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2024年3月16日土曜日

ヘッドフォン修理

 以前購入した英FocusriteのオーディオインターフェイスScarlett(現在は同社のClarett+を使用)に付属していたヘッドフォンHP60Mk2が中々良い音なのでリスニングに能く使っていましたがプラグに不具合が出てモノーラルに聴こえるようになってしまったので交換しました。


勿論、このヘッドフォンはFocusrite社が製造している訳ではなく台湾のSuperluxか中国のiSK、Takstar辺りのOEM製品ではないかと思われます。

元々のプラグは標準ステレオプラグアダプターを取り付けるネジが付いていて、これが便利なので同じようなプラグを探したらサウンドハウスで売っていたので購入。プラグは一体成型なので根本から切って交換しました。

線材はポリウレタンリッツ線だったのでライターの熱で被覆を取ってハンダ付けしました。緑がL、赤がR、透明がG、プラグは先端がL、中間がR、根本がGです。序にAmazonでノーブランド105mmのイヤーパッドを購入して交換、本来はインターフェイス本体と同様に赤色が基調でオリジナルのイヤーパッドのダイアフラム保護ネットも赤なのですが汎用品は黒でその点だけが残念。でも快調に鳴っています。

2023年5月15日月曜日

相も変わらず低レイテンシーのAIFを探究中

ソフトウェアピアノ音源をリアルタイム演奏する為にレイテンシーが限りなく小さいオーディオインターフェイス(以下AIF)を探し求めて三千里、殆どAIFコレクターと化しております(笑)。 本来ならデジタルピアノ内蔵音源の音に満足出来ればそれに越した事は無いのですがどうしても不満が出てしまうので、良さそうなソフトウェア音源を見つけては購入し、レイテンシー性能に期待して色々とAIFを変えてみたりとかなり余計な苦労をしている中で、この度カナダのメーカーiConnectivity製のConnectAUDIO2/4という中々高性能なAIFをネット経由で安く入手しました。念のため買う前にネットを検索してどんな機種なのかを調べたのですが、メーカーや代理店、販売店の商品紹介広告はあったものの実際に使用した人のレビュー記事は全く無かったので一種の博打ではありました。まあそうはいってもネットの他人様(所謂評論家も含む)の音響機材(またはオーディオ機器やDAWソフトウェア)のレビュー程アテにならない、というか役に立たないものも無い(メーカーにスポンサードされているものも多い)ので結局自腹を切って試してみなければ納得出来ないのですよね。特に音質に関しては本当に好みの世界なので他人がどう評価しようとも自分さえ満足であればそれでいいのです。偉そうに斯く言う私もブログに過去何度もそれらしきエントリーをしていますが、今回も含めて話半分、いや1/4かな? いやいや無視でお願いします。(笑) メーカーサイトにはWindows11まで対応するASIOドライバーがありましたのでその点では一応安心出来ました。iConnectivityといえばMIDIインターフェイスの方が能く知られていますがAIFはマイナーですね、というか人気がないみたいです。届いて早速インストールしてみましたが、タッチパネルや8セグメントのメーターが付いていて便利で音質的にも中々優れた良品だと思います。操作感覚は何となくMOTU audio expressに似ています。サンプリング周波数は最高で96kHzまでにしか対応していませんのでハイレゾマニアの食指は全く動かないのでしょうが96kHzはおろか192kHzなんて先ず使わない自分としては48kHzに対応していれば充分なので無問題です。Cubase Proに能く使うソフトウェアピアノ音源を立ち上げて何時もの負荷テスト曲の演奏でオーバーロードしない設定がバッファー128でレイテンシーは約8.6msでした。私が持っているAIFの中ではかなり速い部類に属します。他の多くのAIFだと最速でも大体13msを少し越える位です。因みに写真の本機の一段下にあるForcusrite Clarettだと自分の環境で最速がバッファー160/16.9msで、音質は抜群に良いのですがレイテンシーとトレードオフなのでしょうかね。その下のMOTU audio expressでバッファー192/13.7msでしたが発売年を考えると健闘していると思います(何れも48kHz 24bitでの値です)。audio expressはDAWと同じメーカーだけあってDPとの相性は非常に良く、同じく最近MOTU製で大絶賛されているMシリーズよりも私は好きな音です。全く個人的で勝手な感覚で恐縮なのですが、レイテンシー(ms)の数値が二桁台に乗ってしまうと何となくガッカリすることが多いですね。(笑) それにしても広大なネットでもレビューが見当たらない位ユーザーが少ない機種でレイテンシーが一桁台、しかも8ms台で安定しているというのが宝物を掘り当てたような得した気分にさせてくれます。(笑) 色んなAIFを使って楽しんでいますが、チマチマと幾つも持つのなら、いいヤツを1台バーンと買ってそれを使い倒した方が安上がりじゃないかと時折思う(正気に戻る?)事もあります。まぁ色々と切り替えて比較するのが自分としては結構楽しいので今後も散財する可能性大ですね。(笑)
上からiConnectivity ConnectAUDIO2/4、Focusrite Clarett 2Pre USB、MOTU audio express FWで使用

2023年5月14日日曜日

フィールドレコーダー修理完了

FOSTEX FR-2という随分古いフィールドレコーダーがあるのですが、最近使おうとしたらヘッドフォン出力の片側(右側)から音が出なくなっていたので修理の可否をメーカーに問い合わせたら修理可という事だったので思い切って修理に出しました。FR-2は20年位前に発売されたのでCFカード(またはPCカード)にしか対応していないのですがプロ用なのでメーカー希望小売価格が198,000円と高価でした。さすがに信頼性が高く操作性もよくFOSTEXらしい色付けのない音質なので未だに時々使っていました。他にも性能の良いレコーダーを複数持っているので故障を機に引退させても良かったのですがそれも精神衛生上なんか嫌で(笑)修理出来るうちに修理しておこうと思った訳です。修理費用は約2万円でしたがこの様な機器や家電製品は修理すると技術料だけで15,000円位は普通に掛かるのでまあ仕方ないですね。やっと戻って来て試してみると当たり前ですがちゃんと直っていました。ヘッドフォンの回路基板を交換してファームウェアも最新かどうかチェックしてくれたみたいです。折角なので今後も時々使おうと思います。

