2020年5月5日火曜日

古い電波時計

長波やGPSの電波を利用する現在の電波時計が発売される以前、AM放送の時報で時間を修正する電波時計がありました。現在でも極一部の商品にAM放送で時刻修正するものがあり、所謂業務用設備時計にもAM放送を利用するものがあるようです。

コロナウィルスでこの連休も外出を自粛していて、その分ネットを徘徊している時間が長くなるとついついネットオークションやフリマなどを見てしまい、珍しい昔の電波時計が出品されているのを見つけて安かった事もあって動作未確認品を勢いで買ってしまいました。小人閑居して不善を為す? まあ、閑居せずとも不善は為しておりますが・・・(^^; 動作するかどうかは運次第、完全なガラクタを掴まされる可能性もあるので届くまでは気を揉みました。(笑)

SEIKO TD-403 経年で文字盤が少し黄ばんでいます
買ったのはセイコーのTD-403という型番の電波時計で、到着後電池を入れてみると時計は問題なく動作しラジオも受信できて一安心。時刻修正するためにNHK第1放送を受信するのですが、昭和50(1975)年の製品なので受信周波数が590kHzで現在の594kHzとは4kHzズレています(AM放送局が増加して混信が問題になったため1978年11月23日から地域によって放送周波数が10kHzから9kHzステップに変更されました)。かなり立派なエアバリコンが付いていて音を鳴らせるので微調整も楽です。残念なのは12時の下にある赤い発光ダイオードが光らない事ですが他の機能は完全動作しました。この時計の修正動作は、午前7時と午後7時の2回、正時の2分くらい前からラジオの受信を開始し時報の高いラの音(880Hz)を感知すると長針を0分の位置に自動修正するというものです。トランジスタ時計なのでクオーツよりは精度が落ちるもののうまく緩急調整すると1日の誤差を15秒以内に追い込めます。これにラジオコントロールが付いているので当時としては画期的なメンテナンスフリー時計で、電気回路は殆どディスクリートで組まれていますしよくこれだけ複雑なメカニズムを考案し作ったものだと感心します。
時計内部
左側の白いボタンを押すと右側のスピーカーからラジオの音声が聞こえます。
ラジオ受信用に単1乾電池4本、時計駆動用に1本必要です。
右下側がラジオ受信基板
さすがに古いので文字盤やガラスに汚れがありましたが綺麗に清掃しました。古い電池式時計は大抵液漏れで電池ボックスの金具が朽ち果てているものが多いのですが、これは液漏れ跡もなく非常に綺麗でした。長針が時報受信時に0分きっかりに復帰しなかった(ズレていた)ので修正しました。昭和50年頃はクオーツ式がボチボチ出始めた頃でまだ値段が高かったですね。その頃自分はトランジスタ式の目覚まし時計、腕時計は自動巻セイコーロードマチックを使っていました。下の動画はラジオの時報を受信して針を0分に自動復帰するところを撮影したものです。わかりやすいように2分ほど針を進めており、音声は別のラジオを鳴らしています。


おまけ 小学4年から大学時代まで使っていたセイコーロードマチック。そろそろオーバーホールしようか検討中。

2020年4月24日金曜日

時計電池交換

自室の電波掛時計 SEIKO KX317W の時刻が常に5分遅れるようになり、そろそろ電池の寿命が近いので交換しました。CR2477という分厚い(という事は容量も大きい)リチウム電池2個を使用するのですが、この時計を購入したのが2013年10月なので6年半使えた事になります。メーカー発表の定格電池寿命は5年ですが、暗くなると秒針が停止する機能があって秒針停止中の分だけ電池の寿命が延びるという事だったので夜間は部屋の照明がなるべく時計に当たらないようにして秒針停止時間を長くしてきた結果、定格寿命より1年半ほど長く電池が保ったようです。電池交換したら遅れがなくなって快適に動作しています。この時計は余計な装飾もなく設備時計のように見易く、店頭で実物を見て一目惚れして購入しました。こういうシンプルなデザインの時計は市販品ではなかなか無かったので、以前は中古で電気子時計を入手して30秒運針させるためにシンクロナスモーターを使って有極パルス発生器を自作し20年程使いました。電気子時計は30秒毎に+と-が入れ替わる1秒程度の直流パルスで運針しますが、その際コイルを巻いた電磁石でロータを廻すので、そこに直流電流を流すとスイッチが切れると同時に高電圧(キック電圧)が発生しスイッチの接点がそのスパークで焼けて直ぐに駄目になってしまうのです。当初は本当に困り果てましたが、色々と調べた結果、ZNRバリスターというサージ電圧吸収素子を使って解決しました。20年という長い間使えたのはその所為だと思います。さて、この電波掛時計が自作機同様にこの先14年(20年から第1回電池交換するまでの時間を差し引いた)保つのかどうかはわかりませんが結果を確認するのが先か、はたまた自分の寿命の方が先なのか微妙なところです。(笑)
電池交換後、動作に支障が無いSEKO KX317W
交換したリチウム電池 Panasonic CR2477

