2024年11月23日土曜日

メーラー移行完了

 今までJust System のShuriken というメーラーを愛用してきました。自分にとっては使いやすいソフトウェアなので既に開発終了して時間が経っているにも拘わらず使い続けてきたのですが、Googleなどのメールサービスのセキュリティーが強化されてからは古いShuriken ではログインできなくなりました。更に最近はMSのメールサービスにも同様にログインできなくなり、その他のメールサービスが使えなくなるのも時間の問題と思ってメーラーを変えることにしました。幾つか試して見ましたがThunderbirdが使いやすくShurikenからエクスポートしたデータも問題なく読み込みが出来たので早速使い始めました。Shuriken には最も古いもので2001年からのメールが複数のアカウントで大量に収納されているのでエクスポート→Thunderbirdでインポートの作業が殊の外大変で結構な時間がかかりました。まあ、古いメールなどこの際断捨離で捨ててしまえば良いのかも知れませんが、過去の仕事やサークル活動の記録も残しておきたいし、購入したソフトウェアのシリアル番号などもメールにあるので、もう読まないメルマガなどは全部削除して幾ばくかスリム化してから移行しました。2001年といえば私はまだ30代で若い頃はいろいろあったなあと移行作業をしながら感慨に耽ってしまいました。ネットオークションでは色んなものを買っていましたね。(笑) 先ほど過去の全てのデータの移行が終わって長い間お世話になったShurikenを卒業することになりました。便利に使ってきたShiriken には本当に感謝です。あとはThunderbirdが開発中止にならないように祈るばかりで多少の寄付はするつもりです。

Shuriken の画面

2024年11月10日日曜日

久し振りの録音

先日ピアノサークルの定演がありましたので録音もかねて弾いてきました。使用したマイクはPreSonusのPM-2というマッチドペアのスモールダイアフラムコンデンサーで数年前に購入したもののなかなか出番がなく未使用状態でした。レコーダーも前に購入したものの使わず箱入り新品のZOOM F3です。 F3は内蔵マイクがなく最近特に無精度が増してきた所為でその後に購入したTASCAMのPortacapture X8の内蔵マイクで録音したりしていたのでなかなか出番がありませんでした。(笑) しかしレコーダー内蔵(付属)のマイクでは色々なマイキングを現場で時間が許す限り試してみたものの全く満足できず、XY方式は音像が中央に寄りすぎて全く好みではないし、AB方式はレコーダーの横幅から左右のマイク距離が短すぎて自然なステレオ感を得るには無理があり、やはり単体のマイクには敵う訳がないと意を決して(笑)マイク、レコーダー、マイクスタンド、他諸々のアクセサリーの重たい荷物を携えて会場に赴きました。前半はORTFで、後半はABで録音しましたが終了後家で録音を聴いてかなりよく録音されていて嬉しくなりました。かなり前BehringerのC-2で録音したときは音質自体はそんなに悪くなかったのですが低域が薄すぎて編集時にEQで大幅に調整しなければならず、FostexのMC10ST(おそらくSuperluxのOEM)はペアマイクでしたが左右でレベル差が6dB近くもあってステレオでは使い物にならず、MXLのCR21もペアでしたが4~5dB程度レベル差があって一旦返品し差が少ないものに交換してもらって(1dB程度だったらいいですが特性が著しく異なっているものをペアとして販売しないで欲しいです)録音してみましたが今ひとつ音に芯が感じられず1回でお蔵入り。やはりマッチドペアと正式に謳っていて2本の差が殆どないものではないとステレオ録音には色々支障が出ますね。尤もBehringerのB-1AKGのC414XLSC4000Bのように全く別々に購入しても殆どレベル差がなかったという偶々ラッキーな場合もありますが。余談ですがAKGは韓国資本になってから伝統のオーストリー・ヴィーンの拠点が閉鎖され職員も大量解雇で現在は嘗てとは違った単なる米国拠点の企業になってしまったようです。PM-2はテスト段階で見事なまでに2本の差が殆どなく(最大で0.3dB程度)さすがにマッチドペアとして販売されているだけのことはあります。製造は中国ですが設計は米国PreSonus社で、台湾や中国メーカーの既製品を単にメーカー名や型番だけを変えて売っているものではないので強くお勧めしたいのですが残念ながら現在はディスコンです。何と言っても安価なスモールにありがちな中高域が強調された硬い音ではなく、高低のバランスが良く響きが豊かでスモール特有の鋭さや解像度も兼ね備えていて、プロ並みの腕前を持った奏者の録音ではきっちりとスタジオ録音された市販CDのような音が聞こえてきました。非常に音楽的で高性能なマイクです。経験的にマイクとレコーダー(内蔵マイクプリ)との相性もあり、PM-2とF3の相性は大変良い感じで感銘を受けました。他に記憶に残っているところではSuperluxのS502TASCAM DR-40(初代)の相性も抜群でした。それから以前から思っていましたが録音が成功するには楽器の状態はもちろんのこと奏者の技量が本当に大事でタッチやペダリングが安定しないアマチュアの演奏ではいくら機材が良くても本領が発揮できないということを改めて感じた次第です。現在、録音は仕事にはしていないのでマイクは比較的安価なもののみを使っています。ショップスとかノイマンとか欲しいことにかわりがありませんが、スタジオで毎日のように商売で録音する訳ではなくさすがにマイク1本に数十万円(最近は円安で更に高騰)は出せません(維持管理も大変)ので自分で楽しめる範囲でやっていこうと思います。安物とはいえやっぱりマイク沼にはまっていますが。(笑)

