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2023年10月21日土曜日

ピアノ音源・Pianoverse

ネットでピアノ音源の記事を読んで良さそうかもしれないと思って購入してみました。デモ演奏はアップテンポのポップな曲しかなく所謂音の延びとか和音のきれいさはあまりよく判断できなかったので若干不安でしたが、今回は大失敗でした。音源はIK MultimediaのPianoverseで、開発元によれば "最高のコンディションのピアノの調達。熟練調律師によるチューニング。最適なマイク・セットアップの追求。そして、どんな長時間のセッションでも疲れることなく、指定されたヴェロシティにて打鍵を続けてくれる、サンプリング・ロボットの開発。Pianoverseは、そんな、気が遠くなるような過程を経て生まれてきました" とのことで大いに期待していたのですが実際に購入して先ずクラシック曲を弾いてみたところ、50年以上ピアノを弾いてきた私の好みの音では全くないこと(フルコンというよりはあまり状態の良くない中型楽器(ヤマハでいえばC5くらい?)のように聴こえる)、ヴェロシティーカーブが他の音源と違っていてしかもソフトウェア上で細かい調整がきかないので既存のMIDIデータを演奏する場合ベロシティー値を全面的に書き換える必要がある、高域と低域のバランスがあまり宜しくない、和音の響き方がきれいではない(僅かに調律の狂いを感じる)、音が消えるまで延ばした時の減衰が不自然、そしてなんといってもCPUの負荷が大きくプチプチと頻繁にノイズが出る、これは1GB程度のファイルを14個もインストールするので仕方がないか…。中には変なエフェクトがかかった音もあってそれらが無駄なディスク領域を占有しているのですね。自分はリアルで自然なピアノの音が欲しいだけで電子音みたいな余計な音は必要ないしそんなのはわざわざ波形を収録せずともシンセやプラグインエフェクトで充分事足りると思います。うーん、この音源は自分にとって良いところがなくちょっと使えない感じでお蔵入りになりそうです。スタッカートで刻むように弾く軽いポップスには向いているかも知れませんが、まあ、それだったらわざわざこれを買う必要もないです。15490円の無駄遣いでした。飲み屋をハシゴしてしこたま飲酒したと思って諦めます。(T_T)  私の用途では残念乍ら現在愛用しているSession Keys Grand S の足下にも及ばないと感じた次第です。


2021年8月29日日曜日

ライブラリー移動

 貯まった楽天ポイントで500GBのSSDを購入しました。先日換装したSSDと同じくWestern DigitalのWD BLUEです。システムをインストールする訳ではないのでちょっと安いCrucialのものにしようかと思ったのですが、ネット上ではあまり芳しくないレビューが散見されたためWDにしました。SSD増設の目的はソフトウェア音源のライブラリー格納専用にするためです。システムディスクにライブラリーがあるとシステム&ライブラリーという事でディスクアクセスの頻度が上がるのではという思い込みからですが(^^;、システムディスクの容量を少しでも多く空けておきたいという思惑もありました。

早速新しいSSDをフォーマットしてライブラリー専用として増設し移動を開始しましたが、最近のソフトウェア音源はライブラリー格納場所が容易に変更できるようになっているので特に苦も無く完了しました。しかしThe Grand (ver.1)だけは古い音源なので移動すると色々と不具合が出たため元の場所に戻し移動は諦めましたが、移動したライブラリーファイルの合計は約120GBと思いの外大きく、システムディスク(システム&ソフトウェア)の合計198GB(ライブラリー移動後)の6割程で既に増設したディスクスペースの1/4を占有してしまいました。SSDに換装する前から音源ライブラリーは専用のドライブに移動したいと考えてきましたが漸く実現できました。システムの安定化とアクセススピードが上がれば御の字なのですが体感的には殆ど変わりません。それでも移動した事で精神的にスッキリしました。(^^;