2020年4月19日日曜日

ギーゼキングのCD その1

フルートとピアノのためのソナチネを知って以来、ピアニストのギーゼキングに嵌まっていて色々とCDを買い集めています。モーツァルトのピアノソロ作品全集が出ていてドイツ・プロフィル(Profil)盤を買ってみたのですが何とこれが疑似ステレオ化処理が施されており心底ガッカリしました。聴くに堪えない昔の疑似ステレオ化処理とは異なるものの、モノーラル音源を2チャンネルに分割して、左右のチャンネルのタイミングを極僅かにずらす事によってステレオ感を得る方式で、私も手持ちのSPレコードを波形編集ソフトで同様な処理を施して遊んだ事はありますが、これをそのまま商品化してしまうのは如何なものかと思います。同じProfilレーベルのバックハウス演奏のショパンエチュード集も同様の疑似ステレオ化処理がなされていて、然も音質がかなり劣化しており(オリジナルのSP盤は持っているので比較できます)本当にガッカリした記憶も新しいのにまたやってしまいました。(涙)

仕方が無いのでEMIオリジナルモノーラル「レフェランス」盤を改めて買い直しました。モノーラル盤はやはりオリジナルのモノーラルで聴くのが本筋でしょう。両盤とも曲の並びは全く同じなのでProfilがEMIのオリジナル音源から単に疑似ステレオ化して発売したもののようです。大手通販サイトにも疑似ステレオ化の事については全く記載が無いのでオリジナルのモノーラルだと思って買ってしまった私のような人間がいるはずで悲しくなります。それにしてもドイツのレーベルも堕ちたものだと思いました。

しかしながら演奏については、ラヴェル、ドビュッシー、モーツァルトに確固たる地位を築いたギーゼキングだけあって全く不満はありません。非常に良い演奏です。ギーゼキングのCDを買うのであればオリジナルスタジオ録音のEMI盤をお薦めします。

ドイツProfil疑似ステレオ盤(非推奨)
ドイツEMI(ELECTROLA)オリジナル「レフェランス」モノーラル盤

2020年4月17日金曜日

50万アクセス

コロナウィルス感染者数が一向に減る気配を見せませんが皆様は大丈夫でしょうか。自営の時はまさにテレワークで高みの見物でしたが、今はそれが出来ない職種なのでやむなく出勤しています。まさに命がけですね。そこまでする価値のある仕事なのかと問われれば「否」と即答してしまうのですが食っていくためには仕方がありません。まあ、仕事があるだけでもありがたいと思っています。ここ1~2ヶ月の間欲求不満が溜まっていて色々と音響機材やCDを買い込んでしまいました。コロナウィルスが蔓延して行動まで抑制しなければならない昨今、何時死んでもおかしくないからまあいいか。(笑) 機会(暇)があればこちらのブログでご紹介しようかと思います。

さて、久し振りにアクセスカウンターを見たら昨日16日18時16分40秒にブログ+ホームページの来訪者数が50万に到達していました。ホームページの方は約10年という長い間利用してきた無料スペースのatpagesがサービスを終了してからというもの絶望的にアクセスが減りましたが、検索エンジンに引っ越した現ホームページが現れるようになってからは少しずつ回復し現在はほぼ以前のアクセス頻度に戻りつつあります。ホームページの方はブログも含めて仕事が忙しくなったため以前に比べると更新頻度がかなり落ちましたが、どちらかというとマニアックな趣味ネタが多いので一定の需要はあるようです。まあ、自分の過去の経験や知識が参考になればという軽い気持ちで開設していますので私の駄文が少しでもお役に立てば幸です。今後ともよろしくお願い申し上げます。

2020年3月21日土曜日

RODE AI-1 オーディオインターフェイス

 以前に購入したRODE AI-1 USB-CオーディオインターフェイスのASIO運用が漸く可能になりました。このインターフェイスは購入時にファームウェアの不具合があり殆ど動作しませんでしたが、RODE社サイトに掲載されている最新ファームウェアをアップデートした後は正常に動作しています。同サイトからASIOドライバーも入手できるのですが、それをインストールしても何故かどのDAWでもASIO機器として認識されず、仕方なくWASAPIデバイスとして使っていましたが、ASIOメインのDAWでは殆ど使い物になら無い状態です。

