2007年1月25日木曜日

トゥッシュ・ユニット第2号機製作開始

Yさん用のトゥッシュユニットの回路が決まり、漸く製作を始めた。下のユニットの画像はシャーシに角穴をあけてボタンを組み込んだ状態のものである(まだ、スイッチ類やボリュームは取り付けていない)。今回はオリジナルに近づけるべくボタンに傾斜を付けてみた(原田先生からご要望をいただいていた箇所である)。

前にも書いたが、一番苦労するのはシャーシの穴あけである。アルミシャーシゆえ、スチール材に比べれば柔らかいので加工は楽だが、それでも大きな穴になると予めドリルで何個も穴をあけ、それをニッパーで切断してヤスリがけして仕上げるという行程を経なければならない。手間のかかる作業とは思いつつ、以前松下電工の電動ハンドドライバーを買ったことを思い出した。今までは手動のハンドドリルを使用していたのだが、ドリルチャックの性能や使い勝手がイマイチだった。卓上ボール盤があればベストだが、使用頻度が少ないので購入にまでには至っていない(大して高価でもないので買ってしまえばいいのだが)。さて、電動式ドライバーは暫く使っていなかったので電池の寿命が心配だったが、充電したら全然問題がなくホッとした。これに合うドリルビットを100円ショップで購入して作業開始。最近は工具類が安価で充実しているのでありがたい。電動ドライバーはもともとネジを締め付けるためのものなので回転数が遅く、所謂「電動ドリル」のように迅速な作業はできないのだが、アルミシャーシの加工くらいなら充分ドリルの代用になり、かなり省力化できた。

ユニット第2号機の仕様はLine専用で、調整ボリュームと音量反転スイッチを装備する予定である。エクスプレッション用のものと比べてシンプルにできそうではあるが、ノイズ関連と音質がちょっと心配だ。(^^; でもよく考えてみると、モリス・マルトノ氏が1928年に巴里のオペラ座で公開なさったオンド・ミュジカルに付属していた(初期に製作された)トゥッシュは実はこういうものではなかったかと思うと(僭越ながら、また技術的には比較にならないほど稚拙であることは重々承知の上で)そのままオンド・マルトノの歴史をなぞっている感じがして、製作にも一層力が入ろうというものである。

▲ユニット(製作中)
▲電動ドライバー(松下電工 EZT121・ブログ主のお薦め品)

4 件のコメント:

  1. 博士!こんにちわ!   この場を借りてひとつ質問があるのですが、よろしいでしょうか?実はCDプレイヤーについてなのですが、私の経験ではCDプレイヤーというモノは購入して1年?1半くらいを経ると1、2枚は読み込まない(相性の悪い?)DISCがでてきます。この状況をホッタらかしにしておくと症状は更に悪化し、末期症状に陥るわけですが。私の研究(!?)によるとですねぇ、まず第1にレンズの汚れが考えられます。で、コレは大丈夫です。分解してやって綿棒などでレンズを軽く拭いてやればいいのです。もうひとつはですねぇ、どうやらDISCが正常に回転しなくなるようなのですよ?要はDISCが高速回転しなくなることによってレンズがDISCの情報を読み取れない状況になっているのではないかと考えられるワケです。これはもしかするとトレイの上に付いてる部品の磁石が原因なんですかね?私の研究(!?)ではあの磁石が発する電磁波(?)みたいなのが長年使用することによりトレイ付近の細かい部品を磁気化(?)させてしまうことによって不具合が生じているのかと考えるのですが?実際のとこどーなってるんでしょうか??

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  2. あるこりっく2007年1月26日 22:51

    CDの読み取り不良は、AKBさんが仰る通り光学レンズと、ディスクを回転させる駆動部の不良が多いです。私の経験から申しますと、サーボモーターからディスクの中心廻転軸に動力を伝えるゴムベルトが延びて緩くなってしまった結果読み取りできなくなるケースが多々ありました。故障一度目は今ひとつ原因が把握できなかったのですが、修理伝票にベルト交換と書いてあったので、それからまた何年かして再び故障したときにはサービスセンターでゴムベルトだけを注文して安くすませました。(^^; ベルトを使用せずにダイレクト駆動している場合は仰るように磁気が悪さをすることもあると思います。特に最近のものはメカニズムが簡略化されているというか長く使うことを考慮していないので、一度不具合が出ると修理せずにメカごと交換してしまうようですね。ミニコンポ用のCDP付きアンプのCD部分が故障したので分解していろいろやってみたのですが結局直らず(ドライブごと交換しないとダメなようなので)ほったらかしにしています。(^^; 最近のはすぐに壊れますね?(涙

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  3. 博士ありがとうございます(^O^)そうですか!ゴムでしたか!大変参考になりました!なんというでしょうか?文章で表現するのは難しいのですが、私のCDプレイヤーもレンズが移動するときに「カクッ」てスキップ(?)する箇所があります。アレもおそらくゴムかもしれませんね。もしくは歯車(?)の山に微妙に減っている部分があってそれが影響しているのか?・・・80年代に「永遠に良い音を」みたいな謡い文句で登場したCDですが、メーカー側からみたらユーザーに永遠に特定の機器を使われてしまったら商売あがったり状態ですものね?その辺はワザとある程度使用したら不具合が生じるように設定されているのかもしれないですね。ソフト面にしてもそうですね、マスターの違いなどあるにしてもリマスターやらSACDやらDVDなんたら?ってのもありますよね?何だかんだと「音よくなりました!」と我々、消費者を惑わせるワケですが「永遠に良い音じゃなかったの!?」って思うこともあります。いやいや、なんか愚痴っぽくなってしまいました!失礼いたしました!博士ありがとうございました!!

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  4. あるこりっく2007年1月27日 23:46

    メカにもいろいろあるので一概には言えないんですが、動作不良の原因はゴムベルトの可能性が高いと思われます。ADプレーヤー、カセットデッキなど廻転モノの不具合は大抵ベルトでした。ギア駆動だと歯車がダメになることもあると思います。エンジニアプラスチックを使っていて丈夫なはずなのですが、経年で材料が劣化して脆くなって割れたことが過去リニアトラッキングプレーヤーでありました。
    CDが発売されたときはまだ学生時代でしたが、丁度某オーディオメーカーの売り子のバイトをやっていて、派遣されていたダイエー赤羽店電気売り場で初物を触ってみました。無音からいきなり音が出たときは感激しましたが、何しろ198,000円ではとても手が出ませんでした。(T_T) 当初CDは寿命が半永久的だといわれていましたが、実は大して長い寿命ではないようですね。実際に自分の持ってるCDでもダメになった物が何枚かあります(全部輸入イギリス盤でした(^^;)。
    オーディオ業界もCDが出てから暫くはよかったのですが、段々と下火になってきたというか、以前のようなマニアックさがなくなってきて今は殆どミニコン中心になり、中級マニア向けの商品がなくなってしまいました。次世代高品位オーディオも今ひとつ盛り上がりに欠けて、高音質よりもポータビリティーを重視した圧縮規格が一般化しているので、多分今後SACDやDVD-Aがブレイクすることはないと思います。私としてはアナログ終焉直前の5年間くらいが一番楽しかったですね?。(^^;
    何もお気になさらずにガンガン書き込んで下されば幸甚です。m(_ _)m

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コメントありがとうございます。
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