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2024年3月23日土曜日

ポリーニ死去

 イタリア人ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニが本日亡くなったそうです。ポリーニといえば中学生の頃ショパンの練習曲集を聴いて衝撃を受け(ヴィルヘルム・バックハウスのSPレコードも素晴らしかったですが)、高校生の頃にピアノの師匠の勧めで来日コンサートを聴きに行きました。NHKホールの最後列の座席では足りなくてその後ろの通路に折り畳み椅子が用意されてそれに座って聴いた事を昨日のように思い出します。ポリーニが遠くに小さく見えましたが勿論、演奏は本当に素晴らしかったです。我々と同時代を生きた偉大なピアニストの御冥福を心よりお祈りします。

2023年8月26日土曜日

KAWAI ミニデジタルピアノ GLORIA 修理

 電源の入らないジャンク品、ミニピアノが欲しいというよりは単に修理してみたくて入手しました。(笑) こういうのは大体ACアダプターを接続する電源ジャック部分の半田が経年劣化も含めてクラックしているものが多く、接続ジャック部分には物理的に力がかかるのでプラグを何度も取り外したり、ACアダプターのケーブルを強く引っ張ったりすると半田が力に負けて割れてしまい接触不良を起こします。半田は一見強く接着する様に思えますが、実はかなり弱いです。コンシューマー用の安価なオーディオ機器だと、特に半田だけで基板に直付けされたRCAジャック、ヘッドホンジャックなどはちょっとした事でクラックを起こし接触不良になりやすいですね。分解して基板を見るとやはり思った通り電源ジャックの取付部分に半田クラックがありました。ひどい場合だとプリント基板の銅箔ごと剥離してしまうことがあるのですが今回は幸いなことに半田クラックだけの軽症でした。こういう力のかかる部品は基板上に強力な接着剤、或いはシャーシにネジで固定するような設計にすれば半田クラックや銅箔剥離の多くを回避することが出来ますが、コストがかかり修理メンテナンスも面倒になるのでやらないのでしょうね。クラックしている部分に半田を多めに盛り、その他の部分も半田修正して修理完了です。本当は電源ジャックをプラリペアで基板に強固に固定したかったのですが、丁度プラリペアの液が蒸発して瓶が空になっていたので残念乍ら今回は見送りました。

本体基板はこれだけです。KAWAI製のチップが載っています。
本体は木製で思ったよりも大きいので結構重量があります。鍵盤は1オクターヴ140mm、あと10mm長ければ…、惜しい!(笑) 鍵盤にベロシティーセンサーはないので音の強弱はつけられませんが和音は普通に弾けるしデジタルなのでピアノらしい音は出ます。これでMIDI入出力があれば簡易入力キーボードとして使えるのですが、まあ子供の知育用玩具なので仕方ないですね。一応グランドピアノみたいな格好をしているのでピアノ好きのおもちゃとしては面白いと思います。(笑)

2018年1月28日日曜日

33年ぶり

Facebookのメッセンジャーにメッセージが来ていたので読んでみると、差出された方は1984年のピアノ協奏曲のコンサートに一緒に出演された方でした。師事していた先生は同じでしたが、私は既に音大進学を諦めピアノも辞めて普通の大学に通っており、大学3年の夏休みのある日に音大受験のために師事していたT先生からピアノ協奏曲をやらないかと有難い電話を頂いてレッスンを再開したため、その方とはコンサート当日まで全く面識がありませんでした。しかもコンサート当日にご一緒しただけでその後の交流も無かったので33年ぶりに突然連絡を頂いて吃驚した次第です。T先生は今もお元気でしょうかというお問い合わせでしたが、私もコンサートが終わってからはレッスンをしていないので現在の先生の消息はわかりませんと返事をしておきました。父親がまだ生きていた頃に通っていた病院の直ぐそばに先生のご自宅があって学生時代にはレッスンでよくお邪魔していたので、親父が病院に行く時に先生にお礼とご挨拶が出来ればと思って行ってみたのですが区画整理で既にご自宅はなくなっていました。音大から脱落していたにも拘わらず、ピアノ協奏曲のソリストに私を抜擢してくださった先生のご恩は今でも決して忘れていませんので、是非とも一度お目にかかってお礼を言いたいとずっと思い続けていますし、コンサートから随分と時間が経ち私も歳を取りましたが当日の事は今でも昨日のようによく覚えています。一緒に出演した方から思いがけず連絡があるのもネット社会故でしょうか。本当に便利な世の中になったものです。連絡をくださった方はプロとしてピアノをされている方で、一つの事を一貫してやってこなかった私にとってはただただ羨ましい限りです。T先生がお元気でおられる事を願うばかりです。

