2006年2月28日火曜日

禁煙半月目

今日で2月も終わり。そしてタバコをやめてから約半月が経過しました。禁煙3日目くらいまでは吸いたくて挫折しそうになりましたが、今はもう全然吸いたくなくなりました。実は先日の日曜日のピアノサークルの演奏会では休憩時間に知人がタバコを吸うので危ないかな?と思ったのですが、「すみません、一本もらえます?」なんてことにはならずにすみました。(笑) それよりも知人に染みついた?タバコのにおいが結構気になりましたね。タバコをやってた時には全然気にもとめませんでしたが、今ではすごく気になります。というか自分も半月前まではヤニ臭かったんですよね。周りにいた人、ごめんなさい。(笑) 今までにも何回か禁煙に挑戦したことがあるんですが、ただ本数減らしただけとか、2日やめた後に1日だけ吸ってまた2日やめるとか、何だか訳のわからないことをやって失敗してきました。多分本気で禁煙しようという気持ちがなかったのでしょう。(笑) 今回の禁煙はかなり重い心づもりで始めたことなのであまり苦労せずに続いているのだと思いますが、この緊張が解けた時がヤバイのかも知れませんね。(^^; 

2006年2月27日月曜日

ピアノの上の楽譜

昨日の演奏会に刺激されて夕方からピアノの練習をしていました。指の独立のためブラームスの51の練習曲から幾つか弾きましたが頭と指がこんがらがってフリーズしそうになりました。(笑) この練習曲は一日に長時間やると肉体的にも精神的にも危険を伴うので(楽譜の解説にそう書いてあります(^^;)少しずつやっていこうかと考えています。さて、次は何をやろうかと探していたらピアノの上に乱雑に置かれていた楽譜の中から懐かしい楽譜が出てきました。自作のオンド・マルトノとピアノのためのJeu(戯れ)。この曲はフルート教室でご一緒しているちょうど古稀を迎えた生徒さん(笑)のためにお祝いとして書いて献呈した作品で、オリジナルはフルート用ですが、一昨年の12月、コミカレのクリスマスコンサートで演奏するため急遽オンド用に改訂したものです。指番号とかタンブルやディフューザーの指示(実演では殆どできませんでしたが(^^;)が書き込まれていたり、メシアンのヴォカリーズ・エチュードの楽譜が一緒に綴じられていて当時を思い出しました。ハラダ先生には跳躍が多くて弾きにくいピアノパートを演奏して頂いたことを今でも大変申し訳なく思っています。私は作品を仕上げてしまうともうその作品のことは殆ど頭の中から消えて(忘れて)しまうので、今日約1年ぶりに思い出したわけですが、楽譜には「作曲者の能書き或いは戯れ言」という解説ページがあって、こういう余計なことは書かない方がよかったとちょっと反省しました。(笑)

2006年2月26日日曜日

演奏会

午前11時丁度に代々木上原駅に到着。小田急線は何だか列車種別が多くてどれに乗ればよいのかイマイチわかりませんでした(笑)が、代々木上原は全ての電車が停車するので発車が一番早い区間準急?というのに乗りました。駅を降りてかなり急な坂を上って会場のMusicasaへ到着。自由席なので適当な場所に座っていたら今回誘ってくれたTeppelinさんがいらしてご挨拶。正式なプログラムをもらってざっと見たら2台ピアノあり、連弾あり、室内楽あり、しかもクラシックだけに留まらずジャズやポピュラーもあって本当に盛りだくさん。Teppelinさんは一番最初の部でベートーヴェンの田園ソナタを弾くので先ずはそれを拝聴。いい仕上がりですね。以前のオフで聴いた時よりも細部を詰めていて感心しました。ミヨーのスカラムーシュ(2台ピアノ)は実演で初めて聴きましたがこれもなかなかよい演奏でした。
一時間ほどで第1部が終了、丁度お昼になったのでちょっと抜けて、Teppelinさん、ご友人夫妻と近所のレストランで食事。そのご友人はクラリネットを演奏されるそうで、移調楽器の苦労話で盛り上がりました。私もかつてクラリネットをやろうと思って教則本を買ってきたらいきなり移調楽譜だったのですぐさま挫折したクチです。(^^; フルートと同じでサイレントにできない(ミュートできない)ので夜中に練習ができないというのは大いに共感。正しい音程がなかなか取れないというのもフルートと共通。まあ、(テオバルト・べームが)フルートを改良したやりかたでクラリネットも改良されたのでそういう点は似ているのかも知れませんね。しばらく雑談をした後会場に戻ると丁度第3部(プログラムでは2.5部となっています)が始まるところでした。
この部ではジャズ風な弦楽四重奏曲、ブラームスのピアノ四重奏曲、フルート+弦楽四重奏+ピアノでバッハのブランデンブルク協奏曲第5番が演奏されてとてもよかった。やっぱりこういうアンサンブルを至近距離で聴くっていうのは感激します。その後は演奏会終了の午後6時までずっと聴いていました。この演奏会で一番感動したのがシューベルトのアルペジオーネソナタです。この曲はアルペジオーネというフレットが付いたチェロ(ガンバ)に似た弦楽器のために書かれた作品ですが既に楽器が絶滅しているので、代わりにチェロやフルートなどで演奏されます。サキソフォンでというのは初めて聴きました。翳りのある曲調とサックスの柔らかい音がマッチして本当に素晴らしい。フルートでやるよりよっぽどいいです。体が震えるくらい感動しました。これが聴けただけでも来た甲斐があったというものです。ご出演の皆さんはアマチュアとはいえ、かなりのレベルに達しているので安心して聴けました。かなりの長時間でしたがそれもあまり気にならず、6時過ぎに全演奏終了。その後新宿でちょっと寄り道して帰宅しました。帰りの道すがら、多分今年の年末くらいの演奏会でTeppelinさんと一緒にやる予定のブラームスの変奏曲(2台ピアノ用)の事を考えていました。