2024年10月25日金曜日

腕時計オーバーホール

 昔使っていた腕時計がオーバーホールから戻って来ました。腕時計のオーバーホールといえば機械式時計を思い浮かべますが、クォーツ時計でも本来は定期的にオーバーホールした方が良いのです。シチズンのジャンクションという廉価版で記憶が確かならば1990年代半ば頃に新宿のヨドバシカメラで購入したものですが色々と個人的に思い出のある時計です。30年位前のソーラー時計なので2次電池が経年劣化しておりソーラー時計充電専用のLED発光器で充電を試みたのですが動きませんでした。シチズン時計のサイトで修理可能かどうか調べた処、キャリバーナンバーが不可能機種に該当していなかったのでオーバーホールに出しました。オーバーホールの代金は15400円で、この金額ならそこそこの時計が新品で買えます。でも自分位の年齢になると思い出があるものを復活使用したいと思ったりするので思い切って動くようにした次第です。さすがにメーカー純正のオーバーホールだけあって秒針もインデックスにピッタリ合わせてくれるので針ズレが超気になる神経質な自分(針がインデックスからズレた時計は捨てたくなります)でも非常に満足しています。(笑) 1週間程動かしてみましたが特に遅れたりする事もなく6日で約1秒進むので新品購入時と全く遜色ない処か逆に精度が良くなっているのには吃驚しました。シチズン時計には旧モデルを復活させて貰って感謝しています。ボーイズサイズなので老眼にはちょっと厳しい(笑)ですが今後も愛用していく積りです。

文字盤全面夜光、しかも青い色合いなので気に入っています。



2024年9月28日土曜日

茄子の醤油炒め

数日前に近所の農家の無人販売所で茄子を売っていたので2袋買って帰りました。スーパーで売っているような電球みたいな形ではなくてヒョロっと長い茄子でした。今日は休みで時間があったので醤油炒めに挑戦です。特にネットでレシピを検索する事なく出来上がりをイメージして見様見真似の単なる勘で作ってみたのですが外観は中々いい感じに出来ました。肝心の味ですが試食してみて思わず「あ、美味い!」と呟いてしまいました。(笑) 茄子の醤油炒めが凄く好きなので初回の自作に成功した事もあり得意料理のレパートリーの一つにしたいと思います。独りで生活しているので料理を色々勉強していきたいですね。
長い茄子なので縦に切れ込みを入れて醤油が染み込むように工夫してみました。盛り付けた感じでは今一つ美味そうではないのですが実際は結構美味いです。(笑)