2016年6月9日木曜日

コンサート動画

先月22日、静岡に聴きに行ったオンド・マルトノの師匠原田先生演奏のプーランク作曲ピアノ協奏曲のハイライト動画です。当日リアルで聴いた素晴らしい演奏が甦ってきます。演奏家は同時に役者でなければならないと感じました。やっぱり全ては「才能」なんですよね。

2016年3月25日金曜日

電子ピアノ

カナル型イヤホンの交換用イヤーピースを買いに量販店に行ったら楽器(電子ピアノ)売り場が同じ階に移動していたのでちょっと試し弾きをしてみました。カシオがベヒシュタインとコラボレーションして作った製品については知っていましたが触るのは初めてで、今練習しているドビュッシーの前奏曲第1巻のIIIの冒頭
を弾いたら多少弾きにくいというか、かなり弾き応えがあってちょっと腕が痛くなりました。(^^; 隣にあったヤマハや他の電子ピアノでは特に難なく弾けたのですが、カシオのは鍵盤が重くて多分グランドピアノで弾いたらこんな感じなんだろうなぁと思います。鍵盤に関してはカワイのがいい線行ってたんですがカシオはそれ以上にいい感じでした。今までこれだけ本格的なタッチの電子ピアノはなかったので、練習用にはいいかも知れませんね。

2015年11月19日木曜日

楽譜

用事で八王子まで出たついでに古本屋に立ち寄って楽譜を買いました。買ったのはベルクのピアノソナタで何と400円。(^^; この曲は凄く好きなので、難易度は高いですが弾いてみたいですね。

2015年9月22日火曜日

即興演奏

ピアノを一通り練習した後、指慣らしも兼ねて即興演奏しました。テーマは何処までも透き通った秋の青空です。音源は英国Soniccouture社のHammersmith Pianoです。時々リズムが乱れますが、思考の乱れと同期しております。(笑)

https://soundcloud.com/akihiko-tamura/je-pense-a-un-ciel-dautomne

2014年9月22日月曜日

PER HENRIK WALLIN

長らく欲しかったCDを漸く入手しました。パール・ヘンリッキュ・ヴァリーンヌ(従来のペール・ヘンリック・ワリーンからスウェーデン語の発音に近い表記に訂正しました。最初のパはペとパの中間で僅かにパ寄りに、最後のNはフランス語のようにンの後に余韻としてヌが聞こえます<2016年11月17日更新>)の弾いたフリージャズのピアノソロです。

たまたまネットで検索したら横浜の某ショップに在庫があり速攻で注文しました。同じ音源は若い頃さんざんLPで聴いたのですが、スウェーデンのジャズ・ピアニストということもあって情報が少なく復刻されたCDはなかなか入手できませんでした。

パール・ヘンリッキュ・ヴァリーンヌ(ペール・ヘンリック・ワリーン)は1946年生まれで2005年に58歳という若さで他界したスウェーデンのジャズ・ピアニストで、ヨーロッパのフリー・前衛ジャズの旗手でした。私は学生時代、おそらく1984年頃に今はなき秋葉原の石丸電気3号店の輸入盤フロアで彼の"One Knife Is Enough(1982/36歳)"というレコードをジャケットに惹かれて購入、帰宅して針を降ろした直後に衝撃を受けました。このレコードは縦横無尽に自在に鍵盤を走り回る、彼の若々しくピアニスティックでありながら極めて内省的な演奏スタイルをオンマイクで余すところなく優れた音質で収録してあります。フリージャズであり現代音楽でもある彼の演奏スタイルは、自分の(かなり低レベルな)即興演奏に強い影響を与えています。チャールズ・アイヴズを敬愛していたという彼の演奏には、アイヴズの作品同様信じられないくらい美しい瞬間があります。フリージャズというとハチャメチャな演奏を想像してしまいがちですが、彼の演奏はヨーロッパ流の堅固な形式感をちゃんと備えています。どの曲も素晴らしいのですが、Southern Exit という曲が凄くいいので、いずれ耳コピで譜面を起こして弾いてみたいですね。

