連休で時間があり大昔のMIDI音源モジュール、KAWAI PHmがまだちゃんと動くのでバックアップメモリー用バッテリーを交換しました。
今ではこういったハードウェア音源は全く使わなくなりましたが、PHmが発売された1989年にはまだGM規格がなく各社音色マップの並び方がまちまちで同じMIDIデータを異なるモジュールで演奏させると全く音が変わってしまうのでモジュールごとにプログラムチェンジを書き換えたりしていました。当時はあまりリアルな音色がなくてピアノでさえがっかりするような音しか出ませんでしたが、こういった古い音源を聴くと当時なんとかリアルな音に近づけようと細かくデータに手を入れて四苦八苦していたのを思い出します。久し振りに音を聴いたらまだ若かった当時が甦って懐かしくなりました。当時はPCが非力でとても音声データなどは扱えずシーケンサーにMIDIデータを打ち込んだりリアルタイムで演奏したMIDIデータを細かく編集してパソコン通信の音楽フォーラムなどに投稿していました。聴く側の音源が違うと中々作り手の意図したように伝わらず心許ない感じでしたが全てが発展途上の当時では仕方がなかったですね。まあそれなりに楽しい時代ではありました。さてカバーを開けてみると基板のほぼ中央にタブ付の三洋電機製CR2032が直付けされていました。当時の音源のバックアップバッテリーは皆こんな感じでしたね。
おそらく製造されてから一度も交換されていないと思われるバッテリーは画像のように白い粉を吹いて液漏れしており基板の銅箔は腐食、基板表面の一部にも液漏れの跡がありましたので綺麗に清掃しました。腐食している所為で半田ごてを当てても中々外れず結構手間でした。
まあ今後も殆ど使用しない音源なのでその儘でも良いのですが(笑)、折角なので再び交換できるように手持ちのリチウム電池用バッテリーホルダーを半田付けしました。元々付いていたバッテリーのタブとホルダーのピンの両極の長さが丁度同じだったのですんなりと取付けできました。