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2019年5月2日木曜日

ニットー長時間レコードの再生

令和になって早2日経ちましたね。

さて、先日ネットオークションでニットー長時間レコードを入手しましたが暫く放置状態で漸く再生してみようと作業に取りかかりました。こういう特殊なレコードは若い頃から興味津々で長らく入手したかったのですが、今まで実物にお目にかかった事は一度もなく、たまたまネットオークションを徘徊していたら発見して、値段が吊り上がるかなと思ったのですが取り敢えず許容範囲内の金額に収まってくれたので落札出来ました。こういうものは中古の専門店に並ぶ事も希なので、苦労して歩き回る事なく居ながらにしてキーボード操作とマウスクリックだけで珍品が入手できて実にありがたい世の中です。

ニットーレコード(日東蓄音器)は大正時代(1920年)に大阪で創業したレコード会社で1935年に兵庫のタイヘイレコードに吸収合併され、レーベルは残りましたが会社は無くなります。アコースティック録音(ラッパ吹込)時代は外国人の演奏を録音したりとなかなか意欲的で録音品質も良いレコードでした。SPレコードは12インチ(30cm)でも4分半~5分位しか収録できず、一部のレコードでは少しでも長く録音するために径の小さいレーベルを作って内周限界までカッティングしたり、わざと回転数を落して制作するなどの反則技を使ったりしました。後に33回転のSPレコードがビクターから少数発売されましたが音質の問題もあり程なく生産終了となったため、いずれにしても当時長時間録音は夢のまた夢で、ニットーや英ウォルド(ワールド)等のレコード会社は線速度一定で片面10分前後の特殊なレコードを極少数発売しました。線速度が一定という事は、ターンテーブルの回転数が常に変化するという事なので普通の蓄音器ではまともな再生が出来ず、蓄音器に取り付ける専用のアダプターが売られていましたが、取扱いが難しかったこともあって極短期間で発売中止となりました。
義太夫 熊谷陣屋の段 豊竹古靱太夫 鶴澤淸六
これが今回入手したレコード(2枚4面)で電気録音ではなくラッパ吹込(1926年頃)です。レーベルを見ると10.45と原盤に刻まれていて、おそらくこれが再生時間なのだろうと思います(違う可能性あり)。25~60rpmで収録されているという事なので、まず45回転でパソコンに取り込みました。そのまま聴くとやはり声のトーンや三味線の音がおかしいので、取り込んだ音源を仕事で使っている波形編集ソフトで処理をします。復元の手がかりは収録時間と声や楽器の音です。一度でパッと決められるような単純なものではないので何度も音を確認し試行錯誤しながらピッチを決め収録時間の10分45秒になるように細かく調整します。この調整がなかなか大変でちょっと目盛りを動かすと大幅に時間が変わってしまうので3秒ほど誤差が残りましたがまあこれで良しとします。少し遅い(半音程度低い)かなという気もしますが、その点は後々如何様にも変えられますので今回は取り敢えずこの状態です。

長時間レコードは通常のSPレコードよりも回転数が遅いのですが音質は非常に良好でちょっと驚きました。しかもカッティングされた音溝も普通のものより幾分細いように見えます。通常のSPでは(LPでもそうでしたが)角速度が一定なので線速度が遅くなる内周側の音が著しく悪くなり電気録音時代でも交響曲などの復刻では面同士の繋ぎ目で音質差が歴然とわかりますが、このレコードは線速度が一定なので内周でも音質が悪くなりません。大正時代に制作された長時間レコードのような特殊な規格の音盤の復元再生については、アナログ時代には技術的に困難を極め殆ど現実的ではなかったものが、現代のデジタル技術では対応した機能を持つ波形編集ソフトウェアを使用すれば個人レベルでも比較的容易に実現出来るというのが面白いと思います。線速度一定の媒体は一般的に簡単に買えるものとしてはCDというメディアで漸く実現したので、それを考えると電気録音以前の時代によく線速度一定のレコードを作ったものだと思いますし、実際に再生してみて一定の線速度が非常に高精度に保たれていて感心します。このレコードが1926年の製造とすれば、大正、昭和、平成、令和と4つの時代を跨いで再生された事となります。レコードの再生にはオルトフォンのOM78を使いましたが、このカートリッジは盤質の悪い磨り減ったレコードでもノイズに滅法強く良い音で鳴ってくれるので大変重宝しています。既に製造終了していますがお薦めですので、もしも見つけたら是非ともゲットしてください。

音源(疑似ステレオ化しておりノイズ除去処理はマキシマムなので全体的な音質は非常に悪いです。オリジナルSPは大変良い音がしますが、諸般の事情で意図的に低音質化しています(最も低いビットレートでMP3エンコードしました)ので悪しからずご容赦ください。)
※音源ファイルは一定期間経過後に削除する予定です。

2016年6月29日水曜日

ファイルが行方不明?

