2006年2月26日日曜日

塩コショー

今夜も(もう昨夜ですが)お笑い番組に出雲阿国さんが出ないかなと思って見ていましたが、残念ながら出演されませんでした。そのかわり、久しぶりにこれまたファンである塩コショーが出ていて大いに笑わせていただきました。最後に出演したのが随分前だったのでどうしたのかなと思っていましたが相変わらずのスタイルでよかったですね。(^^)
塩コショーは外人お笑いコンビでしかも黒人と白人です。この二人、特に黒人のベルナールさんの日本語がホントに達者で、レゲエミュージシャンのような容姿と言葉のギャップでまず笑えます。そして日本人の外人コンプレックスを突いたネタ、特に外人であることを利用して女の子をモノにするというような下ネタのあと、白人のレックスさんが「この?、エロ外人!」と突っ込み、すかさずベルナールさんが「恐縮です?」と返すところがホントに可笑しい(立場が逆の場合もあります)。変な外人さんという点では先日仕事で関わったバートン・クレーンと似ていなくもないです。全体的にゆる?い感じでありながら起承転結がしっかりとしていて話をちゃんと作り込んであるところが私の好きな理由です。塩コショーも阿国さん同様出演回数が増えることを願っています。(^^)

2006年2月25日土曜日

作品111

私はベートーヴェンの後期ソナタ、特に最後の3曲が好きでよく聴いてきました。若い頃は一番センチメンタルな感じのする作品110が好みでしたが、最近は深い瞑想と諦観に満ちた一番最後の作品111が最も好きです。久しぶりに学生時代に買ったクラウディオ・アラウのLPを引っ張り出して聴いたらこれがすごくいい。買った当時はあまりいい演奏だとは思わなかったのですが歳を重ねた所為でしょうか、訥々と語るようなアラウの演奏に我を忘れて聴き入りました。特に第2楽章が素晴らしく変奏を重ねるたびにテーマが純化されていき、二重変奏に入ったところでグンとテンポを落とし細かい一音一音を丁寧に弾いています。普段愛聴しているバックハウスの演奏はさらっと行ってしまうんですがアラウはここでゆっくりと語り出すのです。二重変奏の後半イ短調に移るところで思わず目頭が熱くなりました。
ベートーヴェンのソナタは後期に限らず全て素晴らしいのですが、特に1813年頃に起きた人生最大の危機を乗り越えてからの作品群には翳りや諦観が色濃く現れ深みが一層増します。誰にも迷惑がかからないように決して明かさなかった心情を託した後期の3つのソナタには彼の優しさが滲んでいるのです。作品109は不滅の恋人への愛の歌、作品110は追憶と苦しみ、そして生への希望、最後の作品111はそれら全てが昇華されて虚空に消えていくのです。ベートーヴェンに限らず大作曲家の晩年の作品というのは穏やかなものが多いですね。あの激越な作風のバルトークでさえ、自分の死後妻が演奏して少しでも生活の助けなるようにと感謝と別れの思いを込めて、穏やかなピアノ協奏曲第3番を作曲しています。私にはまだ諦観という感情はありませんが、久しぶりにアラウのベートーヴェンを聴いて今までとは少し違う感興を懐いたのでした。

2006年2月24日金曜日

薬で音感が狂う

という記事が某所にありましたので私が経験したことを少し書いてみます。
丁度大学を卒業した直後だったと思いますが、風邪が治った後も咳が止まらないので病院へ行って咳止めの薬をもらってきて早速飲んでみたのですが、30分くらい経過した時点で乗り物酔いのような状態になって滅茶苦茶気持ちが悪くなってしまいました。しかも、部屋にある時打式の掛け時計の時報音がいつもより半音近く下がって聞こえるのです。テレビを見ていてもアナウンサーの声は低いし、コマーシャルの音楽や時報も約半音下がっているのでもうパニックです。丁度レコード会社でピッチ調整の仕事を始めた頃だったので、ああ、これで俺の人生も終わった?、と本気で考えました。(←大袈裟?) その日は不安な気持ちのまま寝ましたが、朝起きたら治っていたので物凄くホッとしたのを今でも鮮明に覚えています。その後も咳はなかなか止まりませんでしたがその薬だけは恐ろしいので飲むのをやめました。