2023年1月15日日曜日

ラインスイッチャー修理

 オーディオインターフェイスによってソフト音源のリアルタイム演奏時のレイテンシーが異なるため使い分けていて複数のオーディオインターフェイスを切り替えるのに今迄は単につなぎ替えをしていたのですが、面倒くさいのでTRSバランスラインスイッチャーを自作しようと思い立ったものの多忙で随分時間が経ってしまいました。まあ、シャーシの穴開けや半田付け配線が手間だし市販品を買おうかとネットを見ると結構高いのですね。第一候補のHOSA SLW-333は大体15000円くらいします。パッシブタイプなのでロータリースイッチ+TRSジャックという単純な構成だと思うのですが殆どは頑丈そうなシャーシ(筐体)の値段でしょうか。中古を探しても1万円近くと結構いい値段してます。やっぱり自作しかないかと諦めつつネットオークションを見たらたまたま同機のジャンク品が自作した場合の部品代よりもかなり安く出ていたので壊れていても部品交換するからまあいいかと落札しました。競合相手がいなかったので出品金額のままで落札できてラッキーでした。😄

かなり清掃しましたがノブの削れはそのままです
外観はかなり草臥れていましたが一応セレクターも回るし単純な構造だから大丈夫だろうと思ってケーブルを接続して試してみましたが音が全く出ないので断線しているかも知れないとシャーシの捻子を外して中を見てみたのですが特に断線している箇所もないのでおかしいなあと思ってロータリースイッチの接点を見たら黒い酸化皮膜で覆われていました。先ずは無水エタノールを含ませた綿棒で擦ってみたら少し皮膜が取れて金属地が出てきましたが接点の隙間が狭くて綿棒だと入らないので、以前100円ショップで買ったスマホのおそうじ棒を思い出して使ってみたら接点の隙間にバッチリ入りました。これはかなり使えますね。但し毛羽が残るので注意です。

かなり汚れていました
念のため、サンハヤトの接点ブライトで更に酸化皮膜を取ります。
これ秋葉原に行ったついでに買おうと思ってS電商に行ったら910円とお高いので、検索したらヨドバシの秋葉原店に在庫があるということなので行ってみたら在庫無し。ヨドバシさん、直接出向く客もいるのだから確り商品管理してくださいよ。ということでパーツ屋を徘徊していたらラジオデパートの門田無線で684円で売っていたので買いました。S電商とは200円以上値段が違うのでビックリ、しかもヨドバシよりも遙かに安いです。
掃除棒に汚れが殆どつかなくなるまでロータリースイッチを3周くらい念入りに接点ブライトで清掃後水拭きして終了です。
接点の隙間が狭いので清掃しにくいですね

中身はこんな感じです
シャーシを組み直して再度チェックしてみると今度は問題なく安定して音が出ました。😀 切換時の雑音も少なくていい感じです。ついでにTRSバランスケーブルを6本買ったのですが音が小さい物やコネクターを動かすと音が途切れたりするのでプラグキャップを開けてみたら非常にいい加減な半田付けがしてありました。中にはグランドとショートしそうになっている物もあり危なっかしいので半田付けを全てやり直しました。安価な物とはいえあまりの杜撰な作りにビックリです。YOKO(COMON)というメーカーの6.3mmケーブルなのですが、ここのはプラグの作りも良くないのでやめておいた方がよいですね。一応修理したので当面使いますがそのうち買い換えます。取り敢えずジャンク品スイッチャーを修理して便利に使っています。

2022年11月29日火曜日

ZOOM H6 BLACK

 この間の祝日にピアノサークルの演奏会があったのですが、とにかくこの1ヶ月ほどは殺人的に忙しく演奏会当日午前3時までマスター盤制作、殆ど眠れず朝8時に近所の宅急便営業所からマスターメディアを発送してから演奏会に出発というハードスケジュールだったためピアノの練習もろくに出来ませんでした。前から録音を考えておりそのために入手困難なZOOM F3を折角入手したのですがその他にマイク2本、ケーブル、マイクスタンドを準備する時間的精神的余裕もなく、しかもかなり雨が降っていたため機材一式担いで行くのも面倒になり録音計画を大幅に縮小、結局F3の前に購入したハンディーレコーダーZOOM H6 BLACKと小型の三脚だけにしました。

会場でマイキングしつつセッティング、テスト録音を繰り返しながら再生してみると結構いけるかもと感じました。今迄ZOOMのH4初代機から始まって、同じZOOMのH2、H4n、TASCAM DR-05、DR-07、Roland R-26など色々と使ってきてやはり内蔵マイクでの録音はどれもイマイチだったので結局XLR端子とファンタム電源が使えるハンディー、或いはフィールドレコーダーに別途コンデンサーマイクという組み合わせで録音してきました。なので今回は本当に応急的な録音、取り敢えず聴ければいいやという積もりで殆ど期待していなかったのですが、H6の内蔵マイクは単体コンデンサーマイク並みにいい感じで録音出来ました。これならマイキング次第でメインの録音機としても使えそうですが自分はXY方式のステレオイメージが好きではないので編集時にDAWでステレオエンハンサーを少しかけてより自然な感じになるようにしています。今回は念のため-12dBでサブ録音出来る機能を使いましたが、幸いなことにオリジナルトラックがピークアウトすることはなかったので一安心です。いずれにしても今回生録音に投入してみてH6が単体でかなり使えるレコーダーということがわかりましたので機材運びが億劫だったりそれ程重要ではないときにはH6を使おうと思います。

