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2016年11月30日水曜日

ミニチュアスコア

近所のブックオフで割引セールをやっていたので楽譜を3冊ほど購入した。バッハの平均律全2巻と松平頼則氏のピアノ作品集である。バッハの平均律はミニチュアスコアなので研究をする際や持って歩くのには非常に便利である。古いフランツ・クロール校訂版なので最新の原典版のような蓄積された研究成果を盛り込んでいないのは仕方が無いが、ツェルニー版のように恣意的な編集をしていないのでよしとしよう。割引セール+100円割引券で市価の半額以下で買えたのは非常にありがたい。楽譜をつらつらと眺めていたら、学生時代に練習した曲が意外に多かった事を発見した。(笑) 当時は与えられた曲を次のレッスンまでの一週間で全て暗譜して師匠の前で演奏しなければならず、今だったらとても出来ないが若い頃は必死こいて練習してこなしていたのだった。改めて自分のような才能の無い人間にとってさえ若かった当時は掛け値無しに何でも出来たと思うと、若いという事はそれだけで無限の価値があるのだ。その事を当時理解できなかった私は歳を重ねた今、何だか切なくなってしまうのだ。もしもこのエントリーを見ている若い人がいるとしたら、無理をしてでも自分の限界に挑戦すべきだと言いたい。

2016年11月23日水曜日

かなり大変かも知れない(^^;

昨日の夜に尊敬する師匠から手書きの楽譜のコピーが届いたので先程まで一心不乱にFinaleに入力していた。他にも3曲あるがどれもかなり難しい。何故かというと私の手に馴染んだパターンとは方向性が全く異なるので予期せぬ音が出てきたり指使いが一筋縄ではいかないのである。何れにしても天才のエクリチュールである事には間違いなく、そのような作品を凡人の私を信頼してくださって演奏できる事はこの上もない光栄であり心から感謝するとともに確りと練習しようと決意を新たにした。音大受験以来である。その他にも六重奏にて音楽の基礎である低音パートを担当する事になったので自分の音楽性が大いに問われる事になる。先日のピアノサークルの定演とは比較にならないほど高度な音楽性と完成度が要求されている訳であり、こういう恵まれた機会は自分の人生では恐らく最後になるだろうから、心を入れ替えて全身全霊を傾ける覚悟である。

2016年11月20日日曜日

サークルの定演

昨日はサークルの定演に出演した。ごく短い時間だったがリハーサルをやったもののやはり練習不足は否めず、しかも前日夜に間違えた音で暗譜しているのに気がついて修正をしたのが裏目に出てしまい全くよろしくない出来だった。次回の定演は来年5月だが、同じ頃に別の演奏をする事になっているので並行して進めようか断念しようか考慮中である。定演終了後は3次会まで出席して東神奈川駅から横浜線の終電に乗って帰宅した。今日は昨日の定演で録音した音源の編集をしていたが、音作りは同じ会場と楽器でも演奏者毎に変えなければならなかった。演奏者一人一人のタッチが違うのだから当然といえば当然だがレコーダーに内蔵されたマイク4個(2ステレオペア)で同時録音したものをミックスすると各人の音質の差が強調されるように思う。因みに私の演奏は五月蠅いのでバランスを取るのに苦労した。(笑)

2016年11月16日水曜日

お遊びピアノ

100円ショップのおもちゃコーナーでトイピアノを見つけたので思わず買ってしまった。対象年齢6歳以上だから私でもOKだ。(笑)

単3乾電池2本でちゃんと鳴るのだが黒鍵はダミーで白鍵しか音が出ないのはご愛敬。もちろん和音は出せないが、ピッチはA=443Hzで各音ともほぼ合っている。これで黒鍵が使えてイヤホン端子が付いていたら持ち運べる超簡易作曲ツールとして使えた?のに実に惜しい! まあ、100円の商品に其処まで求めるのは酷だが、200~300円になってもいいから出してくれないだろうか。(笑)

さて、ありがたい事に今日はある役を仰せつかりこれから暫く大変だけれど好きな事なので楽しんでやっていければと思う。あともう少しで定演だが、これが終わったら基礎練習を始めよう。