シーケンサーを起動してサンプラーのピアノ音源を読み込ませようとしたらいきなりファイルが見つからないとの警告が出てびっくり。今までこんなダイアログは一度も見た事が無かったんですよね。取り敢えず一番可能性の高いCドライブを指定したらドライブ全体を巡回して探し始めました。表示を見ると3万個もファイルがあって1個見つける度にディスク全体を再検索するので1日ではとても終わりそうにありません。どうしてファイルがいきなり見つからなくなったのかとよくよく考えてみたら、ついこの間ハードディスク内のファイルを整理した時にフォルダーを移動したり名前を変えたりした事を思い出しました。サンプラーの音源ファイルは専用のフォルダに格納されるのが普通なので、まさかその音源ファイルだけがネットからダウンロードした圧縮ファイルを保存した同じフォルダに解凍されていたとは思いもしませんでした。ファイルの場所を確認してそのフォルダを指定したら迷わず読み込んでくれましたが、3万個もあるので結構時間がかかってしまいました。ウイルスにやられたか、レジストリを整理した時にファイルが壊れてしまったのかと一瞬焦りましたが単にフォルダ移動が原因で行方不明になっていただけだったのでホッとしました。複数のサンプラー音源を使っているのでそれぞれ何処にインストールされているのか覚えておかないといけませんね。(^^;

2016年5月25日水曜日

定演の録音

今月14日に開催されたピアノ・サークルの定演の録音ファイルをサークル主催者の方より先程頂きました。

早速怖々聴いてみたのですが(笑)、自分が考えていたテンポよりかなり速いですね。演奏中に想定していたテンポの1.5倍くらいでしょうか・・・。もういい歳なんですが、まあ指だけはまだ動くようです。(汗 学生時代にモーツァルトのピアノ協奏曲をオーケストラと演奏した時、初めてのオケ合わせ練習の時に自分のピアノだけドンドン先走ってしまったので本番ではテンポをかなり意識して落として(Allegro→Moderatoのような感じで)やっと丁度良かったので、ソロでもやっぱり同じようにゆっくり弾くつもりでやらないとダメなんでしょうね。何故か楽器を演奏する時だけ時間の感覚がおかしくになるんですよね。(^^; まあ、それでも「西風の見たもの」は激しい曲なのでまだ何とか聴けるのですが、「亜麻色の髪の乙女」は絶対に間違えようのない前半でドンずべりしたので何だか悔しいです。しかもDur(長調)の和音がMoll(短調)になってるし・・・・(^^; この2曲は折角なので完璧に弾けるように更に精進するつもりですが、「西風」がまあまあ弾けたのでいい気になって次の定演に向けて「喜びの島」を練習し始めました。

今までは欲張って他の楽器(ヴァイオリンやフルート、チェロなど)を色々とやってみたくなって安物楽器を買っては独学で練習したりしていました(フルートは一応先生に就いてちゃんと習っていました)が、ピアノで本当に弾きたい曲をモノにする為に自分に残された時間を考えると他の楽器にかまけている暇はないので今後はピアノ一本に絞ろうかと思います。あっ勿論、オンド・マルトノだけは除外して今度もちゃんと継続しますよ。(^^;

2016年2月21日日曜日

超レア楽器音源

電気クラヴサン(チェンバロ)について調べていたらリンクを通じてOndioline(オンディオリーヌ)というレア楽器のサンプリング音源が発売されていたのを知りました。因みに、電気チェンバロというのはフランスのジャン・バプティスト・ドラボルドが1759年に作った楽器で、丁度ヘンデルが死去した年でバロック時代最後期でもありますので勿論電子回路でスピーカーを鳴らすわけではなく、ライデン瓶に溜めた静電気を使って、対になった金属製の小さな鐘を鳴らすというものでした。暗い部屋で演奏すると静電気による火花が見えたようです。鍵盤とは絹糸で繋がっているので機織り機のような外観です。日本語での検索では全くヒットしなかったので海外サイトを徘徊していたらOndiolineの音源に突き当たりました。