初代H6はラバー塗装だったので経年でボディーがベトベトになりますが、
BLACKはプラスチック外装なので経年劣化の憂いがなくなりました。

2022年8月30日火曜日

ZOOM F3 購入しました

 昨日の朝、通勤電車で座れたのでネットを何気なく観ていたら、Rock oN Line eStore(勿論転売屋ではありません)にZOOM F3が「在庫あり即納」と表示されていて値段もごく標準的だったので思わず買ってしまいました。電車の中でクレジットカード番号を入力したり色々大変でしたが…😆 が、他店は何処も在庫がなくて「納期未定予約受付中」ばかりなので本当に在庫があるのかなとちょっと心配になりました。というのも、以前別の大手I楽器店のネットショップで在庫有りと表示されている機材を購入したら、後から「お客様が先程ご購入頂いた☓☓は当方の在庫管理ミスで現在在庫を切らしております。誠に申し訳ございません。つきましては現在入荷未定となっておりますので商品が入荷するまでお待ち頂くかキャンセルさせて頂ければ幸甚です。宜しくお願い申し上げます。」というような内容のメールが来てガッカリしたことが一度ならずあるからです。しかし、今回はその後直ぐに注文受付メールが来て、夜には発送完了メールが来てほっとしました。このショップを利用するのは初めてだったので会員登録したらなんと1000ポイント付与=1000円割引で買えてラッキーでした。😄

そして今晩配達されましたので早速開梱して手に取ってみたら掌に乗る程小さいにも拘わらずずっしりと重く仕上げも良いです。ファームウェアは既に最新版がインストールされていましたので、PCで32bitフロート形式が扱えるオーディオインターフェイスとしても機能します。肝心のXLR入力端子も確りとしたものでした。取り敢えず今日の所は開梱までで、実際の使用感や音質、機能については後日新たなエントリーに書きたいと思います。これで早くピアノの録音をしてみたいですね。

待ちに待った32ビットフロート採用レコーダー

ファームウェアは既に最新の2.00

2022年8月28日日曜日

コンデンサーマイク

 6月のエントリーですが、多忙とやる気の減退で長らく公開せずに放置していた記事です。今更ながらで申し訳ありませんが折角なので忘れないうちに公開します。🥴

性懲りも無くまた得体の知れないコンデンサーマイクに手を出してしまいました。😂

CKMOVA SXM-3

CKMOVAという聞いたこともないメーカー名でしたが外観デザインはオーストリーの新興メーカーLEWITTのパクリで何となく良い音がしそうな予感😍(根拠なし)で一応国内大手音響機材メーカー通販部門の展示品放出のため売価も数千円と安いものでした。ボディーはオールメタル製で収音部はハニカム形状のパンチメタルで隙間から見えるダイアフラムはかなり大きい感じです。表面にはハイパスフィルターやパッドを思わせる表示があるのですが、プリントしてあるだけで該当するスイッチ類は一切ありません。😵 この辺り如何にも中華メーカーの面目躍如たる処ですが、実際に使用してみたところ、取り敢えず未だ自分の声だけしか試していなのですが特にノイズも無く音質は大変良好でした。メーカー発表の周波数特性グラフは次のようなもので悪くはないです。

一応国内代理店のサイトはあるにはあるのですがこの製品は取り扱っておらず国内での販売は今の所無いようです。海外通販サイトでは新品で1万2000円位ですがまあ1万円越えだったらパッドもフィルターも装備されていないので買わないでしょうね。同じ金額を出すのなら今は著名メーカーの製品でも良いものが買えますしね。😅 それと付属のショックマウントが独特な構造で特に経年でゴムが伸びてしまった場合は修理が難しそうです。もう1本入手してステレオで楽器(特にピアノ)の収録をしてみたいのですが入手難でちょっと無理そうな感じです。

相変わらずの散財ですが、まぁ機材集めは色々と勉強になって楽しいからいいかなって感じですね。😆

2022年8月27日土曜日

値上げラッシュ

 仕事や生活が忙しくてずっと更新をサボってしまいました。(汗 幾つか記事を書いて下書き状態のものもあり、何れ公開するつもりではいますが推敲する時間が中々取れず3ヶ月も経ちました(こんなブログでも書きっ放しではなく一応推敲はしています😆)。それはともかく最近は日用品や食料品が値上げラッシュで困りますね。音響機材も例外ではなく、いや寧ろ半導体不足に直撃されている機材関連の方が値上げ率が高い位です。3年程前に購入したラージダイアフラムコンデンサーマイクAKG C414 XLSの販売価格を見てビックリ。自分が買った時は1本5万円台後半(ほぼ底値だった)でステレオ収録用に2本買って11万円台半ばでした。同じ店で現在は1本13万円弱と2倍以上の値段が付けられています。これではとても2本揃えるなんて贅沢な事は出来ないですね。安いショップだと8万円台で販売していますが3年前にその値段だったら購入対象から外していたかも知れません。8万円台でも充分安いんですけれど。😅

それから値上げ直前に駆け込みで9万円台で購入したマイクプリアンプ Focusrite ISA TWOですが、これも17万円弱に値上がりしました。

その他にもちょっと目を疑うような金額に値上がりしているものが多く、悲しい哉おいそれと機材に手が出せなくなってしまいました。😢

半導体不足といえば、32ビットフロート採用で入力レベル合わせが不要な画期的フィールドレコーダー、ZOOM F3の生産が止まっており何処も入荷未定で売っていません。ネットオークション等では転売屋が足もとを見て5万円以上で売っていて(定価35000円)馬鹿らしくて買う気にもならないので通常ルートで安定供給されるまで待ちます。私もかれこれ35年以上PCで音楽制作して来ましたが、これ程物不足で機材が一斉に値上がりした経験はないです。尤も昔の機材は目が飛び出る程高価でしたから潤沢に在庫が有っても買えませんでしたが。🤣