2016年10月23日日曜日

ホール録音

Roland R-26というメモリーレコーダーを購入したので昨日の土曜日にホールでのピアノ録音に実戦投入してみた。R-26はRolandの製品紹介サイトに録音サンプルがあり、それを聴いてこれはかなり使えるぞと思いAmazonでポチってしまった。単一指向性のXYマイク、無指向性(オムニ)マイクがそれぞれステレオで同時に使えて更に外部マイクを2本接続して合計6チャンネルを96kHz, 24bitで録音できる。他社の製品にも特性の異なる内蔵マイクをステレオで複数装備したものはあるが、どちらか一組しか使えないものしかなく、そもそも6トラック同時に使える製品は非常に少ない。この辺が楽器メーカーとオーディオメーカーの考え方の違いなんだろう。192kHzに対応しているものもあるが、ファイル容量の巨大さ故に実際には殆ど使わないと思うので自分としては96kHzで充分なのである。

恥ずかしながら私も寄る年波には勝てず、コンデンサーマイクとショックマウント数組、重たいマイクスタンド数本、5m以上のバランスケーブル4本以上、レコーダー、専用電源アダプター、100V電源延長タップ、モニター用ヘッドフォン、パラ録りするための予備のレコーダー、そして場合によってはミキサーやマイクプリアンプを1人で全部担いで歩くのはかなりしんどくなってきたので、かねてより録音機材を縮小化したいと考えていて、レコーダーに搭載されたマイクだけでそれなりに録音できれば、軽量な三脚とこのレコーダー、それに予備の電池だけを持ち運べばよいのでかなりの負担軽減に繋がる。そんな事もあってこのR-26を選択したのだが、果たして肝心の録音結果はどうだろうか。

ホールの舞台にピアノの縊れから3m程離れた場所に設置して録りっぱなしにした。電池の減り具合も見るためである。レベル設定は内蔵マイクだけを使う場合は「インプット1つまみ」だけで全て一括で調整できるので非常に便利だ。左右が別々だと正確なレベル合わせが大変なのでこの方式はミスがなくて良いし、ロータリーエンコーダーによるデジタル制御だと思われるのでガリの心配も無用だ。ヘッドフォンモニター用のボリュームも回すと時々デジタル的なノイズが入るのでロータリエンコーダーを採用しているようだ。録音モードの設定なども液晶ディスプレイのタッチパネルで直ぐにできる。今迄使ってきたレコーダーはボタンとジョグダイアルでメニュー階層を掘り進んで目的地まで到達しなければならず至極面倒くさかった。画面が大きいのでレベルメーターも見易い。96kHz, 24bitでの録音全行程2時間少々が終わって電池の残量インジケーターを見てみたが全く減っておらずフル表示だった。容量の大きいエネループ・プロを満充電して録音に臨んだがこれは有り難い。その場でちょっと検聴してみたところ中々よく録れていた。

帰宅後にSDカードから録音データをパソコンにをコピーしてCubaseで色々と試してみた。96kHz, 24bit録音なのでファイルは全部で8GB程で3分割されて計6個だったが、Cubaseで問題なく1つのトラックにそれぞれを繋ぐ事ができた。XYマイクはステレオ感は比較的あるものの低音域が不足している。オムニは殆どモノーラルに聞こえるが音域のバランスは良く低音もしっかり入っている。両方を同じレベルでミックスすると中音域がちょっとキツくなり、XYのステレオ感も減少してしまう。オムニトラックだけをステレオエンハンサーを通してみたらなかなかいい感じで、XYトラックをイコライザーで低音強調したものよりは良いと思う。ただエンハンサーを通してみてもやはりステレオ感には限界がある。そこでXYとオムニのミックス比率を変えて色々とやってみた。今の所一番良い結果だと思えるのは、XYをメインにしてオムニを60~70%程ミックスしイコライザーで低音域を増強してステレオエンハンサーをかけたものである。コンデンサーマイクをステレオで2本立てて、それにアンビエンスマイクを加えたものにどことなく似せる事は出来る。これは実に素晴らしい事で、今迄使ってきたマイク内蔵の数機種のハンディーレコーダーとは比較にならないほど良いのだが、それでもこのレコーダー1台のみで自分が本当に理想としている音像を得るのはちょっと難しいかも知れない。勿論まだ1つの例しか試していないし、セッティング次第ではかなり良い音が録れそうなので今後色々と試行錯誤をしてみたい。小型のペンシル型ステレオペアコンデンサーマイクも入手したので、それとも組み合わせてみたいと考えている。このように様々な音質向上策を試したいと思わせてくれたレコーダーはR-26が初めてである。

