という訳で、DSDネイティブ再生するためにはDoPに対応しているソフトウェアが必要になるのですが、RolandのサイトにFoobar2000を使用する方法が載っていたので試してみました。ただ、現行バージョン(v1.3.17)とは違うようで、設定関連の表記が大きく異なっており試行錯誤しながらも何とか成功しました(将来のバージョンではこれとはまた異なる可能性も大いにありますが)。外部のコンポーネントをインストールしたり細かく設定したりとかなり面倒だったので防備録として記録しておきます。
1. Foobar2000をインストールする。
2. ASIOProxyをインストールする。
3. ASIO support、Super Audio CD Decoderをダウンロード後、これらを解凍して得られる
"foo_dsd_processor.fb2k-component"
"foo_input_sacd.fb2k-component"
"foo_out_asio.fb2k-component"
を、Libraly→Configure→Componentsにインストールする。これはFoobar2000上から行う。黒字は新たにインストールされたコンポーネントを示す。
4. Libraly→Configure→Playback→Output→Deviceで
"ASIO : foo_dsd_asio"
を選択する。
5. Libraly→Configure→Playback→Output→ASIOの"ASIO drivers"欄にある
"foo_dsd_asio"
をダブルクリックすると次項"6"の画像のような設定欄が現れる。
6. ASIO Deviceに"UA-M10"を選択し、
Input="44100"~"96000"はそのまま何も変更せず
以下、
Input="176400/DoP64"~"DSD512"
は
Output="DSD64"
Converter="SDM type A"(*)
Sample&Hold="NONE"(*)
DSD Mode="DoP"
に設定する。
*Converterは取り敢えず"SDM type A"を選択(問題なく動作)しましたが、これが最適値なのかは解りません(ネットで検索してみましたがよくわかりませんでした)。
7. Libraly→Configure→Tools→SACDを以下に設定する。
Output Mode: "PCM"
PCM Volume: "変更せずそのまま"(*)
PCM Samplerate: "176400"
DSD2PCM Mode: "変更せずそのまま"(*)
続く項目もそのまま変更なし。(*)
*これらも特に問題なく動作しますが、他に最適値があるかも知れません。
以上で設定は終わりです。DSDネイティブ再生時はUA-M10の左下にあるUSBマーク(白色)がゆっくりと明滅を繰り返します。
↑DSDモードでの動作中を示すUSBマークの点滅
UA-M10は今の所ドライバーがやや不安定で時々認識しなくなるのでその度にUSBケーブルを抜き差ししなければならないのが玉に瑕ですが、音質は今まで使ってきたオーディオインターフェイスの中では抜群に良いです。またヘッドフォン出力もバスパワーとは思えないほど駆動力が高いので折角購入したのだし存分に使ってみます。
ソフトウェア音源でリアルタイム演奏をする私が最も重要視するレイテンシーに関しては上位には位置するものの、往復で10msを僅かに下回る程度で「最速」ではありません。FocusriteのScarlett 2i2 G2は導入当初はかなり速いと思っていたのですがCubaseのVSTパフォーマンスメーターを見ていると振り切れる寸前まで激しく動いて時々レッドゾーンに入ってしまうので、負荷を少なくするとどうしても10msを若干超えてしまいます。私が使っている中で最速なのはFireWire接続のPreSonus FIRESTUDIO projectで往復8msを下回り非常に安定していて(DAWのパフォーマンスメーターもあまり振れない)、電源を100Vから直接取るので音質も太く密度と余裕があります。FirewireはUSBに比べてCPU負荷が軽いといわれていますが、その効果でしょうか。仕事などにはこちらメインで、音楽を楽しむのにはM10やDS-DAC-100と使い分けようと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントありがとうございます。
なるべく早くご返信できるように心がけておりますがブログの設定上、取り敢えず承認形式となっておりますのでコメントの反映とご回答まで少々お持ちいただければ幸甚です。よろしくお願いいたします。