最近漸くガラケーからスマホに換えましたので、物は験しにとスマホからエントリーしてみました。

2022年1月26日水曜日

Focusrite ISA TWO

何の気なしにネットで音響機材を検索していたら、FocusriteのマイクプリISA TWOを安く販売しているサイトを見つけてしまいました。半導体不足の影響かどうかはわかりませんが最近音響機材の価格が全般的に上がっていますね。


以前から音質の良い2chのマイクプリが欲しくて、電源を取るのに苦労する会場用にモバイルバッテリーで使用出来るオーディオインターフェイスを以前購入しましたが、電源が取れる会場で使う、音質の良い高性能なマイクプリアンプをいずれ入手しようと考えていました。ピアノをステレオ収録するという用途が主なので2chは必須で、Focusriteのオーディオインターフェイスが非常に良い印象だった事もあって同社のISA TWO性能対価格比で最有力候補でした。それでも、安いのでよく利用する某ネット機材通販サイトでも10万円以上はするので録音の頻度を考えるとなかなか導入に踏み切れないでいました。先日偶々検索ワードにISA TWOと入力したらかなり安いサイトが現れたので取り敢えず会員登録をしたら更に1000円引きになり何と新品で7万円台の値段が表示されたのでいきなりポチってしまいました。最後の1台だったらしくポチった後同じページを見たら売り切れになっていました。(^^;  ネットオークションやフリマなどでは中古品が8万円前後でよく出品されていて食指が動きそうになるのですが、使用履歴がわからず保証もない中古を買うよりはそれよりも安価で新品が手に入るのならばそちらを選択しない理由はありません。購入したのは異様な安値を付けている詐欺サイト(普通の通販サイトを装っていますが会社所在地を検索すると普通の民家だったり全く関係ない会社の建物だったりします)ではなくちゃんとした音響機材専門の販売会社です。まだ届いたばかりなので箱を開けただけですが実物を見るとやっぱりモチベーションが上がりますね。(笑) 現在ちょっと多忙なのでおいおいテストしていこうと思っていますが取り敢えず箱だけ撮影してみました。実際の録音テストはまた後日やってみようと思っています。


2021年11月7日日曜日

Superlux S502 実戦投入

1年半以上前に(国内では入手できないため)ebayでイギリスから購入したSuperlux S502、ORTFステレオマイク(ショップスのコピー品)を漸くピアノサークルの発表会録音に使用しました。新型コロナの非常事態宣言などで悉く発表会が中止になりこのマイクも長らく休眠状態でした。発表会は長丁場なのでUSB電源が使えるレコーダーも買い足しました。これまで持っていたレコーダーは電池かACアダプター(丸いコネクター)を使う物ばかりでAC電源が取りにくい会場での長時間録音、特にファンタム電源が必要なコンデンサーマイクを使うと電池の消耗が激しく電池をたくさん用意して途中で入れ替えたりとか色々面倒でした。急遽中古でTASCAM DR-40を買いましたがこれはUSB電源で駆動でき実際に15000mAhのモバイルバッテリーでファンタム入れっぱなしで6時間以上使っても全然余裕で、バッテリー容量表示は1目盛りも減りませんでした。

S502ですがとにかく手軽で、スモールダイアフラムのペンシル型コンデンサーペア2本よりも更にセッティングが楽でしたがORTF方式は初めてなのでリハの時間を利用して色々試してよりよい設置位置を探しました。XYのマイクも持っているのですがステレオ感に乏しく独特の音場感覚が嫌いなので殆ど使うことはありません。レコーダーに内蔵のマイクも殆どXYなので自分としては簡易録音や緊急時以外の用途はありません。マイクカプセルがちょっと外側に向きすぎていて中抜けしそうなイメージでしたが実際の結果は上々で違和感なく豊かなステレオイメージで録音出来ました。カプセルの性能も非常に優秀で周波数レンジやバランス、解像度など音質的にも満足のいくマイクでした。勿論オリジナルのショップスに比べれば劣るのでしょうが相手は60万円、こちらの30倍もしますので、この音質と音場感が低価格で得られるのは素晴らしいですね。今後はこの組み合わせ(+音質の良いマイクプリ)が標準になりそうです。

2021年8月21日土曜日

マイクプリBlueTube DP V2の電球交換

 PreSonus製マイクプリアンプBlueTube DP V2のVUメーター内部照明ランプが切れてしまったので交換しました。このマイクプリは中古で購入したもので、以前のブログ記事でもご紹介した内部基板を支持している部分が壊れて自分で部品を買ってきて修理したのでメーカーサポートが受けられない事と、もし修理受付されたとしても技術料という名目の費用がかなりかかりそうなので自分で交換しました。分解するのには結構手間がかかります。まず背面のXLRコネクターを留めている捻子を9本外し、左右側面の金属外装(捻子4本)を外し(真空管を交換する時はここまで)、更にVUメーターが格納されているプラスチック部品を外すためにボリュームノブ4つを留めているナットとワッシャーを外し、プラスチック部品を固定している透明テープを剥がして漸くVUメーター内部にアクセスできます。オリジナルの電球は左右からそれぞれリードが出ている横長のものでバルブに青いフィルターがコートしてありました。半田付けされていたので外して同じような形状の電球をネットで探したところ12V仕様のものは見つかりましたが、本機に使われている電球は15V(基板上に15Vの表記があり実際にテスターで測ったところ14.98V)で12Vのものは使えません。中途半端な電圧なのでなかなか無くて、漸くネットオークションで15Vの麦球を見つけましたが横長ではなくてリードが下に2本出ている縦長のタイプでした。横長のものと比べると配光特性が異なるのでどうかとは思いましたが他に15V仕様の電球が見つからなかったためあるだけ有り難いと思って購入しました。その他に通販で電球色のLEDも購入してみましたが別途点灯用の固定抵抗器が必要で最低10本単位でしか購入できなかったので今回は取り敢えず麦球で修理しておいてまた切れたら次はLED化しようと思います。

