2012年10月23日火曜日

久しぶりにソフトウェアをアップグレードしようか否か・・・

MOTU のデジタル・パフォーマー8 がとうとう Windows 7 に対応するということでアップグレードを検討中です。デジタル・パフォーマー(以下デジパフォ)は旧 Mac OS 時代、非常に優秀だったシーケンスソフトウェアである Opcode 社の Vision が開発中止になったためやむなく導入したソフトウェアでした。当時は主にゲーム音楽などの MIDI データ制作の仕事をしていて、自分の手足のように自在に操作できるソフトウェアは Vision しかありませんでした。ところが Vision 開発元の Opcode 社が楽器メーカー Gibson社 に吸収されてからは開発が中止となり事実上ソフトウェアとしては完全に終了してしまったため、代替のソフトを導入する必要に迫られて大枚をはたいてデジパフォを購入しました。MIDI の操作性は Vision には今一歩及びませんでしたが、まあそれなりに使えて、しかも当時は貧弱だったオーディオ・カードともよく連携でき、当時は最先端だった USB の MIDI インターフェイスに対応していたので、徐々にデジパフォに移行して行きました。しかしながら、アップグレードの金額が高価だった事や、Apple 社が旧来の OS を捨て去り互換性の全くない Mac OS X になってしまったので、私は Mac をあっさりと捨て去り結局 Windows に完全移行した訳です。今回のバージョンアップで Windows 7 に対応するという事で、使いやすいシーケンスソフトを持っていない現状下での2万円弱でのアップグレードにはかなり惹かれるものがあります。

アップグレードを申し込もうかなと思って、以前購入したデジパフォのパッケージを久しぶりに見たら、バージョンは 2.6、1999年に6万円弱での購入でした。この頃は、まだ音楽ソフトウェアは発展途上で将来への夢がありました。しかし当時のデジパフォの日本での総代理店がカメオ・インタラクティブ(それ以前はナニワ楽器と称していた)で、音楽関連のソフトウェアの殆どは同社を介さないと買えないという一種異様な状況だったんですね。同社は当時、デジパフォやパフォーマー、コンポーザーズ・モザイク(楽譜作成ソフト)の MOTU 社のみならず、Vision、Overture の Opcode 社、Cubese の Steinberg 社(現ヤマハ)、Pro Tools の Digidesign 社(現Avid)、Score や Encore、Master Tracks Pro の Passport Design 社、Finale の Coda Music 社(現 Make Music)、私が一時期使っていたサウンドカードの Lucid 社などを一手に掌握して殆どの音楽ソフトウェアの唯一の国内総代理店として君臨していて、私としては独占禁止法違反じゃないかと勘ぐるような状況だったのです。私が持っているデジパフォ 2.6 のパッケージにはカメオのシールが貼ってあり、その後は代理店の移動が頻繁に繰り返されて当のカメオは最終的にイーフロンティアに吸収され、現在は Finale と Band in a box くらいしか扱っていないようです。盛者必衰の理でしょうかね。(^^;

さて、現在使っている Steinberg 社の Nuendo は MIDI 編集に独特の癖があって(テンポ・トラックでテンポを変更すると何故かテンポ自体は変わらず曲の長さが変わってしまうのが最大の謎)、必ずしも使いやすいとは言えないので使いやすいシーケンサーを探していましたが、デジパフォのアップグレードでそれが解決するかどうかは実際にソフトを導入してみないとわからないというのが辛いところではあります。まあ、2万円弱(この値段だとエントリークラスのソフトしか買えない)なので思い切ってアップグレードしましょうかねぇ・・・(^^;

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