さて、薬を飲んで乗り物酔いのような感じになるということは、それは三半規管に悪さをするんでしょうか。音感が狂うということは耳から来た信号を処理する脳の部位を不調にするんでしょうか。真相はわかりませんが、素人考えでは多分、耳から入ってくる音を処理する部位のクロックをおかしくしてしまうからではないかと思います。丁度デジタル音声信号のサンプリング周波数が送り出し側と受け側とで合致していないとピッチが狂うのと似たようなことです。脳を含めて身体の器官は一定の周波数で動いていると思われる(ある本で、脳はセシウム原子時計並の正確さでクロックを刻んでいるという記述を読んだことがあります。因みにこの本はオカルトトンデモ本ではありません)ので薬物投与などで信号処理を司っている各部位に僅かでも不具合が起こって調和が乱れると音感がおかしくなったり感覚が変になったりするんだろうと推測しています。これはあくまでも私の貧しい知識から導き出した考えです。

これと関連して、以前父親が手術をした後で突然意識を失った時に担当の先生に呼ばれて脳波のグラフをプリントアウトしたものを見せて頂いたことがあります。通常意識がはっきりしている状態では6?8Hz位のきれいな波形を描いているのですが、意識が遠のくといきなり波形が乱れはじめ、まるで大地震が起きた時の地震計のような激しい波形になります。意識がある状態となくなる状態が一日に何度も繰り返されて一向に回復する様子がなく、手術した場所も脳や神経系統とは全く関係がなかったので何故意識が遠のくのか原因もわからなかったのですが、担当の先生を含む医療チームが様々な検討を行ったところ、ごく稀に起きる症例に合致するケースだということが判明、適切な対処をして下さったおかげて危機を脱することができたのは大変有り難いことでした。何だか音感の話から随分横道に逸れてしまいましたね。(^^;

2006年2月23日木曜日

タバコをやめて

一週間ほど経過しましたが、嗅覚と味覚が鋭くなったような感じがします。鋭くなったというよりはタバコを吸って鈍っていたのが元に戻っただけなんですが。自分の部屋が結構タバコ臭いことに気がつきました。今まで感じてなかったんですけれどね。においを感じる嗅細胞がある嗅粘膜は粘液で覆われているそうなので、この粘液がかなりヤニで汚染されていたんでしょう。(笑)
私がタバコをはじめたのは30歳位からです。大学時代はカッコつけるためにタバコをフカしたりしましたが煙を肺に入れたことはありませんでした。当時はホントにタバコをくわえるのがカッコいいと思ってましたからねぇ。(笑) でも匂い自体は好きではなかったです。その後、職場でみんな吸っていたので自分もつられて、仕事などでストレスがたまるとタバコに火を付けるようになりました。今度は煙をちゃんと肺まで入れて味?を堪能しました。ニコチンがあると吸い込んだ時に喉の奥にグッとくるんですよね。ハーブタバコなどでニコチン0のものはこのグッとくる感じがないので吸った気がしませんでしたね。タバコもいろいろ変えましたが、試しに両切りピースを吸った時は本当に気を失いそうになり、全くダウンタウン・ブギウギバンドのスモーキンブギを地で行きました。(笑)
今回、禁煙をはじめた当初はホントに吸いたくてたまらなかったのですが、一週間ほど経った今では、ちょっと吸いたいと思う時もありますが以前のような禁断症状?は出なくなりました。(^^; 体が軽くなったような気分です。多分このままやめられるでしょう。 やめてよかったと思うのは嗅覚の回復以外にも、いちいちタバコを買いにいく手間がなくなったこと(吸いたくなると雨が降っている真夜中でも買いにいきましたから)と、お金が減らなくなったことです。←これは大きいですよ。(笑)