 AI-1用のASIOドライバーは何もしなければ"C:\Program Files (x86)"⋍32ビットのプログラムフォルダーにインストールされるため、64ビット環境のDAWではAI-1が有効になりません。ドライバーのみを64ビットの”C:\Program Files”にコピーしても駄目でした。其所で、インストール時に自分で64ビットのプログラムフォルダー下に"Rode>Asio"というフォルダを指定してインストールしたところ漸くASIO機器としてDAWやプレーヤーソフトから有効になって問題なく使えるようになりました。
Cubase Pro10のデバイス設定画面に漸く現れました。
コントロールパネルも見えるようになりました。

 本機はWASAPIで使っていた時からヘッドフォン駆動能力が高く、音質がクリアで非常に良いと感じていた(さすがにマイクメーカーだけあってマイクプリの音質も良い)ので是非ともDAWのモニター用途に使いたかったのですが、漸くそれが実現して「喉のつかえが取れた」感じです。(笑) 最大の関心事はレイテンシーでしたがソフトウェアピアノ音源をリアルタイムで弾いてみた感じでは特に速くも遅くもなく標準的な感じです。ただCubaseとStudio Oneでは多少挙動が異なり、Studio Oneだとバッファーサイズを1ランク大きくしてやらないとノイズが出たりしてイマイチでした。CubaseとStudio Oneでは、Studio Oneの方がDAWとしての動作は軽いと感じていたのでこれはちょっと意外でした。これでマイクプリ(ライン入力)が2つあったら文句なしだったのですが、其所だけが惜しいです。

2020年3月20日金曜日

マイクプリ修理

連休という事もあって、随分前に購入したマイクプリアンプ PreSonus  BLUETUBE DP V2を久し振りに箱から出してみました。フロントパネルにあるボタンスイッチを押すと何だかグラグラするので本体を開けて分解してみると基板を支えるスペーサー(支柱)のビスが4本全て破損して(折れて)いました。上下の基板を繋ぐコネクターのみで支えられておりこのままではコネクターピンが曲がったり折れたりしかねないので即刻修理する事にしました。プラスチック製のビスが経年劣化でスクリュー部分が折れてスペーサーの中に残っていたので太めの縫い針を刺して廻して何とか取り出しましたが、結構大変でした。マイクプリアンプという微弱な信号を扱う機材である為、誘導ノイズの回り込みなどを防ぐために態々導体ではないプラスチック製のビスが採用されており音質重視設計という事を感じますが、金属とは違って経年で容易に割れてしまうのが欠点ではあります。
長さ16ミリのオリジナルスペーサと経年劣化で折れたビス
手持ちのビスで応急処置をしようと考えてサイズが合いそうなものをスペーサーに入れてみましたがドライバーで廻すと2回くらい廻った後はそれ以上廻らないので、元のビスのスクリュー部分をよく見るとピッチが広いインチねじでした。本機製造元のPreSonus社は米国のメーカーなので普通にインチねじを採用しているのですが、日本では基本的にミリねじなので規格が合わず廻らない訳です。そこで急遽秋葉原のネジ専門店に行って物色しましたがやはりインチねじは売っていませんでした。プラスチック製のネジも勿論ミリねじしかないので同じようなサイズのスペーサーを探してみましたが、プリアンプに付いていたものは長さ16ミリという半端な数なのでピッタリのものがありません。仕方が無いので本来用意されている15ミリ長のスペーサーに1ミリ厚の紙?製ワッシャーを挟んで合わせる事にしました。スペーサーのねじは勿論ミリねじです。
秋葉原で調達した15ミリ長の代替用スペーサーとプラスチックビス
下駄を履かせるための1mm厚ワッシャー
これらを使って何とか基板をガッチリと固定する事が出来ました。これでもう大丈夫でしょう。
上の基板はスペーサー2本で支えられています。
真空管で歪みを加える事が出来るマイクプリですが、私の用途では殆ど真空管ドライブは使いません。(^^; ソケットには無銘の中国製真空管が入っています。分解には全てのねじを取り外して横にスライドしなければならず骨が折れました。(^^;
修理後は筐体を元通りに組み立てて完成です。
連休初日は家でぐうたらしていたかったのですが、午後から急遽秋葉原に行き、ついでにガリが酷いラジオのボリュームも買おうと思って探しましたが抵抗値は同じものがあるものの回転軸部分がピッタリのものがなくて今回は諦めて帰りました。

