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2022年11月26日土曜日

DPアップグレード

 先日、Nuendoをアップグレードしたばかりですが、Digital Performerが半額セールをやっていたので、よせばいいのにこちらもアップグレードしてしまいました。DPも歴史が長く旧Macをメインで仕事に使用していた頃、愛用のシーケンサーVisionが終了してしまったので代替としてDP2.8を購入しました。USB MIDIインターフェイスがぼちぼち出てきて、シリアル接続のMIDI IFだと音数が多い部分でテンポが若干よれたり各パートのタイミングが合わなかったりするのですが、MOTUは対応ハードウェアとDPを一緒に使うことによってより正確にMIDIデータを送受信できるMTSという規格を開発したのでそれにも魅力を感じてDPを導入しました。何しろ当時はPCでオーディオデータを扱うには全く非力(ソフトウエア音源もありましたがレイテンシーが大きすぎて使い物になりませんでした)で、まだまだMIDI音源モジュールが大活躍していた時代でした。確かにMIDIデータの遅れは少なくなり、他のメーカーも同じような方式のMIDI IFを売っていましたね。

DPは長い間Mac専用でVersion8になってからやっとWindowsに対応したのでその時にデモ版を使ってみましたが日本語は使えないしトラックの縦幅が拡大できず非常に見にくく、ネットでは動作不安定という噂も見て保留にしました。なぜ他のDAWがあるのにわざわざDPまで導入したかったのかというと、旧Macのシーケンスデータの遺産が結構あって、デモ版を使ったときMacで制作したDPのデータをWinのDPで直接読めたからです。Visionもそうでしたがチャンクという機能があり、一つのファイルに複数のシーケンスを含ませる事が出来ます。Aというシーケンスを一部変えた別テイクBというヴァリアントを作って聴き比べをしてより良いテイクを選択したり楽器編成を変えた別バージョンを作ったりと、わざわざ別ファイルを読み込んだり保存することなく一つのファイル内で瞬時に別テイクに切り替えが出来るため非常に便利でした。中には10以上のヴァリアントを含んだものもありそれを他のシーケンサーにデータ移行するとなると標準MIDIファイルをチャンクの数だけ書き出さなければならず大変手間がかかり、ネイティブでファイルが読み込めれば一発でロード出来る(トラック名もそのまま継承出来る)のでいつかは購入したいと考えており、バージョンも上がって日本語にも対応しており不安定との噂も聞かなくなったので半額セールを機会にアップグレードしました。2000年に2.8を導入しているので22年ぶりのアップデートになります。Version8が2013年なのでそれでももう10年弱経っていることに驚きです。最初に2.8を導入したのがまだ30歳代、月日が経つのは本当に早いですね。

Version8の時にアップグレードしようと考えた際には、確か代理店にソフトウェアパッケージに付属しているシリアルナンバーの画像(コピー)を送って承認されてからでないと購入できなかったはずですが、今はそういう面倒なことも必要なく普通にアップグレードできました。サポートには全く期待できない日本の代理店(しかもころころ変わる)を通さず直接MOTUから買えればいいのにと本当に思います。以前、MOTUに直接問い合わせをしたことがあるのですが、返信も早く親切でした。それに比べると日本の代理店は返信が遅いばかりでなく無視されることもあって総じて駄目です。

さて、使ってみましたがやはり2.8の時とは印象が違いますね。操作の明快さが薄れて使いにくくなっているかも。ただ、他のDAWと同様にほぼMIDIだけの時代とは異なりプラグインエフェクトが増えたり波形編集の機能も細分化されているのでこれは仕方がないですね。CubaseやNuendoに慣れてしまっているのでメインの座を占める可能性は低いとは思いますが、DPにしか出来ないこともあるはずなので気長に付き合っていきたいと思います。

DP11の画面
それにしてもMOTUという会社は1980年設立なのでもう42年、歴史が長いです。かつてはComposer's Mosaicという楽譜作成ソフトもリリースしており当時購入して持っています。パッケージにはベートーヴェンがデザインされていました。ハードウェアは当時Micro Express USB(MIDI IF)を使っていてその後FastLaneやmicro lite、MIDI Express 128なども買い足しました。いずれも旧Macでも動くので重宝しています。オーディオインターフェイスではaudio express、M4を持っており曲種や気分で使い分け、特にaudio expressはわざわざ自作機に増設したPCIe IEEE1394カードに接続して未だに時々思い出したように使っていたりします。😆 audio expressは2011年発売なのでとっくに生産終了していると思いきや、今でも販売されているというのはすごいですね。当時オーディオインターフェイスを新調しようと思ってRolandにするかMOTUにするかで随分悩んだのもいい思い出です。audio expressはサンプリング周波数が最高で96kHzなので最新のオーディオインターフェイスには見劣りしますが、192kHzなんてまず使わないので十分なスペックで音も明るくて良いです。なんといっても最近の素っ気ない面構えのオーディオインターフェイスに比べるとディスプレイがカラフルでかつ情報量が多く見ていて楽しいですね。おっと、DPからaudio expressの話になってしまいました。DTMの話題は若い頃の懐かしさもあってついつい余計なことまで書いてしまうんですよね。ご容赦くださいませ。😅

