steinberg (YAMAHA)のオーディオインターフェイスUR22Cを購入しました。32bitで録音出来るというのにも惹かれましたが、ソフトウェア音源をリアルタイムで演奏してどの程度のレイテンシーなのかを試してみたかったのです。
上がUR22C、下はこれまで使っていたPreSonus STUDIO2|6 USB |
現行機種の新品購入なのでもし結果が悪かったら売り飛ばせばいいやという安易な考えで購入しましたが、愛用のソフトウェアピアノ音源Addictive KeysをNuendo上で演奏してみたところ非常に良い結果が出ました。今まで数多くのオーディオインターフェイスでリアルタイム演奏でのレイテンシーチェックをしてきましたが、UR22Cは一番遅延の少ないインターフェイスでした。これまではZOOMのUAC-2がトップの成績でしたが、それを凌駕して非常に安定しています。Nuendo(Cubase)のオーディオパフォーマンスメーター(経験上最も正確にPCやインターフェイスの負荷状態を表示出来るツールだと実感している)を見ていると、レイテンシーが極小と云われているZOOM UAC-2でもバッファー設定でレイテンシーを10ms位にすると音数が多く速いパッセージでは時折メーターが振り切れてオーバーの赤ランプが点滅しバリバリというノイズが出てしまいます。UR22Cの場合はレイテンシーが同じ10ms程度でも時々メーターが振り切れそうにはなるのですが赤ランプは点かずノイズも出ません。ZOOM UAC-2はUSB3でないと高いパフォーマンスが発揮できないのですが、UR22CはUSB2で動作させている状態でこの低レイテンシーは素晴らしいです。漸くソフトウェア音源演奏時のレイテンシーを気にしなくてよくなりそうです。
Nuendoの画面 |
最初に接続した時は一応PCのUSB3の端子に繋いだのですが何故かUR-22Cのコントロールパネルに「接続している端子若しくはケーブルがUSB2用なのでUSB2で動作中です」という注意書きが表示されたので、思い切って玄人志向のUSB3.2増設カードUSB3.2C-P2-PCIE3を購入してUSB3対応のUSB-Cケーブルで接続したら注意書きが消えてUSB3で動作するようになりました。USB2でもレイテンシーは変わらないので無駄な投資なのですが精神衛生上スッキリしました。(笑) それにしてもUSB3対応のUSB-Cケーブルは高いですね。UR22Cは32bit録再云々は取り敢えず置いておくとしても音質はスッキリして見通しが良いです。PreSonusのも明朗で屈託が無く良い音なのですが、UR22Cは更にもう一皮剥けたようなクリアな感じがします。ソフトウェアピアノ音源のリアルタイム演奏にはこれ以上の音質は必要ないでしょう。
もう一つ使えるのがループバック機能で、一昨日ピアノサークル仲間とオンラインピアノ弾き合い会なるものをFacebookでやったのですが、PC(WEB)カメラ+Nuendo上のソフトウェア音源リアルタイム演奏直出力で動画配信できました。
元々レイテンシーが少ないのでPCの負荷を減らすためにバッファー値を通常より少し下げましたが特に演奏性が悪くなることも無く、リアルタイムで快適に(自分からはわからないので見ている側から教えて貰いました)動画配信されたようなのでUR22Cには非常に満足しています。今まで実験用?に使用したオーディオインターフェイスはネットオークションで売ろうかと画策しています。(^^; ネット上で一応プロと称する方がオーディオインターフェイスのレイテンシーを専用のソフトウェアで計測して記事として公開されているのですが、ソフトウェア音源リアルタイム演奏派の自分としてはそれらの記事は殆ど役に立たないので結局種々のオーディオインターフェイスを自腹を切って購入して試してみるしかありません(対象ユーザーが異なるのでネットで記事を配信されている方を悪く言う積もりは毛頭ありません)。その過程で得られたオーディオインターフェイスのメーカー別のおおよその音質、レイテンシーの傾向について近日中に書いてみようかと考えています。
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