ここからはみみっちい話で恐縮なのだが、私が先月AmazonでR-26をポチった時の価格は税込みで29,800円だったが、さっきAmazonを見てみたら4万円超の値段になっていたので吃驚した。買おうと思って販売価格のウォッチを始めたらAmazon以外の各販売店でも毎日のように微妙な価格変動があったので多分これが底値だろうと思った時にポチったのだがどうやら正解だったようだ。4万円超なら恐らく買わずに今迄のレコーダーで頑張っていただろう。これを買ってからそれらが不要になったのでネットオークションで大分処分して2/3位は取り戻した。(笑)

大きな液晶画面とインプットつまみが非常に使い易い。数多のハンディーレコーダーの中では発売日が古くマイナーな機種だが内蔵マイクの音質と使い勝手が頗る良いのでオススメの逸品。新製品を矢継ぎ早に発売しては従来機種を次々に廃番にしてしまうメーカーに比べて、長期に亘って同一機種を根強く販売継続している姿勢には好感を覚える。優れたレコーダーなので、願わくば末永く販売して欲しい。

2016年6月18日土曜日

楽器店とピアノ

今日はよく晴れて暑かったですね。梅雨に入って天気が悪い日が多くなり毎日ウォーキングできないので今日は夕方からウォーキングを兼ねてららぽーとの宮地楽器にドビュッシーの楽譜を買いに行きました。

店内にはグランドピアノが2台(C1X、C3X)置いてあったので楽譜を買った後しげしげと見ていたら店員さんが寄ってきて色々と教えてもらいました。最近はトランスアコースティックという方式があるそうでC1Xにはそれが搭載されていました。ピアノの響板にトランデューサー(スピーカーみたいなもの)が仕込んであって楽器全体を鳴らす仕組みだそうで、サイレントモードにして鍵盤を弾くと内蔵音源のいろんな音色がピアノから出てきます。サイレントピアノだと音をヘッドフォンで聴いたりアンプに繋いでスピーカーから音を出しますが、ピアノそのものが鳴るというのが面白いです。グランドのサイレントは弾いた事がなかったのでちょっと触らせてもらいました。音を全く出さないとやっぱり違和感がありますが、ピアノから内蔵音源の音を出すとかなり解消しました。やっぱり幾らグランドピアノとはいってもサイレントモードで音を出さないと電子ピアノみたいな感じですね。(笑) で、店員さんが隣のC3Xをやたら薦めるのでちょっと弾かせてもらいました。こちらはサイレント機構のない普通のピアノです。ドビュッシーの「西風のみたもの」を半分くらい弾いたのですが、pp~ffまでコントロールしやすくて中々良かったですね。西風の冒頭はppなのですが、弾いた途端「おおっ」と思いました。サークルの練習会やスタジオでよく弾くピアノだとここがちょっとうるさくなってしまう(技術が足りない(^^;)のですが、ソフトペダルなしでも結構いい感じに弾けたんですよね。Xシリーズになってから良い音が出せるようにかなり改良されたらしいのですがその成果を感じる事ができました。フルコンサートグランドピアノはスタインウェイ以外にはちょっと食指が動かないのですが(^^;、小型からセミコンまでだったらやっぱり変な癖のないヤマハがいいです。

カタログをもらってきたのですが、随分ラインナップが増えましたね。創業125周年の新シリーズC1X、C2X、C3X、C5X、C6X、C7X、旧シリーズを踏襲しているC1TD(TDはトラディショナルを意味するようです)、C3TD、一番小さいグランドGB1K、コンサート用の高級ピアノS4B、S6B、CF4、CF6、フルコンCFXなどなど。家に1978年発行のヤマハピアノの古いカタログが残っているのですが、一番安いG2Eが67万円、C3Bが90万円、フルコンのCFが290万円です。今日もらってきたカタログの値段を見るとC2Xが180万円、C3Xが220万円(C3TDが195万円)、フルコンのCFXが1900万円!(@_@)でした。いやぁ、ビックリです。でも1番小さいのでいいからグランドピアノ欲しいなぁ・・・(店員さんの評価では私の演奏を聴いた限りではC5X位でないと厳しいとかなんとか・・・。セールストークなんでしょうけどネ(笑))。

2016年6月9日木曜日

コンサート動画

先月22日、静岡に聴きに行ったオンド・マルトノの師匠原田先生演奏のプーランク作曲ピアノ協奏曲のハイライト動画です。当日リアルで聴いた素晴らしい演奏が甦ってきます。演奏家は同時に役者でなければならないと感じました。やっぱり全ては「才能」なんですよね。

