2014年2月22日土曜日

シーケンサー購入

最近は殆ど音声の波形編集しかしないのでMIDIを扱えるシーケンサーは長らく使っていませんでした。持っているシーケンスソフトウェアは古いものばかりでWindows XP では動いても7では動かないので、新しいソフトが必要になりました。旧Mac時代に愛用していたDP(Digital Performer)のWindowsバージョンのデモがあったので、インストールして試してみて良ければ導入しようと思ったのですが、Macで使っていた頃よりも複雑になっていて非常に操作がやりにくく即却下。結局よく使っていたSteinbergのNuendoと画面や操作体系がほぼ同じで、愛用しているピアノ音源The Grand(Version 1)と同じメーカーのCubase Artistを購入しました。本当は最上位のCubaseが欲しかったのですが、使わないであろう機能も多く、それよりも性能対価格比に優れたミドルレンジのArtistにした次第です。Windows 7が64bitなので迷わず64bit版をインストールしましたが、VST InstrumentsにThe Grandが全く認識されず、あれこれ色々とやっても一向に解決しないので、やっぱり古いソフト音源はダメか~と諦めムードになっていた時にふと32bit版だったら認識するかもと閃いて、改めて32bit版をインストールして試したところ見事に認識してくれました。XP+Nuendo+Core2 DuoだとThe Grandの読み込みに少し時間がかかりストレスを感じていましたが、7+Cubase Artist+Core i7の場合あっという間に読み込んで動作もキビキビしているので非常に使い勝手が良くなりました。尤もThe Grandを最初に導入したのは旧Macで、その頃のCPU(PowerPC)はとにかく非力で、キーボードを押さえてから音が出るまで数秒かかったり、音が頻繁に途切れたりしてとてもリアルタイム演奏などは望むべくもなく、挙げ句の果てにはコンピューターの処理能力を超えて爆弾が頻発したりしておよそ実用からはかけ離れていました。ソフトウェア音源が出始めた頃だったので仕方が無いといえば仕方が無かったんですが。DTMを始めた頃は全て外部ハード音源で、それらを軽いシーケンスソフトで制御していました。それでもMIDI信号の送受信にバラツキが出たり、音数の多い部分ではテンポが遅くなったりしました。当時はMacでOpcodeのVisionを使っていて、スコアモードが秀逸で本当に手に馴染んで使い易かったのですが、OpcodeがGibsonに買収されて直ぐに消滅してしまい、やむなく操作体系が比較的似ていたMOTUのDPに乗り換えました。その頃Cubaseも使ってみたのですがどうも操作体系の考え方が受け容れられず、コンピューターをMacからPC/AT互換機に替えてからはCakewalkを使っていました。本格的に音声波形編集をするために無理をして高価なNuendoを導入して使い始め、MIDIも扱えるので渋々(笑)操作方法を覚えて何とか使いこなせるようにはなりました。ソフトを替えると一からやり直しになるので、愛用ソフトの開発元が消滅したりすると本当にしんどいですね。しかも開発元や代理店がコロコロ変わるのでユーザー登録手続きが煩雑になったりしてなかなか落ち着いて使っていられないんですよね。結局DTMを始めた1980年代後半から現在まで開発が継続していて容易に入手できる音楽用ソフトは、Cubase、DP(当初はPerformer)、ProTools(Sound Designer)位しかないような気がします。コンピューター1台で殆ど全てが完結するというのは、外部音源を繋いでシーケンソフトだけで動かしていた時代からは全く想像も付きません。久しぶりにシーケンスソフトを導入してちょっと感慨にふけってみたりしました。(笑)

