2018年11月24日土曜日

THE GRAND 3

Steinbergからブラックフライデーセールのメールが来て、ソフトウェアピアノ音源、THE GRAND 3が60%オフの6480円で買えるというのでダウンロード購入してみました。
初代のTHE GRANDを未だに愛用していますのでVer.3になってどれだけ良くなったのかとかなり期待して音を出してみましたが、ハッキリ言って初代には遠く及びません。つまり全然駄目だということです。ピアノ音源で一番最初に試してみることはある和音、私の場合はEメジャーの和音をペダルを踏んで弾きそのまま音が消えるまで延ばして音の減衰が自然か、減衰しながらも音の膨らみが再現されているかという部分を聴くのですが、ピアノ音源でこれを満足している製品は滅多にありません。
殆どは大体リニアに無表情に音が減衰していき、ある程度時間が経つと音が消えるのを待ちきれないのかフェードアウト処理が施されています。初代THE GRANDは自然に音が消える瞬間まで丁寧にサンプリングされている唯一無二と言ってもよい優れた音源でしたが、 3になってその辺の凡庸なピアノ音源と変わらなくなってしまいました。しかも低音が軽いというかアンプのバスのトーンコントロールを絞ったようなキンキンする音で深みが全くありません。スタインウェイ、ベーゼンドルファー、ヤマハのグランドピアノ、アップライトピアノとヤマハのエレピの5種類が収録されていますがどれもキンキンする音で全く使い物にならず、これでソロの曲を演奏しようなどとは思いませんね。アップライトとかエレピは全く要らないので、ちゃんと調律整音されたスタインウェイのフルコン1音色を丁寧に音が消えるまでキッチリとサンプリングしている音源は無いのでしょうか。やっぱりまだまだ初代は棄てられません。Steinbergさんには初代のThe Grandを全く手を加えずにそのまま64bit化していただけないでしょうか、もしくは初代のサンプリングデータを最新版でも読み込めるようにしていただけないでしょうか、切にお願いします。結局自分にとって使えるピアノ音源は初代The GrandとAddictive KeysThe GiantHammersmithくらいしかありませんが、どれも一長一短があってこれだという決定版がないので期待を込めてThe Grand 3を買ってみましたが残念ながらお蔵入りですね。兎に角ガッカリしました。

2018年10月20日土曜日

タイヤ交換

4月頃に皹が入っているのを見つけて欺し欺し乗っていた車のタイヤを漸く交換しました。安くタイヤ交換できる近所の店をネットで見つけて電話して訊いてみたら4本全交換で2万円程度のタイヤを紹介されたのですが、安全を考えると車を買ってから今まで約6年間ノートラブルで活躍してくれたタイヤのグレードは下げたくなかったので同じメーカーの同等品を依頼したところ、値段は廃タイヤ処理費等全て込みで43,873円でした。30分くらいで交換が終わって走ってみると明らかに滑らかで、以前のタイヤがかなり硬く劣化していたことがよくわかりました。
経年劣化で皹が入った交換前のタイヤ
以前停車中に自転車で追突された事故の際のディーラー(というか店長)の態度が良くなかったので、次回の車検はディーラーをやめて今回タイヤ交換した店で安くやって貰おうか検討中です(今回のタイヤ交換の費用はディーラーが見積もりで出した金額とあまり変わらなかったのですがディーラーに金を払うのが嫌だったのでこちらの店でやって貰った次第です)。(^^;

2018年10月8日月曜日

ミニギター

Sepia Crueのミニギター”W-50-TS”を購入しました。このギターはスチール弦を張って販売されていますがそのままだとオクターブチューニングが合わないのでフレット音痴になります。6弦12フレットでほぼ半音シャープしてしまいポジションが高くなるほど音程が合わず変な和音になるのでネット上でも散々な評価をされています。実際にスチール弦を張ったオリジナルの状態では私も使えないなぁと感じます。フォークギターのブリッジのサドルは各弦のオクターブチューニングを補正するために一般的に弦に対して傾斜がついているのですがこのギターはクラシックギターのように真っ直ぐ水平(弦に対して直角)です。然もナットの溝はスチール弦を張るには随分太くてネックにはトラスロッドも無いので、このギターは本来はガット弦用なのではないかと勝手に思い込み、試しに300円くらいで売っているMATSUOKAというブランドの激安ナイロン弦を張ってみました。ちなみにこのブランドは松岡良治(1924~2012)というギター製作家の名前を、Sepia Crueの発売元でもある楽器販売会社キョーリツコーポレーションがクラシックギターのブランドとして引き継いで使用しているもののようです。