Ondiolineという楽器は、フランスのジョルジュ・ジェニーが1941年に発明した電気楽器でオンド・マルトノの次の世代の楽器です。オンドは従来の楽器の音色を模倣しようという意図はありませんでしたが、オンディオリーヌは従来の楽器に近い音が出せるように考えて作られました。また、高価なオンドに対して安い楽器を提供したいという意図もあったようです。当時の楽器としては中々リアルな音色で、ヴァイオリンなどはよく似ていると思います。比較的音を似せやすいのは、クラリネット、オーボエ、金管楽器などですが弦楽器に似せるのは難しく、少なくとも私がDTMを始めた1980年代のFM音源よりずっとリアルです。オンドのように単音楽器で、鍵盤がフローティングされているのでビブラートをかける事も出来、音量は足踏み式オルガンのようにレバーを膝で動かして調節します。同時代の類似楽器にはソロヴォックスクラヴィオリンなどもありますが、オンドの次に欲しいのがこのオンディオリーヌです。実機の入手は無理そうなのでソフトウェア音源でもいいから欲しいなあと思っていたら、オンド・マルトノのサンプリング音源を出している英Soniccoutureから昨年末頃に発売されていたようです。さすがは超レア楽器のサンプリングに情熱を注いでいる会社だけの事はあります。(笑) $99なので少し余裕が出来たら導入しようかなと思っています。オンディオリーヌのサイトにあるリペアのページを見たら、なんと現在オンド・マルトノ(オンド・ディエルステン)を作っているJean-Loup Dierstein氏の名前がありました。元々電気楽器のリペアマンなのでオンディオリーヌの修理も手がけているんですね。

2016年1月10日日曜日

復活MIDIフォーラム

SC-88Proのソフトウェア音源化関連で知ったのですが、FBにFMIDIRBN(復活MIDIフォーラム)があったので早速入会しました。インターネット以前にはパソコン通信というコミュニケーションツールがあったのですが、当時は電話料金と通信料金が従量制で、現在のような常時接続なんて全く考えられない時代でした(後にテレホーダイという時間制限ありの常時接続サービスが現れましたが)。通信速度も2400~9600bpsという現在の光回線に比べたら信じられないくらい遅かったので殆どテキストのみの遣り取りが精一杯で、現在と同様に24時間常時接続なんてやった日には破産していた事でしょう。(^^; その為、パソコン通信に特化したソフトウェアを使って自分が所属するフォーラムのみを巡回して更新分だけをダウンロードしたら電話回線を切った上でパソコン上でログを見ていました。当時のパソコン通信大手には富士通系のニフティーとNEC系のPC-VANがあって私はどちらにも入会していたのですが、主に使うのはバラエティーに富んで活発だったニフティーでした。そのニフティーにFMIDICLA(MIDI クラシックフォーラム)とFMIDIORG(MIDI オリジナルフォーラム)というのがあって自作曲やクラシック音楽をパソコンで打ち込んで標準MIDIデータに変換したものを投稿していたのは、私がまだ30代前半の若かりし頃です。(^^; その後ニフティーはインターネットが本格化するとともにパソコン通信のフォーラムを廃止して全てのデータを削除してしまいました。MIDIデータのコンテストで入賞したこともあるので自分にとっては思い出深いフォーラムでしたが、FBで復活して早速入会したら「いいね」を頂戴して有り難い限りです。(^^) 復活MIDIフォーラムのエントリーを読んでいたら当時フォーラムでコメントを遣り取りした人を何人か見つけました。皆さん、やはり歳を重ねられていて当時のイメージとは変わっておりました。勿論、私も他人のことは言えませんが。(笑) FMIDIフォーラムなどのニフティーのサービスが終了、ログや投稿データが消滅した時点でもう一生縁が無いと思っていましたが、意外なところで復活していて、その当時フォーラムで意見を交わしたもっと多くの人に再会できたらこの上もない喜びです。私の尊敬するNさん、データをアップする度に丁寧な感想を下さったGさんはお元気にしておられるのでしょうか。

↓FMIDICLAフォーラムの企画に応募して入賞した作品

2015年10月14日水曜日

録音

先日、ピアノサークルの集まりで弾いたミュライユの告別の鐘、そして微笑み…の録音ファイルを受け取りました。盛大にミスしております。やはりもっと練習期間が無いとダメですね。暗譜で弾けるくらい盤石の体勢で臨まないとちょっとした切っ掛けでボロボロになります。完全に弾けるようになるまで練習します。(^^;