今回のエントリーは虫嫌いな方は不愉快になる可能性がありますのでそのような方はスルーしてください。
水を飲みに真夜中に台所に行き灯りを点けたら何処から入って来ていたのかいきなり蛾が飛んで来て天井に留まりました。その時は能く見ていなかったのですが、翌朝台所のシンクに置かれた水が入った洗い桶に小さな蛾が浮いていて非常に鮮やかなエメラルド色に目を奪われました。半世紀以上生きて来てこんなに綺麗な色の蛾は初めて見ました。溺れて死んでいるのではないかと思ってちょっと突付いて見たら羽根をバタバタと動かしたので洗い桶から乾いた場所に出してやりました。少し鱗粉が流れてしまいましたが、綺麗な色でなかったらそのまま排水口に流していたと思います。💦 自分にとって蛾といえば直ぐに毒蛾を連想するくらいでずっと忌避してきた昆虫でした(蝶とは真逆です)。しかもこれまでに見た蛾はくすんだ茶色がかったグレーばかりの地味な外見だったので鮮やかな色の蛾が存在していた事に驚いた訳です。ネットで調べたらコヨツメアオシャク(小四目青尺蠖)という蛾で特段珍しいものでもないようで毒も害もありません。綺麗な色と模様、小ささにシジミ蝶のような可愛らしさを感じました。触角の形から多分雌だと思います。更にネットで調べた限りでは毒をもつ蛾(成虫)は思いの外少ないようで(国内に生息しているもの)、恥ずかしながら今までは蛾の50%位の種がチャドクガのような毒蛾なのではないかというとんでもない勘違いをしていました。無知というのは恐ろしいものですね。💦
さて昨夜まではあちこち飛んでいましたが今朝、テーブルの上で動かなくなっていたので自然に返そうと庭の草の蔭に葬りました。たった3日程の同居でしたが、そこはかとなく悲しいですね。元気なうちに外に逃がして遣ればよかったです。蛾にこんな感情を抱くなんて思いもよりませんでした。この蛾に出遭わなければ死ぬまで偏見(迷信)を持ち続けていた事に間違いないので蛾に対する見方を今更ながら180°変えてくれ、親しみさえ感じさせてくれた事に感謝です。
我が家に飛んで来たコヨツメアオシャク (確かに羽根に目が4つ) 実際はもっと鮮やかで少し青みがかった緑色です |