2012年10月14日日曜日

デジタルアンプ

小型で安価な中国製デジタルアンプを購入しました。仕事用のモニタースピーカーは常に鳴らせるようにしているのですが、別に設置してあるリスニング・オーディオ用のアンプが壊れっぱなしで長い間仕事用のシステムで代用してきました。まだオーディオマニアだった頃に買ったセパレートアンプのパワーアンプの調子が悪くなった後、ミニコン用のアンプで誤魔化していたところ、こちらもボリュームに使われているロータリーエンコーダーがおかしくなって突然ボリュームが全開になったりするのでスピーカーを飛ばすかも知れず危なっかしくて使わなくなりました。セパレートのパワーアンプは製造メーカーがオーディオ事業をやめてしまったので修理できるかどうかわからないしミニコンのアンプはコストの関係で最初から修理するつもりもないので、いずれマランツのアンプでも買おうかなと思っていたのですが、偶々入ったパーツショップで小型のデジタルアンプ(正確にはD級アンプ)が安く売っていたので衝動買いしました。(笑) 
Muse Audio Technology Co., Ltd M50
 購入したのは、muse audio 製の M50 で、出力は50W×2 (4Ω)、8Ωであれば約25Wといったところでしょうか(6Ωでの値のようです。お詫びして訂正致します)。プリメインアンプを買うまでの繋ぎで取り敢えず音が鳴ればいいや、という気軽なノリで5000円ポッキリという値段に釣られて買ってみたのですが、予想に反して非常にいい音で鳴ってくれました。タンノイのSYSTEM 600 はスピーカー自体の能率も関係するのでしょうが、今まで使ってきたアンプ(特にミニコン用)では低音がボンついて締まりがなく全体的に音離れが悪い感じだったのが、M50で鳴らすと低音が非常にタイトになり、その所為か高音も新鮮に響くようになり、全音域でよく引き締まってくっきりした出音になり、見通しもよくなりました。もう一台、JBLの4312A は明るく陽性ではあるものの何処かレトロ感が漂っていてそれはそれで味があったのですが、M50では明るく陽性な感じはそのままに一皮剥けたかの如く現代的な音に変化して「へえー、こんな音になるんだ」とニヤニヤしてしまいました。いずれもこれまでのアンプでは聴いたことのない音だったので、5000円でここまで良質な音が出るとは想像もしませんでした。取り敢えず使用部品も吟味しているようでCP比は抜群だと思います。楽しくなってPCのハードディスクに保存してあるイメージ化したCDを96KHz、24bit にアップサンプリングしてオプティカルから送り出し、それを受けたDAコンバーターユニットの出力を M50 に繋いで久し振りに長い時間音楽を聴き込みましたが、さすがは高効率のデジタルアンプで発熱は殆どありません。金属筐体を触っても冷たいままです。アンプというと必ず熱が問題になりますが、長時間聴いても殆ど熱を持たないというのは、旧来の常識からすると非常に不思議に思えます。いずれにしてもこのアンプの入手により新たにプリメインを買うという計画は雲散霧消しました。(^^; 今後はこのアンプで行きたいと思いますが、あとは耐久性ですね。

【2013年10月29日追記】
購入から1年以上経過し、その間ほぼ毎日使っていますが、今のところ不具合もなく快調に動作しています。耐久性に関しても特に問題ないようです。

【2014年11月16日追記】
当ブログではこのエントリーのアクセス数が突出して多く、閲覧して下さる皆様には心より感謝申し上げる次第です。本機は現在も全く問題なく動作しており特に劣化もなく非常に重宝していますが、その後色々なスピーカーで試してみたところ、能率の低いスピーカーに対しては若干ヒステリックに鳴らす傾向があるようです。

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