塩コショー

今夜も(もう昨夜ですが)お笑い番組に出雲阿国さんが出ないかなと思って見ていましたが、残念ながら出演されませんでした。そのかわり、久しぶりにこれまたファンである塩コショーが出ていて大いに笑わせていただきました。最後に出演したのが随分前だったのでどうしたのかなと思っていましたが相変わらずのスタイルでよかったですね。(^^)
塩コショーは外人お笑いコンビでしかも黒人と白人です。この二人、特に黒人のベルナールさんの日本語がホントに達者で、レゲエミュージシャンのような容姿と言葉のギャップでまず笑えます。そして日本人の外人コンプレックスを突いたネタ、特に外人であることを利用して女の子をモノにするというような下ネタのあと、白人のレックスさんが「この?、エロ外人!」と突っ込み、すかさずベルナールさんが「恐縮です?」と返すところがホントに可笑しい(立場が逆の場合もあります)。変な外人さんという点では先日仕事で関わったバートン・クレーンと似ていなくもないです。全体的にゆる?い感じでありながら起承転結がしっかりとしていて話をちゃんと作り込んであるところが私の好きな理由です。塩コショーも阿国さん同様出演回数が増えることを願っています。(^^)

2006年2月25日土曜日

作品111

私はベートーヴェンの後期ソナタ、特に最後の3曲が好きでよく聴いてきました。若い頃は一番センチメンタルな感じのする作品110が好みでしたが、最近は深い瞑想と諦観に満ちた一番最後の作品111が最も好きです。久しぶりに学生時代に買ったクラウディオ・アラウのLPを引っ張り出して聴いたらこれがすごくいい。買った当時はあまりいい演奏だとは思わなかったのですが歳を重ねた所為でしょうか、訥々と語るようなアラウの演奏に我を忘れて聴き入りました。特に第2楽章が素晴らしく変奏を重ねるたびにテーマが純化されていき、二重変奏に入ったところでグンとテンポを落とし細かい一音一音を丁寧に弾いています。普段愛聴しているバックハウスの演奏はさらっと行ってしまうんですがアラウはここでゆっくりと語り出すのです。二重変奏の後半イ短調に移るところで思わず目頭が熱くなりました。
ベートーヴェンのソナタは後期に限らず全て素晴らしいのですが、特に1813年頃に起きた人生最大の危機を乗り越えてからの作品群には翳りや諦観が色濃く現れ深みが一層増します。誰にも迷惑がかからないように決して明かさなかった心情を託した後期の3つのソナタには彼の優しさが滲んでいるのです。作品109は不滅の恋人への愛の歌、作品110は追憶と苦しみ、そして生への希望、最後の作品111はそれら全てが昇華されて虚空に消えていくのです。ベートーヴェンに限らず大作曲家の晩年の作品というのは穏やかなものが多いですね。あの激越な作風のバルトークでさえ、自分の死後妻が演奏して少しでも生活の助けなるようにと感謝と別れの思いを込めて、穏やかなピアノ協奏曲第3番を作曲しています。私にはまだ諦観という感情はありませんが、久しぶりにアラウのベートーヴェンを聴いて今までとは少し違う感興を懐いたのでした。