2016年5月25日水曜日

定演の録音

今月14日に開催されたピアノ・サークルの定演の録音ファイルをサークル主催者の方より先程頂きました。

早速怖々聴いてみたのですが(笑)、自分が考えていたテンポよりかなり速いですね。演奏中に想定していたテンポの1.5倍くらいでしょうか・・・。もういい歳なんですが、まあ指だけはまだ動くようです。(汗 学生時代にモーツァルトのピアノ協奏曲をオーケストラと演奏した時、初めてのオケ合わせ練習の時に自分のピアノだけドンドン先走ってしまったので本番ではテンポをかなり意識して落として(Allegro→Moderatoのような感じで)やっと丁度良かったので、ソロでもやっぱり同じようにゆっくり弾くつもりでやらないとダメなんでしょうね。何故か楽器を演奏する時だけ時間の感覚がおかしくになるんですよね。(^^; まあ、それでも「西風の見たもの」は激しい曲なのでまだ何とか聴けるのですが、「亜麻色の髪の乙女」は絶対に間違えようのない前半でドンずべりしたので何だか悔しいです。しかもDur(長調)の和音がMoll(短調)になってるし・・・・(^^; この2曲は折角なので完璧に弾けるように更に精進するつもりですが、「西風」がまあまあ弾けたのでいい気になって次の定演に向けて「喜びの島」を練習し始めました。

今までは欲張って他の楽器(ヴァイオリンやフルート、チェロなど)を色々とやってみたくなって安物楽器を買っては独学で練習したりしていました(フルートは一応先生に就いてちゃんと習っていました)が、ピアノで本当に弾きたい曲をモノにする為に自分に残された時間を考えると他の楽器にかまけている暇はないので今後はピアノ一本に絞ろうかと思います。あっ勿論、オンド・マルトノだけは除外して今度もちゃんと継続しますよ。(^^;

2016年5月15日日曜日

定演

昨日は五反田でピアノサークルの定演がありました。前日深夜まで練習してあまり眠れないまま午前中はコミカレに出席し、先生のご厚意で教室のピアノでちょっと練習?させて頂いて早退し、リハーサルをしに会場に向かいました。リハは5分間だけなのでほとんど楽器のタッチや会場の響き具合を確認する位が精々でとても練習にはなりませんが、前回の定演をリハ無しでやって失敗したので、仮令短い時間でもこれから演奏する楽器に触れられることは精神衛生上も多少はよろしいかと思います。

リハが終わって直ぐに2部が始まり、客席で聴いていたら寝不足の所為かなんだか眠くなってしまいました。ほぼ2/3位は寝ていたと思います。(^^; 2部が終わって30分休憩した後に3部が始まり自分の演奏順の2人前に楽屋へ入りましたが、この時が一番緊張しますね。前の人が楽屋に戻ってきていよいよ本番です。

1曲目のドビュッシー「西風の見たもの」は細かいミスタッチはあったものの曲をぶちこわしてしまうような致命的なミスや弾き直しはなく何とか無難にこなしましたが、次の「亜麻色の髪の乙女」で緊張の糸が切れたのか普段は全く間違えない箇所でミスしてしまいました。最後の和音もペダルがちょっと浅かった所為で根音が延びずに四六の和音(第二転回形)のようになってしまい何だか中途半端になってしまいました。本番はこういうことがあるから怖いんですよね。然も超有名曲なので皆気が付いたと思います。(^^;

Kさん、Yさんには不便な場所にも拘わらず、会場に聴きにいらしてくださって心よりお礼申し上げます。綺麗なお花までいただいて感激です。ありがとうございました。

終了後は近所の中華料理店で懇親会でした。最近は会員の顔ぶれや年齢層が随分変わり、しかも古くからのメンバーが今回あまり出演しなかったので雰囲気が結構違いました。それはそれで楽しかったのですが、懇親会終了後に古参メンバー4人で「濃く」飲みました。(笑) 結局帰宅したのは0時過ぎでしたが、次回は手が自然に動くくらいに曲を弾きこんで参加しようと誓いを新たにしました。(直ぐに忘れるんですけどね(笑))

2016年4月16日土曜日

アップグレード

仕事で使っているソフトウェアをアップグレードしました。他には10年以上アップグレードしていないものもあるんですが・・・(^^;

