2017年6月26日月曜日

Focusrite Scarlett 2i2 G2 購入

DAWのソフトウェア音源をMIDIキーボードでリアルタイム演奏をするとどうしても演奏感に直結するレイテンシー(遅延)が気になってしまい、限りなく0にできないかと低レイテンシーのオーディオインターフェイスが欲しくなって購入しました。よく買いますね。(笑) 今まで使っていたオーディオインターフェイス(以下IF)は古い物ばかりでレイテンシーを最低に詰めても12ms位がやっとでそれでも時々処理が追い付かずにブツブツとノイズが入ったりしていました。何台かあるIFの中にはどうやっても40msくらいまでしか詰められないものもあってさすがにそれでは演奏に支障が出て使い物にはなりません。ネットで調べてみるとUSB3仕様のZOOM UAC-2がかなり詰められるようですがUSB3.1でないとまともに動かなかったというようなレビューもあって、私のパソコンのマザーボードはUSB3.0、しかも最初期のものなので万一の事を考えて(もし動かなかった場合はカード増設にもコストが掛かるので)今回は取り敢えず候補から外しました。次にレイテンシーの成績が良いのは新しくなったFocusriteのScarlett G2シリーズで、こちらはUSB2で動作するし、今使っているScarlett8i6が最もトラブルが少ない優秀品なので同社を信用して新型のScarlett 2i2 G2 STUDIOというヘッドフォン、コンデンサーマイクがセットになった製品を奮発しました。
Focusrite Scarlett 2i2 G2
XLRとPhone端子には埃除けの為のキャップを嵌めています
今使っているピアノ音源はSoniccouture HammersmithNI The Giantで、どちらもサンプル量が多く特にHammersmithはかなり大容量で重い音源です。レイテンシーはIFの性能もさることながらパソコンの処理能力にも依存するので現状でどの位まで短縮できるか試してみました。結果はCubaseの表示値では48kHz, 24bit時で往復10msを切り約8msにまで詰める事が出来、動作も安定しています。今までのIFはバッファーサイズ256がギリギリ(512で安定)でそれ以下に詰めるとノイズまみれになっていたので明らかにレイテンシー低減効果があって嬉しい限りです。弾いていてもキビキビと直ぐ反応する感じが伝わってきますし音質も良く導入して良かったです。
Cubaseのレイテンシー表示。単純計算すると往復で7.792ms
テータの取りこぼしもなく非常に快適
同上
これ以上バッファーサイズを小さくするとさすがに処理が追い付かずノイズが発生
さて、付属のヘッドフォン(HP60MK2)とコンデンサーマイクロフォン(CM25MK2)はOEM製品だと思いますので元の製品は何なのかが気になって調べてみました。ヘッドフォンはダイアフラムの径、その他の仕様や外観から判断してiSK(寧波声科電子有限公司)のHP-680と同等品(ハウジングのデザインがMK2になって変わりました)のようです。マイクロフォンの方はダイアフラムの大きさや電気的諸特性の値がKEL AUDIO(カナダ)のHM3C(生産完了品)と合致しました(フル・フラットでナチュラルな音質だそうです)。他にも同じ仕様のマイクがあるかも知れませんが取り敢えず検索できる範囲で見つかったのはこれだけでした。ヘッドフォンはおそらく4000円くらいの製品だと思いますが、以前繋ぎで購入したSuperluxのものと同様帯域バランスが良く細かい音も良く見えますのでCPは高いです。マイクはローカットやパッドスイッチのない非常に簡素なものですが、感度、音質ともに大変良いと思います。以前のバージョンに付属していたマイクは真っ赤でしたが、MK2の方はマットな黒に赤いラインでルックスが非常に良くなりました。単売してくれればもう1本買ってステレオで使えるのですが。

ところでレイテンシーを確認する為にMIDIキーボード(YAMAHA P-150)を弾いていたら音源の音やキータッチがおかしくなり特定の音が消えずに残ったりし始めたので他のIFに繋ぎ換えて試しても同じ状態で更にCubaseでMIDI録音してデータを見たら悉く2度打ちしていたのでキーボード内のMIDIコントロール回路が故障したのでしょう。1996年頃に買って(当時18万円くらいで買った記憶があります)ゲーム音楽制作や即興演奏に20年以上酷使しましたのでさすがにもう寿命でしょうね。重量が30kg以上ありますのでキーボードスタンドに一人で載せるのに非常に苦労したのですが廃棄する時も苦労しそうです。当時より歳とってますしね・・・(^^;

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