上から、Native Instruments AUDIO 4 DJ、BEHRINGER UMC204、M-AUDIO FAST TRACK PRO、M-AUDIO ProFire 610、Focusrite SCARLETT 8i6 です。
BEHRINGER UMC204は落ち着いた音で動作が非常に安定しています。安価ではありますが操作系に不足は全くなくコストパフォーマンスは非常に高いです。本機は96kHz24bitまでの対応ですが、UMC204HDという192kHz24bit対応した新しいバージョンもあります。そちらも2万円以下で購入できるようで更にコストパフォーマンスが良いかも知れません。
【追記】UMC204に最新(2016年4月現在)ファームウェア(V1.12)を適用することによってUMC204HDと同等品(192kHz 24bit対応)になります。こちらを参照ください。
M-AUDIO FAST TRACK PROは非常にニュートラルな音です。USB1.1という古い規格ですが、音飛びもなく非常に安定しています。USB1.1の帯域幅の関係から本機の最大規格96kHz 24bitは入力あるいは出力1系統のみになってしまいますがS/PDF端子も付いており使い勝手が大変良いです。以前オンキョーやRolandのUSB1.1オーディオIFを使っていた頃は音飛びが激しくてとても実用にはなりませんでしたが本機の安定度は素晴らしいです。
上述のFAST TRACK PROと同じ製造元であるM-AUDIO ProFire 610は192kHz 24bit対応という事で今更ながらの導入ですがとにかく音が良いです。スッキリとした非常に見通しの良い音に感激しました。充分リファレンス機材として使用できます。これを使うためにわざわざ(既に時代遅れの?)FireWireカードまで別途購入しましたが、その価値は充分にあります。FireWire接続のオーディオ用途にはテキサス・インスツルメントのチップでないと不具合が出るという情報がありますが、安物のVIAチップでもWindows 7の環境下で全く問題なく動作しています。スタンドアローンでマイクプリアンプ、DA/ADコンバーターにもなるという優れもので、この辺は以前の機種からM-AUDIOの一貫した設計思想を感じて好感が持てます。音といい痒いところに手が届く機能といいすっかりM-AUDIOのファンになりました。現在メインで使っています。M-AUDIOは以前はMIDIMANという社名で90年代にMacでゲーム音楽の仕事をしていた頃、外部MIDI音源モジュールに接続するMIDI インターフェイス MACMANには随分お世話になりました。金属製のかなり重厚なボディーで故障もなく非常に調子が良かったです。現在のM-AUDIOは192/24のオーディオIFは発売していないようで残念至極ですが、同社のヘッドフォンHDH50を本機に繋いで聴いていますが相性もバッチリで解像度も良く満足しています。AV30というパワードモニターも癖がなく良いスピーカーです。いずれは同社のマイクロフォンも使ってみたいですね。
一番下はフォーカスライトのスカーレット8i6で非常に充実した太めの音がして大変好印象です。製造は中国ですが、設計は英国なので信頼できます。但しサンプル周波数、ビットレートの変更には結構シビアで付属のミキサーソフトウェアと波形編集ソフトやシーケンサーのサンプル周波数とビットレートが一致していないとフリーズする事があります。音は非常に良いのですがこの点だけが非常に残念です。M-AUDIOのように特にユーザーが意識しなくてもソフトウェアとの連携(連動)が完璧だったら言うこと無しなんですが。尚、本機は某楽器店で、ヘッドフォンボリュームにガリがあるという理由で中古品を2000円程度で売っていたものを購入しました。殆どタダみたいなものですね。
以上、独断と偏見によるオーディオインターフェイスの試聴レポートでした。(^^;
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