のまま5年以上放置していたトゥッシュユニットを急遽再改造し、
1オクターヴ14cmのミニ鍵盤キーボードを接続して練習に使用中。