閑話休題…

今日はアメリカ在住の妹から電話があって、ロサンゼルスではコロナウィルス対策のため、今日から外出禁止令が出て仕事にも行けないとの事。アメリカは資本主義が徹底していますので政府が休業時の手当を出すなど考えられません。日本では安倍首相が何か対策しようとすると、例えば自粛要請したらマスゴミが大騒ぎで批判しますが、現段階の世界はそんな甘いものではないのですよ。日本人は平和惚けしているというか目の前の危機に対して相変わらず無頓着で呆れるしかないのですが、今後それ程遠くない時期にコロナウイルスの比ではないもっと深刻な事態が起こり得ます。それこそ食料品が容易には入手できなくなるような日が必ず来ますので肝に銘じて今から備えをしておくべきだと思います。

2020年3月15日日曜日

ダビング

昔録音したDATをファイル化しようと思って友人からDATデッキを借りてきて作業しています。仕事が忙しくてなかなか捗っていませんが。(^^; 最初はオーディオインターフェイス経由でPCに取り込もうとしましたがいちいちPCを立ち上げたり、ダビング中に別の作業をして動作が不安定になってエラーが出たりするのも嫌なのでメモリーカードレコーダーTASCAM DR-680MKII経由でダビングする事にしました。
昔まだお茶の水にあった松尾楽器の2台フルコンスタジオで録音したテープがあっていい音だなあと聴き入ってしまいました。2001年の録音ですが、マイクはAKG C4000B(ステレオで2本)、DATデッキはパイオニアのポータブル型D-C88、このデッキは民生用でXLR端子やファンタム電源が付いていないので、安価なARTのマイクプリアンプTUBE MPを2台繋いで録音しました。最近は(主に体力上の問題で(^^;)スモールダイアフラムの使用が多くなったのでめっきり使わなくなってしまいましたがC4000Bはやっぱりいい音で収録できますね。マッチドペアではない(そもそもマッチドペアというラインナップは無かった筈)ですがステレオ収録でも全く問題ありません。それに中国製などではなく歴としたMade in Austriaというのも嬉しいポイントです。
改めてネットで調べてみるとC4000BはAKG初(というより世界初だそうです)のラージダイアフラムバックエレクトレットコンデンサー型だそうで、エレクトレットだという事は以前から知っていましたが、某国内メーカーのECMとは雲泥の差です。エレクトレットコンデンサー(特にバックエレクトレット)がピュアコンデンサーに劣るという事はないのですが、某メーカーのECMの品質が低過ぎて悪いイメージが付いてしまい、私もある時点までECMを毛嫌いしていました。エレクトレットの欠点は経年で帯電させた電荷が抜けて使えなくなる事ですが、バックエレクトレットの電荷が抜け切るまでには100年程掛かるようなので(しかも簡単に充電出来るようですし)、内部の回路が故障しない限り自分が寿命で死ぬまで安心して使える事でしょう。(笑)

このマイクを買ってきてテスト録音した時に低音がおそろしく良く収録できてしかも滑らかな音にビックリした事を今でも鮮烈に覚えています。当時の価格が6万円程だったのであまり出回っておらずネットでも記事が少なく、某ナントカ袋であまり使った事もないクセに低評価をしている輩には笑ってしまいました。オーディオ(音響)機器界隈って大して使ったことがなくてもその製品の全てがわかってしまうまさに一を聞いて十を知る「超能力者」で溢れているのですね。道理でオカルトと揶揄される訳だ。(笑)

実際に録音してC414と比べてみると、音離れが良くクッキリしているC414、ソフトタッチでウォームなC4000Bという感じ(言葉で表現するほど極端な差がある訳ではない)ですが、解像力が劣るという事はなく細かい音もキッチリ録れています。同じメーカーだけあって音の傾向は似ており、どちらにも共通して気品のようなものを感じますね。何れにせよマイクの個性や好みに応じて使い分ければよいだけで、優劣とは違います。両方ともピアノにはよく合っていると思います。当時このマイクの半額以下で売っていて某音響機材ショップが激しくプッシュしていた某社のマイクにしようかとちょっと傾きかけた事もありましたが、経年で本体にサビみたいなものが出たり低音域が抜けたりするらしい(C4000Bは購入してから約20年、何度も使いましたが未だに新品のように綺麗です。防湿庫に保管していたという事もありますが)ので変な気を起こさなくてよかったと思います。(^^; 久し振りに動作チェックしてみましたが帯域、感度とも全く問題なしなのでまたこれで録音してみたくなりました。所謂ハイレゾで収録したらどんな結果になるのか試してみたいですね。尚、C4000Bはその後C4000と型番が変わってブラック仕上げになり付属ショックマウントがH100からH85に変更されましたが現在はディスコンです。ダビングの話から結局またマイクネタになってしまいました。(^^;