2012年5月15日火曜日

第一デパート閉店

買い物ついでに今日閉店した第一デパートに行ってきました。立川では多分中武の次に古い建物で、私とあまり歳が違わないです。(笑) 区画整理される前は対面に高島屋があり、少し西側には長崎屋や大丸もありました。余談ですが、第一デパートの通りを西側に行くと青梅線の踏切があって、昭和38年の宍戸錠主演の日活映画「探偵事務所23 くたばれ悪党ども」にはその踏切付近が写っています。第一デパートが出来る3年ほど前の風景です。さて、中武は以前全面改装したので昔の面影はありませんが第一デパートは殆ど昔のままで昭和40年代のレトロ感が非常に濃厚な場所でした。階段の蛍光灯器具の非常用照明には既に絶滅して久しい管型の電球が使われていたり、沖電気製の古い設備時計があったりと本当に昭和40年代をそのまま引きずっていました。私がこちらに引っ越してきたのが1970年代で、その頃はまだまだデパート内の店舗数も多く活気がありましたが段々店舗数が少なくなり、特にここ3年くらいは空きスペースが目立っていました。老舗模型店コトブキヤ、マニアックな品揃えの書店オリオン書房、地元では結構有名なスパゲッティーの店サンモリノなど、レトロ感と相俟ってなかなか捨て難い魅力のある商業施設で、特に模型店では細かい部品をよく調達したものです。ついでに言えば、第一デパートの隣にあった非常に古い魚屋も再開発のあおりで既に閉店しています。最終日ということもあって結構な人出で、写真を撮っている人が随分いました。私も想い出にデジカメで店内をバシバシ撮影しましたが。(笑) 午後7時半過ぎの閉店時に1階の入り口付近でデパートの支配人から挨拶があり、集まった客が拍手を送っていました。閉店後建物は取り壊され新たな商業施設が出来るそうですが、時代の流れとはいえ昔ながらの気安く入れるのんびりとした店舗が無くなるのは実に寂しいものです。こういった雑然(失礼)とした店舗が残っていてもいいような気がするんですが、再開発とやらでどんどん無機質なビルが建ち並んでいく様を見ていると、残念ながら日本人の心に余裕がなくなってきたとしか思えないですね。

閉店アナウンス(MP3)

レトロ感漂う建物


老舗模型店の寄せ書き

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