ヤマハのギターとの大きさ比較
ナイロン弦は極一部を除いてスチール弦のようなボールエンドにはなっていないので弦の端を2回固結びして(1回だけだと特に細い弦はすっぽ抜けます)こぶしを作って張ってみました。するとオクターブピッチがよく合いフレット音痴も殆ど解消され、高いポジションの和音も綺麗に響くようになりました。ナイロン弦なのでチューニングが安定するまでには少々時間がかかりますが、一度安定してしまえばそれ程大きく狂うということもなくなります。弦長が短いのでテンションが緩めで、更に共鳴胴の容積が小さい為に低音はやはりフルサイズのギターのような幅の広さや奥行き、深みはなく箱鳴りのような感じで全体的にチープな響きですが、一応の低音感はあるのでガットギターらしい音が出ます。サドルは厚みが少し薄く(2.5mm)頼りなかったのでブリッジの溝にぴったり合うものを新たに作りました。ネックの幅が狭いため多少押弦しにくいですがそれを除けば小さくて軽く楽しい楽器です。ちょっとギターを触りたい時に傍にあると重宝します。このミニギターはスチール弦を張るにはどうしても無理があるので、ガットギターとして使えば大方の不満はほぼ解消できると思います。

2018年9月13日木曜日

BEHRINGER GUITAR LINK UCG102

近所の楽器屋の中古品コーナーを漁っていたら、ベリンガーのUSBインターフェイス、ギターリンクUCG102が通電チェック済みジャンク品として格安で売っていたのでよせばいいのにレジに持って行ってしまいました。どうもこういうものを見つけると持って帰る習性が・・・(^^;

今使っているPCには以前インストールしたPloytecのUSB Audio Driverが残っていたので、そちらのドライバーで先ず認識しました。以前にベリンガーがUCG102専用ASIOドライバーとして配布していたものと同じもののバージョン違いです。これは昔、別のオーディオインターフェイスをASIO化するためにPloytec社から直接購入したものでした。余談ですが、Ploytec社は幾つかのハードウェアメーカーからドライバーの開発を請け負っていて、例えばTASCAMのオーディオインターフェイスのドライバーはPloytec社のものです。UCG102は現在はフリーウェアのASIO4ALLでASIO化するようになっています。

このUSB Audio Driverはあるソフトウェアと一緒に使うと、バッファーの値を調整するコントロールパネルを呼び出した際にクラッシュしてしまうので一旦USB Audio Driverをアンインストールして所謂OS標準ドライバーで使おうと再接続したのですが本体の青色LEDが点かず全く認識してくれません。デバイスマネージャーには不明のデバイスとして!マークが付いています。プロパティを見るとドライバー名の所に「Burr-Brown USB Audio Codec 2902 (commercial 2.8.45)」と表示され開発元がPloytecと出るのでどうやらUSB Audio Driverの残骸のようです。何度USBケーブルを別のポートに差し込み直しても認識せず、標準ドライバーを自動でインストールしようという動作も見られません。さて困ったぞと思いつつBurr-Brown USB Audio Codec をネットで探してみたらあるにはあったのですが、どれも専用のドライバー探索ソフトウェアをインストールしてから入手しなければならず、余計な費用も発生しそうなので取り敢えずやめました。USBケーブルを抜いたり挿したり、PCを再起動したり色々やっていたら、「設定」→「Bluetoothとその他のデバイス」に「USB Audio CODEC(標準ドライバー)」が表示されたので、もう一度USBを抜き差ししたらドライバーのインストールが始まり、やっとLEDが点灯し認識してくれてホッとしました。

UCG102はUSB1.1規格でサンプリング周波数は上限が48kHz、16bit迄なので本格的な録音再生には少し力不足です。ASIO4ALLもレイテンシーに限界があってそれ程詰められる訳でも無く、実用範囲ギリギリでちょっとストレスが溜まります。特にStudio Oneで使うとバッファーの値をいくら調整してもレイテンシーに伴うバリバリとしたノイズが必ず出てしまいます。Cubaseの場合は安定して使えるのでホストにするソフトウェアによって差が出るようです。勿論、これはASIO4ALLの方にも問題があると思います。ただ、音質に関しては全く問題なくヘッドフォン端子は若干非力ではありますがベリンガーらしいニュートラルでクリーンな音質で解像力もあります。録音の音質に至ってはエレキギターのハムノイズが殆ど皆無と言っていいくらい聞こえず非常に優秀です。