VUメーターの電球を麦球に交換
画像変更しました(20210826)

性能が悪いガラケーのカメラの画像では全く参考にならないため、実際の見え方となるべく同じになるように露出補正したコンデジで撮り直しました。明るさは丁度画像のような感じで配光はオリジナルの電球に比べると中央部分が少し暗い感じはしますが視認性には特に問題ありませんので暫くはこれで大丈夫でしょう。

2021年5月31日月曜日

フィジカルコントローラー CC121

steinberg(ヤマハ)のCubase専用フィジカルコントローラーCC121が仕事で使っている波形編集ソフトウェアWaveLab Proにも対応しているらしいという情報をネットで仕入れたので今更ながら中古品を入手してみました。早速試してみたところ特にカスタマイズせずともWabeLab Proでしっかり使えました。今まではKORGのnanoKONTROL2を使っていたのですがソフトウェア上からフェーダーやパンポットに機能を細かく割り当てなければならず、WaveLab Proをアップデートする度に再設定するのが面倒くさくて純正ならそういう煩わしさから解放されるだろうとの目論見通りCubaseやNuendo共々大変快適に操作できるようになりました。このCC121は価格が高いのが難点で以前から入手したかったのですがなかなか気軽には導入できませんでした。たまたま中古品を安く入手できて良かったと思います。ACアダプターを接続すればモーターフェーダーを使えますが、取り敢えずWave Lab Proでは必要ないのでシンプルにUSBケーブル1本で繋いでいます。価格が価格なのでお勧めしづらいですが、1台あると中々便利です。


2020年3月21日土曜日

RODE AI-1 オーディオインターフェイス

 以前に購入したRODE AI-1 USB-CオーディオインターフェイスのASIO運用が漸く可能になりました。このインターフェイスは購入時にファームウェアの不具合があり殆ど動作しませんでしたが、RODE社サイトに掲載されている最新ファームウェアをアップデートした後は正常に動作しています。同サイトからASIOドライバーも入手できるのですが、それをインストールしても何故かどのDAWでもASIO機器として認識されず、仕方なくWASAPIデバイスとして使っていましたが、ASIOメインのDAWでは殆ど使い物になら無い状態です。

 AI-1用のASIOドライバーは何もしなければ"C:\Program Files (x86)"⋍32ビットのプログラムフォルダーにインストールされるため、64ビット環境のDAWではAI-1が有効になりません。ドライバーのみを64ビットの”C:\Program Files”にコピーしても駄目でした。其所で、インストール時に自分で64ビットのプログラムフォルダー下に"Rode>Asio"というフォルダを指定してインストールしたところ漸くASIO機器としてDAWやプレーヤーソフトから有効になって問題なく使えるようになりました。
Cubase Pro10のデバイス設定画面に漸く現れました。
コントロールパネルも見えるようになりました。

 本機はWASAPIで使っていた時からヘッドフォン駆動能力が高く、音質がクリアで非常に良いと感じていた(さすがにマイクメーカーだけあってマイクプリの音質も良い)ので是非ともDAWのモニター用途に使いたかったのですが、漸くそれが実現して「喉のつかえが取れた」感じです。(笑) 最大の関心事はレイテンシーでしたがソフトウェアピアノ音源をリアルタイムで弾いてみた感じでは特に速くも遅くもなく標準的な感じです。ただCubaseとStudio Oneでは多少挙動が異なり、Studio Oneだとバッファーサイズを1ランク大きくしてやらないとノイズが出たりしてイマイチでした。CubaseとStudio Oneでは、Studio Oneの方がDAWとしての動作は軽いと感じていたのでこれはちょっと意外でした。これでマイクプリ(ライン入力)が2つあったら文句なしだったのですが、其所だけが惜しいです。

2020年3月20日金曜日

マイクプリ修理

連休という事もあって、随分前に購入したマイクプリアンプ PreSonus  BLUETUBE DP V2を久し振りに箱から出してみました。フロントパネルにあるボタンスイッチを押すと何だかグラグラするので本体を開けて分解してみると基板を支えるスペーサー(支柱)のビスが4本全て破損して(折れて)いました。上下の基板を繋ぐコネクターのみで支えられておりこのままではコネクターピンが曲がったり折れたりしかねないので即刻修理する事にしました。プラスチック製のビスが経年劣化でスクリュー部分が折れてスペーサーの中に残っていたので太めの縫い針を刺して廻して何とか取り出しましたが、結構大変でした。マイクプリアンプという微弱な信号を扱う機材である為、誘導ノイズの回り込みなどを防ぐために態々導体ではないプラスチック製のビスが採用されており音質重視設計という事を感じますが、金属とは違って経年で容易に割れてしまうのが欠点ではあります。
長さ16ミリのオリジナルスペーサと経年劣化で折れたビス
手持ちのビスで応急処置をしようと考えてサイズが合いそうなものをスペーサーに入れてみましたがドライバーで廻すと2回くらい廻った後はそれ以上廻らないので、元のビスのスクリュー部分をよく見るとピッチが広いインチねじでした。本機製造元のPreSonus社は米国のメーカーなので普通にインチねじを採用しているのですが、日本では基本的にミリねじなので規格が合わず廻らない訳です。そこで急遽秋葉原のネジ専門店に行って物色しましたがやはりインチねじは売っていませんでした。プラスチック製のネジも勿論ミリねじしかないので同じようなサイズのスペーサーを探してみましたが、プリアンプに付いていたものは長さ16ミリという半端な数なのでピッタリのものがありません。仕方が無いので本来用意されている15ミリ長のスペーサーに1ミリ厚の紙?製ワッシャーを挟んで合わせる事にしました。スペーサーのねじは勿論ミリねじです。
秋葉原で調達した15ミリ長の代替用スペーサーとプラスチックビス
下駄を履かせるための1mm厚ワッシャー
これらを使って何とか基板をガッチリと固定する事が出来ました。これでもう大丈夫でしょう。
上の基板はスペーサー2本で支えられています。
真空管で歪みを加える事が出来るマイクプリですが、私の用途では殆ど真空管ドライブは使いません。(^^; ソケットには無銘の中国製真空管が入っています。分解には全てのねじを取り外して横にスライドしなければならず骨が折れました。(^^;
修理後は筐体を元通りに組み立てて完成です。
連休初日は家でぐうたらしていたかったのですが、午後から急遽秋葉原に行き、ついでにガリが酷いラジオのボリュームも買おうと思って探しましたが抵抗値は同じものがあるものの回転軸部分がピッタリのものがなくて今回は諦めて帰りました。