初めて立ち上げた時、画面のデザインが以前のものとは全く変わってしまっていて面食らいました。色々なウィンドウを同時に多く表示できるのはいいのですが、以前の方がスッキリしていてよかったかも知れません。あとはKORGのnanoKONTROL2の機能の一部がプリファレンスで設定しても動作してくれないのが困りものです。波形の拡大縮小がパンポットのつまみ一つで自在にできて便利だったのですが。まあ、折角アップグレードしたので慣れるように努力します。最近は色々と制約が多い国内代理店を通さずに開発元のネットショップから直接購入できるので便利にはなりました。
アップグレードした新バージョン
旧バージョン
話は変わりますが、九州の熊本地震は余震の規模が大きく回数も多くて惨いですね。家が倒壊してしまった人々の気持ちを考えると言葉もありません。なるべく、くまモンのついている商品を買って微力ながら応援したいと思います。これ以上被害が大きくならないように祈っています。震源地が中央構造線のほぼ西端なので、今後四国、近畿、東海、関東と連鎖しなければいいのですが非常に心配です。

2016年3月23日水曜日

練習を始めた曲

ドビュッシーの前奏曲は本当にいいですね。最近、第1巻の第3番「野を渡る風」、第5曲「アナカプリの丘」、第7番「西風の見たもの」、第8番「亜麻色の髪の乙女」の練習を始めました。どの曲を弾くかはまだ決めていないのですが5月にあるピアノサークルの定演で披露しようと思っています。でも定演出演希望者が多くて抽選に落ちる可能性があるので、まあそうなったらそうなったで時間をかけてじっくりと取り組みたいですね。ドビュッシーの作品は技巧的であっても実に合理的に作曲されているので極端な弾きにくさというものはあまり感じません。若い頃はドビュッシーよりも古典的でキッチリとした構成のラヴェルの作品の方が好きだったのですが、最近はそれが逆転して形式的にはより柔軟で自由な(しかし単なる思いつきではなくて、かなり厳格に作られている)ドビュッシーの作品を非常に魅力的に感じます。まあ、人生そう長くはないので弾きたい曲をどんどん練習したいと思います。(^^;

2016年2月21日日曜日

超レア楽器音源

電気クラヴサン(チェンバロ)について調べていたらリンクを通じてOndioline(オンディオリーヌ)というレア楽器のサンプリング音源が発売されていたのを知りました。因みに、電気チェンバロというのはフランスのジャン・バプティスト・ドラボルドが1759年に作った楽器で、丁度ヘンデルが死去した年でバロック時代最後期でもありますので勿論電子回路でスピーカーを鳴らすわけではなく、ライデン瓶に溜めた静電気を使って、対になった金属製の小さな鐘を鳴らすというものでした。暗い部屋で演奏すると静電気による火花が見えたようです。鍵盤とは絹糸で繋がっているので機織り機のような外観です。日本語での検索では全くヒットしなかったので海外サイトを徘徊していたらOndiolineの音源に突き当たりました。

Ondiolineという楽器は、フランスのジョルジュ・ジェニーが1941年に発明した電気楽器でオンド・マルトノの次の世代の楽器です。オンドは従来の楽器の音色を模倣しようという意図はありませんでしたが、オンディオリーヌは従来の楽器に近い音が出せるように考えて作られました。また、高価なオンドに対して安い楽器を提供したいという意図もあったようです。当時の楽器としては中々リアルな音色で、ヴァイオリンなどはよく似ていると思います。比較的音を似せやすいのは、クラリネット、オーボエ、金管楽器などですが弦楽器に似せるのは難しく、少なくとも私がDTMを始めた1980年代のFM音源よりずっとリアルです。オンドのように単音楽器で、鍵盤がフローティングされているのでビブラートをかける事も出来、音量は足踏み式オルガンのようにレバーを膝で動かして調節します。同時代の類似楽器にはソロヴォックスクラヴィオリンなどもありますが、オンドの次に欲しいのがこのオンディオリーヌです。実機の入手は無理そうなのでソフトウェア音源でもいいから欲しいなあと思っていたら、オンド・マルトノのサンプリング音源を出している英Soniccoutureから昨年末頃に発売されていたようです。さすがは超レア楽器のサンプリングに情熱を注いでいる会社だけの事はあります。(笑) $99なので少し余裕が出来たら導入しようかなと思っています。オンディオリーヌのサイトにあるリペアのページを見たら、なんと現在オンド・マルトノ(オンド・ディエルステン)を作っているJean-Loup Dierstein氏の名前がありました。元々電気楽器のリペアマンなのでオンディオリーヌの修理も手がけているんですね。