余談ですが、エレキギターを自分で弄ってみて先ず感じたのが非常にノイジーということでした。弦や金属部分に手を触れてアースしないとブーンというハムノイズが常に出て驚きました。最初は安物ギターだからかなとも思ったのですが、ネットで調べてみると「こういうもの」なんですね。ギターアンプに繋いでも、オーディオインターフェイスのHi-Zに繋いでも弦に触れない限りはハムノイズが聞こえてくるので、今はもう慣れましたが最初の頃は違和感ありまくりでした。

という訳で、UCG102にエレキギターを繋いだ時には本当にノイズが少ないのでエレキを綺麗に録音するにはこれだ!と思った次第。ドライバーの問題も無事解決したし格安で購入できて良かったです。某密林や某楽器通販ショップのレビューではあまり評価がよろしくない(最近は値上がりしてしまってコストパフォーマンスが下がった)のですが、私はなかなかの良品だと思いますよ。また、UCG102には中国製ノーブランドのパチ物があり、ベリンガー自体ちょっとパチ物っぽいところがあるのですが、更にそのパチ物が存在するというのでこちらにもビックリです。(^^;

鍵盤修理

壁に立てかけていたキーボードのキーに短パンの裾が引っかかったと同時に根元から折れて外れてしまいました。取り敢えず瞬間接着剤で付けてみましたが力が掛かる部分なので直ぐに外れてしまいます。瞬間接着剤というのは自分の経験では殆ど役に立ったことが無いですね。カシオのMA-150というミニキーボードなのですが、電池駆動できたりMIDI出力端子が付いているのでDTMの入力デバイスとしても使えてなかなか重宝します。
赤丸印が折れて外れたキー(修理後)
こういう力が掛かる部分の接着はやはりプラリペアでの補修が一番です。以前のエントリーでご紹介したことがありますが樹脂がガッチリと固まって強力に接着できます。
わかりづらいですが赤い矢印の奥まった部分に固まったプラリペアの樹脂が見えます
修理した鍵盤を元通りに納めて裏蓋の捻子を締めたら何故かこのキ-だけが押し下げられたような状態になっているのでよく見たら本体の内側の出っ張りに補修して盛った樹脂が当たっていたことが判明し、ヤスリで削りましたが硬化した樹脂は造形に使われることでもわかるとおり非常に硬いので所定の高さにまで削るのが大変でした。またキーが外れた時に無理な力が掛かってキーの高さを保持する腕のような部分が曲がってしまいこのキーだけ高くなってしまうので保持する部分の先端をプラリペアで盛って高さ調整をしました。

修理後のキーは手触り(タッチ)も他のキーと変わらず無事修理が成功しました。鍵盤のキーの支点などの継続的に力が掛かる場所の修理はプラリペア一択ですね。

2018年9月10日月曜日

ワイドハイター EXパワー

リサイクルショップを覗いてみたら4000円くらいするソフトギターケースが980円で売っていたので埃除けの保管用に買ってみました。こういう中古楽器用品やヤフオクなどで落札した音楽機材にはよくある事なのですが、ちょっとヤニ臭いのです(プラスして置いてあった部屋の臭いも若干)。まあ、私も10年くらい前まではタバコをガンガン吸っていたので今でもヤニ臭さが取れないもの(書籍など)も少し残っています。よく云われることですが、喫煙経験がある方がタバコをやめた時に臭いには非喫煙者より敏感になりますね。この蓄積されたタバコの臭いは兎に角頑固で洗濯したくらいでは取れませんし、消臭剤や活性炭など全く効きません。一応ソフトケースごと普通に丸洗いしたのですがやはりヤニ臭さは殆ど取れておらず、スプレー式の消臭剤も案の定全く効果無し。ネットで調べると消臭用の洗濯洗剤があったのですが近所のドラッグストアでは全く扱っておらず、花王のワイドハイター EXパワーという製品が簡単に入手でき、効きそうな感じだったのでダメ元で試してみました。

これは洗濯洗剤と一緒に使うのですが、念のため能書きよりも多めに入れて洗濯機を廻しました。脱水が終わって洗濯機の蓋を開けてみると殆ど臭いません(洗濯洗剤だけの時は蓋を開けた途端に臭ってきましたが)。若干洗剤の臭いは残っていますが不快なヤニ臭は殆ど消えています。スプレー式の消臭剤は1本400円くらいしますがこれは1本250円くらいで安く回数も多く使えて効果があり実に素晴らしいです。クッションが入っている楽器用ソフトケースの丸洗いは如何なものかと思われる向きもあると思いますが、私は楽器用ソフトケースに限らずトートバッグやショルダーバッグなど汚れていたり臭いのするものは嫌なので問答無用で洗濯しています(一部に皮革を使っているものは洗いませんが)。勿論、中の緩衝部材が水分や洗剤分で劣化する可能性は充分ありますし、表の布に皺が入ったりするので決してお勧めはしませんが非常に効果があったので、布などに染みこんだヤニ臭にどうしても堪えられない人は自己責任でお試し下さい。

