2014年8月22日金曜日

ジャンクスピーカー

先月は夏風邪で高熱を発し3週間程寝込みましたが、下旬に漸く調子を取り戻して現在は通常の生活に戻りました。夏もそろそろ終わりだというのにここ4日ばかりはもの凄い暑さですね。夜になっても全然涼しくならなくて、この時期に夏風邪に罹らなくて本当に良かったです。何しろ夏風邪は自身の発する高熱+周囲の気温の高さのダブルパンチ+物を(水さえも)飲み込めない程の喉の痛み(トリプルパンチ)で本当に生き地獄でしたから。(^^;

さて、近所の某リサイクルチェーン店を久し振りに覗いたら面白いものを発見しました。DALI のハイエンドスピーカー、EPICON 6 (ペアで約120万円)用のウーファードライバーなのですが、プライスタグに「(構造見本用の)サンプル品なので動作しません(ジャンク品)」という注意書きがありました。

DALI EPICON 6 用ドライバーユニット

上の写真のように元箱入りで手に取るとズッシリと重くなかなかの美品ですが、裏返してみるとまずボイスコイルに繋がるリード線がバッチリ切られていました。(T_T)

切断されたリード線

これでは動作しませんね。ただリード線があるという事はこの先にボイスコイルも付いている筈だと思って更に内部をよく見るとありました!

ボイスコイル

断線もなさそうなきれいなボイスコイルです。私は構造見本というので、てっきりボイスコイルもマグネットもついていない形だけ似せたパッシブドライバーのようなものを想像していましたが、本物のドライバーのリード線を切っただけのようです。だとしたら、リード線を繋げば鳴るかも!と思ってレジに直行しました。(笑) もし鳴れば儲けものですがどうでしょうね。(^^;

箱のレーベル
帰宅して取り敢えず1.5Vのコイン電池(使い古して弱ったもの)を残ったリード線に繋いだらボソボソと音が出たのでちゃんと鳴りそうです。ボイスコイル接続用のリード線を調達して近々修理したいと思います。

DALI のスピーカーは、確か1990年代後半に仕事に必要な機材を物色していて、ふと立ち寄った秋葉原のオーディオ店で小型ブックシェルフスピーカーを色々聴かせてもらった時に、店員が「とても良いスピーカーがありますよ」と言って同社のメヌエットを聴かせて貰ったのが最初で、確かにそれまでに何台も聴いたスピーカの中でも突出して音の良いスピーカーでした。小さなキャビネットからは想像できない程低音は良く出るし、何といっても音が素晴らしく綺麗だったのが印象に残っていて、当時 DALI は新興メーカーで余り聞いた事のある名前ではありませんでしたが、DALI といえば美音というイメージがその時に出来上がりました。メヌエットがペアで10万円、非常に欲しかったのですが他に必要な機材があったので結局買わずじまいでした。モニタースピーカーは当時業界標準だったヤマハのテンモニを持っていたのですが直ぐにその出音の窮屈さが嫌になり、タンノイのシステム600に替えたりしました。最初にメヌエットを買っておけば幸せだったろうなと今にして思います。DALI は今でも一番欲しいスピーカーメーカーなので、ユニットだけでもとついつい買ってしまいましたが、ちゃんと復活しそうで楽しみです。

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