2016年2月12日金曜日

漸く

CD第2弾が出来上がり送られて来ました。マスターを納入してから1年以上経つのでお蔵入りかなと思っていましたがホッとしました。第1弾は大変好評でかなり売れたのですが、その後プロデューサーの方が病気をしたりで第2弾は計画はあったもののずっと延び延びになっていました。もう第1弾から10年経っている事にビックリです。今回はどうしても入れたい曲があり収録時間が80分を超えてしまい、第1弾の時に使っていた古い編集システムだとオーバーバーンが出来ないので今回は新規に導入した別システムでのマスター制作となりました。来月の12日はプロデューサの方が経営されているライブハウスで発売記念イベントがあるので出てくれといわれているのですが人前に出るのが苦手なのでどうしようかと思案中です。(^^;

2016年2月10日水曜日

名曲ラジオ

ラジオ関西(神戸)の「名曲ラジオ三浦紘朗です」(水曜日 17:55~20:00)という番組をよく聴いています。昼間は地球上空に存在する電離層(D層)が中波帯の電波を吸収してしまうので東京では全く受信できないのですが、太陽が沈むとD層が消滅してE層で電波をよく反射するようになるので遠隔地の放送局も受信できるようになります。ただ、日本全国に幾つもある大出力のNHKラジオも同時に入ってきてしまうので、夜の中波はNHK地方局やお隣の国のラジオ局と自分が受信したい遠方局との闘いになります。以前NHKは深夜放送をやっていなかったのでまだ良かったのですが、最近は一晩中放送しているので、地方のラジオ局を聴くには本当に邪魔な存在なのですね。

「名曲ラジオ」はポピュラー音楽が主で、パーソナリティーの三浦紘朗(ひろあき)さんの落ち着いたナレーションが心地よく、高校生時代に愛聴していたFM東京(現東京FM)の「ジェットストリーム」(城達也氏のナレーション時代。城達也氏が病気で降板されてからは選曲も含めて雰囲気が全く変わってしまったので聴かなくなりました)を思い出します。残念ながら東京のラジオ局ではこういった真に大人向けの落ち着いた番組がありません。「名曲ラジオ」は以前は深夜に放送されていたので東京でも開始時間から容易に受信できた(混信やフェージングは勿論ありますが)のですが、昨年の番組改編で夕方に移動してしまったので太陽の影響が残る時間帯には聴けなくなってしまいました。因みに今日は(冬場は日没時間が早く太陽光の影響もやや少ないので)放送開始から受信できましたが、夏場は日が長いのでその分聞こえる時間が少なくなります。では以前の放送時間帯にラジオ関西は今は何を放送しているのかといえば、TBSの深夜放送の中継なので余計にガッカリしてしまいます。

プロフィールを見るとパーソナリティーの三浦さんもご高齢だと思いますが末永く番組を続けていただきたいと切望しています。

2016年1月28日木曜日

楽譜向きのプリント用紙探索

楽譜印刷にどうかなと思って森本化成の「琥珀」という用紙を購入してみました。随分前に伊東屋から発売されていたクーリエ・ウーブ・オイスター(イギリス製)という用紙が色味、厚さともに非常に良かったのですが程なく生産中止になって今ではもう入手できません。そこで代替になる用紙をずっと探していて以前家電量販店で「高級書籍用紙」と銘打たれたこの用紙が目にとまり試してみようと思っているうちにこれまた店頭での取り扱いがなくなったのでてっきり生産中止になったのだとばかり思っていましたが、つい先日ネット通販サイトを見ていたらたまたまこの用紙が表示されたので早速購入してみました。紙の色は大変よくほぼ満足なのですが、これであとほんの少し青みがなければ言う事無しです。厚さはクーリエ・ウーブ・オイスターよりは薄く(坪量が84.3g/m2なので普通のコピー用紙よりは厚いです)インクジェットで両面印刷すると若干裏写りが気になりますが(レーザー・プリンターであれば問題ないと思います)、表面は大変滑らかでいい感じです。A4 250枚で2000円程度とちょっと高いのですが、他にあまり楽譜印刷に適した用紙がないのでこれを使っていこうと思っています。「楽譜印刷にもどうぞ!」とかキャッチフレーズがついているともう少し需要が伸びるような気がするのですが、廃番にならないように祈るばかりです。(^^;


