楽譜は長い間使っていると背の部分がボロボロになり、最終的には分解してしまうことが多く、特に輸入楽譜は作りが華奢なものが多いのでそれ程頻繁に使ってなくてもダメになるのが早いです。日本版では全音のがかなり丈夫で、音友のは若干弱い傾向です。
100円ショップでグルーガンを入手したので、子供のころ使っていた分解寸前の楽譜を修繕してみました。
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↑ これが、熱で溶けたホットメルトスティックを射出して接着するグルーガンです。 |
クランプで楽譜を挟んで固定し、背の部分にこれで万遍なく塗布していきます。本の修繕は初めてだったので念のため少し多めに塗りました(約2/3本使用)。
次に背に貼り付ける紙を用意します。多少厚めの紙を短冊状に切って所謂製本テープの糊なし版を作るわけです。それを楽譜の厚さに合わせて折り目を作り、楽譜を挟んで製本機に入れます。
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↑ こちらが製本機、以前にネットオークションで安く入手したものです。 |
古い機種ですが、温度設定はホットメルトスティックが溶解する温度と同じで、しかも余熱無しで使えるのが便利です。電源ランプが消えたら取り出して、接着剤が固まるまで冷やします。
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↑ 背表紙以外の部分は事務用スティック糊で表紙と裏表紙に貼り付けて完了です。 |
初めての作業だったのと、背に貼る紙のサイズが若干小さかったため(楽譜のサイズはA4などの規格と違って僅かに大きいサイズ)見栄えは今ひとつですが、落丁もなく非常にしっかりと補修できました。他にもボロボロの楽譜が何冊もあるのでおいおい補修していくつもりです。