電気ストーブの2本ある石英管ヒーターのうち1本が点かなくなったので分解修理しました。
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側面の部品に取り付けられているスイッチ |
先ずヒーターの断線を疑ってテスターを当てたらちゃんと導通があったのでヒーターそのものは故障していないようです。他に思いつく疑わしい箇所をテスターで調べた結果、切り替えスイッチの接点が黒化して導通しなくなっていました。
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ON OFF の繰り返しで黒化した接点 |
電気ヒーターのように大電流が流れるスイッチの接点は、オンオフ時に発生するスパークや導通時の熱、物理的な衝撃で段々と劣化して行きます。接点を綿棒で拭いたら汚れで真っ黒に・・・(^^;
ただ拭いただけでは黒化が完全に取れなかったので、極細のコンパウンドでまだ導通しているもう一つの極とともに磨きました。見た目が黒くなくなったら、はみ出したコンパウンドを拭き取った後、無水エタノールで仕上げ拭きをして完了です。
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このようにきれいになりました |
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反対側の接点も磨きましたが縁が少し減っているようです |
テスターで導通を確認してから組み立てて電源を入れると、点かなかったヒーターが元通り赤熱したので修理完了です。このヒーターは使い始めてからまだ2シーズン目なのですが故障するのがちょっと早すぎますね。まあ、安物だから仕方ないのかも知れませんが、最近の家電製品は使い捨てが前提で製造されているので本当に困ります。メーカーに修理依頼するにしても買った金額以上に修理代がかかってしまうのが普通ですから結局捨てるしかなく、自分でも修理できない場合は単にゴミになってしまって本当に勿体ない事だと思います。
以前に行ったサンヨーの電気ストーブの修理記事は
こちら。
【追記】電気ストーブは各部品に3A~12Aという大電流が流れるためちょっとした修理ミスで火災の原因になったりして非常に危険です。筆者は素人修理は決してお薦めしませんので悪しからずご了承ください。