閑話休題…

今日はアメリカ在住の妹から電話があって、ロサンゼルスではコロナウィルス対策のため、今日から外出禁止令が出て仕事にも行けないとの事。アメリカは資本主義が徹底していますので政府が休業時の手当を出すなど考えられません。日本では安倍首相が何か対策しようとすると、例えば自粛要請したらマスゴミが大騒ぎで批判しますが、現段階の世界はそんな甘いものではないのですよ。日本人は平和惚けしているというか目の前の危機に対して相変わらず無頓着で呆れるしかないのですが、今後それ程遠くない時期にコロナウイルスの比ではないもっと深刻な事態が起こり得ます。それこそ食料品が容易には入手できなくなるような日が必ず来ますので肝に銘じて今から備えをしておくべきだと思います。

2020年3月15日日曜日

ダビング

昔録音したDATをファイル化しようと思って友人からDATデッキを借りてきて作業しています。仕事が忙しくてなかなか捗っていませんが。(^^; 最初はオーディオインターフェイス経由でPCに取り込もうとしましたがいちいちPCを立ち上げたり、ダビング中に別の作業をして動作が不安定になってエラーが出たりするのも嫌なのでメモリーカードレコーダーTASCAM DR-680MKII経由でダビングする事にしました。
昔まだお茶の水にあった松尾楽器の2台フルコンスタジオで録音したテープがあっていい音だなあと聴き入ってしまいました。2001年の録音ですが、マイクはAKG C4000B(ステレオで2本)、DATデッキはパイオニアのポータブル型D-C88、このデッキは民生用でXLR端子やファンタム電源が付いていないので、安価なARTのマイクプリアンプTUBE MPを2台繋いで録音しました。最近は(主に体力上の問題で(^^;)スモールダイアフラムの使用が多くなったのでめっきり使わなくなってしまいましたがC4000Bはやっぱりいい音で収録できますね。マッチドペアではない(そもそもマッチドペアというラインナップは無かった筈)ですがステレオ収録でも全く問題ありません。それに中国製などではなく歴としたMade in Austriaというのも嬉しいポイントです。
改めてネットで調べてみるとC4000BはAKG初(というより世界初だそうです)のラージダイアフラムバックエレクトレットコンデンサー型だそうで、エレクトレットだという事は以前から知っていましたが、某国内メーカーのECMとは雲泥の差です。エレクトレットコンデンサー(特にバックエレクトレット)がピュアコンデンサーに劣るという事はないのですが、某メーカーのECMの品質が低過ぎて悪いイメージが付いてしまい、私もある時点までECMを毛嫌いしていました。エレクトレットの欠点は経年で帯電させた電荷が抜けて使えなくなる事ですが、バックエレクトレットの電荷が抜け切るまでには100年程掛かるようなので(しかも簡単に充電出来るようですし)、内部の回路が故障しない限り自分が寿命で死ぬまで安心して使える事でしょう。(笑)

このマイクを買ってきてテスト録音した時に低音がおそろしく良く収録できてしかも滑らかな音にビックリした事を今でも鮮烈に覚えています。当時の価格が6万円程だったのであまり出回っておらずネットでも記事が少なく、某ナントカ袋であまり使った事もないクセに低評価をしている輩には笑ってしまいました。オーディオ(音響)機器界隈って大して使ったことがなくてもその製品の全てがわかってしまうまさに一を聞いて十を知る「超能力者」で溢れているのですね。道理でオカルトと揶揄される訳だ。(笑)

実際に録音してC414と比べてみると、音離れが良くクッキリしているC414、ソフトタッチでウォームなC4000Bという感じ(言葉で表現するほど極端な差がある訳ではない)ですが、解像力が劣るという事はなく細かい音もキッチリ録れています。同じメーカーだけあって音の傾向は似ており、どちらにも共通して気品のようなものを感じますね。何れにせよマイクの個性や好みに応じて使い分ければよいだけで、優劣とは違います。両方ともピアノにはよく合っていると思います。当時このマイクの半額以下で売っていて某音響機材ショップが激しくプッシュしていた某社のマイクにしようかとちょっと傾きかけた事もありましたが、経年で本体にサビみたいなものが出たり低音域が抜けたりするらしい(C4000Bは購入してから約20年、何度も使いましたが未だに新品のように綺麗です。防湿庫に保管していたという事もありますが)ので変な気を起こさなくてよかったと思います。(^^; 久し振りに動作チェックしてみましたが帯域、感度とも全く問題なしなのでまたこれで録音してみたくなりました。所謂ハイレゾで収録したらどんな結果になるのか試してみたいですね。尚、C4000Bはその後C4000と型番が変わってブラック仕上げになり付属ショックマウントがH100からH85に変更されましたが現在はディスコンです。ダビングの話から結局またマイクネタになってしまいました。(^^;

