2022年2月20日日曜日

時計修理

かなり前にネットで入手した動かないセイコーの古いトラベルクロックを修理しました。といっても分解修理ではなく各軸受部分を外部から無水エタノールで簡易洗浄しクロック用オイルを注油するという簡単なとても修理とはいえないような処置です。文字盤は埃塗れだったので綺麗に清掃、風防には傷が多かったので極細目のコンパウンドで弱めに研磨しました。幸いゼンマイは時計用も目覚ましベル用も切れていなかったためこの簡単な処置で動き出しました。いつもの事ですがこうして動き出すと愛着が湧きますね。最初はかなり進み気味でしたが、調速機のレバーを細かく調整したら1日で安定して数分進むくらいまでになりなかなかの精度です。勿論遅らせる事も出来ますのでもう少し追い込めば更に精度を上げる事ができるでしょう。この時計はおそらくノベルティーとして配られたもののようで文字盤の日米富士自転車のロゴが懐かしく、またデザインも良いのでついつい入手してしまったのでした。このような古いトラベルクロックは蓋のバネや時計を支える爪が折れてしまっていたりでなかなか良い状態のものがないのですがこれは両方とも問題無しでした。金具は錆びていますがこれは経年なので仕方ないですね。取り敢えず復活して1秒間4振動でのんびりと時を刻んでいます。

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