2006年2月24日金曜日

薬で音感が狂う

という記事が某所にありましたので私が経験したことを少し書いてみます。
丁度大学を卒業した直後だったと思いますが、風邪が治った後も咳が止まらないので病院へ行って咳止めの薬をもらってきて早速飲んでみたのですが、30分くらい経過した時点で乗り物酔いのような状態になって滅茶苦茶気持ちが悪くなってしまいました。しかも、部屋にある時打式の掛け時計の時報音がいつもより半音近く下がって聞こえるのです。テレビを見ていてもアナウンサーの声は低いし、コマーシャルの音楽や時報も約半音下がっているのでもうパニックです。丁度レコード会社でピッチ調整の仕事を始めた頃だったので、ああ、これで俺の人生も終わった?、と本気で考えました。(←大袈裟?) その日は不安な気持ちのまま寝ましたが、朝起きたら治っていたので物凄くホッとしたのを今でも鮮明に覚えています。その後も咳はなかなか止まりませんでしたがその薬だけは恐ろしいので飲むのをやめました。

さて、薬を飲んで乗り物酔いのような感じになるということは、それは三半規管に悪さをするんでしょうか。音感が狂うということは耳から来た信号を処理する脳の部位を不調にするんでしょうか。真相はわかりませんが、素人考えでは多分、耳から入ってくる音を処理する部位のクロックをおかしくしてしまうからではないかと思います。丁度デジタル音声信号のサンプリング周波数が送り出し側と受け側とで合致していないとピッチが狂うのと似たようなことです。脳を含めて身体の器官は一定の周波数で動いていると思われる(ある本で、脳はセシウム原子時計並の正確さでクロックを刻んでいるという記述を読んだことがあります。因みにこの本はオカルトトンデモ本ではありません)ので薬物投与などで信号処理を司っている各部位に僅かでも不具合が起こって調和が乱れると音感がおかしくなったり感覚が変になったりするんだろうと推測しています。これはあくまでも私の貧しい知識から導き出した考えです。

これと関連して、以前父親が手術をした後で突然意識を失った時に担当の先生に呼ばれて脳波のグラフをプリントアウトしたものを見せて頂いたことがあります。通常意識がはっきりしている状態では6?8Hz位のきれいな波形を描いているのですが、意識が遠のくといきなり波形が乱れはじめ、まるで大地震が起きた時の地震計のような激しい波形になります。意識がある状態となくなる状態が一日に何度も繰り返されて一向に回復する様子がなく、手術した場所も脳や神経系統とは全く関係がなかったので何故意識が遠のくのか原因もわからなかったのですが、担当の先生を含む医療チームが様々な検討を行ったところ、ごく稀に起きる症例に合致するケースだということが判明、適切な対処をして下さったおかげて危機を脱することができたのは大変有り難いことでした。何だか音感の話から随分横道に逸れてしまいましたね。(^^;

2006年2月23日木曜日

タバコをやめて

一週間ほど経過しましたが、嗅覚と味覚が鋭くなったような感じがします。鋭くなったというよりはタバコを吸って鈍っていたのが元に戻っただけなんですが。自分の部屋が結構タバコ臭いことに気がつきました。今まで感じてなかったんですけれどね。においを感じる嗅細胞がある嗅粘膜は粘液で覆われているそうなので、この粘液がかなりヤニで汚染されていたんでしょう。(笑)
私がタバコをはじめたのは30歳位からです。大学時代はカッコつけるためにタバコをフカしたりしましたが煙を肺に入れたことはありませんでした。当時はホントにタバコをくわえるのがカッコいいと思ってましたからねぇ。(笑) でも匂い自体は好きではなかったです。その後、職場でみんな吸っていたので自分もつられて、仕事などでストレスがたまるとタバコに火を付けるようになりました。今度は煙をちゃんと肺まで入れて味?を堪能しました。ニコチンがあると吸い込んだ時に喉の奥にグッとくるんですよね。ハーブタバコなどでニコチン0のものはこのグッとくる感じがないので吸った気がしませんでしたね。タバコもいろいろ変えましたが、試しに両切りピースを吸った時は本当に気を失いそうになり、全くダウンタウン・ブギウギバンドのスモーキンブギを地で行きました。(笑)
今回、禁煙をはじめた当初はホントに吸いたくてたまらなかったのですが、一週間ほど経った今では、ちょっと吸いたいと思う時もありますが以前のような禁断症状?は出なくなりました。(^^; 体が軽くなったような気分です。多分このままやめられるでしょう。 やめてよかったと思うのは嗅覚の回復以外にも、いちいちタバコを買いにいく手間がなくなったこと(吸いたくなると雨が降っている真夜中でも買いにいきましたから)と、お金が減らなくなったことです。←これは大きいですよ。(笑)