使わなくなったカメラをネットオークションで処分しようと思って(^^; 箪笥の引き出しの中を探っていたら、懐かしいカメラが出てきました。フジのツイングというハーフ判、広角・望遠をダイアルを回して切り替えるもので、特に望遠はミラーで反射させて焦点距離を稼ぐという凝った方式です。古いカメラなので当然電池切れなのですが、これの困ったところはわざわざメーカーサービスで電池交換しなければならない点です。まあ、古いカメラなので電池交換してくれるかどうかもわからないので、自分でカバーを開けて電池を交換することにしました。しっかりと半田付けしてあったので鏝で外してみると松下のBR-2/3A TL2F 6Vという積層タイプのリチウム電池でした。早速メーカーサイトで検索してみたのですが全然引っかからないので既に生産終了したんでしょう。さて、困ったと思いながら手許にあるカメラ用のリチウム電池の大きさを比べてみるとCR-2だと小さすぎましたが、CR123だと丁度いいようです。元々付いていた電池のタブをペンチで引きはがして接点として再活用することにして再度半田付け。CR123を2本直列に繋いでテープで固定し、接点を電池にかまして元に戻しました。電源を入れるとランプが点いて動き始めました。何度やってもこういう瞬間は嬉しいですね。(^^)
で、テスト撮影用にフィルムを買いに行ったのですが、銀塩は本当に種類が少なくなってしまって寂しい限りです。それに加えて、今日フィルム売り場で知ったのですが、コダクロームも既に生産終了していたのですね。コダクロームは古い時代からあったカラーフィルムで、初期のカラー写真の多くはコダクロームと考えて差し支えないと思います。このフィルムだけは「外式」で現像処理には手間暇がかかるのですが、出来上がった陽画は彫刻刀で彫ったように鮮明で、しかも(余分な薬品がフィルムに残存しないため)圧倒的な保存耐性があります。私も昔はよく使いました。色再現はフジのプロビアなどとは対照的に薄味ですが、コダクロームならではの上品な表現が魅力でした。とうとうこの銘フィルムもなくなってしまうのかと考えるとデジカメ普及の怒濤の勢いに驚きます。
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電池交換したFUJI TWING TW-3 |