はやぶさの物語については、最先端の科学技術にも拘わらず、とにかく人間くさくて、いくつかの奇跡的なエピソードにはついつい落涙してしまった程である。プロジェクトチームの、絶体絶命のピンチに陥っても決して諦める事のなかった粘り強さと職人気質、そして極めて高い技術力が渾然一体となって前人未踏の偉業を成し遂げたのだ。センチメンタルかも知れないが、人間が作り出した探査機はやぶさは最早単なる無機質な機械ではなく、魂とか人格とかそんなものさえ備わってしまったのではないか、そんな気がするのだ。それ故一昨日、年甲斐もなく、JAXAのはやぶさ応援メッセージのページに自分の思いを書き込んでしまった。
プロジェクトマネージャーである川口氏はこんなメッセージを残している。
「はやぶさ」、そうまでして君は。 JAXA
ちょうどリアルタイム中継ではやぶさが放つ最期の光を見てから程なく、雨が降り始めた。予定を大幅に越えた長い旅の末、満身創痍で地球に帰還し、尚且つ最後の仕事であるカプセルを地上に投下し終えて、燃え尽き天空に消えていったはやぶさの別れの涙(Lágrima del adiós / Les larmes d'adieux)だろうか?
数々の世界初の偉業を成し遂げたJAXAプロジェクトチーム、そしてはやぶさに係わった全ての人達に限りない感謝を捧げます。ありがとうございました。
Googleも粋なことをやってくれる。
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はやぶさ帰還直前に現れたGoogleロゴ |
アメリカのNASAは、カメラを19台据え付けた研究用のジャンボジェット機DC-8を飛ばして、はやぶさの最期を鮮明に撮影した。燃え尽きてゆくその神々しい姿はまるで本当の鳥(はやぶさ)のように見え、撮影者の感嘆した声が聞こえる。
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以下はコピペ
センチメンタルな奴が多いな。
帰ってきた「工学実験探査機はやぶさ」ってのは、ただの壊れかけた機械だろ。
だぁからぁ。
帰ってきた「はやぶさ」は、再突入回廊ではなく、より深い降下角
帰ってきた「はやぶさ」は、断熱圧縮による空力加熱で、真っ赤な
燃え尽きた「はやぶさ」は、ゆっくりと成層圏に拡散する。
燃え尽きた「はやぶさ」は、高度13kmでジェット気流に乗り、
空を廻った「はやぶさ」は、高度6kmで乱層雲と出会う。
空を廻った「はやぶさ」は、昇華核として飽和水蒸気を集め、氷晶
雪になった「はやぶさ」は、ひらはらひらりと舞い降りる。
雪になった「はやぶさ」は、途中で融けて雨になる。
だから。
ある朝玄関を出たお前の肩先に落ちる一滴の雨粒、それが「はやぶ
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そして、こういうのがいかにも日本人らしくて再度落涙せずにはいられない。
「はやぶさ」大気圏突入前、地球撮影に挑戦
【ウーメラ(オーストラリア南部)=本間雅江】小惑星探査機「はやぶさ」が日本時間13日午後10時51分に大気圏へ突入する。
はやぶさは同午前9時には地球から27万6000キロ・メートルの距離に迫る。そこから見る地球は地上から見る月の約5倍の大きさになっているはずだ。
しかし、はやぶさの最後の重要任務は、小惑星の試料を納めた可能性がある内蔵カプセルを機体の前面から地球に向けて放出する作業。それに必要な姿勢を保つため、底面のカメラは地球が見えない方向に向けている。
相次ぐ故障を乗り越えて帰ってきたはやぶさに、その「目」で、もう一度地球を見せたい――。はやぶさ計画を率いる宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授らが撮影を思い立った。カプセル放出から大気圏突入までの約3時間、残るエンジンなどの力を振り絞ってカメラを地球に向ける。
うまくいけば、放出したカプセルも地球の手前に写るとみられている。カプセルは、はやぶさが大気圏に突入してから約20分後、ウーメラの砂漠に落下する見込みだ。
(2010年6月13日03時02分 読売新聞)
そして、はやぶさは散華する直前、見事に故郷である地球を撮影し、与えられた任務を完璧に遂行して消えていったのだ。機械の集合体とはいえ、はやぶさの健気さ、本当に泣けてくる。
河北新報より
突入直前、地球を撮影 はやぶさ最後の1枚
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宇宙航空研究開発機構は13日、小惑星探査機「はやぶさ」が大気圏突入の直前に撮影した、太陽に照らされて輝く地球の写真を公開した。
撮影を担当した宇宙機構の橋本樹明教授によると、2時間ほどかけてはやぶさの姿勢を整えて5、6枚を撮影。ほとんどが真っ黒な画面だったが、時間ぎりぎりの最後の1枚に地球の姿が残っていた。約30分後には大気圏に突入し、本体は燃え尽きたとみられる。
撮影したカメラは小惑星「イトカワ」を撮影した際にも使われたが、省エネのためその後電源を切っており、起動するか分からないとされていた。はやぶさは最後の最後まで期待に応えた形になった。
撮影を担当した宇宙機構の橋本樹明教授によると、2時間ほどかけてはやぶさの姿勢を整えて5、6枚を撮影。ほとんどが真っ黒な画面だったが、時間ぎりぎりの最後の1枚に地球の姿が残っていた。約30分後には大気圏に突入し、本体は燃え尽きたとみられる。
撮影したカメラは小惑星「イトカワ」を撮影した際にも使われたが、省エネのためその後電源を切っており、起動するか分からないとされていた。はやぶさは最後の最後まで期待に応えた形になった。
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はやぶさが撮影した最後の画像は何故か涙で滲んでいるように思えてならない。自分がもしこのプロジェクトチームの一員だったとしたら、愛する者を喪ってしまった強烈な喪失感で暫くは立ち直れないだろう。
はやぶさが撮影した最後の画像は何故か涙で滲んでいるように思えてならない。自分がもしこのプロジェクトチームの一員だったとしたら、愛する者を喪ってしまった強烈な喪失感で暫くは立ち直れないだろう。
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