2024年9月1日日曜日

Meldway Grand

このエントリーは7月9日に書いたものですが、仕事で色々あったり母が亡くなったりでなかなかアップロードできませんでした。情報が古いことをご容赦ください。
91%オフ、1,528円という安さに釣られてMeldway Grandというソフトウェアピアノ音源を購入しました。開発元のMelda Productionはチェコ、プラハにある会社のようです。これまでにピアノ音源は10種類ほど購入しましたが、デモ音源を聴いて気に入って大枚をはたいても実際にインストールして弾いてみたら全然気に入らなくてお蔵入りになってしまった音源も多く、使うのは結局2種類のみになりました。この音源もデモを聴いて良かった(価格も驚く程安かった)ので購入、インストールして弾いてみたところ音色の傾向から自分としては独りで訥々と語るような即興演奏に向いている印象を受けましたが通常の楽曲を演奏するのも良く、弾いていて他のピアノ音源とはベロシティーの感度が違うのかフーガなど声部を浮き立たせやすいです。この辺はタッチカーブを変えればどうにでもなりそうなのですが元々のサンプリングの仕方やマスターキーボードとの相性などでどうしても思うようにいかないこともあったりします。また、音源によっては所々調律が微妙にズレていたりして和音を鳴らすと興醒めすることも屡々あるのですが、この音源は中高域に特徴があり自分が好む和音や様々な不協和音も大変気持ち良く響き、尚且つ本物のピアノのように音が長くよく伸びて不自然なフェードアウト処理をしていないところに好感が持てます。因みに自分がピアノ音源を選定する際に絶対外せないチェックポイントの一つにダンパーペダルを踏んでフォルテで和音を鳴らしそのままの状態で平均律の唸りも含めてどれだけ自然に音が減衰していくかという項目があるのですが、この点で満足できたのはTHE GRAND Ver.1とこの音源だけでした。更に細かいことを言わせて頂ければ、収録にはノイマンやブラウナーのマイクを使っているようですが個人的にはショップスも採用してほしかったと思います。音源開発元専用のホストアプリケーション(プレーヤー・サンプラー)が必要なためインストールに少し手間がかかりますがそれ以外は特に問題ありません。表現し易い綺麗な音源でピアノを弾くささやかな愉しみが増えました。

ところが半月程使っていたら途中で音が途切れるようになりPCの不調かUSB周りの不具合、或いはASIOドライバーの誤動作かと思って色々とチェックしてみましたが特に異常はなく暑さでPCがやられたのかとCPUの温度をチェックするユーティリティをインストールしたもののこちらも特に異常なしでした。ただインターネットブラウザCHROME動作中にヤバいくらい一気にCPU温度が上がることを確認しました。自分としてはDAW上でソフトウェア音源をリアルタイム演奏した時の方がCPU負荷が大きく温度が上がるのではないかと考えていましたが、こちらは殆ど温度が上がらずちょっと意外でした。結局音切れの原因はホストアプリケーションの試用期限が切れたからでしたが、説明では試用期限経過後はフリーのプレイヤーバージョンになるのでそのまま使えるようなことが書いてあったのでまさかホストアプリケーションが悪さをしていたとは迂闊でした。一旦アンインストールしてからフリーバージョンのプレイヤーをインストールし直して解決しましたがこの点少し紛らわしいです。以前の音源と併せて3種類を音楽の傾向によって使い分けようと思います。

