2013年7月1日月曜日

無題

父が逝った直後から今まで病院、お寺さん、葬儀屋、役所など慌ただしく廻っていたので気が張っていたせいか、悲しみを感じている余裕が全くありませんでしたが、本日葬儀が終わって親類を見送って帰宅したとたん、僅かな時間でしたがどっと悲しみが押し寄せてきました。

父親は約15年前に心筋梗塞を患って生死半々の状況から生還して以来ずっと病気がちで、入退院を繰り返してきました。具合が悪くなり救急車を呼んだのはいいのですが、受け入れてくれる病院がなかなか見つからず、結局一度も行った事のない辺鄙な場所にある病院にほぼたらい回しにされ、帰りは遠い道を最寄りの駅まで多くの荷物を抱えながら徒歩で帰ったり、その都度入院の手続きや見舞い、洗濯物や日用品の補充、担当医との面談など大変でしたし、何度か本当に死の直前まで行った事があるので、その都度気をもみました。深夜2時に病院から電話がかかってきて危ないから直ぐに来てくれと言われて車をすっ飛ばしていった事もあります。しかし、本人が居なくなってみるとそんな事は全く苦労でも何でもないという事を理解しました。

自分としては出来る限りの事はやったので悔いはないのですが、やはりもう少し父親とゆっくり語らいたかったという思いはあります。誰でも必ず死にますので、無論父の事も以前から覚悟していましたが、死というのは本当にあっけなくやってくるものだと思った次第です。さっきまで立って歩いていた人間が突然動かなくなる、何処に生と死の境界線があるのか、全く人智の及ばない事なんでしょう。いずれにしてもそれほど苦しんだ様子もなく眠るように逝ったのは良かったと思います。肉親の葬儀は全く初めてだったので勝手がわからず右往左往していましたが、そんな中、特に親しくさせて頂いているピアノサークルのメンバーの方々が通夜に参列して下さった事は本当に嬉しかったです。ありがとうございました。しばらくはいろんな事を思い出して辛いこともあるのでしょうが、なるべく早く日常に戻れればと思っています。

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