2024年8月28日水曜日

Finale終了

 代理店からのメールによれば楽譜浄書ソフトウェアFinaleが開発、販売終了だそうです。突然の終了にびっくりしました。私も前世紀から使用していて2003aから長らく放置プレイ状態で漸く数年前に26にアップデートしましたが中身は殆ど変わっておらずPDFの出力がまともに出来ない(文字化け)状態でこれ以降も開発する気があるのかなと疑問に思ってはいました。最近はsteinbergのDORICOの方を能く使っていましたが、老舗のソフトウェアがなくなるのは残念です。

私が使って来た楽譜浄書ソフトウェアは作曲家でもあるアメリカ人リーランド・スミス氏(ダリュス・ミヨー、オリヴィエ・メシアンに師事)が開発したMS·DOS上で動作するSCOREを皮切りに、ENCORE、NIGHTINGALE、MOTUのCOMPOSER'S MOSAIC、MUSIC PROSE(Finaleの前身)、SIBELIUS、Notion等を経てFinaleに到った訳ですが一番手に馴染んだFinaleが無くなるなんて夢にも思いませんでした。楽譜ソフトウェアは極めてニッチな分野なので企業としての体力が無いと存続出来ないのですね。どの楽譜ソフトウェアも一長一短があってこれだ!という決定版が無かった中でFinaleは取りあえず一番色々な事が出来たソフトウェアでした。

これまで作成したFinaleのファイルをMUSIC XMLに変換、DORICOで読み込み修正しなければならないと考えると気が重いです。DORICOはDORICOで結構使いにくい部分があるし、機能的にまだまだなんですよね。😥

2024年8月15日木曜日

母他界

 早朝母が病院で他界しました。96歳でした。朝5:40に電話があり母の呼吸が止まっているので直ぐに来てくれとの事、病室に行った時には既に他界していました。昨日の朝嘔吐して苦しいと訴えたので直ぐ病院に連れて行き以前から患っている胆管炎のステント交換をする予定で、血中酸素量が足りないので少し様子を見てから処置する事になり入院しました。その時はいつもとそれ程変わらない様子だったので処置したら戻れると思っていましたが、帰らぬ人となってしまいました。看護師の話では午前3時頃は意識があったそうですがその後吸入酸素量が減り呼吸が停止したとの事でした。取りあえず葬儀の手配をして何時も自宅に帰りたいと言っていたので自宅のベッドに安置しました。退院後はまたリハビリして自宅で生活が出来るかと考えていて、本人もリハビリを頑張っていたのですが急に亡くなったのでデイサービスの担当者に連絡した時は絶句していました。

父が他界した時はどちらかというとドライに受け止めていましたが母の場合は父とは違って結構後悔の念があります。父を悪く言う積りはありませんが父が心筋梗塞を患ってから全くやる気をなくしてリハビリも殆どせず寝たきりだったのに比べて母はデイサービスの担当者がびっくりする程リハビリを頑張って年齢を忘れる程恢復が早いと評価されていました。母がいなくなると家にポツンと独りになってしまうので暫くは喪失感が続きそうです。子供の頃は母との折り合いがあまり良くなくて心無い言葉を何度も言ったりしました。ここ半年位は高齢のため體も弱っていたのでもっと前から優しい言葉をかけていれば良かったと今更ながら悔やまれます。

1927年生まれなのであともう少しで100歳だったのですが96年も生きたので大往生でしょう。丁度アメリカにいる妹たちもこちらに来ていましたので、最期に娘、息子、孫2人の顔も見れたし、眠るように亡くなり安らかな顔をしていたのが救いでした。昔からのご近所さんも会いに来てくれました。

61年間本当にお世話になりありがとうございました。96年間色々苦労したと思いますがお疲れさまでした。特にここ5年位は骨折したり手術をしたりリハビリを頑張ったりとかなり大変だったのであちらではどうぞゆっくり休んでください。心から感謝しています。