不幸な事に彼は1988年、まだ42歳という若い時に交通事故で首を負傷した事が原因で下半身不随になってしまい、懸命なリハビリの末に一旦は復帰するのですが、直後に大病を患い復帰は更に遠のいてしまいます。CDの後半は復帰後の晩年2003年の録音で、事故に遭う前の華麗な技巧的演奏スタイルとは全く変わってしまいますが、鍵盤を叩きつけ乍らも訥々と語るような内省的な演奏は更に深化しており、彼の紡ぎ出す音楽には前衛的でありながらもある種の親しみ易ささえ感じます。後半は倍音の感じから、おそらくベーゼンドルファー・ピアノを弾いているのではないかと思います。

遺された彼の写真を見ると終生煙草が手放せなかったようで、若い頃は煙草をくわえながらピアノを弾いていますし(私も若い頃はヘビースモーカーだったので火の付いた煙草の灰で電子ピアノの鍵盤を焦がした経験があります)、車椅子での活動を余儀なくされた晩年に至るもマールボロの箱や灰皿がピアノの上に置かれていたりします。もしも不幸な事故に遭わなければ2014年の現在(生きていれば68歳)でも現役バリバリで華麗なテクニックでピアノを弾いていたに違いないと考える時、彼の事故後の苦行のような人生(16年間)に思いを馳せて本当に残念でならないのです。青春時代に彼の演奏を聴いて大いに触発された自分としては、遺された音源から彼の演奏の素晴らしさを知って頂ければと願わずにはいられません。
1984年頃に購入したLPジャケット
LPジャケットの裏面
晩年のCDジャケット写真
若い頃の写真

2014年6月11日水曜日

自作自演

先月末、五反田文化センター音楽ホールで行われたピアノサークル定演の録音で自作自演です。汚い自筆譜とシンクロさせてみました。録音レベル超過で所々歪んでおります。


2010年5月12日水曜日

コルトーのピアノメトード

某古本屋に行ったら、コルトーのピアノメトード(サラベール-全音版)が500円で売っていたので即買いした。(^^) 他にショパンのピアノソナタ、ハイドンのピアノ協奏曲もあって(何れも500円)、それらもゲット! この本屋からあまり離れていない場所に某音大があるせいかもしれないが、楽譜関係は結構渋い品揃えで、以前にはプロコフィエフやラヴェルの管弦楽スコアを買ったこともある。


さて、帰ってからこのメトードをやってみたが、のっけから腕が攣りそうになった。(笑) ブラームスの51の練習曲のように各指を独立させるための練習なので、サボりまくりで固まってしまった筋肉にはかなりキツい。まあ、この本を見つけたのも何かの縁なので、練習不足の手にカツ!を入れるためにも全部やってみようと思う。

2009年12月8日火曜日

CD

買い物ついでに近所のブックオフに行ったら、内田光子さん演奏のモーツァルトピアノソナタ全集の中古品が安く売っていたので買ってしまいました。何曲か抜粋したLPは持っているのですが是非とも全曲聴いてみたかったので国内版は廃盤になっているという事もあって丁度よかったです。内田光子さんは中学生の頃ベートヴェンのハンマークラヴィアソナタを聴いた時に、的確な解釈と音の美しさでこんなに凄いピアニストがいるのかと驚いて以来、日本人ピアニストの最高峰だと思っていましたが、この全集も予想に違わず素晴らしいです。これはフィリップスレーベルですが、最近はレコード会社の統廃合が激しく現在はフィリップスレーベル自体が廃止になってデッカに変わっているようです。内田さんには是非ともベートーヴェンピアノソナタ全集を録音して欲しいですね。