2021年8月22日日曜日

steinberg The Grand (1) 再インストール

ピアノ音源 steinberg The Grand (Ver.1) のパッケージを久し振りに引っ張り出してきて現行PCに再インストールしました。以前のエントリーにも書きましたが、この音源は音を長く延ばした時に途中でフェードアウト処理せず本当に音が消えるまで丁寧にサンプリングされており、音が延びている時にもピアノ特有の「うなり」がちゃんと再現される秀逸な音源で勿論収録に使用された楽器の音色も良いのでなかなか手放せません(最新バージョンThe Grand 3も持っていますが、ここまで丁寧な作りではありません)。先日いきなりPCの調子が悪くなってHDDをSSDに換装してWindows10を新規インストールしたのでそれまで使っていたソフトウェアや音源類を再インストールする羽目になり一通りの復元作業がほぼ終了したので最古参の音源を再復活させました。もう20年近く前の製品で、当時のPCやオーディオインターフェイスの性能ではレイテンシーがあまりにも大きくてリアルタイム演奏は不可能だったためにMIDIピアノ(キーボード)の内部音源を鳴らしながら演奏してCubaseやNuendoなどのDAWにMIDIデータとして記録したトラックを演奏後この音源に割り当ててオーディオファイルとして書き出すという面倒くさいことをやっていました。(笑)
パッケージ表
パーケージ裏の必要最小システム表示
MacOS9時代にPowerPCで使い始めたものの処理速度の点で使い物にならなかったため(当時はDAWといえどもMIDIシーケンサーとしての側面がまだ大きくてオーディオ波形データを自由自在に扱うレベルにはまだ達していませんでした)、自作PCを新調してWindows Meだったか2000に乗り換えましたがそれでも処理速度が足りず、結局大幅にスペックアップした自作PC上のXPで漸くまともに動作するようになり、Windows7にアップグレード、その後またまたクリーンインストールなしでアップグレードしたWindows10で使い続け今に至ります。パッケージを見ると対応OSがWindows95、98、ME、2000(MacではOS9.x)と表記されているので、クリーンインストールしたまっさら状態のWindows10にそのままインストール出来るのか非常に不安でしたがオリジナルのCD-ROM(DVDではないところが時代を感じさせます)3枚から何も問題なく無事にインストールが完了しました。32bitプラグインなので以前と同様にJBridgeを使って64bitに対応させて問題なく動作し旧PC環境復元の大峠は越えました。(笑)

余談ですが、パッケージの中に買った時のレシートが残っていて2002年2月26日(火)19:33に新宿西口のヨドバシカメラで29,715円(税抜28,300円、2,972ポイント発生)で購入しています。オリジナルのCD-ROMは紙ジャケットに入っているのですが、ディスクに傷がついて読み取りエラーが出るのが嫌で(紙って結構硬いので傷が付きやすいのです。だから今流行り?の紙ジャケットCDは嫌いです)、直ぐに別途CD4枚収納のプラケースを買ってその中に入れて保管していました。懐かしい。そのお陰かどうか分かりませんが長い時空を経ても何のエラーも無く、あっさりとインストールが完了。当時プラケースに入れ直した自分でもまさか約20年後に再インストールするとは夢にも思いませんでした。(笑)あとは、Windowsのようにシェアが圧倒的に大きいOSの場合はMacのようにユーザー無視のOS及び規格の切捨てが簡単に出来ないので、当時はMacフリークでWindowsは余り好きではありませんでしたがOSXを機にMacに見切りを付けてWindowsに乗り換えたのも幸いしたかも知れません。まあ、Windowsだって今後大幅に変わってしまう可能性が無い訳ではありませんのでその時が来たら流石に諦めますが。(笑)
The Grand の発売元であるsteinberg社のいいところは、相当古いソフトウェア(steinberg銘で発売していたハードウェア用のドライバー類も含む)でも自社のftpにアーカイブが残してある事です(勿論全てではなくサポートも一切ありませんが)。以前は造作なくftpにアクセス出来たにも拘らず現在のブラウザーではリンクをクリックしても何の反応もせずダウンロードするには一工夫必要なのでちょっと難儀しましたが、The Grand(ver.1) 用のアップデーターもちゃんとあり、自分のは1.00だったので最終バージョン1.06に無事アップデートする事が出来ました。これは本当に有り難くて、ローカルや保存媒体に当時のアップデーターが残っていなくても20年前のソフトウェアが未だに最終バージョンにアップデートできるなんて他では余り考えられない事です。ftpを見ているとAtariというフォルダーがあったので極初期!のCubaseのものまであるようです。実に素晴らしい!