2016年1月24日日曜日

コミカレ他

先月は欠席してしまったので2ヶ月ぶりの出席です。漸くバッハのチェロ・ソナタ第1番が終わり次回からは第3番です。楽譜を見ていて弦楽四重奏に編曲されたブーレの冒頭部分があるTVCMのBGMで流れていたのを思い出しました。昼食は成吉思汗を頂きました。成吉思汗は初めてで、周りからは肉が臭いとかいろいろ評判を聞いていましたが 、実際に食べたら特に変な癖もなく大変美味しかったです。また食べたくなりました。Kさん、ありがとうございました。(^^) 帰宅途中で知人から飲み会の呼び出しがかかり急遽参加したので帰宅は結局午前様でした。(^^; 夜は雪になりそうな予報でしたが、全く降らなかったので交通機関も通常通りで助かりました。有料駐輪場で精算しようと駐輪番号のボタン→精算ボタンを押したら何故か料金を入れていないのにロックが解除されました。謎です。

2016年1月10日日曜日

復活MIDIフォーラム

SC-88Proのソフトウェア音源化関連で知ったのですが、FBにFMIDIRBN(復活MIDIフォーラム)があったので早速入会しました。インターネット以前にはパソコン通信というコミュニケーションツールがあったのですが、当時は電話料金と通信料金が従量制で、現在のような常時接続なんて全く考えられない時代でした(後にテレホーダイという時間制限ありの常時接続サービスが現れましたが)。通信速度も2400~9600bpsという現在の光回線に比べたら信じられないくらい遅かったので殆どテキストのみの遣り取りが精一杯で、現在と同様に24時間常時接続なんてやった日には破産していた事でしょう。(^^; その為、パソコン通信に特化したソフトウェアを使って自分が所属するフォーラムのみを巡回して更新分だけをダウンロードしたら電話回線を切った上でパソコン上でログを見ていました。当時のパソコン通信大手には富士通系のニフティーとNEC系のPC-VANがあって私はどちらにも入会していたのですが、主に使うのはバラエティーに富んで活発だったニフティーでした。そのニフティーにFMIDICLA(MIDI クラシックフォーラム)とFMIDIORG(MIDI オリジナルフォーラム)というのがあって自作曲やクラシック音楽をパソコンで打ち込んで標準MIDIデータに変換したものを投稿していたのは、私がまだ30代前半の若かりし頃です。(^^; その後ニフティーはインターネットが本格化するとともにパソコン通信のフォーラムを廃止して全てのデータを削除してしまいました。MIDIデータのコンテストで入賞したこともあるので自分にとっては思い出深いフォーラムでしたが、FBで復活して早速入会したら「いいね」を頂戴して有り難い限りです。(^^) 復活MIDIフォーラムのエントリーを読んでいたら当時フォーラムでコメントを遣り取りした人を何人か見つけました。皆さん、やはり歳を重ねられていて当時のイメージとは変わっておりました。勿論、私も他人のことは言えませんが。(笑) FMIDIフォーラムなどのニフティーのサービスが終了、ログや投稿データが消滅した時点でもう一生縁が無いと思っていましたが、意外なところで復活していて、その当時フォーラムで意見を交わしたもっと多くの人に再会できたらこの上もない喜びです。私の尊敬するNさん、データをアップする度に丁寧な感想を下さったGさんはお元気にしておられるのでしょうか。