2014年2月6日木曜日

インチキ作曲家

昨日から今日にかけてインチキ作曲家、佐村河内守(さむらごうち まもる)のニュースをやっていましたが、私は普段テレビなど殆ど見ないので、この名前は最近のニュースで初めて知りました。自分では一切作曲せずにゴースト役の作曲家、新垣隆氏に丸投げして、さも耳の聞こえない自分が苦心惨憺した末に完成したようなフリをしていたというとんでもない輩です。而も18年間も。この作曲家擬きが大ブレイクする切っ掛けとなったNHKスペシャル「魂の旋律 〜音を失った作曲家〜」という番組がネット上に全編あったので見てみましたが、とにかく非道い。激しい耳鳴りにもがき苦しみながら七転八倒して作曲する姿も全て嘘。特に震災の津波で母親を亡くした幼い娘さんとの交流にはあまりの外道さに反吐が出ました。NHKは公共放送の分際でありながらホントにこういう偽善が好きですね。全く呆れます。親を亡くしたことと、詐欺師に騙されたこの娘さんの2重の失望を思うと本当に言葉が出ません。氏ねじゃなくて本当に死ねと思いましたよ。こんなゴミのような番組を作って全国に放送したNHKは実に罪深い。制作関係者を処分して猛省しろと言いたいですね。それから耳が聞こえないなどと障碍を強調して、それ程価値のないものをやたら持ち上げるこの国に蔓延した風潮も本当に嫌らしい。余談ですが、嘗ては超有名な某作家の障碍持ちの子息が作曲した箸にも棒にも引っかからない曲をさんざん持ち上げていたこともあり、名前を捩って「親の七○」と友人と嗤っていました。障碍があることは本人が望んだことではないし健常者の自分から見れば実に気の毒でありその苦しみを理解することなど到底不可能ですが、そのことと作品の出来は全く関係がないのですよ。大体、何の論理性も感じられず深い思考を経ていない幼稚な音楽を、親に知名度があるからといって大手企業が易々とCD化するなんて、真剣に作曲に取り組んでいて実力がありながらなかなか発表する機会が与えられない人たちを愚弄にするにも程があります。佐村河内には「現代のベートーヴェン」とか如何にも下品なキャッチフレーズがついていましたが、冗談じゃないですよ。ベートーヴェンに対する冒涜です。ゲスな世の中になったものです。

この番組で、耳が聞こえない(と自称する)この作曲家擬きは絶対音感で作曲していたというようなもっともらしい解説がありましたが、作曲するのに絶対音感は必須ではないです。耳が聞こえないのに作曲するなんて奇跡だと考えている人が多いですが、勿論生まれながらに聞こえない人であればそうでしょうが、音楽のテクニックを習得する年齢まで耳が聞こえていたらそんなことはありません。大切なのは和声学と対位法、管弦楽法をきっちりと勉強しておくことです。これさえしておけば後期ロマン派までの語法だったら楽器がなくても耳が聞こえなくても譜面上だけで作曲できます。実際多くの作曲家は楽譜上だけで作曲しています。勿論、素晴らしい作品を創造するには才能が不可欠ですが。作曲家にとって致命的な障碍は寧ろ失明することです。

新垣氏の会見も見ましたが、人の良さそうな(気の弱そうな)感じで、おそらく断り切れなかったんでしょう。私もゲーム音楽の仕事をしていた時、忙しい人から依頼されて代理で(その人が作曲したということにして)納品したことがありますので気持ちはわからないでもありません。殆どの作曲家は曲を書いても実際に演奏される機会は少なく仮令演奏されたとしても再演やCD化などは望むべくもなく、私など特に実際に有名な演奏家や大オーケストラによって演奏されたり、市販のCDになって残るとしたら悪魔に魂を売ってしまうかも知れません。(笑) 私とは異なり新垣氏は真の実力があり、純音楽の作品の幾つかはYouTubeでも見られます。それから詐欺師の風貌についてひとこと言わせて頂きましょう。人間は見かけで判断してはいけないとはよくいわれますが、私は以前にBGMの仕事で自作品を知人にパクられた(剽窃された)ことがあって、その知人の風貌が佐村河内にそっくりなんですよ。やっぱり似た性質の人間って外見も似ているんですよね。