2022年11月7日月曜日

Nuendo アップグレード

 steinbergのDAW NuendoがMega saleで半額になっていたので11から12にアップデートしました。


今回のアップデートでライセンス認証方法が変わりUSBドングルが不要になったのでより使いやすくなりました。とは言ってもプラグインの中にはまだUSBドングルが必要な物があるので、そちらのアップデートも早くしていただきたいです。今回のアップデートではCubase PRO12もそうでしたが動作が少し重くなった印象です。ソフトウェア音源の負荷が少し高くなって以前よりオーバーロードが多く起きるようになりました。機能が増えて便利になったのは評価できるのですがもう少し軽く動作するようにしていただけると有り難いですね。これまで低レイテンシーでは最高成績だったオーディオインターフェイス、steinbergのUR22CがZOOMのUAC-8にトップの座を明け渡しました。UAC-8は超低レイテンシーで音質も大変よろしいのですが既にディスコンというのが非常に残念です。

2021年8月29日日曜日

ライブラリー移動

 貯まった楽天ポイントで500GBのSSDを購入しました。先日換装したSSDと同じくWestern DigitalのWD BLUEです。システムをインストールする訳ではないのでちょっと安いCrucialのものにしようかと思ったのですが、ネット上ではあまり芳しくないレビューが散見されたためWDにしました。SSD増設の目的はソフトウェア音源のライブラリー格納専用にするためです。システムディスクにライブラリーがあるとシステム&ライブラリーという事でディスクアクセスの頻度が上がるのではという思い込みからですが(^^;、システムディスクの容量を少しでも多く空けておきたいという思惑もありました。

早速新しいSSDをフォーマットしてライブラリー専用として増設し移動を開始しましたが、最近のソフトウェア音源はライブラリー格納場所が容易に変更できるようになっているので特に苦も無く完了しました。しかしThe Grand (ver.1)だけは古い音源なので移動すると色々と不具合が出たため元の場所に戻し移動は諦めましたが、移動したライブラリーファイルの合計は約120GBと思いの外大きく、システムディスク(システム&ソフトウェア)の合計198GB(ライブラリー移動後)の6割程で既に増設したディスクスペースの1/4を占有してしまいました。SSDに換装する前から音源ライブラリーは専用のドライブに移動したいと考えてきましたが漸く実現できました。システムの安定化とアクセススピードが上がれば御の字なのですが体感的には殆ど変わりません。それでも移動した事で精神的にスッキリしました。(^^;

2021年5月5日水曜日

Finale26のPDFエクスポート

 なるべく更新頑張ります宣言にも拘わらず2ヶ月も更新をサボってしまいました。日々出勤だとなかなかブログ記事のネタもありませんしやっぱり仕事から帰ると疲れたり眠くなったりでなかなかブログ更新するだけの気力が残っていません(ブログも短い文章ながら推敲したり画像を準備したりしますので結構手間がかかる作業です)。後で記事を見返してみて「あれは何年何月にあったんだ」とわかるのでなるべく休まず続けたいのですがどうなりますか・・・。

さて、アップグレードして使い始めたFinale26ですが、PDFのエクスポート機能が全く使い物にならないということがわかりました。編集画面ではちゃんと表示されているのにPDFに出力すると文字化けして全然ダメです。これまでメインで使ってきたChaconneフォントは表示すらされずビームとステムだけ、タイトルや速度表示記号によく使うLible BodoniやAcademicoは何故かシャープやトリルなどの音楽記号に化けます。crescendやrit.などに使うCenturyOldStyleはイタリック体になりません。PDF書き出しは2003には搭載されていなかったので新バージョンに最も期待していた機能だったのですが心底ガッカリです。ユーザーフォーラムなどネットを検索してみてもPDFエクスポート機能は使い物にならないみたいなので結局2003で使っていたフリーのPDF reDirectという書き出しソフトを使うことになり(これだと文字化けせず正しくPDF化出来ます)、何のためにエクスポート機能を付けたのか意味不明です。この不具合は随分前から放置されたままのようでMake Musicもやる気ないみたいですね。