2024年3月31日日曜日

リモコン修理

 リサイクルショップでソニー製の学習型リモコンが説明書完備の共箱入りで安価に売っていたので購入したのですが所々反応しないボタンがありました。返品してもよかったのですが、まあ安かったので(同じものを新品で買ったらかなりの出費になるので)修理しました。先ず反応しないボタンに試しに接点復活剤を塗布しましたが全く改善しないので無水エタノールで除去しました。こういったリモコンは導電ゴムを使用しており接触不良が原因の故障には接点復活剤の効果はないです。それ以上に正常な部分までもおかしくしてしまう可能性がありますので接点復活剤は使用厳禁ですね。やはり(私の中では)定番であるアルミホイルに両面テープを貼り付けた自作修理用部品を使用しました。今回は銅テープを試してみたかったのですが近所のホームセンターでは取り扱いがなく入手出来ませんでした。こんな時いつも思うのですが何処ででも容易に入手出来る商品は腐る程あってもニッチな商品を扱っていないホームセンターの存在意義ってあるんでしょうかねぇ。仕入担当のバイヤーにはもっと勉強してほしいです。😞

このリモコンは基板のチップLEDでボタンを照明するため導電ゴムの面積が非常に小さかったのでそれに合わせて作った小さいアルミ接点を貼り付けるのには非常に苦労しましたが、組み立てて動作確認してみたら確りと動作しました。かなり多機能なリモコンなので重宝しそうです。

2024年3月23日土曜日

ポリーニ死去

 イタリア人ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニが本日亡くなったそうです。ポリーニといえば中学生の頃ショパンの練習曲集を聴いて衝撃を受け(ヴィルヘルム・バックハウスのSPレコードも素晴らしかったですが)、高校生の頃にピアノの師匠の勧めで来日コンサートを聴きに行きました。NHKホールの最後列の座席では足りなくてその後ろの通路に折り畳み椅子が用意されてそれに座って聴いた事を昨日のように思い出します。ポリーニが遠くに小さく見えましたが勿論、演奏は本当に素晴らしかったです。我々と同時代を生きた偉大なピアニストの御冥福を心よりお祈りします。

2024年3月21日木曜日

笠置シヅ子の歌

 時間の都合もあって私は殆ど見ていないのですが、笠置シヅ子をモデルにした連ドラ「ブギウギ」がそろそろ終わりますね。去年、連ドラに合わせた復刻CDの企画が大手レコード会社で立ち上がり関わらせていただきました。音源の調律とノイズ除去作業をさせていただくため音源を受け取って作業用のPCに取り込んで試聴して度肝を抜かれました。それは「ラッパと娘」という曲で、無知な私は聴いた感じで戦後それ程経っていない頃に録音されたものだと思ったのですが調べてみるとこれが戦前の録音だと知ってビックリ仰天です。笠置シヅ子のブラックな歌いっぷりに引き込まれて、これは出来得る限りノイズを除去してクリアな音で聴いて頂かなければという思いで作業しました。ブギウギもいいですが「ラッパと娘」は別格だと思います。以前のエントリーで触れたかも知れませんが今使っている波形編集ソフトウェアはかなり高精度にノイズ成分を除去できます。オートマチックのノイズリダクションプラグインでもそれは出来るのですがそれをやってしまうと原音の成分がかなり殺がれて文字通り音が死んでしまうのでプラグインは一切使わず総て手作業です。3分半位の音源で500箇所以上(作業履歴が残るのでそれを見て思わずビックリしました(笑))のノイズを波形を見ながら除去していきます。この道30年以上なのでノイズの波形を見ればどんなノイズが聞こえるかは直ぐにわかりますしその対処法もほぼ確立しています。これまでに蓄積したノウハウで最大限の仕事をさせていただきました。私は元来クラシック畑でジャズもそれなりに聴きますが所謂歌謡曲でここまで感動したものはあまりありません(別に歌謡曲を見下げている訳ではありません)。ネットにも音源がありますので是非ともこの名曲、名唱をお聴きください。ノイズ除去の仕事をしながら感動した曲がもう一つあります。それは暁テル子の「東京シューシャインボーイ」です。シューシャインボーイとは靴磨きの少年の事で、ともすれば暗い内容になりがちなモチーフが明るく前向きな内容でオケのアレンジも秀逸で聴いた瞬間好きになりこれも力を入れて作業をさせていただきました。そういえば子供の頃即席ラーメン「たまご麺(ハウス食品)」のコマーシャルで流れた曲(「ミネソタの卵売り」の替え歌)も元は暁テル子の曲でした。昔は若気の至りで歌謡曲を殆ど聴きませんでしたがこうして仕事を通じて聴いてみると確かに良い曲が多くあります。特に「ラッパと娘」は連ドラが切っ掛けで多くの人に聴かれるようになったようでこれからも聴き継がれればと思います。