2020年2月24日月曜日

C414XLSで録音

またまたマイクネタで恐縮ですが、昨日23日に小さなホールで有志によるピアノの演奏会があり、そこで先日購入したAKG C414XLSを2本使用して録音をしました。今回は2台ピアノとソロ曲が混在するというちょっと変わった構成で、マイクは1回セッティングをすると途中で動かせないため取り敢えずピアノ2台にそれぞれ1本ずつ設置し、ソロと2台の音量差をなるべく縮小するため指向性はオムニに切り替えました。私はミヨーのスカラムーシュを弾いたのですが、この曲はプリモとセコンドで交互にテーマが出現するのでカーディオイド特性を利用してステレオ感を強調した録音をすると非常に面白い効果が得られると考えたのですが、今回それは諦めました。マイキングの狙いはピッタリ当たってソロでも2台でもステレオ感を殆ど犠牲にせず左右の音量的にもあまり違和感を感じず編集段階でちょっと調整してやるといい感じになりました。ピアノ1台に2本で計4本マイクを立てる事も考えましたがちょっと現実的ではないので2本だけでやる事にしました。

それにしてもC414は非常にいい音で収録できますね。まさにスタジオのあの音で、安物とは別世界です。今までは安いマイクでもマイキングでどうにかなるだろうと努力して来ましたが、やはりどうにも越えられない壁があって、ある程度のグレード以上のマイクでないと絶対に実現できない世界がある事を痛感しました。今回は諸般の事情でちょっと無理筋のマイキングをしたも拘わらず今までで一番良い音で収録できました。良いマイクはあまりよろしくない環境でも救ってくれるのですね。久し振りに重いマイクブームスタンドを2本抱え、大きなレコーダーを持っていった甲斐がありましたがただ一点、ピアノの調律が完全でなかった事が悔やまれます。C414を購入して本当に良かったです。今後メインで活躍してくれるでしょう。

2020年2月22日土曜日

ORTF方式マイクロフォンSuperlux S502購入

またまたマイクを買ってしまいました。SuperluxのS502というORTF(L'office de Radiodiffusion Télévision Française=フランス放送協会)方式のマイクで、ネットでスモールダイアフラムのマイクを検索していて見つけたものです。この製品、ショップスMSTC 64 Uの類似品なのですが本家は40万円位しますので趣味レベルではとても手が出ません。S502は送料込みで約2万円、ショップスの1/20で非常にリーズナブルです。Superluxのマイクは数機種を除いて日本国内では取り扱いがないのでebayでイギリスのショップから直接購入し、約10日で到着しました。
こんな感じで届きました。

外箱
ケース
Superluxは台湾の音響機器メーカーで以前購入したヘッドフォン(AKGの類似品)の性能が大変良かったので信用して買ってみた次第です。FostexのMC10STや米国SAMSON C02はおそらくSuperlux SMKH8KのOEMで同等品と思われます(無論、OEM各社用に仕様を若干カスタマイズしている可能性はありますが)。

ORTFは2本のマイクを17センチの距離で110度に開いて設置する方式で人間の頭部(耳)の構造を参考に設計されていて自然なステレオ感が得られるとされています。その他に定位の優れたマイキングにはNOS(オランダ放送協会)方式というものもあり2本のマイクを30センチの距離で90度に開いて設置します。

このマイクの簡易録音テストをしてみましたが特に不具合も無く(個人輸入?で怖いのが製品の初期不良なんですよね)、録音帯域もワイドレンジでXY方式のちょっと窮屈な感じとは異なり音場感豊かに収録してくれます。近々サークルの演奏会があるのでその録音に使用するのが楽しみです。

Superlux S502をネット検索しても日本語のサイトは出て来ないので、このマイクを採り上げるのは自分のブログが国内初かな。(笑)

2019年12月29日日曜日

AKG C414XLS 購入

某音響機材通販ショップでクリスマス割引セールをやっていたので思い切ってLDC(ラージダイアフラムコンデンサーマイク)AKG C414XLSを購入しました。本当はショップス(Schoeps)のマイクを使ってみたいのですが、いかんせん高価で1本30万円程度しますのでステレオ用に2本揃えると60万円も掛かる事になりとても手が出ません。現実的な値段でありスタジオ用途で長年幅広く使われている名品C414にしました。私は中学生の頃から生録が好きで、親父のポータブルステレオカセットテープレコーダーを借りては色々と録音を楽しんでいましたが、当時はダイナミックマイクや安い(といっても自分にとっては高価だった)ECM(エレクトレットコンデンサーマイク)しかなく、しかもどれも性能が今一つだったため音質については我慢するしかありませんでした。社会人になってから暫く経った20年くらい前に漸く一般庶民?にも手が届くLDCが手に入るようになり、1本1万円程度で買えたR社の「なんちゃってノイマン風」なLDCもありましたが、どうせ買うなら訳のわからん新興メーカー(当時の自分のイメージ)よりやっぱり老舗の赤毛でしょ!という事で当時1本5万円したAKGのC4000BというLDCをステレオ収録用に2本購入した時は、それまで生録に使っていた国産SDC(スモールダイアフラムコンデンサー)ECMのプアーな音に比べてあまりの帯域の広さや敏感さ、音の豊かさにビックリしたものです。C4000Bはバックエレクトレットコンデンサーですが、これまで自分が使ってきた国産ECMのイメージを吹き飛ばし、様々な録音で活躍しました。その後、海外のマイク専業メーカー製SDCにも興味が出てきて安価なものでも比較的評判の良いものを何本も買いましたが、やっぱり値段に比例して音も安っぽいんですよね。(笑) ローコストマイクにもそれぞれ良さはあるのですが、同じようなものを何本持っていてもあまり意味がないので安物路線はキッパリとやめて定番マイクを購入する事にした次第です。
届いたC414はハンガリー製でしたが、長年欲しかったマイクが現実に目の前にあると感激も一入です。このクラスになるとさすがに安物とは違ってマイク本体が入っているビニールの袋には乾燥剤が入れられて密封(シール)されていました。安物だと乾燥剤は入っていてもチャック式のビニール袋だったり、ただ袋をテープで留めてあるだけなので乾燥剤の効果が疑問な場合が殆どなんですよね。また、C414と同等のカプセルを搭載した廉価版C214C314もあるのですが、それ程大きくない価格差を惜しんで若しそれらを買ったとしても結局は上位版C414が欲しくなるに違いないので今回は一切の邪念を捨てました。(笑) 更に、新品よりは安い中古品は外観が綺麗であってもどのように扱われたか全くわからないので仮令どんなに安くてもことマイクに限っては中古品には決して手を出しません(今までの経験から中古品は低域に難のあるものが多い)。あとはマイク購入検討中にもう一機種だけ音質が抜群に良くて欲しかったマイクがあるのですがそれはまた後程懐に余裕が出来たら購入しようかと思います。取り敢えずマイクもここら辺で一旦打ち止めでしょうかね。