2018年8月13日月曜日

ギター弦高調整

ブログの方は長らくサボっておりました。(^^; ギターの方は一応毎日触っていますがダラダラとやっているのでなかなか上達しません。(笑) エレキやアコギの方はひとまず一段落して、随分昔に中古で買ったヤマハのクラシックギターC-200(製造期間1976~1983年、定価2万円)で練習しています。
このギター、入手した時から多少草臥れていて美品ではありませんでしたが、2011年の東日本大震災の時には棚から落ちて大きな打痕が残ったり、それ以前から扱いが悪くて無用な傷を付けてしまったり、特にこの夏は酷暑で汗をかきながら弾いていたらラッカー塗装が汗でくすんでしまったので慌ててギターポリッシュを買って拭いたりと、もう満身創痍です。また古い楽器なのでネックの反りや表板の若干の膨れもあって弦高(6弦)が4.5mmと高くて弾きにくく、実験も兼ねてサドルを削って弦高を調整してみました。元々付いていたサドルは加工せず保存する事にして、近所の楽器屋でクラシックギター用の未加工のサドルを買ってきました。初めてのサドル加工なので失敗しても直ぐに諦めがつくように(笑)、162円で売っていた一番安いプラスチック製のPICKBOY NS-NO.7Sにしました。

このサドルは横の長さが82.1mmで、C-200が79.55mmなので2.55mm程削らなければなりません。弦高は1mm程度下げたいのでサドルの高さを測って2.5mm程削ることにしてマジックで目印の線を引いてみました。上にあるのは元々楽器に付いていたサドルです。
この線が消えるまで底面が平らになるように気を付けながらヤスリで削ります。少し削ってはまっすぐに削れてちゃんと平面が出ているかいろんな方向から光に当てて確認しながらの作業なので時間はかかるしかなりしんどいです。サドルの底面が平らになっていないとブリッジの溝の底面と面接触しない(振動がロス無く本体に伝わらない)ので気を遣います。
最後に1500番の耐水ペーパーで仕上げて加工終了です。手はプラスチックの削りカスまみれになるしサドルを削って小さくなると持ちにくいしで疲れました。元々楽器に付いていたサドルをよく見ると加工した跡があり、底面が斜めだったり横も一直線では無く所々波を打ったようにムラになっていて如何にも見よう見まねの素人の工作といった感じです(勿論、私も素人ですがネ・・・(^^;)。

早速ギターのブリッジの溝に挿れてみましたが結構ピッタリと嵌まりなかなか上手く行ったと思います。(笑)
早速緩めた弦を張ってチューニングすると弦高(6弦)は丁度4mmになりました(6弦だけを張ってチューニングしその他は緩めたままだと3.5mmなのですが、全ての弦を張るとネックが持ち上がって4mmになります)。新しいサドルには3弦の当たる部分に切り込み(オフセット)がなく平らですがオクターブチューニングもほぼ問題ありません。あと0.5mm下げられたら最高でしたがやはり経年のネックの反りなどが関係しているのか、画像でわかると思いますが第1弦のサドルの高さに調整できる余裕が殆ど残っていないのでこれでもう精一杯ですね。これ以上削るとブリッジに弦が接触するでしょう。しかしたった0.5mmの違いですが随分と押弦がし易くなりました。セーハも前に比べるとやりやすくなったような気がします(未だにうまく弾けませんが(^^;)。まあ、古いギターにはどうしてもネックに反りが出てくるものがあるので、フォークギターのようにトラスロッドでネック調整ができないクラシックギターに関しては余程の銘器でもない限りは古い物に拘るよりも新品を買った方が良さそうですね。最近は安物でも随分良くなっているようですし。まあ、折角調整したので暫くこれで練習してみますが。
さて、サドルを削っていて思ったのですが、ホームセンターで購入した平ヤスリ(上)で削っていると何故か底面が斜めになってしまうんですよね。それで100円ショップで買ったヤスリ(下)を使ってみたらちゃんと平らに削れるしなかなか調子が良いです。100円ショップの工具類は経験上殆ど使い物にならないのですが、このヤスリは使えます。(笑)