HMVのサイトで、大昔に見た番組のBGM集のCDが出ていたのを発見、「これ、去年出てたんだ。気がつかなかったなぁ」と思いつつサンプルが試聴できたので聴いていると「うわ?、これは懐かしい!」ということで、早速アマゾンのマーケットプレイスで注文して入手しました。←いえ、HMVを避けているという訳ではなくて、アマゾンに一番安い出物があったので・・・(^^;
CDが到着したのでワクワクしながら聴いてみると、何だかもの足りないんですよね。はっきり言って音が細い。原因は大方ノイズリダクションでしょうね。オリジナルはオープンテープの筈ですが、アナログにつきもののヒスノイズがきれいに消えています。それはいいんですが、それとともに音が細くなり解像度も落ちてしまっています。当時TVから録音したカセットテープの方が音が太くて解像度もいいんですよね。元テープの劣化ということもあるんでしょうが、経験上ここまで解像度が落ちてしまうというのはちょっと考えにくいです。
そういう意味では少しがっかりでしたが、まあこういう有意義な企画が世に出たいうことでよしとしましょう。これは地味ながら本当にBGM史に残る名作だと思います。とにかくクラシック風な音楽が素晴らしくて、録音したカセットテープからよく楽譜に起こしました。作曲者である坂田晃一さんは音の使い方(旋律においても楽器の使い方においても)が大変うまい方で、楽譜を書きながら「なるほどなぁ」と感心しつつ勉強した記憶があります。当時は、一番物事を吸収する年代だったので、音楽の上で坂田さんに非常に大きな影響を受けました。それに、CDを聴いていると自分が過ごした当時の情景がまざまざと甦ってきます。一種のタイムマシンですね、このCDは。しかし、ブックレットには坂田さんについての記述が少ししかなかったのが残念でした。一番の功労者なのだから、その辺はちゃんとページを割いてほしかったですね(誕生日が自分と一日違いというのがちょっぴり嬉しい)。