↓FMIDICLAフォーラムの企画に応募して入賞した作品

2016年1月7日木曜日

SOUND Canvas VA Demo

Rolandの往年の音源モジュール、SC-88Pro の PC用 VSTi 音源(SOUND Canvas VA)が昨年末に発売され、デモ版もあったので、ダウンロードして使ってみました。この音源は、iOS用には既に商品化されていましたが、iPadを持っていないのでPC対応バージョンを首を長くして待っていたのです。
Cubase Artistでデモ版を使用中
こちらはハードウェア音源
SC-88Proは当時の業界標準音源で、通信カラオケやゲーム音楽は互換性からこれ以外では仕事になりませんでした。趣味でやっていたパソコン通信(ニフティーのMIDIクラシック&オリジナル・フォーラム)や仕事(ゲーム音楽)まで、これ以上無いくらいにお世話になった優秀な音源です。先代機のSC-88までは如何にも電子音っぽい感じでとても使う気になりませんでしたがSC-88Proになってからは格段に音色が良くなって、クラシックにも何とか使えるようになりました。この音源は今でも時折使っていますが、この度、PCで使えるソフトウェア音源として新たに発売(復刻?)され、面倒くさい取り回しをしなくても済む点が非常に良いです。以前仕事で使っていた時に、特に「琴」の音色の発音タイミングが非常に不安定でハードウェアの限界を感じましたが、今回デモ版を試してみた限りではそれらの不安定さはほぼ解消されているようで非常に正確です。ハードウェアは多パート(チャンネル)で鳴らすと音が団子になってしまう傾向がありましたが、今回のソフトウェア音源は分解能が非常に向上していて、パート毎の細かい部分までよく聞こえます。技術の進歩と処理の違いなのでしょうね。オーディオIFをより良いものに替えたら更に分解能が上がるかも知れません。ただ、ちょっと分離が良すぎるため、混ざって柔らかくほわっと聞こえるという味わいが多少減ってしまったのは少し残念ではありますが、まあこれが本来の音なのでしょう。

今回、当時作ったMIDIデータをいろいろ再生してみましたが、音色はハードウェア音源とほとんど同じでした。以前のVirtual Sound Canvas は期待して買ったもののあまりにも音が違っていたので直ぐにお蔵入りになりましたが。聴きながら、90年代~00年前半、熱心に打ち込みをやっていた頃を思い出しました。今はソフトシンセなんて軽々と扱えますが、当時はパソコンで音声を扱うのはかなり重荷だったので容量の小さいMIDIデータで遣り取りして外部MIDI音源で再生していたんですよね。シーケンサーのオーディオ機能を使うとソフトの動作が重くなり、最悪フリーズしたりするので、オーディオを無効にして使っていたくらいです。最近はもっとリアルなソフト音源が多数あって新作はそちらを使いますが、やっぱりこれでなければダメだという曲があるので手放せないのです。

ソフト化のお陰で、DTMソフトからMIDI IFを経由して音源を鳴らし、その出力をオーディオIFから取り込んでそれをDTMソフトで録音するという面倒くさい工程を経なくても、コマンド1発でオーディオファイルを作れて本当に楽です。値段が15120円というのは想像よりもお高いですね。9800円位だったら迷わず買いますが、でも結局買ってしまうんだろうなぁ。(笑) ↓の動画はSOUND Canvas VA Demoで鳴らしたものです。

2015年12月3日木曜日

THE GIANT

Native Instruments の販売サイトでソフトウェアの半額セールをやっていたので、ピアノ音源 "THE GIANT"(ドイツの巨大ピアノ、クラヴィンス・ピアノ・モデル370をサンプリングしたものです)をポチってしまいました。(^^;

ピアノの低音弦は理論的にはもっと長くなければならず、普通のピアノの弦は本来の長さよりもかなり短いらしいです。そこでドイツのピアノ製作者のダヴィッド・クラヴィンス氏は高さが3.7mもある重さ20トン以上の巨大なアップライトピアノを製作しました。鍵盤やアクションは上の方に付いていて、奏者は階段を上って席に着きます。1980年代にオーディオ評論家の長岡鉄男氏が推薦盤として雑誌にこのピアノが収録されたCDを紹介されたのを見て早速買いました。確かに低音域の迫力は凄いのですが、演奏(ベートーヴェンのピアノソナタでしたが)はあまり良くなかったです。というより、この巨大なピアノを演奏するには独特のテクニックが要るんじゃないか(普通のピアノを演奏するような方法だと楽器の良さを引き出せないのではないか)という気がします。この巨大ピアノは1980年代終わり頃に解体されたと聞きましたが、復活していたようです。

一度弾いてみたいピアノの一つですが、ドイツまで行かなければならないので現実的でなく、音だけでもサンプリングで出せるようになったのでついこの音源を買ってしまいました。ピアノ音源は複数持っているのですが、1本でオールマイティーというものがなく、曲のジャンルや曲想で使い分けるというのが現実です。取り敢えず購入記念に、三善晃氏のヴァイオリン・ソナタのピアノパート冒頭部分をちょっと弾いてみました。(^^;



2015年11月19日木曜日

楽譜

用事で八王子まで出たついでに古本屋に立ち寄って楽譜を買いました。買ったのはベルクのピアノソナタで何と400円。(^^; この曲は凄く好きなので、難易度は高いですが弾いてみたいですね。