なので最近はDoricoを使うことが多くなりました。Finaleに比べるとまだまだ機能不足(フランス式連桁を是非とも追加して欲しい)や使いにくい部分はありますが、実際に出力する上で困るような不具合は今の所見当たりません。ピアノ譜などでも途中で楽譜の段数が変わる時は簡単に追加でき、スラーはかなり複雑な曲線が作れて、PDF化や印刷時はFinaleよりも綺麗な感じがします。Finaleは肝心な部分の詰めが甘く、直そうという意志も感じられないのでこれから徐々にDoricoにシフトしていこうかと考えています。あとはどっちのソフトにも言えることですが、サンプリング音源など不要なのでもっと軽快に動くようにして欲しいですね。極端なことを言えば楽譜の入力間違いがわかりさえすれば良いので、貧弱なビープ音が鳴ればよいとすら思っています。

2021年3月5日金曜日

Finale 26

誕生月の10%割引最終日に漸くFinaleを最新版にバージョンアップしました。これまで機能不足と多少の不具合には目を瞑りFinale2003aを使ってきたので18年ぶりのバージョンアップとなります。 (笑) 以前はバージョンが古くなる毎にバージョンアップ代が高くなったのですが今はどのバージョンからも同額で古ければ古いほどお買い得感があります。18年前のソフトが最新OSで取り敢えず動くというのがWindowsの良いところではありますが、さすがに18年も経つとデザインも少し変わっており別ソフトのような印象を受けます。アクティベーション時に2003のシリアル番号は使えなくなり新たに発行された番号を使いますが、新バージョンを買った直後はエラーでアクティベーションが出来ず焦りました。開発元の準備が整わないとアクティベーションが通らないのですね。数日したらアクティベーション出来ました。

Finaleは前世紀MacOS9で動作していたバージョンで制作したファイルをWindows10上でそのまま読み込めるので互換性に関しては実に素晴らしいですね。ただ、現在標準で付属しているKosakuフォントが好みではないのでその前のChaconneフォントを使ってきましたがそれにも段々飽きてきたので(^^;、Elbsoundというドイツのサイトから入手したBeethovenフォント(ヘンレ版のベートーヴェンピアノソナタ全集に使われているものとよく似ている)かHaydnフォント(ペータース版で使われているちょっとレトロ風味なものと似ている)を使っています.。しかし2003とは異なりフォント付加情報というのが必要で、それを格納する場所が「ユーザー」フォルダの中にあるはずなのですがそれが中々見つからず、しかも何かの拍子に変な操作をしてしまいデスクトップからショートカットアイコンは消えるしよく使うフォルダーが行方不明になってしまってほとほと困り果てましたが、何のことはない、操作ミスで隠しフォルダ、隠しファイルになっていたのが原因で全てを元に戻したら見えるようになりホッとしました。それ以外にも音楽記号のフォントがシンボルフォントとして記述(認識)されていないと警告が出るのがちょっと鬱陶しいです。2003ではこういった警告は出ませんでした。

最近購入して段々慣れてきたDoricoと比べてどうかというと、長い間使ってきたのでやはりFinaleの方がわかりやすいです。Doricoは特に多声部の扱いが理解しづらく、思うような表記に中々辿り着けないもどかしさがあります。あとはやっぱりフォントですね。記号の外観を変えると楽譜の印象ががらっと変わるのでフォントの種類は多いに越したことはありません。DoricoはSMuFLフォントという新しい規格を使うので現在は殆ど別フォントの選択肢がなくディフォルトのフォントデザインで我慢するしかありませんがFinale用には数多くのフォントがあるのでヘンレ風、ペータース風などと容易にデザインが変えられるのが便利ですし、フランス式連桁が使えるのでフォントを選べばデュランなどに似せることも出来ます。Doricoにも将来性を感じるのでまあTPOに応じて両方を使い分けていければと思います。

2020年12月25日金曜日

Dorico Pro 3.5導入

 これもかなり時間が経ってしまったエントリーですが、ノーテーションソフトウェアDorico Pro 3.5が約15000円でFinaleやSibelius等からクロスグレード出来るキャンペーンをやっていたので導入してみることにしました。随分昔にDoricoのファーストバージョン体験版を使ってみた時は残念ながら極基本的な事以外は殆ど何も出来なかったという記憶があってずっと選択肢から外れていましたが最新版は中々良さそうな感じでした。まあ、昔からずっと使っているFinaleがあれば特に不自由はしないのですが、もしFinaleでは不可能なことが出来ればという淡い期待がありました。(笑)

