さて、これを最初に試聴した時には少し甘いナヨナヨした音だったので変だなぁと思って色々確認してみたら、どうもビスの締めつけが足りなかったようで、強く締め直したら甘さは無くなりました。他の材質では一体どんな音がするのか非常に興味がありますが、例えば金属だと5mm厚を切り出すには専用の工具が必要になり作業自体がかなり大がかりになってしまいます。その点アクリルは比較的加工が楽ですし、アクリルをボディーの素材として使っているターンテーブルシステムやアクリル製ターンテーブルシートなどもありますので、まあ材質がアクリルというのも決して悪くはないと思います。とにかくカートリッジが盤面と平行になっているというのは単純に精神衛生上気分がいいですし、その所為か音も非常に安定して聴こえてきます(プラセボ?)。暫くの間慣らし(エージング)運転をしてみましたが、なかなかいい音で鳴ってくれています。取り敢えず成功かな・・・(^^;
それにしても、このDL-103は自分が学生時代(デノンではなくて日本コロムビア)に買ったものなのでかれこれもう20年以上経過していて、しかも(当時は若くてスキルが低かった故に)随分危ない目にも遭わせて来たのですが、音質の劣化は殆ど感じられず、まだまだ現役で充分いけるのではないかと思います。さすがに放送局仕様の業務用と謳っているのは伊達ではありませんね。DL-103の実力を引き出そうとするとかなり苦労します。以前はポテンシャルを殆ど引き出しておらず眠たい音であまり使っていなかったのですが、手間をかけてセッティングしてツボに嵌るとホントにいい音がします。DL-103は設計が古いのでカタログスペック上も特筆するような数値はないのですが、なぜか歪みにも強くいい音なんですよね。
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肉厚透明アクリルを使用したスペーサー |
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