さて、購入したC414の肝心の音なのですが、簡易的にテストした結果は非常に良いです。C414にはステレオ用に特性が揃ったものを選別して2本セットにしたマッチドペアもあるのですが、それだといきなり価格が跳ね上がってしまう(2本買う値段の2〜5割増位になってしまう)ので今回はやむなく同じものを2本別々に購入しました。これは一種の賭けですが、購入した2本は添付されている周波数特性の実測グラフでは若干の違いはあるものの聴感上(レコーダーのLRレベルメーターも確認しながら)の感度(音量)差は特に無く、音質差も感じられませんでしたので、マッチドではないもののステレオペアとして何の問題も無く使える筈です。安物だとペアとして販売されているものであっても一聴して明らかに感度(音量)や音質に違いがありステレオで使うには厳しい場合が多いのですが、さすがはAKGの定番マイクだけの事はあります。来年2月にピアノサークル有志の演奏会があるのでC414を録音に使おうと思っています。やっぱり本当に欲しいものはケチらずに多少高価でも良い製品を買った方が結局は安上がりだという事を実感しました。(^^; 録音が楽しみです。

2019年7月21日日曜日

またしょうもない物を(^^;

先々週から体調が思わしくなくメニエールのように目眩と吐き気が続き、病院に行って脳のCTスキャンを撮影しても異常無しで原因が皆目わからず折角の連休も結局寝て過ごしてしまいましたが先週中頃から段々と調子が元に戻ってきたので久し振りにハードオフにマイクホルダーのジャンクを探しに行きました(可動部分の特殊なネジが欲しかった)。ところが、何故かマイクホルダーは置いておらず店内を見て回っていたらカシオのMIDIシーケンサー(再生専用)FD-1を見つけて面白そうだったので買ってしまいました。(^^; ACアダプター無しの本体のみで400円、勿論ジャンク品です。型番からわかるようにフロッピーディスクを記憶媒体に使う骨董品で発売は1999年のようなので20年前の製品ですね。
買った時はかなり汚れていましたが、丁寧に掃除して液晶ディスプレイ部もコンパウンドで磨いたら随分きれいになりました。ACアダプターは手持ちの汎用品で電源が入りました。問題はフロッピーディスクです。そういえば昔使っていたフロッピーがまだケースに大量に残っている事を思い出し、外付けUSBフロッピードライブもあるのでスタンダードMIDIファイルをWindows10マシンからコピーして試してみました。ネットで調べてみるとSMFタイプ0でないと認識しないとの事なので昔作ったゲーム音楽をタイプ0でフロッピーにコピーしてFD-1に入れ、SC-88Proに接続して鳴らしてみました。内蔵フロッピードライブもちゃんと生きていて、完璧に再生できました。ディスプレイの鍵盤は演奏と共にチカチカ点滅するし、テンポや小節数も表示されるので見ているだけでも楽しいです。さすがに常用はしませんがPCを起動するのが煩わしい時や、まだPCのCPUが非力でオーディオデータを扱えず外付けMIDI音源モジュールで音楽を制作する事しか出来なかった若かりし頃の気分を味わいたい時にはノスタルジックでいいですね。それにしても20年経ってもまだちゃんと問題なく動くのが素晴らしいです。さすがはMADE IN JAPAN !?

2019年5月18日土曜日

Neewer NW-410 録音結果

音楽サークルの定演録音に先日購入した激安マイクNeewer NW-410を使用してみました。自分が主催する会では無いのでマイクのセッティングに制約はありましたが、録音を聴いたサークルメンバーからは好評を得ました。時間が限られていましたのでカーディオイド(単一指向性)カプセルのみの使用でしたが、録音品質に対する自分の感想としては「ノイズが若干あって音に幾分安っぽさが感じられるもののそれ以外に悪い部分は無く、価格以上の働きをしてくれて好結果が得られる」です。以前に使用したBehringer C-2と比較すると低音域の充実ぶりではNW-410の文句なしの圧勝(スモールダイアフラムのカーディオイドはどうしても低音域が少し薄くなる傾向があります)、高音域の音数に関しては若干少な目かなと感じました。価格が価格なので高級機には及びませんが、帯域バランスが非常に良いのでアマチュアのちょっとした録音には非常に有効な製品だと思いました。しかも現在は私が購入した時よりも価格が下がっていますのでコストパフォーマンスは更に良くなっています。あまり機材にお金をかけずにそこそこの高音質を得るという用途にはお薦めできると思います(マイクロフォンは長い目で見ると消耗品なのである程度の割り切りが必要だと思います)。音質に関しては文章で書いてもなかなか伝わらないと思いますので、自分の(この上ないくらい下手くそな)演奏を録音したものを聴いて頂いてこのマイクの善し悪しをご判断下されば幸甚です。ピアノはスタインウェイのフルコン、中規模ホールでの収録です。尚、録音は全くの無加工で、ローランドのメモリーレコーダーR-26を使用しました。

Piano recorded by Neewer microphones