早速インストールして楽譜を作り始めましたが、Finaleに慣れているとDorico独特の操作手順に困惑します。先ず、記譜モードと浄書モードの二段構えになっているのが理解不能でした。スラーや記号の位置は浄書モードでないと微調整できません。記譜モードでも単音と和音入力が別項目なっていていちいち切り替える必要があります。Finaleも多層構造で必要な機能に到達するまでに項目を掘り下げていかなければなりませんが、Doricoは余計な操作が常につきまとうという感じです。一番やりにくさを感じたのはタイトルなどの文字入力でした。自分の好きな場所に文字入力できずフローという概念も難解で、かなり迂回しないとやりたい操作に辿り着けない感じです。Sibeliusも自分にとって使いやすいソフトではありませんでしたがDoricoはそれ以上です。Finaleが五線に直接手で触ってかなり好き勝手なことが出来るとすれば、Doricoは常にリモートで操作していてピンポイントに決めるのに手間が掛かり更に時々遅延が発生するというイメージでしょうか。慣れれば色々出来るのでしょうが慣れるまで苦労しそうです。

Doricoのメリットはプリント出力が綺麗で記号の収録数が多いことでしょうか。Finaleだとフェルマータなどの記号を移動すると何処かにすっ飛んで行方不明になることが多々ありましたが、Doricoではそういう理不尽なことは起こりません。(笑) フォントに関してはFinaleとは規格が異なるので共用できません。つまりフォントを変えてそれぞれに偽装?した楽譜は作れないということです。しかし、かなり音楽記号用に拡張された規格なのでFinaleではやむなく図形モードで作成していたような記号まで収録されているのは良い点です。現代音楽のような複雑な記譜が出来るのかは未だ試していませんが折角導入したので色々やってみようとは思います。下は導入直後にああでもないこうでもないと独り言を呟きながら作成した楽譜です(パート譜を作るのが精一杯でした。本当は大きな文字でSONATEと書いて改行してから小さな文字でフォントスタイルを変えpour Arpeggione et Pianoと続けたかったのですが、どうやってもそれが出来なかったので已む無く1行にしています)。


2020年7月22日水曜日

NUENDO 10 アップグレード

先月から仕事の掛け持ちをやっておりまして漸く納品が終わりました。短期間にCD12枚のマスタリングの仕事でしたので休日返上で毎日約15時間労働で何とかこなしたのですがさすがに疲れました。某T社は人使いが荒い・・・?(^^; 

仕事中にsteinbergからNuendoアップグレード40%引きの案内が来たので忙しい中何と18年ぶりにアップグレードしました。2000年代初頭に確か10万円くらい出してクロスグレードしたものの当時はバージョンアップ料が高くて(確か7万円位した記憶があります)、Ver.3でバージョンアップをやめざるを得ませんでした。使い始めたのはまだMacOS9の頃で非力なCPUではソフトウェア音源は遅延が酷くてリアルタイムではとても演奏できず専らMIDIデータを音源の書き出し機能だけで音声ファイル化していました。Nuendoを久し振りに使ってみましたが、当時はCubaseとは多少雰囲気が違っていた印象があったのですが、最新版は画面を見た限りでは最早Cubeseとの区別が付きません。(笑)
Cubaseには無い映像関連の機能があるようですが他は殆ど同じです。保存ファイル形式は互換性があるのでCubaseで制作したプロジェクトはNuendoでも問題無く開けます。ソフトウェア音源の動作が僅かに軽いかなという印象です。e-LicenserというUSBドングルにVer.3のライセンスが残っていましたが無事Ver.10にアップデートされました。18年という長い時間のうちには幾多の音楽ソフトウェア会社は倒産消滅したり他の会社に吸収されて無くなってしまったり、折角気に入っていたソフトウェアが開発中止になったりと色々ありました。楽譜作成ソフトのナイチンゲール(追記)、MOTUのコンポーザーズモザイクも全てフルライセンスで購入したものの結局開発終了で無くなったし、8万も出して購入したGigasamplerが未だ充分使いこなせないうちに開発中止になった時はショックでした。これまで一体幾ら散財したのか怖くて計算も出来ません。(笑) それに比べればCubaseやNuendoのように寿命が長い(開発元のsteinberg社がヤマハの傘下になりずっと存続している)ソフトウェアは色々助かりますね。昔使い易くて愛用していた同社のGet it on CDという簡易波形編集&CDライティングソフトウェアもWaveLabというソフトウェアに引き継がれて、今回の仕事でも最新版を使用しました。steinberg、MOTU、PreSonusはこれからも長く存続して欲しいと思います。未だ旧Macの中に残っている若い頃作ったデジパフォデータをWindowsに移すために最新版のデジパフォにアップデートしようか検討中です(デモ版ではWindowsで動作するデジパフォで旧Macのデーターを生で読み込みました)。また散在になるかもですが、まあ人生長く生きてきて段々先も見えてきたから今自分が楽しんだり満足したりするための散財はいいのかなと。(笑)

【追記】 一時期全く見かけなくなりましたがナイチンゲール(Nightingale)はまだ購入できるようです。失礼しました。