2006年2月22日水曜日

今月は

何故か呑み会ありライブありで外出する機会がいつもより多いです。今月最後は26日に、ピアノサークルのメンバーであるteppelinさんが所属している別サークルの発表会(なんかややこしいですネ)を聴きに行くことになりました。プログラムをざっと見たんですがいろんな曲目がありますね?。うちのサークルと違ってかなりマニアックな感じです。上手い人多そう・・・(笑) 出演者も多く、午前中から始まって午後6時近くまでという長丁場。さすがに全て聴くのはしんどいでしょうね。(^^; 長丁場といえば、まだ学生の頃、友人の大学の合唱サークルのピアノ伴奏を頼まれ、コンサートの当日、ホールが朝9時頃開くというのでいの一番にホール入りして、リハーサル開始直前の午後3時くらいまで飯抜きでピアノを約6時間弾きまくったため、本番ではかなり疲れてしまったことを思い出しました。バカやってましたよね?。(^^; でも私にとっては本番より、大ホールで最高級ピアノを好き放題弾ける方が重要だったのでした。←ひとでなし・・・
※以前のエントリーに自作ピアノソナタの音源がありますが、あれはこの時録音したものです。(^^;
今日は猫の日だったんですね。テレビを見ていて初めて知りました。(^^; 綱渡りしたり、マッサージしたり、歯を磨いたり、飼い主とだるまさんが転んだをやったり、世の中には賢い猫がいるもんですね。それに引き替え家のエマ様は食っちゃあ寝てぐうたらしてるし、おまけに飼い主に屁までぶっ放すしで困ったものです。(T_T) 猫についてはここが面白いです。

2006年2月19日日曜日

ライブ・イベント

今日は新宿で、先月発売されたCD「バートン・クレーン作品集」の記念ライブ・イベント『モダーン百万パーセント・ナイト』が午後7時からあります。私もスタッフの一人として舞台へ引っ張り出される予定です。(^^; そしておそらく私のこの仕事からの引退記念イベントにもなります。 実は思うところがありまして、音楽関係の仕事をすっぱりと辞めることにしたのです。今、その理由は明らかにしませんが、いろいろと考えての結論です。私は、学生時代に今はなき赤坂の日本コロムビアの編集スタジオでアルバイトをしていた頃からバートン・クレーンを自分の手で復刻したかったのです。あれから20年ほど経って、最後の仕事が「好きな歌手バートン・クレーンの復刻」だったというのも何かの因縁でしょうね。これを機に好きだったタバコもやめました(今はちょっと辛いですけどね(^^; )。人生の区切りとでも言いましょうか、まあ大袈裟ですかね。(笑) 今これを書いているのはまだ朝の6時46分、イベントまでにはまだ時間がありますが、ある種の感慨に耽っています。ライブ・イベントのことは夜書きます。二段構えのブログ構成も初めての試みですね。(^^;

ライブ会場はそれ程広くなく、立ち見のお客さんもかなりいました。制作に関わったスタッフが一人ずつステージへ呼ばれてプロデューサーの石川さんと対談するという形式でインタビュー。私は4番目でしたが、それ程あがることもなく淡々と受け答えをいたしました。あまりのあがらなさに自分でもちょっと驚きました。その後、HMVのポータブル蓄音器でSPレコードを数枚演奏。バートン・クレーンの娘さんのシルビアさんにインタビューするビデオ、ライブでバートン・クレーンのカバーを歌っているふちがみふなとさんのライブ風景を収録したビデオなどが上映されました。 後半は2つのバンドによるカントリーミュージックのライブでした。終了後は同じくスタッフとして関わった高校時代からの友人郡君と居酒屋で酒を呑みました。ここのところいろんな事でちょっと参っていたので愚痴を散々聞いて貰って少し楽にはなりました。ほぼ終電まで酒を呑んで帰宅。雨が降らなかったのがせめてもの救いです。

インタビューを受ける郡氏


2006年2月16日木曜日

14日

父親が入院したり、精神的に落ち着かなかったりで更新が遅れました。14日はハラダ先生のエキセントリックライブが吉祥寺でありました。吉祥寺シアターといういい雰囲気の会場でのライブは本当に素晴らしいものでした。オンド・マルトノは勿論のことハラダ先生のノリにのったシャンソンなど聴き所満載でした。アンコールで演奏された歌はなかなか洒落が効いていて楽しかったですが、私にとってはちょっと身につまされる面もありました。(^^; 今回特に収穫だったのはディフューザーを製作されているGさんとお話しできたことでした。コミカレで使っているディフューザーにはG*****という銘が入っているので多分日本人の方が作られたものだろうということはわかりましたが、実際にその人にお会いできるとは思っていませんでした。機械ヲタクの私としてはもう少し突っ込んだお話を伺いたかったのですが折角のライブの前だったこともあり控えました。どうもありがとうございました。m(_ _)m その後近所のファミレスでコミカレ関係の皆さんと談笑した後帰途へつきました。皆さんお疲れさまでした。m(_ _)m