2024年3月20日水曜日

車の異音

 1年くらい前からフロントのエンジンルームから鉄板が僅かに触れ合って出るようなビビビビーンという音が出るようになりました。ドアを閉めたりエンジンを始動すると異音がして次第に音がしなくなるという現象だったので半年前の定期点検の時に見て貰ったのですが原因がわからず、特定するにはエンジンを一回外してみないとわからないので費用がかなりかかると言われて仕方なく我慢して乗っていました。自分で原因を探ろうとエンジンルームを開けて色々とやってみたのですがやはり素人には無理でしたね。(笑) 走行には影響しないのが幸いだったのですが、これまでに乗った車ではそんな異音は一度も出なかったので変だなあとは思いつつ先日また定期点検の時期が来たのでディーラーの担当者にもう一度異音が出る事を説明しました。今回は別の整備士の担当でしたがあまり期待せずに待っていると原因がわかり直したとの事、エンジンルーム内の配管同士が触れ合っており、振動を与えると僅かにぶつかって異音が出るという説明でした。整備が済んだ車に乗ってみると一切異音がせず漸く不快な現象から解放されてホッとした次第です。やはり整備士にも優秀な人とそうでない人がいるようです。タイヤに皹割れが見られこのままだと宜しくないので交換した方が良いと言われましたので近日中に素直に交換しようと思います。兎にも角にも、今乗っている車には沢山の思い出が詰め込まれていて何度も危ない状況を助けて貰ったりしたので(信じられないかもしれませんが本当にそう思える瞬間が何度かありましたし車との相性って確かにあるんですよね)、新車で購入してからかなりの年数が経過しているのでディーラーからも新車の買い換えを何時も薦められています(ガン無視です(笑))が愛車を下取りに出して新車にするなんて全く考えられず今後も大切に乗って行きたいと思います。

2024年3月16日土曜日

ヘッドフォン修理

 以前購入した英FocusriteのオーディオインターフェイスScarlett(現在は同社のClarett+を使用)に付属していたヘッドフォンHP60Mk2が中々良い音なのでリスニングに能く使っていましたがプラグに不具合が出てモノーラルに聴こえるようになってしまったので交換しました。


勿論、このヘッドフォンはFocusrite社が製造している訳ではなく台湾のSuperluxか中国のiSK、Takstar辺りのOEM製品ではないかと思われます。

元々のプラグは標準ステレオプラグアダプターを取り付けるネジが付いていて、これが便利なので同じようなプラグを探したらサウンドハウスで売っていたので購入。プラグは一体成型なので根本から切って交換しました。

線材はポリウレタンリッツ線だったのでライターの熱で被覆を取ってハンダ付けしました。緑がL、赤がR、透明がG、プラグは先端がL、中間がR、根本がGです。序にAmazonでノーブランド105mmのイヤーパッドを購入して交換、本来はインターフェイス本体と同様に赤色が基調でオリジナルのイヤーパッドのダイアフラム保護ネットも赤なのですが汎用品は黒でその点だけが残念。でも快調に鳴っています。