さて、実際に曲もいくつか聴いてみましたが、語法的には後期ロマン派止まりで、純(絶対)音楽というジャンルとは違うと感じました。劇伴とかBGMとしてならば非常に素晴らしい出来だと思います。おそらく作曲者本人も大衆受けすることを第一に考えて元々純音楽としては書いていないでしょう。その辺は新垣氏の才能だと思います。その目論見通り、普段クラシック音楽をあまり聴かない大衆には大受けした訳ですよね。最初に手がけたゲーム音楽の時点でこの詐欺師と決別して仕事をしていたらよかったのにと悔やまれてなりません。新垣氏は前衛的な現代音楽もやるし、豊かな才能の持ち主なので、それだけに今回の事件は実に惜しいですね。勤務先の大学は是非とも彼をクビにしないで頂きたいです。

また、今回特に感じたのが、音楽評論家というのが一体何のために存在しているのかということでした。私は以前から何にも創造に与しない音楽評論ごときで飯が食えるなんて間違っていると思っていますので、彼らの耳が節穴だったということを改めて知ることが出来て痛快です。音楽評論家は作曲はおろか楽器すら満足に弾けない人が大半でしょうし大体審美眼も教養もなさ過ぎですよ。その意味ではAmazonでレビューしている多くの一般人と何ら変わりがないです。私はLP時代から輸入盤を買っていましたが、それは国内盤よりも安くて音が良いということと、評論家がドヤ顔で書いた下らないライナーノートを読まなくて済むからです。純粋な音楽以外の付加価値でものを見るとこういう失敗を犯すという見本のような事件だったと思います。長くなってしまいましたが、この国の芸術の有り様はやはり何かおかしいと常々感じていていたので思いの丈を書かせて頂きました。

余談ですが、この事件を扱った番組ミヤネ屋に解説者として出演していた大阪音楽大学のI教授は自分が知っている人だったので吃驚しました。(笑)

2013年10月27日日曜日

八景島

横浜の八景島に遊びに行きました。最近週末や休日は横浜方面によく出かけている気がします。(^^; 朝から快晴で気持ちのよい一日で、水族館をゆっくり見て回り、後はアトラクションを楽しみました。水族館では仲のよいイルカ2頭がずっと寄り添いながら幸せそうな表情で遊泳していたのが非常に印象的で、ペンギンはサービス精神が旺盛でガラスの向こうから見ている人間に愛想を振りまいていて微笑ましかったですね。イルカショーの様子を水槽の底の方から見ることが出来て、イルカが水面へ向かって飛び跳ねたり水の中に戻ってきて急旋回する姿が新鮮でした。八景島を半周する遊覧船に乗りましたが台風の所為か波が荒くて大揺れして参りました。(笑) アトラクションでは十数年ぶりにジェットコースターに乗ったのですが、上下左右に満遍なく揺られたので降りた時には足許がふらついて転びそうになりました。(笑) 誘ってくれたYさん、楽しい一日をありがとうございました。

幸せそうに寄り添って泳ぐ2頭のイルカ

2013年10月6日日曜日

三善晃氏死去

訃報:三善晃さん80歳=作曲家、文化功労者 毎日新聞

自分が10代後半から20代の頃、最も影響を受けて私淑した作曲家、三善晃氏が4日に亡くなられました。数年前から体調が芳しくないという話は聞いておりましたが、非常にショックです。

私は若い頃に拝見した三善さんのイメージでずっと今まで来ましたので、80歳という年齢に時間の流れを感じてしまいます。私もいい歳になりましたし。若い頃書かれたヴァイオリン・ソナタは絶品で、自分が21の時に書いたピアノ・ソナタは三善さんのソナタに依拠するところが非常に大きく、調性も同じイ長調で拍子も同じです。ピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲、交響三章、聖三稜玻璃などの非常に優れた作品を若い頃に聴けたのは自分の人生の財産になっています。三善さんが戦争中、日常的に人の死を目の当たりにして、自分が生き残ったことの意味をずっと考えてこられたと語られた新聞の記事が今でも手元にあります。奇しくも氏が私淑されたフランスの大家、アンリ・デュティユーが死去した同じ年に逝かれました。