この音源を使用し母の追悼のために演奏した
ベートーヴェン バガテル作品126より第5番ト長調

2024年8月28日水曜日

Finale終了

 代理店からのメールによれば楽譜浄書ソフトウェアFinaleが開発、販売終了だそうです。突然の終了にびっくりしました。私も前世紀から使用していて2003aから長らく放置プレイ状態で漸く数年前に26にアップデートしましたが中身は殆ど変わっておらずPDFの出力がまともに出来ない(文字化け)状態でこれ以降も開発する気があるのかなと疑問に思ってはいました。最近はsteinbergのDORICOの方を能く使っていましたが、老舗のソフトウェアがなくなるのは残念です。

私が使って来た楽譜浄書ソフトウェアは作曲家でもあるアメリカ人リーランド・スミス氏(ダリュス・ミヨー、オリヴィエ・メシアンに師事)が開発したMS·DOS上で動作するSCOREを皮切りに、ENCORE、NIGHTINGALE、MOTUのCOMPOSER'S MOSAIC、MUSIC PROSE(Finaleの前身)、SIBELIUS、Notion等を経てFinaleに到った訳ですが一番手に馴染んだFinaleが無くなるなんて夢にも思いませんでした。楽譜ソフトウェアは極めてニッチな分野なので企業としての体力が無いと存続出来ないのですね。どの楽譜ソフトウェアも一長一短があってこれだ!という決定版が無かった中でFinaleは取りあえず一番色々な事が出来たソフトウェアでした。

これまで作成したFinaleのファイルをMUSIC XMLに変換、DORICOで読み込み修正しなければならないと考えると気が重いです。DORICOはDORICOで結構使いにくい部分があるし、機能的にまだまだなんですよね。😥

2024年8月15日木曜日

母他界

 早朝母が病院で他界しました。96歳でした。朝5:40に電話があり母の呼吸が止まっているので直ぐに来てくれとの事、病室に行った時には既に他界していました。昨日の朝嘔吐して苦しいと訴えたので直ぐ病院に連れて行き以前から患っている胆管炎のステント交換をする予定で、血中酸素量が足りないので少し様子を見てから処置する事になり入院しました。その時はいつもとそれ程変わらない様子だったので処置したら戻れると思っていましたが、帰らぬ人となってしまいました。看護師の話では午前3時頃は意識があったそうですがその後吸入酸素量が減り呼吸が停止したとの事でした。取りあえず葬儀の手配をして何時も自宅に帰りたいと言っていたので自宅のベッドに安置しました。退院後はまたリハビリして自宅で生活が出来るかと考えていて、本人もリハビリを頑張っていたのですが急に亡くなったのでデイサービスの担当者に連絡した時は絶句していました。

父が他界した時はどちらかというとドライに受け止めていましたが母の場合は父とは違って結構後悔の念があります。父を悪く言う積りはありませんが父が心筋梗塞を患ってから全くやる気をなくしてリハビリも殆どせず寝たきりだったのに比べて母はデイサービスの担当者がびっくりする程リハビリを頑張って年齢を忘れる程恢復が早いと評価されていました。母がいなくなると家にポツンと独りになってしまうので暫くは喪失感が続きそうです。子供の頃は母との折り合いがあまり良くなくて心無い言葉を何度も言ったりしました。ここ半年位は高齢のため體も弱っていたのでもっと前から優しい言葉をかけていれば良かったと今更ながら悔やまれます。

1927年生まれなのであともう少しで100歳だったのですが96年も生きたので大往生でしょう。丁度アメリカにいる妹たちもこちらに来ていましたので、最期に娘、息子、孫2人の顔も見れたし、眠るように亡くなり安らかな顔をしていたのが救いでした。昔からのご近所さんも会いに来てくれました。

61年間本当にお世話になりありがとうございました。96年間色々苦労したと思いますがお疲れさまでした。特にここ5年位は骨折したり手術をしたりリハビリを頑張ったりとかなり大変だったのであちらではどうぞゆっくり休んでください。心から感謝しています。