2021年6月20日日曜日

TRUE KEYS PIANOS 購入

 VI Labs True Keys Piano Bandleが71%オフ99$のセールをやっていたので購入しました。これまで何種類もピアノ音源を購入しましたがそのどれにも完全には満足していないので安売りしていると欲しくなってつい買ってしまいます。(^^; 今回はアメリカ、ドイツ、イタリアの3つの代表的なピアノのバンドル版で1種類買うのより安い価格設定です。具体的にはニューヨーク・スタインウェイ、ベヒシュタイン、ファツィオリのピアノです。これ、買ったのはいいのですがインストールが大変でした。iLok(ハードウェアドングルキーではなくソフトウェアライセンスキー)がないと動作しないので数年前に登録したiLokのユーザーネームを探し出すのにPCに保存しているテキストファイルやLastPassの保存データを検索したのですが見つからず、iLokサイトで思いつくユーザー名やメールアドレスを片っ端から試して何とかログインできました。音源のシリアルを登録しようと思ったら違う番号をメモっていたみたいで認証されずもう一度購入したサイトに戻ったら中々次の階層に入れず、キャッシュから手繰って漸く登録情報に辿り着きました。此処までで1時間以上浪費したと思います。購入した商品をインストール開始するまでこんなに時間がかかったのは初めてで一瞬諦めようかと思ったくらいです。

インストール完了後動かしてみて、それぞれの音色を能く再現しているとは思うのですが、デモで聴いた印象に比べるとどれも何処かイマイチな感じでした。デモが良く聞こえても実際に演奏してみると印象が違うという事は屡々経験しており折角買ったもののこれまでのピアノ音源を駆逐してメインの座を占める迄には至らない感じですかね。万能という感じではなく古典派、ロマン派、近現代で使い分け、使っているうちにバッチリと合うものに出逢えるのを待つといった感じでしょうか。ただ音をフェルマータ・ルンガで長く延ばした時に中途半端なところでフェードアウトせずに自然にほぼ音が消えるところまで長時間サンプリングしているところは大いに評価できます。また動作が比較的軽いのもいいですね。特にファツィオリは太い低音がよく捉えられており曲によっては面白い効果が得られそうです。それでもこれからも一番出番が多そうなのはFocusriteのオーディオインターフェイスにバンドルされているAddictive Keysでしょうかね。まあ、こればかりは好みなのでどうしようもないのですが、99$で3種類のピアノが入手できるというのはやはりお買い得な事には違いありません。(^^;

2018年11月24日土曜日

THE GRAND 3

Steinbergからブラックフライデーセールのメールが来て、ソフトウェアピアノ音源、THE GRAND 3が60%オフの6480円で買えるというのでダウンロード購入してみました。
初代のTHE GRANDを未だに愛用していますのでVer.3になってどれだけ良くなったのかとかなり期待して音を出してみましたが、ハッキリ言って初代には遠く及びません。つまり全然駄目だということです。ピアノ音源で一番最初に試してみることはある和音、私の場合はEメジャーの和音をペダルを踏んで弾きそのまま音が消えるまで延ばして音の減衰が自然か、減衰しながらも音の膨らみが再現されているかという部分を聴くのですが、ピアノ音源でこれを満足している製品は滅多にありません。
殆どは大体リニアに無表情に音が減衰していき、ある程度時間が経つと音が消えるのを待ちきれないのかフェードアウト処理が施されています。初代THE GRANDは自然に音が消える瞬間まで丁寧にサンプリングされている唯一無二と言ってもよい優れた音源でしたが、 3になってその辺の凡庸なピアノ音源と変わらなくなってしまいました。しかも低音が軽いというかアンプのバスのトーンコントロールを絞ったようなキンキンする音で深みが全くありません。スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ヤマハのグランドピアノ、アップライトピアノとヤマハのエレピの5種類が収録されていますがどれもキンキンする音で全く使い物にならず、これでソロの曲を演奏しようなどとは思いませんね。アップライトとかエレピは全く要らないので、ちゃんと調律整音されたスタインウェイのフルコン1音色を丁寧に音が消えるまでキッチリとサンプリングしている音源は無いのでしょうか。やっぱりまだまだ初代は棄てられません。Steinbergさんには初代のThe Grandを全く手を加えずにそのまま64bit化していただけないでしょうか、もしくは初代のサンプリングデータを最新版でも読み込めるようにしていただけないでしょうか、切にお願いします。結局自分にとって使えるピアノ音源は初代The GrandとAddictive KeysThe GiantHammersmithくらいしかありませんが、どれも一長一短があってこれだという決定版がないので期待を込めてThe Grand 3を買ってみましたが残念ながらお蔵入りですね。兎に角ガッカリしました。