謹んでご冥福をお祈り致します。

2013年9月23日月曜日

城ヶ島

前回三崎に行ったときに城ヶ島には時間の関係で少ししか居られなかったので、今回は朝から車を出して行って来ました。車だと交通機関の時間に縛られないので気分的にもゆっくり回ることができました。城ヶ島大橋の通行料は軽自動車だったので50円でした。(^^) 昼間はよく晴れて真夏のように暑く、遠くまで見晴らしがよい城ヶ島公園で昼食を摂り、安房埼灯台に行った後、海岸線を歩いて馬ノ背洞門を眺めつつ城ヶ島灯台まで行きました。途中若い人たちの集団に写真を撮ってほしいと頼まれましたが、若いっていいですね。(^^) 波が結構高くて途中飛沫を浴びそうになりました。(笑) 帰りはハイキングコース(鬱蒼とした草や木々の間を通る道)を歩いて公園に戻り18時過ぎに出発。何だかんだで結局帰宅は午前1時、家から全行程178Kmでしたが、とても楽しい一日でした。

馬の背洞門

2013年9月12日木曜日

イヤーパッド修理

仕事で、ソニーのスタジオ用モニターヘッドフォン MDR-CD900ST とフォステクスの T-5M というヘッドフォンを使っているのですが、ふと見ると T-5M のイヤーパッドの中央開口部のスポンジがボロボロになっていました。普通は直接耳に当たるイヤーパッドの外側の黒い皮(?)の方から先にボロボロになっていくのですが、今回は皮の方には全くダメージがなく、開口部に貼られているグレーのスポンジが経年劣化して穴が空き、ボロボロになりかけていました。ネットを検索して調べたところ、やはり中央開口部のスポンジは早めに劣化するようです。劣化したスポンジは穴が空くだけでなくベタベタになって、いろんなものにくっついては浸食して悪さをするので早速イヤーパッドを外して劣化したスポンジを無水エタノールを使って全て取り除きました。本体をよく見るとドライバーの透明なダイアフラムが剥き出しになっており、そのままスポンジ無しで使うとダイアフラムを損傷させてしまいそうなので、イヤーパッドそのものを新品に交換してもよかったのですが、皮の部分が新品同様でまだまだ使えて捨てるのも忍びないのでスポンジの代わりに布を貼ることにしました。近所のユザワヤで音に影響を与えないであろうと思われるサランネットを探して購入しましたが、最低で30センチないと販売できないということで、10センチもあれば事足りたのですが、結局30センチ買いました。まあ安かったから別にいいんですが大量に余りました。(笑) イヤーパッドの大きさに合わせてカットし、両面テープで貼り付けて完成。音にも特に変化なく頗る快調、まだまだ使い倒します。(笑)

サランネットに張り替えたイヤーパッド

2013年9月10日火曜日

優れもの

近所でパナソニックのジェットウォッシャー EW-DJ40 という製品を安く売っていたので衝動買いしました。(笑) といっても以前からこういう製品を使ってみたかったんですよね。歯の隙間に結構カスが溜まって虫歯や口臭の原因になったりするのでデンタルフロスや歯間ブラシを使ってきましたが、水を噴射して洗い流すのは実にスッキリしていいですね。充電池式なので噴射力が心配でしたが、思った以上に強力で、ノーマルモードにすると舌に噴流が当たると痛いくらいです。タンクの量が少ないので何度か水を入れ直さなければなりませんが、防水なので風呂に入りながら使えるのもいいです。これを寝る前に使うと朝起きた時も口内が粘っこくならなくて非常にいいですね。やみつきになります。(笑)

Panasonic EW-DJ40