今回はテルミン特集。しかもテルミンミニという小型テルミンが付録なのでかなり人気があるらしい。近所の書店には何処にも影形がないので、国立まで足を伸ばしてようやく一軒だけ売っている本屋を見つけて即購入。(^^;
早速開封してみた。これがテルミンミニのパーツの全てである。
回路基板は部品が殆ど付いていないように見えるが、裏返すとチップ部品が沢山付いている。以前作った八ヶ岳クラブのテルミンキットは基板と部品だけで4000円近くした(プラスチックケースやその他諸々の部品を合計すると6000円くらい)ので、完成基板、ケース一式と雑誌込みで2300円というのはまさに破格である。多分この完成基板だけでも3000円は下らないと思う。
部品を半田付けしないキットというのは、自分としてはちょっと物足りないが、これを一から作るとなると半田付けにかなり高度な技術を要求され失敗する確率がグンと上がるので、これはこういうスタイルでいいのだろう。このキットはネジ留めだけすればすぐに完成出来る。
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組み立て中 |
アンテナを支持する黒いプラスチックの部品が少し嵌めづらかった以外は特に問題もなく完成。
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背面にTEPMEH(ロシア語)とロゴが入っているのが泣かせる |
デザインは、RCAテルミンやビッグブライヤー製を超小型にした感じで、ちゃんと譜面台が付いているのが可愛らしい。譜面台下右側に付いている半固定抵抗を、付属のプラスチック製絶縁ドライバーで回してチューニングするのだが、これがなかなかやりにくい。超小型なので、折角絶縁ドライバーを使っても、ドライバーを持った手に反応してうまく調整出来ない。ドライバーを回している時と手を離した時の音程差を覚えておいて(計算に入れて)チューニングするしかない。尤も、以前作ったテルミンキットも同じ様にやりにくかったが。(^^;
搭載スピーカーが小さく、これ単体での音質はちょっとアレなので、雑誌の解説には外部アンプに接続するための改造方法というのが載っている。早速やってみようと思ったが生憎、部品の手持ちなくて今回は断念。解説では標準ジャックという事になっているのだが、標準ジャックだと本体内のプラスチック支柱にぶつかってしまうので、この支柱を折ってしまわないと寸法的に無理だ。3.5φのミニジャックであれば本体に手を入れずに済みそうである。
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自作「八ヶ岳手留み~ん」とツーショット |
音)
テルミンミニ、
テルミンミニ+手留み~ん2重奏?
本体である雑誌の内容は、ヘテロダイン方式についての詳しい説明もあるし、必要充分な内容を手堅く纏めてあると思う。オンド・マルトノに言及している記事があり、今まで見た事がないマルトノ兄妹の写真が載っていたりで大いに楽しめる内容になっているのでかなりおすすめである。