2018年4月15日日曜日

JBridge導入

Cubaseは8.5までは32bit版を別途インストールできたのですがVer.9になってから64bit版オンリーになって32bit VSTプラグインが使えなくなりました。VSTピアノ音源The Grand(Ver.1)をずっと愛用してきたのでわざわざ8.5をアンインストールせずに残しておいて必要な時に立ち上げて使っていました。まあThe Grandを最新版にバージョンアップすれば良いのですが、デモを聴いた限りでは音色がちょっと違っているような感じで、ダンパーペダルを踏んで伸ばした音がそのまま自然に完全に消え去るまでの長い時間の全てがサンプリングされており(他のピアノ音源の殆どは自然に音が消える前に人工的なフェードアウト処理が施されています)、音の減衰途中に経験する振幅が膨らんだように感じるピアノ独特の弦のうねる様子が忠実に再現されるVer.1をなかなか捨てられないのです。

つい先日ギブソンに買収された所為で完全終了した製品開発が何とシンガポールの会社で再開され、しかもフリーで配布されるようになったCakewalk BandLab版を早速インストールしてみましたが、こちらは64bit版でも32bitプラグインがそのまま使えるんですよね。昔使っていたCakewalk Home Studio 2002(Windows7以降は正常に動作しなくなりやむなく使用を中断してCubaseに本格的に乗り換えました)を思い出してちょっと懐かしくなりました。(笑) やっぱり1つのソフトウエアで32、64bitのプラグインが両方とも使えるのは大変快適です。ならば無料になったCakewalkに乗り換えてしまえばと思うのですが、長い間Cubaseを使ってきてその操作性に慣れてしまったので以前使っていたものと同系列のソフトとはいっても機能が大幅に拡張された別ソフトなので再び操作手順に慣れるのがもう億劫で、それ以外にも何故か処理が遅くて待たされる(その間フリーズしたようになって何も出来ない)事が多く不安要素もあり、開発再開で無料化されたもののそれが何時(about画面には当面の使用期限が2018年10月5日と表示される)まで続くのか不透明で開発が再び突然終了する事も充分考えられます(無料なので苦情を言う筋合いでもない)ので、一度慣れてしまった、現行品でありユーザー数の多さから消滅しそうもないCubaseから全面移行というのは色々な意味でちょっと危険なのです。

そんなわけで64bitのホストプログラムで32bitプラグインが使えないかとネットを見ていたらJBridgeという優れものを見つけました。時間制限ありのデモバージョンをインストールしたらThe GrandがCubase 9でスンナリ使えるようになりました。これは感激です。プラグインのブリッジングファイルを新たに設置した専用フォルダーに格納した後、Cubase側でそのフォルダーを指定しなければなりませんが、優れたプラグインを使える事に比べればそんな事は大した手間ではありません。リアルタイムでの演奏性能に影響するレイテンシーも64bitネイティブのプラグイン使用時と変わらず非常に快適です。暫くデモバージョンを使っていましたがフルバージョンは現在の為替レートで2078円と非常にリーズナブルなので購入しました。今の所、32bit VSTインスツルメント、エフェクトともCubase 9で問題なく使えています。古いプラグインがどうしても使いたい場合に非常に有用で優秀なアプリケーションだと思います。但し、全てのプラグインが動作するとは限りませんのでデモバージョンで予め動作確認してください。
JBridgerを起動して64bit hostを指定する。

ブリッジングファイルを格納するフォルダーを指定する。
これを行う前に予め専用フォルダーを作成しておきます。
ブリッジングファイルの生成が終了したら、後はホストアプリケーションでプラグイン格納フォルダーを指定するだけです。64bitホストアプリケーションで読み込めるようになった32bitプラグインにはファイル名の末尾に".64"の文字列が自動的に付加されるので、プラグイン選択欄でも容易に識別できます。現在まで特に不具合もありません。

2017年11月29日水曜日

ピアノ音源

Focusriteのオーディオインターフェイスを購入後ユーザー登録するとソフトウェア音源やエフェクトプラグイン、DTMソフトウェアが無償でダウンロード出来るのですが、こういうバンドルソフトは大抵その場凌ぎでは使えても本格的に使えるのものが仲々なくて食指が動かないのです。しかしピアノ音源は幾つあっても困らないのでAddictve Keysをダウンロードしてみました。リアルタイムで記録したピアノ演奏のシーケンスデータを再生してみたらこれがかなり使えます。大枚をはたいて購入したHammersmithより良い感じです。ただペダルを踏んで和音を弾き、音が消えるまでの自然さはさすがにThe Grandには敵いませんが、サンプリングには何台かのフルコンピアノをオーディションして最も音の良い楽器を選んだというだけあって出色の出来ですね。
ミヨーの曲を演奏してみましたが、音色は私好みで今後はこの音源がメインで活躍しそうです。バンドルソフトで初めて満足するものに出逢えました。