2006年1月19日木曜日

愚痴(^^;

ニコンに続いてコニカミノルタもカメラ(デジカメ含む)事業から撤退するそうですね。ミノルタはその昔、ライツと提携してミノルタCLEなどの名機を世に送り出たりオートフォーカス一眼レフをいち早く発売(ハネウェルとの特許係争もありました)、コニカは名玉ヘキサノンレンズで有名でした。ニコンに加えてこの二社(実際は合併していますが)もやめるということは、銀塩写真が思った以上のスピードで衰退しているという証左でしょうね。既に京セラもコンタックスの生産をやめている(中判ではブロニカも生産終了している)ので、残るはキヤノンとペンタックスだけ(35mm一眼レフ)ということになりました。フォクトレンダーやツァイスを作っているコシナ、細々と一眼レフを続けるシグマ、中判で頑張るマミヤなどのメーカーには是非とも生産を続けて欲しいですね。大変でしょうが・・・。昨今の相次ぐ撤退は、日本がカメラ王国として隆盛した頃の(西)ドイツのような状況で淋しい限りです。

コニカミノルタはフィルムも生産していますがそちらも撤退するそうで(実はこの方が重要だったりします)、日本では結局フジ一社だけということになるようです。コニカのフィルムはフジに比べると粒子は多少粗い感じがするものの発色は自然でなかなか良く、CENTURIA PORTRAIT400はバランスが取れていてよく使いました。コダック以外で唯一赤外フィルムなんていうマニアックなものも作っていたんですがねぇ。ただ、改良したフィルムの新製品を次々に市場に投入していたフジに比べて、コニカにはあまり顧客に強くアピールする製品がなかったのも事実です。しかし、世界中を見渡してもカラーフィルムを生産している国は日本、アメリカ、ドイツくらいしかなく(白黒はイギリス、チェコなどにもありますが)、技術にしろ生産設備にしろ安定した製品を作るには相当のノウハウが必要なことがわかります。コニカはその数少ないフィルムメーカーとして日本では最も古い老舗なだけに残念至極です。老舗といえばドイツでもライカがかなりヤバイ状況で、これも時代の流れとはいえまた一つ文化が消えていきます。

コニカミノルタ、カメラ事業から撤退・3700人削減へ【日経】
カメラ事業、フォト事業の終了と今後の計画について【コニカミノルタ】

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